この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

飛ぶ劇場 Vol.44 公演『死者そ会ギ』を観てきました。

2022-12-05 21:58:10 | 演劇
 12/3の土曜日はサザンクス筑後で行われた飛ぶ劇場 Vol.44公演『死者そ会ギ』を観てきました。
 飛ぶ劇場は毎年この時期久留米のシティプラザで公演をしていたのですが、今年から(今年だけ?)会場が変更になったようです。

 公演自体はとてもよかったですよ。
 「死」と「死者」を巡るお話です。
 「あの世」と「この世」って言うけれど、死後の世界からすれば「あの世(あちらの世界)」は生きている人の世界で、「この世」は死者の世界なんですよね。
 なるほどなぁと感心しました。

 公演自体はよかったのですがよくなかったこともあって、それは何かというと自分の体調でした。
 渡辺美里のコンサートの時と同様、途中きつくなってうつらうつらと舟を漕いでしまいました(コロナではありません。入館時の体温測定でも問題なし。)。
 渡辺美里のコンサートと違ったのは席が前から三番目だったことです。
 前から三番目の席に座っている観客が舟を漕いでいたら、演者は当然いい気はしないでしょうね。
 大変申し訳なく思います。
 決して公演がつまらなくて居眠りしたのではないのです。
 途中きつくて起きていられなかったのです。
 体力が落ちてるなぁと思ったりしますが、昔からこんな感じだった気もします。
 次の土曜日も映画を二本観る予定だけれど、大丈夫かな、、、まぁ大丈夫でしょう、と根拠もなく言ってみる。笑。

 公演終了後、アフタートークがあったのですが、当然不参加。
 楽しみにしていたんですけどね、アフタートーク。
 でも公演の半分ぐらい居眠りしていた人間に参加する資格はないだろうと思ったのです(いや、居眠りしていたわけではないんだけどね)。

 不本意な演劇鑑賞となりましたが、演劇自体はいいなと思ったので、また近いうちに演劇は観に行きたいです。
 お薦めの劇団などあれば教えて下さい。

 次の演劇鑑賞は万全の体調で臨むぞ!

 
 
 
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スゲー芝居を観たという気になった飛ぶ劇場Vol.43『ジ エンド オブ エイジア』。

2022-01-24 22:56:02 | 演劇
 土曜日は久留米シティプラザ Cボックスで行われた飛ぶ劇場Vol.43『ジ エンド オブ エイジア』を観てきました。

 ドイツを舞台にしていて、主要な登場人物は全員ドイツ人、でもそれを演じるのがアメリカの俳優で、劇中の言語は英語、という映画があります(具体名は敢えて言いませんが)。
 アメリカの映画なんだから俳優がアメリカ人であるのは仕方のないことで、俳優がアメリカ人である以上劇中の言語が英語であることも仕方のないことなのかもしれませんが、例えば登場人物の一人が英国人と話すシーンがあったりすると、果たして彼らはいったい何語で会話をしているんだろうと考えずにはいられません。
 そうなるともう頭の中に物語が入ってこなくなるんですよね。
 
 今まではそれを考えても仕方のないことを考える自分の方が悪いのだ、と思ってきました。
 でも今は違います。
 ドイツを舞台にしていて、登場人物がドイツ人という設定であるならば、例え演じるのがアメリカの俳優であっても、劇中の言語はドイツ語であるべきです。
 少なくともそれが理想です。

 そう考えるようになったのは飛ぶ劇場Vol.43『ジ エンド オブ エイジア』を観たからです。
 このお芝居はヒマラヤにある山小屋風の宿泊施設を舞台にしていて、主人公はイエティを探しに来た日本人の中年女性ですが、他に韓国人やネパール人が登場します。
 その韓国人は何語を話すのか?
 韓国人なんだから、当然韓国語(と英語とカタコトの日本語)を話します。
 でも飛ぶ劇場は日本の劇団ですから、演じるのは日本人なんですよ。
 日本人俳優が韓国人になりきり、韓国語を話すんです。
 これってすごくないですか?
 もっとすごいのはネパール人ですよ。
 ネパール人なんだからネパール語を話す、と言いたいところなのですが、ネパール語に翻訳してくれる人がいなかったので、架空の言語を作り上げ、ネパール語っぽく話しているんです。
 え、お芝居ってそこまでするものなの?と心底驚きましたよ。

