この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

12月の予定。

2021-12-31 23:03:51 | 日常
 12月の予定です。
 今月は映画ぐらいしか予定がありません。
 11月末の時点で今年は55本、劇場で映画を観ているのですが、果たして60本に届くかどうか…。

 12/3は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ 』の公開日。

 12/10は『ラストナイト・イン・ソーホー 』の公開日。

 12/17は『マトリックス レザレクションズ』の公開日。

 12/24は『キングスマン:ファースト・エージェント』の公開日。

 12/28から1/4まで正月休みです。
 う~む、何をしよう?

 とりあえず以上です。
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【ハッピードリームサーカス】の佐賀公演に行ってきました。

2021-12-30 21:03:09 | 日常
 12月30日は【ハッピードリームサーカス】の佐賀公演に行ってきました。

 元々来年の1月4日に行くつもりでした。
 なぜ1月4日なのかというと正月休みの間に物置きの片づけをして、その日にリサイクルセンターに物置きから出た不要ゴミを持って行くつもりだったのです。
 サーカスはその後に観に行くつもりでした。
 でも思っていた以上に快調に片づけが進み、愛車の後部座席に満杯になるぐらいゴミがたまったので、それなら年内に持って行った方がいいなと思って、リサイクルセンターの最終営業日である30日にゴミを持って行きました。

 ハッピードリームサーカスに行くのは久留米公演に二回、福岡公演に一回、筑豊公演に一回行っているので今回で五回目です。 
 五回も行けばもはや常連といっても過言ではないかと思いますが、顔を覚えられた感じは未だありません。笑。
 なぜ五回も行っているのかというと、単純にサーカスが好きだから、というのもありますが、毎回毎回微妙に演目が違うからです(定番のものもありますが)。
 まずは空中リングショー。

   

 美女があり得ないスピードで空中でクルクルと回転しているのがわかりますかね?
 初めて見るときは度肝を抜かれると思います。

 個人的にもう一度見たかったのがこれ。

   

 プレゼントでもらったゾウのぬいぐるみが突然トコトコと歩き出すというもの。
 何のことはない、ぬいぐるみの中にワンちゃんが入っているだけなのですが、トリックがわかったとしてもすごいのです。
 園内を一周するといつも同じところでぬいぐるみがばたっと倒れるのですから(ゼンマイが切れたという設定)。

   

 火吹き男の芸も何度見てもすごい…。

 この他大車輪やカースタントショーなどがあり、締めが空中ブランコでした。

 五回目のハッピードリームサーカスでしたが充分満足しました。
 さすがに佐賀公演に行くことはもうないかと思いますが、近場で開催されることがあったらまた行くと思います。
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バイオレンス描写がすさまじかった『ただ悪より救いたまえ 』。

2021-12-29 21:58:06 | 新作映画
 ホン・ウォンチャン監督、ファン・ジョンミン主演、『ただ悪より救いたまえ 』、12/29、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞。2021年62本目。

 まずは訂正から。
 先日の記事で『キングスマン:ファースト・エージェント』が2021年の最終劇場鑑賞映画になる、と書きましたが、すいません、もう一本観てきちゃいました。
 本来次の鑑賞は来年の1月1日の予定でした。
 毎年元日は新年の訪れを祝って映画を観ることにしているので、というような高尚な理由ではなく、単に毎月1日は映画サービスデーで鑑賞料金がいつもより安いから映画を観に行こ赤と思っていたんですけどね。
 去年は、というか今年は上手い具合に観たいと思える作品が三作あって、来年もそうするつもりでした。
 最初の予定では中洲大洋劇場で『ドント・ルック・アップ』、キノシネマ天神で『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』を観ようと思ってました。
 が、1月1日はキノシネマ天神が休み。
 娯楽産業が正月に休むなよ~と思いましたね(嘘です)。
 『ドント・ルック・アップ』と『ターク・ウォーターズ』の合わせ技一本で観に行こうと思っていたので、『ドント・ルック・アップ』だけだとちょっと吸引力に欠けるんだよね…。
 そんなわけで来年の正月じゃなく、新記録にもなるし、今年のうちに何か観に行ってもいいかなと思い、何か面白そうな映画が上映されてないか調べて見つけたのがこの『ただ悪より救いたまえ』だったのです。
 前日は忘年会で遅くなったのですが、翌朝頑張って早起きして観に行きましたよ。

