この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

最近読んだ本について。

2011-01-31 21:25:27 | 読書
 最近読んだ本についてごく簡単に。長くなるかも。

『フランキー・マシーンの冬』(ドン・ウィンズロウ著)
 毎年『このミス』で紹介されている作品の中から最低でも一作は買うようにしてます。
 ガイド本を買うだけ買って参考にしないというのはもったいないような気がするのです。
 そうすると外国作品ばかり選ぶことになるんだけど。
 国内作品は二千円前後するハードカバーばかりだしね。
 でもよくよく考えると前後巻で千五百円弱する翻訳の文庫本も安くないのかもしれない…。
 ま、いっか。ドンマイ。

 で、買ったのがドン・ウィンズロウの『フランキー・マシーンの冬』。
 かつて「フランキー・マシーン」の名で恐れられた伝説の殺し屋フランクが何者かに罠にはめられ、命を狙われるが、やがて反撃に転じる…というお話。
 ウィンズロウは嫌いな作家じゃないし、お話としても面白くはあるんだけど、これがその年のランキングで四位だといわれると、え?去年って不作だったの?って聞きたくなる。

『善良なる男』(ディーン・クーンツ著)
 クーンツは去年読んだ『オッド・トーマスの霊感』がすごく面白かったので、もしかしたらクーンツから離れていたのは間違いだったかも、と思って手に取ったのがこれ。
 殺し屋に間違われた主人公はターゲットの女性を守るために彼女と行動を共にするが…というお話。
 まったく面白くないってことはないけど、殺し屋の背後にある組織があまりに荒唐無稽だし、決着のつけ方も強引というか反則すぎ。大統領を引っ張り出すなよ。

『キッド』(木内一裕著)
 確かこれも『このミス』で良いように書かれていたので試しに読んでみた。
 頭の回転は速いが人の好い麒一はふとしたことから死体の始末を請け負うのだが、そこからさらにとんでもないことに巻き込まれてしまう、、、というお話。
 テンポもいいし、この先どうなるんだろうって読んでいてハラハラもするんだけど、登場人物が何というか薄っぺらい。良くも悪くも漫画的?(実際作者は漫画家でもあるんだけど)
 実の父親を手にかけた少女がそのことをまったく気にしている様子がないのも(まぁ『容疑者Xの献身』みたいに気にしすぎるのもどうかと思うけど)何だかなぁと思った。
 主人公の行動が行き当たりばったりだったのも気になったなぁ。
 最後もどうやって落とし前をつけようとしていたのか、さっぱりわからない(結果オーライではあるんだけれど)。
 
 他にも何か読んだような気がするんだけど、どうも思い出せないなぁ。
 まぁ思い出せない作品であれば、面白さもその程度だった、ってことなんだろうから、思い出せなくてもいいんだけどね。笑。
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最近のトイレには神様がいるらしい。

2011-01-30 21:50:59 | 日常
 土曜日は『デュー・デート』を観に行きました。
 これで1月は既に5本、劇場まで映画を観に行きましたが、映画スケジュール的には全然ノルマをこなせていません。
 本来であれば1月中には『グリーン・ホーネット』と『RED/レッド』も観なくちゃいけなかったのです。
 何しろ2月の第1週には『ウォール・ストリート』と『ザ・タウン』の公開が控えています。
 ちなみに今挙げた作品はすべて前売り券を購入しているので、今週はちょっと忙しいから劇場で観るのはやめとくか、というわけにはいきません。
 もし前売り券を買った作品を観逃したら、ちょっと精神的なダメージが大きすぎます。
 もう二度と前売り券を買えなくなっちゃうかもしんない、、、さすがにそんなことはなかろうかと思いますが。
 本当は今日も映画を観に行こうと思っていたのです。
 『グリーン・ホーネット』と『RED/レッド』の二本を観て、ノルマを果たすつもりだったのです。
 特に『グリーン・ホーネット』!!
 別段惹かれるものはないのですが(じゃ前売り券を買うなよ)、公開二週目にして早くも上映回数が激減しています。
 そんな観客動員数が少ないんだろうか、、、少ないんだろうなぁ、ネットでもいい評判は聞かないし。
 しかし、雪が、にっくき雪が本日の映画鑑賞を邪魔しやがるのですよ!
 まぁ根性がある奴なら雪が降ろうと矢が降ろうと屁が臭かろうと観に行かなくちゃいけないなら観に行くんでしょうけど、ほら、自分は根性がリンゴでもジャガイモでもなくてナシなもんですから、コタツから出られなかったのです。寝る子はコタツ。