 なので、劇中、日本語と韓国語と英語と似非ネパール語が飛び交うわけですが、観客である自分は日本語の台詞のところしか何を言っているかわからないわけです。
 けれど舞台上で何が起こっているかはおおよそわかるんです。
 高度な演出だと言っていいと思います。

 お世辞にもわかりやすいお芝居ではないですよね。
 でもスゲー芝居を観たな!という気にはなりました。
 
 飛ぶ劇場の久留米公演は去年、一昨年と三年連続で観に行っていますが、たぶん来年も観に行くと思います。
 アフタートークで劇団代表の泊氏が「ゾンビものになる」と言っていました。
 今からとても楽しみです。
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イベントバーエデン福岡でアクタボンの演劇【白日】を観てきました。

2021-03-16 22:40:31 | 演劇
 土曜日はイベントバーエデン福岡アクタボンの演劇【白日】を観てきました。

 まず最初に言っておきたいことがあります。
 自分にはリアルで友だちがいません。
 ネットでも似たようなものですね。
 コメント欄のコメント数の少なさを見てもらったら、それが嘘ではないということはわかってもらえると思います。

 なぜ友だちがいないのか?
 理由は一概には言えませんが、場の空気が読めない、忖度をしない、思ったことをそのまま言ってしまう、そういった性格もきっと無関係ではないと思います。
 この性格は生涯治らないですね、きっと。

 さて、土曜日は楽しい時間を過ごしました。
 アクタボンのメンバーは主催であるムーランさんを始め、いい人たちばかりでした。
 これからも交流を持てたらいいなぁとは思います。
 ただ、、、だからといって忖度は出来ないのです。

 演劇【白日】は正直商業レベルに達していないと思いました。
 自分は1月の末に久留米のシティプラザで飛ぶ劇場の『ガギグゲゲ妖怪倍々禁』を観たばかりなのですが、その二時間ほどの公演の中で台詞を言いよどんだり、とちったりする役者さんはいませんでした。
 それに比べ演劇【白日】では一幕20分全三幕の公演の中で咄嗟に台詞が出てこなかったり、台詞をかんだりするミスがかなりありました。
 稽古量が絶対的に不足しているんだと思います。

 公演内容自体も非常にわかりづらかったです。
 演劇【白日】は架空の町を舞台にした、対立する三つのギャンググループのお話で、それぞれのグループに3人、計9人の登場人物がいます。
 登場人物が9人いるのであれば、9人の役者が演じるのが理想ですが、演劇【白日】では3人で演じていているのです。
 それがいけないと言っているわけではなく、むしろ面白い試みだと思うのですが、ただ、9人のキャラクターを3人で演じ分けるために必要な工夫がないのです。
 グループにはそれぞれイメージカラーがあるのだから、せめてそのカラーに沿った衣装を着てくれれば、あぁ、さっきとは別の人物を演じているんだな、とわかるのですが、そうではないので誰が誰やらわかりませんでした。

 わかりづらい理由は他にもあって、演劇【白日】はオリジナルのストーリーです。原作があるわけではありません。
 であれば、公演前にあらすじや登場人物のことを書いたパンフレット(というかチラシ)を観に来たお客さんに配布する、ぐらいのことはやって欲しかったですね。
 逆にアンケートはあったのですが、どの役者さんがどの役をやったのかもさっぱりわからないので、アンケートは書きようがなかったです。

 演劇【白日】はギャンググループの抗争のお話で、ギャンググループの抗争といえばぶっちゃけ映画『HiGH&LOWシリーズ』ですよね。
 『HiGH&LOWシリーズ』の見所はストーリーよりもむしろアクション、そして格闘シーンではないでしょうか(などと言いつつ、『HiGH&LOWシリーズ』は未見ですが…。)。
 演劇【白日】でも拳法の使い手がいるのですが、彼がそれを披露するシーンはありません。
 ギャンググループの抗争のお話なのに格闘シーンがないというのは如何にも勿体ないと思います。