 正直、脚本はちょっとどうかな、と思いました。
 首をひねりたくなるシーンがいくつかあって…。
 例えば主人公のインナムの昔の恋人を殺し、彼女とインナムの間の一人娘ユミンを誘拐した連中は元々詐欺グループだったんですよね。
 詐欺が上手く行かなかったから誘拐に切り替えた、というならわからないでもないのですが、詐欺は上手く行っていたんですよ。
 元恋人は手付金を用意していたのだし。
 それなのになぜ凶悪な手段に訴えなければならないのかがわからない。
 そこら辺の説明って何かありましたっけ?
 他にもパスポートを用意していたインナムならともかく、そうでない人物があっさり外国へ出国できるのだろうかとか、いろいろですけどね。

 ただ、そういった脚本の瑕が気にならないほどバイオレンス描写がすさまじかったです。
 単なるアクションだけなら先日観た『ベイビーわるきゅうれ』もなかなかと思わせるものがありましたが、バイオレンス描写となると韓国映画には敵わないですね。
 自分はすこぶる満足しましたが、暴力シーンが苦手な人は見ない方がよいと思います。

  お気に入り度★★★★、お薦め度★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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子どもの頃っていろんなものを集めてましたよね?

2021-12-28 19:49:51 | 日常
 物置の片づけをしています、ということはすでに書きました(こちら)。
 一番片付けるのに苦労しているのはアイドルの写真集や時刻表、カセットテープといった兄貴の私物なのですが、もちろんそれ以外にお袋の趣味の刺繍用の糸や自分が子どもの頃に集めていたものなどが押し入れの奥からこれでもかこれでもかと出てきます。
 自分が子どもの頃に集めていたもの、例えばアニメのグッズやポスターなどですね。
 あとはキーホルダーが大量に出土しましたよ。

   

 数えたら全部で80個ぐらいありました。
 子どもの頃の自分がそんなに鍵を持っているわけはないのですが、ともかくキーホルダーを集めることが好きだったのでしょう。
 今日はその中から「これは!」と思うものを紹介しますね。

 まずはこれ。

   

 原宿の竹の子族のキーホルダー。
 自分は原宿に行ったことがないので当然お土産でもらったものだと思うのですが、それならなぜ同じものが色違いで二つあるのかがわかりません。
 同じ人から色違いのものを二つもらったのか、それとも別々の人から偶然色違いの同じものをもらったのか、果たしてどっちなのでしょうか?

   

 比較的保存状態がよく、まだギリ使えそうなのですが、白い円形の部分にうっすら女の子の顔が映っていて何となく不気味…。
 ほぼ心霊写真状態。
 顔が映っているなら映っているでもっとはっきり映っていて欲しいものです。

   

 『宇宙戦艦ヤマト』と『バック・トゥザ・フューチャーⅢ』のキーホルダー。
 万が一欲しい!という方がいたら差し上げます。

   

 自分で焼いた(正確には焼いてもらった)七宝焼きのキーホルダーと由来はよくわからないクワガタのキーホルダー。
 リングが錆びついている奴は基本的に廃棄しているのですが、この二つは取っておこうと思いました。

 子どもの頃っていろんなものを集めてましたよね?
 あなたは何を集めていましたか?
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思っていたのとはちょっと違った『キングスマン:ファースト・エージェント』。

2021-12-27 22:15:07 | 新作映画
 マシュー・ヴォーン監督、レイフ・ファインズ主演、『キングスマン:ファースト・エージェント』、12/25、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2021年61本目。

