この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

生き霊にはなれません。

2009-06-24 22:28:36 | 日常
 人との縁というものは奇異なもので、一生この人付き合っていけるに違いないと思っていても(別に恋愛に限ったことでなく)ある日突然些細なことや思いがけないことでで疎遠になってしまうものです。

 以前親しくしていて、今はまったく縁が途絶えてしまった人(仮にAさんとしておきます)のブログをふと気紛れに久しぶりに覗いてみたんですよね。
 そしたら吃驚。
 最近の記事に『悪阻が、、、』とあったんです。
 自分は妊娠どころか、Aさんが結婚したことすら知らなかったですからね。
 へぇ、Aさん、結婚したのかぁ、と驚きの念を禁じえませんでした。
 それで記事を遡って読んでみたんですよ。
 すると『入籍』というタイトルの記事のところで、Aさんと(その相方)が霊感があること、Aさんたちの結婚が周りの人たちからあまり祝福されてないことなどが書いてありました。
 Aさんも大変だねぇ、と思いながら読んでいったら、次のような一文に目が点になりました。
 私には数体の生き霊が取り付いていて、そのせいで体調が優れません。そのうちの一体は元マイミクで、その人とは主人と付き合いだした頃メッセージが来なくなりました云々。
 ・・・・・・。
 これって自分のことじゃんyo!!
 自分は基本的にミクシィのマイミク申請は断らない主義です。
 自分みたいな偏屈な人間にマイミクを申請してくれる人なんてそもそも滅多にいないので、マイミク申請はとてもありがたいことだと思っています。
 当然マイミク申請を断ったことなど一度もありません。が、唯一の例外がAさんからのマイミク申請。
 しばらくの間放置して、どうしても了承する気になれなかったので、そのうち拒否しちゃいました。
 どうしてAさんからのマイミク申請を拒否したのか?
 それは、、、詳しく語ることは出来ませんが、一言でいうとこれ以上振り回されるのはゴメンだったから。
 正直言って縁が切れて清々しているところもあります。
 その自分が、今日の今日までAさんが結婚していることを知らなかった自分が、何ゆえ生き霊となってAさんに付きまとわなくちゃいけないっていうんでしょうか。
 もしAさんが自分の生き霊を感じたのだとすれば、いっちゃなんですが、Aさん自身が自分に対して引け目か負い目、もしくは脅威を覚えているからじゃないですかね。
 自分はAさんのことを呪ったことなどありませんよ。
 より正確にいえば、Aさんなんかより遥かに呪ってやりたい奴が腐るほどいます。
 でも残念なことに、そいつらは毎日ピンピンしてますよ。
 本当に残念でなりません。 
 だから、Aさん、あなたが体調が悪かったり、悪阻がひどかったとしても、それは自分とはまったく無関係ですから。

 自分も何ていうか、我が身の不幸を呪いたくなることがあります。
 リアルでは、彼女どころか、友人すら一人もいません(誇張でも何でもなく事実)。
 ネットではまだマシだけど、悩みを相談したり、愚痴を言ったりする相手はいません。
 先日もひどく落ち込むことがありましたよ。
 ある人から絶交されて、それなのに自分の何が悪かったのかがわからない。
 本当に生きていくのが面倒臭いと思うことがしょっちゅうです。
 でも、そういった自分の超絶的不幸を他人のせいにしようなんて思いません。
 我が身の不幸を招いたのは結局のところ他ならぬ自分自身ですよ。
 他にいるはずもないです。

 俺が不幸なのはすべてお前の(生き霊の)せいだ!!!

 なんて言われたら困るでしょ?
 自分が言われて困ることは、人に言っちゃダメですよ、Aさん。

 まぁこの記事をAさんが読むとも思えないのだけれど。笑。

ps.こんな記事を書いておきながら何ですけど、Aさんに元気なお子さんが生まれたらいいですね。
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インシテミル。

2009-06-21 22:22:54 | 読書
 米澤穂信著、『インシテミル』、読了。

 意味不明なタイトルとアニメチックな表紙に騙されてはいけない(騙されるっつーか、敬遠する)。
 米澤穂信の『インシテミル』は極上のエンターティメント・ミステリーだ。