 何だか辛口の批評になっちゃいました。
 自分では「苦言を呈した」つもりで、今述べたことをちゃんと守ってもらったらより良い演劇になると思うのですが、まぁだいたい世の中苦言を呈する人間は嫌われるものですよね。笑。
 次の公演に足を運んだら、「帰れ!」と言って叩き出されそう…。

 自分は商業レベルに達していないと思いましたが、終幕と共に惜しみない拍手を送っていたお客さんもいたことを最後に付記しておきます。
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飛ぶ劇場Vol.42『ガギグゲゲ妖怪倍々禁』を観てきました。

2021-01-30 23:33:37 | 演劇
 昨日は久留米シティプラザで行われた飛ぶ劇場Vol.42『ガギグゲゲ妖怪倍々禁』を観てきました。

 あっさりと「観てきました」と書きましたが、今回の公演は本当に行われるんだろうかと前日まで半信半疑でした。
 新型コロナの影響で、というか、緊急事態宣言に対応して多くのイベントが開催を延期、もしくは中止されていますからね。
 いつ「1月30日の公演は緊急事態宣言の発令を受けて残念ながら…」と公式サイトで中止が発表されても不思議はないと思っていました。
 実際公演の前に行われたプリトークでは、公演自体は問題はなくても、練習時間が取れないために開催出来ないかもしれないと主催の泊氏は言っていました。
 無事開催されて何よりでした。

 『ガギグゲゲ妖怪倍々禁』は妖怪のお話です。
 ただ、妖怪といっても血が薄まっていて、見た目は人と変わらないという設定です。
 この設定は面白いですよね。
 妖怪の出てくるお話は枚挙に暇ありませんが、そのほとんどでまず見た目が違う、というのが前提であるような気がします。
 そう、見た目は同じなのです。
 しかも血が薄まるということは、人間と交配も可能ということです。
 ですから、妖怪というよりも特殊な能力を持った人間といった感じです。
 実際酒呑童子に至っては特殊能力が「お酒が好きで時々暴れる」ですからね。もはや人間です。

 その妖怪たちがコロナウィルスの流行が収まった今から10年後の世界で新たに流行し出した細菌をバラまいたのではないかと人間たちに疑われるのです。
 なかなか風刺の利いた設定だと思います。

 現在コロナウィルスが猛威を振るっています。
 先日コロナで大切な家族を失った方がそのことをツイッターで報告されていました。
 そのこと自体は悲劇だと思いますが、そのツイートに寄せられたコメントの中に「えっ?」と思うものもあって、それは「新型コロナウィルスを生んだ中国は許せない」といった内容でした。
 新型コロナウィルスの発生が中国湖北省武漢市で最初に報告されたのは事実ですが、その事実を持って「中国が新型コロナウィルスを生み出した」とは言えないと思います。
 まだ確定した情報はないのではっきりとしたことは言えませんが、自分は中国が新型コロナウィルスを「生み出した」わけではないだろうと思っています。
 別段、中国が道義的に信用出来る相手だ、と言っているのではなく、中国が新型コロナウィルスのような凶悪なウィルスを人工的に作り出せるほど進んだ科学力を持ってはいないだろうと思っているのです(思っているというか、思いたいだけなのかもしれませんが)。
 
 少なくともそう断言出来るだけの情報はないはずですが、そう思い込んでいる人は少なくないようです。
 とかく世が荒れれば流言飛語は飛び交います。
 話は少しズレますが、アメリカ大統領選のときは「バイデンは中国の言いなりだから、バイデンが大統領になったら世界は終わりだ」というような意見をよく目にしました。
 そう考えている人に質問ですが、バイデンがアメリカ国民を裏切って中国の言いなりになっているとしたら、その見返りは何なんですかね?
 バイデンは根っからの共産主義者だというんでしょうか。
 さすがにそんなことはないでしょう。
 バイデンはトランプほど中国に対して強硬な姿勢を取らないかもしれませんが、だからといって傀儡というわけではないと思いますけどね。

 話を元に戻すと『ガギグゲゲ妖怪倍々禁』はコロナウィルスが猛威を振るっている今しか出来ない、意欲的なお芝居で、観に行く価値は充分ありました。
 飛ぶ劇場の次の公演も観に行きたいと思っています。
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映画を二本観た後で、、、