 そんなわけで今度の土曜日は未鑑賞の四本を観なくちゃならんのです。
 いや、本当は土曜、日曜で二本ずつ観ようかと思っていたのですが、日曜日はまた別の用事があるんですよ、珍しく映画以外のことで。

 自分は無神論者なのでそんなことは全く信じちゃいないのですが、最近のトイレにはどうも神様がいるという噂です。
 その噂を流布した張本人、上村、、、かな?植村かな?いや、植村花菜の(何やねん、それ)のトーク&ライブが鳥栖の市民会館であるらしく、無神論者ではあるのですが、行ってみようかと思ってる次第です。
 ちなみに当日はM1で優勝したパンクブーブーのお笑いライブもあります。
 トイレの神様とM1、どーゆー組み合わせやねんと思わないでもないですが、逆に食い合わせが悪いんじゃないの?と思えるぐらいが組み合わせとしてはいいのかもしれませんね(映画も二本ハシゴをするならコメディとホラー映画というような組み合わせがいいですから)。
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『デュー・デート』、あの映画の次がこれかよ…。

2011-01-29 23:02:50 | 新作映画
 ロバート・ダウニーJr主演、トッド・フィリップス監督、『デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』(この副題はどうにかならんのかな、、、長いだけでなくダサすぎる)、1/29、Tジョイ久留米にて鑑賞。2011年5本目。


 アメリカのコメディは日本では受けない、と言われています。
 その根拠は様々だと思いますが、要するに日本とアメリカでは笑いのツボが違う、ということなのでしょう。
 しかし、映画『ハングオーバー!』はそんな定説が馬鹿馬鹿しいものだった、と思えるぐらいの傑作コメディでした。
 単に笑えるコメディというだけでなく、『ハングオーバー!』は「花婿はどこに消えたのか?」という謎が、およそ大概のミステリー映画よりも鮮やかに解き明かされ、「お見事!」というしかありません。
 ですから、同じ監督、同じスタッフによる『デュー・デート』もそれなりに期待するものがあって観に行ったのですが、、、残念ながらその期待は大きく裏切られましたね。たぶん、『ハングオーバー!』と同じノリを期待して観に行った人は誰もが落胆したと思います。

 何ていうか、まず、笑えない。
 まぁ、かつてドラッグ中毒者であったロバート・ダウニーJrに「麻薬なんて手を出したことはない!」なんてセリフを口にさせるのはプッと笑えますが、せいぜいそれぐらい。あとは、ほとんどの笑いのポイントで笑えなかったなぁ。

 コーヒーの粉と間違えて遺灰でコーヒーを煎れ、そのことに気づいてブーッと口に含んでいたものを吹き出す、なんてシチュエーションはおかしいといえばおかしいんですけど、実際コーヒーの粉と遺灰を間違える、なんてことはありえないですよね。
 『ハングオーバー!』での笑いがごくごくストーリーに自然に起因していたのと比べると、無理矢理感は否めません。

 また、本作はコメディというだけでなく、ロードムービーでもあるんですけど、その点でも不出来だと思ったなぁ。
 主人公たち二人は旅の途中で戦傷障害者とトラブルを起こし、痛い目に合います。
 上手な作品であればその障害者と再会を果たし、どうにかして仲直りするものですが、この作品ではそういったことがないんです。
 どのエピソードも投げっ放し。単に主人公の性格を悪く印象付けるだけ。不快な思いばかりが残ります。

 アメリカのコメディを日本に根付かせるためには、傑作たる第1作だけでなく、続く第2作こそが重要だと思うのですが、その第2作の出来がこれでは…。
 アメリカのコメディが日本で受け入れられるようになる日はまだまだ遠いようです、、、っていうか、そんな日が来るのかな。。。