 あなたが割のいいバイトを探していたとする。
 コンビニに行って、バイト情報誌を手に取ってみる。
 ふと開いたページに「モニター募集」の短期バイトが載っている。
 期間は七日間、時給は一一二○百円。
 時給1120円かぁ、なかなかいい条件だな、あなたはまず最初にそう思う。
 いや、待てよ。これ、間違ってるよな。一一二○百円なら、十一万二千円ってことにならないか?よくあるよなぁ、こういう誤植。
 ものは試しにこのバイトに応募してみる。
 後日主催者からあなたに採用の旨を知らせる連絡が入る。
 その際主催者は誤植を指摘するあなたにこう答える。
 時給十一万二千円は間違ってなどいない。それどころかそれは最低限の金額なのだと。
 こうして『インシテミル』は始まる・・・。

 本格ミステリーというのは本格ミステリーであるがゆえにしばしば不自然な物語の展開をする。
 一例を挙げれば殺人鬼が徘徊する館で、なぜかしら登場人物たちは一人で夜を過ごす。
 それが本格ミステリーというものだといわれればそれまでだが、自分には本格ミステリーのそういった不自然さがどうにも受け入れられず、あえて本格ミステリーを忌避してきた感がある。
 本書においても登場人物たちは殺人鬼が徘徊する館で、一人で夜を過ごさなければならない。
 だが、そうしなければならない理由付けがきちんと為されているので、本格ミステリーにありがちな不自然さというものはない。
 それに留まらず、作者は細部にまで留意し、最大限に展開の不自然さを排除している。
 見事だと思う。

 見事なのはそれだけではなく、まったく予想のつかない展開でありながら、それでいて真犯人の動機がほとんど最初の章で示されている、というのも甚く感心してしまった。
 また、探偵役の人物が最後に魅せる決断もカッコいい!と思ってしまった。
 名推理をする探偵はごまんといるが、本書の探偵役がするような決断が出来る探偵はそういないのではないだろうか。
 続編を期待させる終わり方も冴えていると思う。

 手離しに褒め称えていい作品だとは思うけれど、画竜点睛を欠いたのが367p。
 安東が言う。
「多数決だ。安東が大迫と箱島を殺した。賛成なら、手を挙げてくれ」 

 いうまでもなく、これは安東の台詞なのだから、安東が安東を告発するわけがない。ここでの正しい人物名は結城である。
 誤植ではないかと思わせて誤植ではなかった、という導入なのだから、当然作中にも誤植などあって欲しくなかった。
 その一点を残念に思う。
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トランスフォーマー:リベンジ。

2009-06-20 23:44:26 | 新作映画
 マイケル・ベイ監督、シャイア・ラブーフ主演、『トランスフォーマー:リベンジ』、6/20、Tジョイ久留米にて鑑賞。2009年24本目。

 前作『トランスフォーマー』はまさに映像革命の作品だった。
 設定はスチャラカで、物語と呼べるものはなかったけれど、誰も見たことのない映像がそこにはあった。最新CGによる巨大ロボット同士の闘いは息を飲むほどのド迫力だった。ただひたすら圧倒されるばかりの二時間半だった。

 そして続編である『トランスフォーマー:リベンジ』では前作以上にスケールアップした闘いが繰り広げられる。
 のであるが、正直言って前作ほどのインパクトはなかったように思う。
 クォリティそのものが落ちた、というわけではない。
 だが、基本的なヴィジュアルそのものは(要所要所で工夫は見られるものの)前作と変わりがなかったためこれまでに“見たことのない”映像というわけではなかったのだ。 
 例えるなら、マジシャンのセロを初めてテレビで見たとき、「うぉっ、これはスゲぇ!!」と思ったものの、二度三度と見るたびにインパクトが弱まっていくのと似ている。
 決して二度目のマジックが一度目より劣るというわけではないのだが、基本的にやってることは同じなため、見ている側としてはどうしたって飽きるのだ。贅沢な話ではあるのだが。

 興行的には成功を収めているので、『トランスフォーマー』シリーズはまださすがにそこまではいっていないのだろうが、中身がスカスカなまま長期シリーズになれば、さすがに観客も飽きるだろうと思う。
 なので監督のマイケル・ベイには出来れば内容の濃いものにして欲しいが、、、マイケル・ベイだから無理な話か。笑。
 
 お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)。
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野望への階段。