2020-01-13 21:37:25 | 演劇
 土曜日は映画を二本観た後で、久留米シティプラザ Cボックスで行われた飛ぶ劇場の41回公演『ハッピー、ラブリー、ポリティカル』を観てきました。

 初っ端言い訳をさせてもらうと『ハッピー~』を観る時点で疲労度がピークに達していました。
 なので、最前列に座っていたというのに公演中、何度もウトウトしてしまいました。
 大変すみません。
 役者の方の集中力をそぐことになってないといいのだけれど・・・。

 というわけで、自分は本作を評価する資格がないと思うので本作の総合評価はしません。
 代わりに雑感をちょろっと書きます。

 本作はタイトルからもわかるように政治的なお話です。
 といっても国政や市政、県政といったスケールの大きなものでなく、あるマンションのある投票についてのお話です。
 その投票というのは、マンションの隣りにある空き地に児童福祉施設が作られることに賛成か、反対か、というものです。
 確かにそれもポリティカルな議題ではありますよね。
 そしてこの演劇の中で起きているエピソードの多くは劇団を率いる泊篤志氏の実体験なのだそうです。
 つまり泊氏の住んでいるマンションの隣りの空き地に児童福祉施設が建設される計画が実際に持ち上がり、その計画の是非を問う投票がマンションの管理組合で行われたのです。

 皆さんだったらどちらに票を投じますか?
 自分がマンションに住んでいて、その投票で賛成票を投じますか?それとも反対票を投じますか?

 自分だったら、まず間違いなく賛成票を投じますね。
 反対する理由がないからです。

 しかし現実には反対票が過半数を占め、計画は白紙になったとのことです。
 反対票を投じた方曰く、子どもがうるさい、風紀が乱れる、そのような施設が隣りに出来るとマンションの資産価値が下がる、etc。
 ちょっと、、、寂しい話ですよね。

 確かによる子どもたちが騒いで眠れなくなったら困るけれど、それはその時話し合えばいいことだと思うのですが・・・。
 結局突き詰めれば政治も他人に思いやりを持てるかどうかなのだと思いました。

 雑感になってないですね、すみません。
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飛ぶ劇場 vol.40『わたしの黒い電話』を観てきました。

2019-02-11 21:51:15 | 演劇
 土曜日は『ファースト・マン』を観終わった後、続けて久留米シティプラザで飛ぶ劇場 vol.40『わたしの黒い電話』を観てきました。
 飛ぶ劇場は北九州を拠点とする劇団で、代表の泊篤志氏のワークショップを以前受講したことがあって、一度公演を観に行かなくっちゃなぁと思いつつも北九州にまではなかなか行けず、今回の久留米公演でよーやく念願が叶いました。

 演劇は映画程には観ません。
 一年に一作か二作、観るぐらいかな。
 なぜ演劇を観ないかというと、ぶっちゃけて言ってあんまり面白いと思ったことがなかったから、ですね。

 観客を置いてけぼりの内輪ネタに終始する内容だったり、意味不明のドタバタだけの舞台だったり、そもそも人さまに見てもらうレベルに達してないだろ、と思う公演だったり、まぁともかく、よしまた今度演劇を観に行くぞ!というふうには思えない演劇ばかりだったんですよね。

 その点、『わたしの黒い電話』は非常に良かったです。
 序盤のちょっとした違和感に始まり、中盤は謎が膨らみ、後半になると、あぁ、あれはこういうことだったのかと伏線が回収され、ラストは涙腺を刺激する切なさで(いや、泣きませんでしたが)、非常に良いものを観たな、という気分になれました。

 演劇っていいものだなと思いましたし、また飛ぶ劇場の公演を観てみたいとも思いましたが、飛ぶ劇場の公演となると基本北九州に遠征しないといけないんですよね。遠いなぁ。
 それとも別の劇団の公演でお茶を濁すか…。
 ってお茶を濁すなんて言い方をしたら他の劇団に失礼でしたね。笑。

 しばらくは飛ぶ劇場の活動に注目していきたいと思います。

 
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あひる実験室20周年記念公演『スカイスクレイパー』を観てきました。

2018-07-11 21:39:37 | 演劇
 日曜日はあひる実験室20周年記念公演『スカイスクレイパー』を観てきました。
 不思議博物館の不思議子ちゃんであるumeさんにお誘いを受けたのです。
 まさかumeさんからお誘いを受けるとは思ってもいなかったので、そのこと自体はとても嬉しかったです。