 お気に入り度は★☆、お薦め度は★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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許されざる手記、その2。

2011-01-28 23:18:29 | 戯言
 昨日の続きです、いや捕捉になるのかな、でも昨日の勢いはないです。

 昨日の記事で、遺族の感情を無視して事件の当事者が手記を出版することは許されない、というようなことを書きました。
 であれば、遺族の感情を無視して事件の取材をすることは許されないのか、また、遺族の感情を無視して事件から着想を得た作品を生み出すのは許されないのか、というと、そうは思いません。
 なぜなら我々には知る権利があり、そしてまた我々には表現の自由が保障されているからです。

 おぃおぃ、昨日と言ってることが違うじゃないかよ、自分の都合のいい時に表現の自由を持ち出すんじゃねーよ、そう思われるかもしれませんが、表現の自由が保障される場合とそうでない場合には明確な違いがあります。

 明確な違いがある、といっても上手く説明できるかどうかはわかりません。
 あくまで自分はそう思っている、というだけであって、自分は別に法律に詳しいというわけでも全然ないですから。

 二本の残酷な映像があるとします。
 内容はどちらも似たようなもので、女性を凌辱し、殺害し、死体をバラバラにし、遺棄するというものです。
 一本はそれを特殊メイクで撮影しています。
 だとしたら、それほど問題はないですよね。
 人によっては露骨に嫌悪感を露わにするでしょうが、まぁその程度のことです。好き嫌いは誰にでもあります。
 一方もう一本は実際に女性を凌辱し、殺害する過程をビデオに収めたものだとしたら?
 それは決して許されないことです。
 いやいや、表現の自由は憲法で保障されているから、何を撮影したっていいんだよ!と撮影者が抜かしたらどうです?
 ふざけんなよ!という話になるでしょう。

 もちろんオンタイムで撮影される映像と、一定の時間を経てしたためられる文章では問題が違うとおっしゃる方もいるでしょう。
 確かにそうかもしれません。
 まったく同じというわけではない。
 ただ、共通する部分もある。
 事件が起きてから一定の時間が経っているんだから当事者は事件を文章にして、それを出版してよいのだ、ということにはならないはずです。
 オンタイムだからNG、オンタイムじゃないからOKという単純な話ではないはずです。

 自分は事件の当事者が手記をまとめることは絶対に許されないことだ、などとは言っていません。
 もし当事者が自らの行いを心から悔い、遺族に対して謝意を示したいというのであれば、それもまた許されることだと思います。
 ただ、その場合でも裁判がすべて決着しており、そして手記の内容を事前に遺族に知らせ、出版する許可を得ることが最低でも必要だと思うのです。

 今回のように裁判は始まってない、遺族の許可は取っていないでは、到底話になりません。
 今回の市橋被告の手記の出版は、ただ、今が最もネタとして旬だから出版する、というだけのことですよね。
 自分は今回の出版において表現の自由を持ち出して欲しくはないですし(過去の賢人たちも決して殺人者が好き勝手に手記を出版するために苦労して表現の自由を得、私たちに残してくれたのではないはずです)、またこのような手記が発売され、ベストセラーにでもなった日には、世も末だな、と思います。

 読むな、とは言いません。
 なぜなら人が人の心の闇に惹かれ、興味を持つことはごく自然なことだからです。
 でもその場合でも、単に面白そうだからとか、臨場感があるだろうからとか、そんな安直な理由で読んで欲しくありません。
 手記がまとめられる陰には一人の犠牲者がいたのだ、ということを忘れて欲しくないのです。
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許されざる手記。

2011-01-27 22:09:40 | 戯言
 殺人、強姦致死、死体遺棄の罪で起訴された市橋被告の手記が発売されるそうだ。
 それも大手の出版社である幻冬舎から。

 このことでミクシィの作家志望コミュでトピックが立ち肯定、否定、意見が真っ二つになっている。

 肯定派の意見はこんな感じだ。
○表現の自由というものがあるのだから、殺人犯が本を書いてはいけないということはない。
○経験したことがない人間が書くよりも臨場感がありそうで読んでみたい。
○市橋自身に金銭的な利益がなく、内容にも虚偽がないなら書いてもいい。
○内容が面白ければ良い。
○出版業界も厳しいのだから、仕方ないetc。

