・・沢胡桃の実は、群がるカラスたちによってあらかたついばみつくされていた。
佐伯一麦さんの『散歩歳時記』ーー落葉焚きーーの中で、こんな一行に出合ってから、
沢胡桃が気になって仕様がない。
胡桃と言えば、硬い殻につつまれた樫胡桃や鬼胡桃を思い起こすが、
どうも様子が違うような気がする。
頭がいいカラスは、胡桃を車のタイヤに轢かせて砕けた中の実を食べると聞くが
そんな話ではないようである。
何しろ、カラスがついばむことのできる形なのです。
「四季の山野草」さんのサイトで、サワグルミの実をはじめて知った。
こんな胡桃の実があったとは!これなら納得。
カラスだって好んでついばむことでしょう。
因みに、オニグルミは、銀杏のように外皮がついたままで落ち、
カシグルミは、トチの実のように、外皮から離れ、まるく硬い殻で落ちてくる。
そこがなんだかうれしい。