2009-06-19 23:19:06 | 読書
 リチャード・ノース・パタースン著、『野望への階段』、読了。

 読む前は今の自分にこんな分厚い本、読めるんかいな?と思っていた。
 ともかく自分の読書力は凋落の一途を辿っているからだ。
 そのうちケータイ小説しか読めなくなるんじゃなかろうか、と思う。
 が、そのような心配は本書では杞憂で、ハードカバー400pがイッキに読めた。
 そういった意味では本書は水準以上に面白い。
 一級のポリティカル・エンターティメント小説であるといっていい。

 であるのだが、本書の面白さはよくも悪くも漫画的な面白さだったように感じた。
 例えば、本宮ひろしの『サラリーマン金太郎』は読んでる間は面白い。主人公のスジの通し方が読んでいて爽快だ。
 だが、よくよく考えてみると矢島金太郎みたいな人間は現実にはいないよな、と思う。
 現実にはいそうにないキャラクターを主人公に据えている時点でつまり漫画的なのだ。

 本書にもそれに通じるところがある。
 主人公のコーリー・グレイスもありえないだろ、といいたくなるぐらい魅力に描かれている。
 容姿端麗であるのはいうまでもなく(それでいて独身)、共和党員でありながら保守的ではなく、宗教的には無神論、企業家にも阿ることなく、大統領戦を控えている身でありながら黒人女優と恋に落ち、テロリストには(文字通り)銃を手にして闘うのだ。
 こんな奴いねーよ、と言いたくなること必至のキャラクターである。

 なので、読み終わったあと、心に何かが残る、というような作品ではないが、アメリカ大統領選ってこんな感じ、というテキストとしてはいいかもしれない。

 あと『野望への階段』というタイトルは本書には相応しくないと思う。
 何しろ主人公のコーリーには最後の最後まで「大統領になる!」という野望がこれっぽっちも見て取ることが出来ないので。
 その点においてもこんな奴いねーよ!といいたくなるキャラクターだった。
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Dr.HOUSE。

2009-06-18 23:35:11 | テレビ
 shit_headさんお薦めの『Dr.HOUSE』を見てみました。

 基本的に自分は海外のテレビドラマはDVDが旧作になるまで見ない、新作・準新作の間は見ない主義です。
 新作で借りても余裕を持って見れないですからね。
 それに旧作でも面白そうな作品はいくらでもありそうですし。
 なので、DVDがリリースされたばかりの『Dr.HOUSE』も見るつもりは全然ありませんでした。
 それがなぜ鑑賞に至ったかというと理由は単純、地上波で放映されてたから。笑。
 まだまだ地上波も捨てたもんじゃないよね。

 それで、肝心の感想なんですが、、、こりゃ面白いわ。
 shit_headさんが絶賛するだけのことはあります(shit_headさんの悪い癖はやたら傑作!を連発することだけど。笑。)。

 主人公は天才医師Drハウス。彼は並外れた医学の知識を持ちながら、患者が嫌い、診察が嫌い、という偏屈もの。そんな彼の元に今日も原因不明の病を発症した患者が運び込まれてきて・・・というお話。

 日本でも医療ドラマは一つのジャンルを築いているけれど、これを見たら日本の医療ドラマはまるで子供騙しって感じで見れなくなるよね(『CSI』を見ると日本の法医学ドラマが馬鹿馬鹿しくて見れなくなるのと一緒で)。
 それぐらい格が違う。

 文句なしに面白いのだけれど、一つだけいわせてもらいたいことがあって、それは放送が深夜枠なのに不定期なんだよね。
 二週も三週も休まれたらいつが放送日なのかわからんくなるっつーの。
 っていうのはドラマのクォリティとは全然関係ないんだけどね。
 ともかくそのせいで一回見逃してしまった。。。
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夏目友人帳。

2009-06-17 23:48:45 | テレビ
 rinさんお薦めの『夏目友人帳』を見てみました。

 基本的に自分は薦められた映画は出来るだけ見るようにする、というのが信条です(見ず知らずの相手から薦められてもその限りではありませんが)。
 なので駅前のツタヤにDVDが置いてあれば借りようと思ったのですが、置いてありませんでした。
 ツタヤにも置いてないテレビアニメがあるんだな~と思いながら、市内の他のレンタルショップにも回ったんですけど、やっぱりなくて、こりゃ見るすべがないな、と半ば諦めかけていたら、テレビで再放送されてました。意外だ。笑。