 ちょうど一年前に自分は不思議博物館と縁を切りました(こちら)。
 あのときの決断を間違っていたとは自分はまったく思いません。
 もし生まれ変わることがあっても同じ決断が下せる人間でありたいとさえ思っています。

 しかし、あのときの決断によって自分は多くのものを失いました。
 いろいろなものを失いましたが、一番痛手だったのはそれまで以上に人を信じることが出来なくなったことでしょうか。

 不思議博物館で知り合った知人の中には今も変わらず不思議博物館の本館やサナトリウムに通う人もいます。
 正直「え?」と思わずにはいられません。
 その人たちはミシェルさんが不思議博物館を辞めるに至った経緯を知った上でそれまでと同様不思議博物館に通っているのか。それとも何も知れないというのか。

 あれから一年が経ち、ミシェルさんに続いてひかりさんも不思議博物館を辞めたと聞きました。
 ミシェルさんのときほどは、ひかりさんが辞めた事情はよくは知りません。
 ただ、よくない噂も耳にしました。

 そういったことも含めていろんなことを確かめたくてumeさんの誘いを受けました。
 しかし、、、劇が終わった後、umeさんとは一、二分ほど立ち話をしましたが、それだけでした。
 その場にはumeさんの他にチェンチェンさんもいましたが、どちらにも何も聞けませんでした。
 お二人ともあの頃と変わらず可愛らしく、何事もなかったかのように接してくれました。

 でも、何事もなかったわけではないよね?


 さて、簡単に演劇のレビューについて書きます。
 公演は「あひる実験室」と「スカイスクレイパー」の二部に分かれていました。

 「あひる実験室」は福岡の演劇界をネタに即興でやり取りする掛け合い漫才みたいな感じでしたが、福岡の演劇界に詳しくない自分にはどこで笑っていいのか正直よくわかりませんでした(はまちの件で開演に間に合わなかったせいもありますが)。

 「スカイスクレイパー」は宇宙エレベーターに乗りたい女とそれに振り回される男の話です。
 二人は漫才でコンビを組んでいるので、漫才とコントが同時に楽しめる構成にもなっています。
 面白いことは面白かったですけど、ノレない部分もありました。

 自分は夢を見る人が好きです。
 より正確に言えば夢を叶えるために必死で努力をしている人が好きです。無条件に応援したくなります。

 その一方で、夢は見るけれど、そのための努力は一切しない人が嫌いです。
 寝言は寝て言え!と言いたくなります。

 「スカイスクレイパー」の朝代は典型的な後者に見えました。
 「宇宙エレベーターに乗りたい!」とかほざく割には宇宙エレベーターのことは何も知らないんですよ。
 正直ついていけんわ!と思ってしまいました。

 たかがコントに細かいことを言い過ぎているのかもしれません。
 実際劇場内は結構受けていましたしね。
 細かいことにこだわる人間もいるってことで受け流してもらえると助かります。

 この日は演劇を観た後に映画を観て、さらにそのあとまささんともつ鍋を食べに行きました。
 まささんには演劇を観た後によく映画を観れるな!と感心されたのですが、自分的には映画を二本観るよりはるかに楽ですけどね。
 もつ鍋を食べながら、8月の鹿児島旅行についてもある程度煮詰めました。
 予約しないといけないものもあって大変、、、なのですが、その前に今週末の別府旅行の準備もしなくちゃいけないんですけどね。
 本当に大変だ!!
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劇団ハイバイ『おとこたち』を観てきました。