 バカ野郎って言いたいね。
 ここで表現の自由という言葉を持ち出している輩はそもそも「自由」という言葉の意味をはき違えているとしか言いようがない(こんな輩が作家志望だというのだから情けない)。
 表現の自由は何人であっても奪われるもんじゃない。それは例え死刑囚であっても例外ではない。
 しかし、自由っていうのは何をしたって自由っていうことじゃないんだよ。
 遺族の感情も一切顧みることなく、まして裁判すら終了していない被告が、己の犯した犯罪を手前勝手にまとめた手記を発表する自由があるわけがないだろう。
 
 市橋自身に金銭的な利益がなければよい、だと?
 本気でそんなふうに考えてるの?
 市橋は何も金銭的な利益を求めて手記を売り出すことにしたにしたんじゃないだろう。この手記が爆発的に売れたらそれで市橋は悦に浸れるんだよ。そんなこともわかんないのか。

 出版業界の置かれている現況が厳しい、っていうことは人並み以上に知ってるつもりだよ。去年もいくつもの出版社が倒産した。
 だが、だからといって売れる本ならどんな企画の本でも売る、ってスタンスでいいのか?
 お前のかーちゃんのケツの穴の写真集が十万部で売れるとしたら、それを売るのか?
 そうまでして本を売って楽しいのか?

 出版社もそうだし、書き手にも、読み手にも言いたい。
 もっとモラルを持て。プライドを持て。そして何より思いやりの心を持て。

 今回の件で第一に考えなければいけないとしたら、それは被害者の遺族に対する配慮だろう。
 自分に置き換えてみればいい。
 もしあなたの大切な人が凌辱され、殺害され、遺棄され、その犯人から何の断りもなく「今度事件について手記を書くことにしました。つきましては本の売り上げはプレゼントしますので受け取ってください。」などと言われたら。
 ラッキー♪売り上げはいくらかな~。手記を出版してくれた出版社には感謝感激雨あられ♪
 などと思うと本気で思ってるのか?
 面白かったらいいとか、臨場感がありそうだとか、バカじゃないのかと言いたいよ。悪趣味も程々にしろ。
 世の中には許されざる手記もあるということを知るがいい。
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風に吹かれて。

2011-01-26 23:44:45 | 日常
 大したことじゃないですけど、飛行船が飛んでいたので写真に撮ってみました。見えるかな?


   


 飛行船って優雅に空に浮かんでいる、というイメージがあったのですが、この飛行船は結構なスピードであっという間に空の彼方に消え去ってしまいましたよ(まぁそれでも飛行機のスピードには比べ物にならないでしょうけれど)。

 それにしても誰がどんな目的で所有し、使用しているんでしょうね。
 広告や宣伝の類いではないようでしたが…。

 一度、乗船してみたいものです。
 
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今更ながらトラックバックについて。

2011-01-25 22:13:18 | インターネット
 自分はトラックバックあってのブログだと考えています。
 トラックバック、ご存じない方に一応説明しておくと、自分が書いた記事と近似した内容の記事が書いたブロガーさんに、あなたの書いた記事と似たような記事を書きましたよ~とお知らせする機能のことです。
 ときどき、トラックバック機能をオフにしているブログを見かけますが、そこのブロガーさんに、「あなた、絶対損をしてますよ!!」と言いたくなります。
 今自分が懇意にさせてもらっているブロガーさんの多くはトラックバックを通じて知り合いました。

 じゃあ、お前は熱心にトラックバックを打ってるんだな、と思われるかもしれませんが、さにあらず。
 自分は滅多に自分からトラックバックを打たないし、また、トラックバックを返すことにもあまり熱心ではありません。

 まず、なぜトラックバックを返すのに熱心じゃないのか。
 トラックバック先のブログを開くとするじゃないですか。
 すると、そのブログにはすでに50とか、60、ときには100以上のトラックバックが打たれてるんです。
 自然とそんなに大量のトラックバックが集まるとは考えにくいので、そこのブロガーさんが先にトラックバックを打ったのでしょう。
 そのブロガーさんは本当にトラックバックを打つ際、相手のブログの記事を読んでるんだろうか、って思ってしまいます。
 もしかしたら、何らかのツールを使って、トラックバックしまくってるんじゃないだろうかって疑わずにはいられないのです。
 そう考えるとトラックバックを返す気が失せてしまうのです。