 おそらくは2021年の最終劇場鑑賞作品になるであろう『キングスマン:ファースト・エージェント』を観てきました。
 それにしても61本ですよ、61本。
 我ながらよく観たなぁ、と思わないでもないのですが、年間鑑賞本数の個人新記録ではないんですよね。
 タイ記録なのです。
 実はこれまでにも一年間で61本観たことがあって、だとしたらあともう一本観れば今度こそ新記録になるのですが、これといって観たい映画がなくて…。
 新記録のために観たくもない映画を観るかどうか、ちょっと考え中です。

 さて、『キングスマン:ファースト・エージェント』ですよ。
 鑑賞前はこの映画こそ2021年の締めくくりに相応しい作品に違いないと思ってました。
 一年の終わりに肩ひじ張らない単純な娯楽作品が観たかったのです。
 『キングスマン』は前作、前々作がそういう作りでしたし、本作も予告編を見る限りはそんな感じだったので、何も考えずに観ることが出来る作品なのだろうと思っていたんですよね。
 が、ちょっと違いました。
 確かに活劇シーンは単純に面白いのですが、本作は戦争映画としての色合いが強く、観ていて胃が重くなりました。
 別に戦争映画が悪いと言っているわけではないのですが、単純な娯楽作品だと思って観に行って、半分戦争映画だとやっぱり面食らいますよね。
 いや、戦争映画が悪いと言っているわけではないと言いましたが、本作では娯楽映画のライトさと戦争映画のヘビーさが上手く混じり合ってないような気がします。
 活劇シーンでは登場人物たちは超人的な動きをして見せるのに、戦争のシーンではただの人間で、そこら辺のちぐはぐさは拭えなかったです。

 あと、ラスプーチンやレーニンなど、歴史上の人物が登場するのはいいのですが、彼らを統べる黒幕の正体にはちょっとズッコケそうになりました。
 ラスプーチンたちはどういう思惑であの首領の命令に従っていたのだろうと思わずにはいられません。

 まぁそんなわけで絶対的なお薦め作品というわけではありませんが、観て損はない作品かと思います。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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君は『maeda collection』を知っているか?

2021-12-26 20:54:15 | アート、美術館・博物館、ギャラリー
 『maeda collection』を知っているか?と尋ねておいてなんですが、知っている人は片手の指の数ぐらいしかいないと思います。
 何しろ『maeda collection』は今年開設されたばかりの、一人のサラリーマンコレクターのアートや絵のプライベートコレクションのHPに過ぎないのですから。
 
 今月、二度ほどギャラリーエウレカで開催された【アジサカコウジ 冬個展2021】に行きました。
 当然のことながら会場には多くの美術愛好家やクリエイターが来られていて、何人かの人と話をする話をする機会がありました。
 その中でデザイナー、カメラマン、人形作家に混じって、「コレクターです」と名乗られたのが前田氏でした。

 前田氏は一見するとどこにでもいるようなサラリーマンなのですが、一つだけ一般人と違うことがあって、それは収入のほとんどをアートの収集に充てていることです。
 言っちゃなんですが、尋常じゃないですよね。
 例えばこれが「ボーナスが出たので思い切って好きな作家の絵を買った!」というならまだわかります。
 そうじゃないんです。
 彼は生活をギリギリまで切り詰めて絵画やガラス工芸といったアートを買い続けているのです。
 正直まともじゃないと思います。
 前田氏は芸術という名の魔物に囚われているのでしょう。
 しかしそのコレクションは本当にすごい。
 目を瞠るものがあります。

 前述の通り前田氏はアートコレクターではありますが、同時にただの一サラリーマンに過ぎません。
 その前田氏が怖いものとして地震と異動を挙げていました。
 地震が怖いといっても別に地震が本能的に怖いと言っているのではなく、地震が起きて家に保管しているアート作品が棚から落ちたりして破損するのが怖いと言っていました。
 異動についても同じで、サラリーマンである前田氏は異動で三、四年ごとに各地を転々としているのだそうですが、異動が決まれば当然引っ越しをしなければいけません。
 引っ越しの際、アクシデントが起きてアート作品が壊れてしまうんじゃないかと想像するのがやはり怖いのだそうです。