2016-05-10 21:56:35 | 演劇
 5/7、ハイバイの『おとこたち』を観てきました。

 去年のことなんですが、自分の中でちょっとした演劇ブームがありました。
 これといって観に行く映画がなかったので、代わりにお芝居を観に行ってもいいかな、と思ったのです。
 でもちょっと調べたところ、思った以上に福岡には小劇場が多くて、全舞台を観に行くことは出来ないません。同じ日に公演される舞台もあったりして、どれを観に行けばいいかもわからなかったので、主だったお芝居をピックアップしてこちらのブログで紹介することにしました。コメントをしてくれた関係者の舞台を優先して観に行こう、そう思ったのです。
 結論から言えば、舞台関係者からは誰からもコメントをもらえませんでした。
 まぁそれはいいんですよ。
 自分の書いた記事が舞台関係者の目に留まらなかったとしてもそれを恨みには思わないし、ブログ自体情報発信のツールとしては時代遅れという話もありますからね。
 ただ、通りすがりの人から、次のようなコメントがありました。
 コメントをしてくれたら舞台を観に行くというのは失礼だ!と。
 「はぁ?」ですよ。
 そもそもどの舞台を観に行っていいか、わからなかったから書いた記事なのに、それ自体失礼っていうんでしょうか?それともブログにコメントをすることがそんなに屈辱極まることなんですかね?ブログにコメントを書き込むのなんて五分もかからず出来ることだと思うけど。
 そういったことがあって、自分の中のちょっとした演劇ブームはあっという間に終息しました。もう演劇自体観に行かなくていい、とすら思いましたよ。

 それが劇団ハイバイの『おとこたち』を観に行くことにしたのは、自分が購読しているテレビブロスのコラムで、脚本家の岩井秀人氏が「めちゃめちゃ面白いので是非見に来て欲しい(要約)」と書いていたからです。
 岩井氏のコラムは結構以前から読んでいたんですよね。
 この人が「面白い」というなら信じてもいいかな、と思ったのです。

 で、実際観に行っての感想ですが、面白かったかどうかと聞かれたら、間違いなく面白かったのだけれど、めちゃくちゃ面白かったかどうかと聞かれたら、正直「う~~~ん…」というところかな。まぁそれは好みだから。

 人間の愚かさや不条理さ、果ては老いや家庭内暴力など、それを笑いのネタにするのか?ということまで笑いのネタにして、そういう笑いに対して貪欲なスタンスは感心し、あれ、この感覚、最近味わったような?と思ったのですが、思い出しました、『おそ松さん』のそれでした。
 地上波で放映されるようになってよーやく最近見始めたところなのですが、『おそ松さん』っていい年をした六つ子が全員ニートでいつまでも家にいて、それって現実だと到底笑えないシチュエーションですよね。
 その笑えないシチュエーションを敢えて笑いに持って行く、それが『おそ松さん』の面白さですよね(少なくとも自分はそう考えます)。
 人間の愚かさや不条理さを笑いのネタにするところも『おとこたち』に通じるところがあったので、舞台終了後のアフタートークの質問コーナーで「『おそ松さん』をどう思いますか?」と尋ねたところ、岩井氏は「見ていません」と即答でした。
 え~、ほんと?人間の愚かさや不条理さをテーマとする喜劇作家が今一番話題になっているギャグアニメを見ていない?
 そんなことってありえるのかなぁ、「見ていません」っていうのは嘘じゃないの?と思いましたが、まぁそういうこともあるのかもね。

 今回観劇後、初めてそのお芝居の台本を購入しました。
 今まで台本の文法がよくわかっていなかったのですが、これで万事解決、次にお芝居の台本を書く機会があったらこの台本をお手本にしたいです。
 まぁその機会が訪れるとは思わないけれど。笑。
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福岡で11~12月に公演予定の演劇一覧。

2015-10-29 21:11:49 | 演劇
 先週の土曜日に劇団あひるなんちゃらの舞台を観に行った際、どひゃ~~!!というぐらい大量にこれから公演される演劇のチラシをもらいました。
 今日はそれらのチラシを元に、福岡で上演される舞台を公演日順にざっと紹介していきたいと思います。