 トラックバックを返す気になれないブログというのは他にもあって、例えば映画の感想を一言か二言しか書いてないブログとかね。
 よくこの程度のことしか書かなくてトラックバックを打とうと思ったもんだなぁと感心してしまいます。

 逆に自分からトラックバックを打たない理由、、、それはごく単純、自分が書いた記事に自信がないからです。
 逆に言えば自信がある記事を書いたときはトラックバックを打ちます。
 そんな記事は滅多に書けませんが。

 最近でいえば、といってもだいぶ前のことですが、『ディフェンドー』の記事は会心の出来だったかな。
 といってもそういうときに限って作品がマイナーすぎてトラックバックを打つ相手がいないんですけど。笑。
 この作品を高く評価する相手だったら、話が合うと思うんだけどな。
 ま、世の中ってそういうもんです。
 
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『去年はいい年になるだろう』、読了。

2011-01-24 23:03:28 | 読書
 山本弘著、『去年はいい年になるだろう』、読了。


 あれ、去年はいい年になるだろうって、時制が滅茶苦茶じゃん、って思った方、半分正解、半分不正解。
 なぜかというと本書は歴史改変SFなのです。

 二十四世紀の未来からやってきたアンドロイドたち(ちなみに猫型ではない。笑。)によってすべての災厄が未然に防がれることとなった2001年。そのうちの一体である「カイラ」と交流を持つことになった作家山本弘は未来の自分からメッセージを受け取るのだが…、というお話。

 いやぁ、よく出来てます。
 映画『トロン:レガシー』のレビューで設定がお粗末すぎる!と酷評しましたが、本作はその点細部にまでよく設定が考えられていて感心しました。
 タイム・トラベルそのものはどう言葉を繕ったところで嘘っぱち、ありえないなわけなんですが、それ以外の枝葉の部分にリアリティがあるので、自然と物語もすんなりと受け入れることが出来ました。
 読後感も心地よく、お奨めです。

 と、べた褒めしたいところなのですが。
 本作には実在の人物が多く出てくるのですが(主に山本弘の身近な人物)、と学会関係であの(盗作騒ぎで悪名高い)唐沢俊一が出てくるんですよ。それもごく常識的な人物として。
 う~~~ん、仮にも文筆業を生業としているなら、唐沢みたいな輩は許しがたいはずなんだけど、、、どうしてフツーに交友できるんだろう???
 著者の山本弘ってブログを見る限りはそれこそ常識的な人物に思えるけどなぁ。
 と学会の繋がりってそんなに強いものなんだろうか。

 というような作品の内容とは直接関係のないことが気になっちゃいました。
 
 あ、でも本書は非常に読みやすくて面白いので、普段はSFなんて読まないよ!って方にもお薦めできる一作です。
 図書館に蔵書であったら手に取ってみてください。 
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きつい…。

2011-01-23 23:06:08 | 日常
 土曜日に博多まで映画を観に行ったのですが、日曜日のこの時間になって、まだ体力が回復していません。
 元々映画を観るってことは自分にとってすごく体力を消耗する行為なんですが、それにしても体力の回復が遅すぎるよ。
 日曜日、ひたすら寝てたんだけどなぁ。
 人込みで風邪でも移されたか。

 何がきついって、映画を観に行ってきつくなっても、それを家の者には言えないってことですね。
 じゃ、行くなよ!!ってことになってしまいますから。
 自分も逆の立場だったら同じことを言うけど。

 さらにきついのは、一月はまだあと三本観なくちゃいけないってこと(『グリーン・ホーネット』と『デュー・デート』と『RED/レッド』の三本。三本とも前売り券は購入済み)。
 先延ばししようにも二月には『ウォール・ストリート』とか『ザ・タウン』とか控えてるんだよなぁ。