 芸術という名の魔物に囚われた男のコレクション、是非一度ご覧になって下さい。
 『maeda collection』はこちらです。

 ps.『maeda collection』、なぜかグーグルなどの検索サイトにヒットしないそうなのですが、その理由がわかる方はいらっしゃいませんか?
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クリスマス、サンタクロースの代わりにDVDをプレゼントしました。

2021-12-25 17:37:21 | 旧作映画
 結局、DVDの無料プレゼントキャンペーンには誰からも応募はありませんでした。
 麦さんも太鼓判を押してくれたように我ながらよい企画だと思ったんですけどね。
 唯一まささんが応募コメントを書いてはくれたのですが、まささんはいわゆる「サクラ」で、自分が応募してくれるように無理にお願いしたのです。
 一般の応募者はゼロでした。
 ただ、そのことで自分が落ち込んだかというとそんなことはありません。
 応募者がいないであろうことは充分予期出来ることでした。
 昔からそうでしたからね。
 自分では参加した誰もがハッピーになれる企画を立てたつもりでも、誰も参加者が現れない、ということはよくあることだったのです。
 企画やイベントにおいてその秀逸さと同じぐらい主催者の人望も重要だということなのでしょう。
 人望がないことにかけては自信があります。笑。

 ともかく、応募者がいないであろうことは事前に予期していたので(もちろん応募者にDVDをプレゼントするつもりがなかった、というわけではありません)、最初から第二案は立てていました。
 それがクリスマスにDVDをプレゼントして回る、その名も『DVDサンタクロース計画』です。

 25日は映画を観終わった後、ギャラリーエウレカで開催中の【アジサカコウジ 冬個展2021】に行きました。
 実はこの展示会には12月の頭に行っているので、あえて無理していく必要はなかったのですが、目的は言うまでもなく、展示会に来た人にDVDを押し付ける、、、ではなく、プレゼントすることでした。
 幸いアジサカさんを始め、ギャラリーにいた人は映画好きの方が多かったので、DVDがなぜもらえるのか、困惑しつつも皆さん好みの作品のDVDを選ばれました。
 ちなみにアジサカさんが選んだのは『アイアン・スカイ』、『クライングフィスト』、『婚前特急』の3作でした。

 それから場所を移し、イベントバーエデンでもDVDをプレゼントしました。
 実はエウレカで主な作品のDVDは売れていて、エデンに来たときはB級ホラーや香港系のアクション映画しか残ってなかったのですが、偶然にもアイドルになりたかった二人の一日店長が二人ともホラー映画好きだったのでB級ホラーは彼女たちに押し付け、、、訂正、プレゼントしました。
 結構喜んでくれましたよ。

 で、最終的に残ったDVDがこちら。

   

 残るのも当然か、というようなラインナップではありますね。
 『マーダーボール』はいい映画だと思うけどな…。

 ともかく、25枚のうち20枚がもらわれて、DVDを置くスペースに余裕が出来たので良かったです。
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中国は蛮行が平然と行われる国である。

2021-12-24 22:18:59 | 戯言
 中国で行われたボクシング興業のエキシビジョンマッチで元WBO世界フライ級王者である木村翔選手がボクシングの試合であるにもかかわらず、対戦相手から抱え込んでそのまま後ろに叩きつけられる投げ技を喰らい、そのことが日中双方で問題となっています(こちら)。
 日本のネットではこのような蛮行が平然と行われる国ではオリンピックなんて出来ない、という意見も目にします。

 自分は対戦相手には問題があった、と思います。
 それに審判やプロモーターにも。
 ただ、この一件だけで中国が蛮行が平然と行われる国である、中国人はろくにスポーツマンシップを知らない、というふうには思いません。
 なぜかというと、この一件を報じたニュースの中で、試合後、木村選手がツイッターで発した報告ツイートに対し、多くの中国人が謝罪の意を表し、また中国の地元メディアもこの一件を問題視しているとあったからです。
 