10/31~11/1 ヨーロッパ企画『遊星ブンボーグの接近』@西鉄ホール 当日券5000円

10/31~11/1 名島表現塾『人類はみな他人』@箱崎水族館喫茶室 当日券2000円

11/12~14 劇団ZIG.ZAG.BITE『モモガバイト』@甘棠館Show劇場 当日券2000円

11/13~15 演劇ユニットQueens『月夜の殺意。』@ぽんプラザホール 当日券2000円

11/21~22 劇団あまりもの『アンドロイドは愛しき彼女の夢を見るか』@FUKAレンタルスペース 当日券1500円

11/26~29 飛ぶ劇場『百年の港』@旧大連航路上屋2Fホール 前売り券2800円

12/2~13 万能グローブガラパゴスダイナモス『西のメリーゴーランド』@ぽんプラザホール 当日券3300円

12/5~6 劇団きらら『ガムガムファイター』@ゆめアール大橋 当日券2800円

12/19 演劇企画フライウェイ『有明をわたる翼』@アクロス福岡 当日券3500円


 とりあえずこんなところかな。
 まだ他にもあったのですが、平日公演のもの、公演日が来年のものなどは除外しました。

 今のところどの公演も観に行く予定はありません。
 ただ、劇団関係者の方からコメントがあった場合、その劇団の公演を(確約はできませんが)出来るだけ観に行くようにしたいと思います。
 それは上に挙げた9公演に限らず、自分たちの舞台を観に来て欲しいというどの劇団関係者の方からのコメントも歓迎です。

 まぁでも同じような記事は4月にも書いていて、その記事に劇団関係者の方からコメントは一つももらえませんでした。
 結局演劇をやっている人ってとにかく舞台が出来ればいい、その舞台に観客が入ろうが入るまいが気にすることはない、またその舞台がどのように評価されるかも気にしないってことなんですかね?
 もしそのようなスタンスであるなら、演劇ってチョロイんじゃないの?って思っちゃいますけどね。
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劇団あひるなんちゃら福岡公演『ピッピピがいた宇宙』を観てきました。

2015-10-26 21:11:06 | 演劇
 そんなわけで(どんなわけだよ)日曜日は午前中に文学フリマに行ったのですが、さて、午後はどこに行こうかということになりました。
 最初は三谷幸喜の最新作『ギャラクシー街道』を観に行こうかと思ってたんですよ。何といっても自分は前売り券を買っているのでいつか観に行かなくちゃならない、だったら絵りぃさんとまささんにも付き合ってもらって文学フリマの後、キャナルに観に行ってもいいんじゃないかと思ったんです。
 けれど前日になって映画の神様が降臨されて、「この映画の鑑賞に他人を付き合わせてはいか~~~ん!」というありがたき御言葉を頂いたので、代わりにキャナルそばのぽんプラザホールで行われていた劇団あひるなんちゃら福岡公演『ピッピピがいた宇宙』を観に行くことにしました。

 この舞台のことは不思議博物館の不思議子ちゃんのumeさんのツイートで知りました。
 ツイートには公演中は毎日観に行く、とは言ってました。
 ただ、待ち合わせたわけでもないのでumeさんと劇場建物入口でばったりと鉢合わせしたのにはビックリしました。
 これも運命という奴でしょうか?(どんな運命だよ)
 でもそのおかげで予約していたわけでもないのに予約料金で鑑賞することが出来ました。ラッキー♪(というか図々しい)

 舞台の感想はというと、ゆる~い雰囲気のSFでしたね。
 舞台が、というか劇団あひるなんちゃらが、といった方がいいかもしれません。
 何しろチラシの注意事項に、
*会場内での飲食・喫煙は禁止となっております。でも飴とかガムとかなら食べてもいいと思います。
*携帯電話・PHSなどの音の鳴る機器の電源は切っていただかなくてもかまいませんが、本番中になった場合、役者が効果音と間違って上演時間・内容等が変わってしまう場合がございます。
 というふうに書いてあるんですよ。
 普通の舞台であればこういった注意事項は、丁寧口調ではあっても上から目線的な言葉で書かれているものですよね。
 それがこういったユーモアを交えた、ゆとりのある言葉で書かれてあることに、自分は感心したし、好感も持てました。

 結果的に『ギャラクシー街道』ではなく、こちらを観に行って大正解でした。
 前述の通り舞台そのものはゆる~い雰囲気なんですけど、決して作り込まれていない感じはしなくて、70分という上演時間の短さに若干の物足りなさは覚えるものの、観終わった後、とても満足しました。

 ただ、個人的にちょっと疲れていたのか、途中うつらうつらとしてしまいました。
 役者の方はもしかしたら気になったかもしれません。ゴメンなさい!

 上演終了後のアフタートークもおまけとは思えないぐらい面白かったです。


   

 また福岡で公演があるときは観に行こうと思いました。
 次はちゃんと予約していこーっと。笑。
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