 え?どうしてそうまでして映画を観に行くのかって?
 そりゃ、面白い映画がそこにあるから、、、じゃなくて、映画を観ること以外に他にやることがないから。
 考えてみると、それが精神的に一番きついよなぁ。。。
 
 
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『キック・アス』、とりあえず福岡県人はシネ・リーブル博多に集合♪

2011-01-22 22:59:04 | 新作映画
 クロエ・グレース・モレッツ主演、マシュー・ヴォーン監督、『キック・アス』、1/22、シネ・リーブル博多にて鑑賞。2011年四本目。


 福岡県人ってバカだよな、って思うことがあります(バカじゃないという自覚、もしくは自負のある福岡県人の方、ゴメンなさい)。
 まず何と言っても飲酒事故の件数が日本全国ワースト一位だってこと。
 2006年にあれだけ悲惨な飲酒追突事故が起きて、なお酒を飲んで車を運転しようという奴が後を絶たないというのが信じがたい。さすが福岡県人だと感心してしまいます。

 それに比べると些細なことだけれど、福岡県人のエスカレーターの乗り方にも腹が立ちます。
 二人分の横幅のあるエスカレーターで、大阪は右寄り、東京は左寄りに立つんでしたっけ?それで急ぐ人が反対側を歩いて、立っている人を追い抜いて行くんですよね。
 では問題、福岡県人はどちら側に立つでしょう?
 答え:決まってない。
 決まってないんですよ。大阪や東京に住んでる人には信じられないかもしれませんが。
 それでもってカップルなんかだと二人分のスペースを二人で横並びして占有してるんです。それが当然だと思ってる。もしかしたら急いでいる人がいるかもしれない、とか、急いでいる人の邪魔になるかもしれない、なんて考えは思いつかないんです。
 キャナルシティのバカみたいに長いエスカレーターで、何度「どけ、このバカップル!!」と怒鳴りつけようかと思ったことか(実際怒鳴りつけたことはない)。
 エスカレーターで横並びしていいのは小さい子供を連れた親御さんだけだよ!!

 他にも博多時間って奴にも腹が立ちます。
 福岡県人はプライヴェートでは無茶苦茶時間にルーズなんです。
 例えば待ち合わせが午前十時だったら、平気で十時半ぐらいにやってくる。わりー、わりー、とか全然反省の色もなくへらへら笑ってる。
 だから待ち合わせ時間を決める方も遅れる奴がいることを見越して、本来十時でいいものを九時四十五分とかにしなくちゃならない。でも遅れる奴はそのことをさらに見越してやっぱり遅れるんだけど。
 まぁこの博多時間だけは携帯電話の普及に従って消滅したかもしれませんね(自分が学生のころはそんな感じだった)。

 上に挙げた三つの事柄に比べたら極めて個人的なことなんですけど、やはりバカだな、と思うのは福岡県人の99%は映画館はキャナルシティしか知らない、ってことですかね(あとは地元にあるシネコンだけ)。
 ともかく、福岡にはミニシアターがあるってことを福岡県人のほとんどは知らないんです(いや、マジで。少なくとも自分は博多駅に隣接するバスセンターの七階に映画館があるってことを知ってる人に会ったことがない。)。
 ミニシアターの存在を知らないってことはそこで上映されている作品のことも当然知らないってことです。もちろんその面白さもね。

 本記事で何度となく「バカ」呼ばわりされて、不快に思った福岡県人の方も多いことでしょう。
 でも『キック・アス』のような超絶的に面白い映画が県内で上映されてることを知らないなんて、ほんといっちゃなんですけど、バカですよ。
 どこの県でも上映されてるってわけではないんですから。この映画を観るためにわざわざ長崎から三時間かけてやってくる人間もいるんですから。

 本記事への反論ももちろん受け付けます。
 でも、出来れば反論する前に『キック・アス』を観に行って、世の中こんな面白い映画があるのか、と衝撃を受け、そして自分たちが映画を観るための環境が極めて恵まれているんだってことを認識してください。
 もちろん飲酒運転も厳禁です。
 あと、エスカレーターの横並びも出来たらやめてくださいね。

 ってほとんどレビューになってませんが、『キック・アス』は最高によかったです。


 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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