 先ほど、自分は木村選手の対戦相手、それに審判やプロモーターには問題があった、と述べました。
 自分はさらに木村選手自身には何も問題はなかったのだろうか、と思っています。
 だって、木村選手と対戦相手には20キロの体重差があったそうですよ。
 例えエキシビジョンマッチであったとしても20キロの体重差がある者同士の試合をマッチメイクすることは通常考えられません(それとも自分が知らないだけでボクシングの試合ではよくあることなんですかね?)。
 木村選手がどういった経緯でその試合をすることになったのか、契約書にはどのような契約が交わされているのか、詳細を知りたいです。
 もし契約書に、試合直前のルール変更もありうる、その変更内容が選手に知らされないこともある、とあれば、木村選手は何も文句は言えないことになります。
 逆にきちんと契約書を交わしていたのであれば、契約書にある内容とは違うルールで試合をさせられたのですから、木村選手はプロモーターを訴えるべきです。
 そうでないと同じ事が二度、三度繰り返されることになりかねません。
 その場合、次はそれこそ取り返しのつかないことが起こるかもしれません。
 またいい加減な契約書を交わしていたのであれば、これもまた木村選手に問題があったことになります。
 命をかけた試合をするのに契約書がいい加減であって良いはずがありません。
 
 木村選手には帰国後、きちんと説明会見を開いてもらいたい、そう思います。
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切り裂きジャックの正体!

2021-12-23 21:01:32 | ショートショート
 久しぶりのショートショートです。
 ショートショートの掲載は4年ぶりになるのかな。
 といっても4年ぶりに新作を書いた、というわけではありません。
 物置きを片づけていて、その物置きに兄貴の私物がダンボール箱10箱分ぐらいあることは書きました(こちら)。
 当然兄貴の私物しかないわけではないんですよ。
 お袋の昔の趣味だった刺繍糸もあれば、自分の小学校の頃の文集などもありました。
 他には高校の頃に書いたショートショートが掲載された文芸誌も…。
 ネタもないことだし、今日はそのショートショートを転載します。
 タイトルは『切り裂きジャックの正体!』です。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 これは19世紀末のロンドンのお話である。

 男はスランプに陥っていた。
 彼は元々医者であったのだが、ある日暇つぶしに自分の一番嫌いなタイプの人間が主人公の探偵小説を書き、出版社に送った。
 その作品はあえなくボツになり、やがて彼の記憶からも消えていった。
 数年後、どういった経緯によるのか、その作品が大衆向けの雑誌に掲載され、評判を呼んだ。
 彼は意外なことの成り行きに内心驚いていたが、自身の経営する診療所の経営不振などを理由に医者をやめ、専業作家となった。
 その後彼は数編の短編小説を書き、そのいずれもが高い評価を得た。
 次々と舞い込んでくる原稿の依頼に彼は締め切りに追われた。
 しかしこの主人公は本来、彼の最も嫌いなタイプの人間だったのだ。そうそう上手く書けるはずもない。
 彼は次第にノイローゼとなっていった。

 ようやく作品を書き上げ、彼は大きく息を吐いた。
 窓の外を見やると、ロンドンは白い霧に包まれていた。
(久しぶりにやるか…。)
 警察はしばらく北の方を重点的にパトロールすると言っていた。
(今日は西の方に行ってみよう…)
 彼は警察の捜査方法についてかなり詳しく知っていた。小説が売れ始めてしばらくたった頃、彼は地元の警察署を訪れ、小説の参考にするから警察の捜査方法などについて教えて欲しいと頼んだ。
 するとそこの警部補が聞くこと聞かないこと、ペラペラとしゃべってくれたのだ。
 彼の小説に出てくる無能で役立たずな警部はこの男をモデルにしていた。

 彼は黒いコートを羽織り、白い手袋をはめると、診察室から昔使っていたメスを持ってきた。
 そして彼は霧のロンドンを歩き始めた。
 標的となる女たちを探す。
 自分の小説の主人公の次に嫌いな女たちを…。

 彼はイーストエンドの公園に足を踏み入れた。
 辺りを見回しても誰もいる気配はない。それも当然だった。殺されても商売をしようという女はいない。
 だが彼は女たちがこの仕事をしなければ生きていけないことも知っていた。
 必ずこの公園のどこかに獲物となる女はいるはずだった。

 30分ほど深い霧の中をさまよい続け、彼は不意に目の前に派手なドレスを着た女がいることに気づいた。
 懐からメスを取り出すと、彼は女の背後に音もなく忍び寄り…。

 “切り裂きジャック、再び現る!”
 新聞には娼婦ばかりを狙う殺人者のことが書かれていた。
(どうやらまた傑作をものに出来そうだ…)
 新聞を見るともなしに眺めながら男はほくそ笑んだ。

                                   end
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 切り裂きジャックは医学の心得があったのではないかという推測とコナン・ドイルが元医者だった事実から着想を得て書きました。
 自己評価すると、高校生が書いた作品なら悪い出来ではないけど、才能のきらめきのようなものは感じられない、ってところですかね。
 よかったら感想を聞かせてください。
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宇宙人なんていないなんて言わないよ絶対。

2021-12-22 22:43:37 | 戯言
 昨日の続きです。

 サンタクロースがいないのと同様宇宙人もいないのだ、ということは昨日の記事で書きました。
 この宇宙人はいないというのは、正確には地球にやってきている宇宙人はいないという意味ですけどね。
 仮に宇宙人が地球にやってきているとしたら、その宇宙人はどうやって地球にやってきているというのでしょう。
 太陽に一番近い恒星はケンタウルス座のアルファ恒星系ですが、そのアルファ恒星系までの距離は4.3光年あります。
 4.3光年(以上)の距離を宇宙人はどうやってやってくるのか。
 自転車や徒歩ってことはないでしょう。 
 まぁ宇宙船に乗ってやってくるのでしょうね。
 もし宇宙人が宇宙船に乗って地球にやってきているなら、その宇宙船は超光速移動が可能だということになります。
 それが無理なんですよ。
 アインシュタインの唱えた相対性理論によって何ものも光の速さを超えることは不可能とされています。
 そして光の速さを超えることが出来ないのであれば、恒星間航行もまた不可能なのです。
 もし出来たとしても地球にやってくるまでに数万年、数百万年、いやもっとかかってしまいます。
 それほど時間がかかってしまってはどんな宇宙人も航海の途中でその肉体は崩壊してしまうことでしょう。
 
 しかし宇宙人が通常の肉体を持たない、幽体、つまりアストラルボディの持ち主だとしたら?
 そうなると話はガラッと変わってきます。
 数百万年かかるから地球にやってくるのは不可能なのだ、というのは肉体を持つ地球人的な考えです。
 霊体だとしたらそもそも時間に関する概念も大きく変わることでしょう。
 数百万年かかるから出来ない、ということもないはずです。

 宇宙人幽体説は他にも便利なことがあります。
 例えば宇宙人が地球にやってきているなら、なぜその宇宙人は積極的に地球人と交流を持とうとしないのか。
 たまに妙な動きをする飛行物体の映像や地球人に捕獲された宇宙人の写真などが公開されることはありますが、地球の一般市民と積極的に交流を持とうとする宇宙人のニュースを耳にすることはありません。
 しかし宇宙人幽体説であればこの疑問に答えることが出来ます。
 宇宙人が地球人と交流を持とうとしないのは肉体を持つ地球人と、持たない宇宙人とでは直接話をすることが出来ないから、です。

 さらに言えば我々がこれまで幽霊だと考えていた存在が実は宇宙人だったとしたら、と考えたら、様々な矛盾が解決されます。
 我々は幽霊のことを現世に対して強い執着を持つ存在、みたいに考えてきましたが、それだといろいろなことが説明出来ないんですよね。
 例えば、幽霊が存在するのであれば、なぜ連続殺人は無くならないのかとか、そういったことですが。

 まぁこういった感じで、自分は宇宙人が存在するとしたら、という仮定の元で様々な空想をしています。
 宇宙は広い、だから宇宙人は存在する、といったような短絡的な思考でははっきり言ってつまんないです。
 想像の翼を広げてはどうかって思いますね。
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