 早速見てみたのですが、、、残念ながら自分の好みの作品ではなかったかな(rinさん、ゴメンなさい!!)。
 妖怪ものなのですが、原作が少女漫画だけあっておどろおどろしさが足りず、自分にはちょっとばかりぬるい感じがしました。
 でもまだ一回しか見ていないので来週も見てみるつもりです。

 以前にも取り上げましたが、同じ妖怪ものの漫画では、『幻仔譚じゃのめ』(週刊少年チャンピオン連載中)が個人的にお薦めです。
 チャンピオンのカラーに沿わないので短命に終わってしまうかも、と一時は危惧していたのですが、無事巻を重ねているみたいです。
 それこそ少女漫画的な絵柄でありながら、グロテスクな描写、何より少年漫画とは思えぬ大胆な設定と展開から目が離せません。
 未読の方は是非一度読んでみて下さい。
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先週の収穫。

2009-06-16 23:24:46 | UFOキャッチャー
   
   


 先週の収穫。
 映画を観た帰りに懲りずにゲーセンに寄ってUFOキャッチャーをしてきました。
 ゲットしたのはお菓子ばかり。
 そんなお菓子好きというわけではないのだけれど、ぬいぐるみなどの設定が辛くて取れなかったのです。

 それにしてもゲットした自分がいうのもなんだけど、コンビニに行けばフツーに売ってるミルキーがなぜUFOキャッチャーのプライズ(景品)にあるのか、ちょっと不思議です。
 出来たらプライズでお菓子を置くにしても、『カマンベールチーズケーキ』みたいにコンビにでは見かけないものを置いて欲しいものです。
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江口洋介の事故に思う。

2009-06-15 21:59:07 | 戯言
 本当はスルーしようかとも思ったのですが、江口洋介の事故に思うところがあるので書きます。

 先日、俳優の江口洋介がバイク事故で全治二ヶ月の重傷を負いました。
 そのことはニュースでも取り上げられているので皆さんもご存知かと思います。
 事故そのものは特にどうということはないのですが、自分が何だかな~と思うのはマスコミ各社の江口へのものすごく好意的な報道姿勢ですね。
 いわく、彼の優れた反射神経と運転技術によって大事故が避けられたとか、事故後の彼が周りを気遣う態度を示したとか、入院中の彼が被害者の身を案じたとか、云々。

 自分は別に事故の目撃者ってわけじゃないし、バイクにも乗ったことはないけれど、事故の原因は(自転車が時速百キロの猛スピードで突っ込んできたというのでないので限り)江口が安全確認を怠ったから、としか思えないんですよね。報道された記事を読む限り、そうとしか読み取れない。
 なのに、そのことに突っ込んだ芸能記事、芸能ニュースは今のところ一つも見かけません。
 何だかな~と思うのです。

 同じように思ったことは前にもあって、それは2007年5月に美輪明宏が同じく交通事故を起こしたときです。
 このときもやたら美輪を擁護する記事ばかりで、中には怪我をした被害者を非難するような論調のものもありました。
 ともかく事故後も美輪は某スピリチュアル番組に普通に出演していて、自分の知る限りは番組を降板したり、番組内で事故について言及したりしたことはありませんでした。
 美輪にとって交通事故を起こしたことなんて屁でもないんでしょうね。

 これとはまったく逆にそれはいいすぎだろと思ったのは2007年10月の安部なつみの交通事故のときでしょうか。
 このときネットの芸能記事で安部なつみはいわれたい放題で、いわく、免許取立ての運転初心者が一人で運転するべきではないとか、事務所は管理不行き届きだとか、女性には不向きな大型の高級車を運転していたのが事故の原因だとか、結構ボロクソでした。
 でも自分に言わせたら仮免じゃないんだから免許を取った以上は一人で運転するのが当然だし、車で出掛けるのを一々事務所に許可を得るのも変な話ですしね。
 まぁ確かに二十歳をいくつか過ぎただけの娘っ子が一千万円(!)を超える車を運転していたら、そりゃむかつく話ではあるけれど、でもそれは他人がどうこうケチをつけることではないはず。

 いっときますが、自分は江口洋介が特別嫌いってわけではないし、安部なつみのファンってわけでも全然ありません(美輪明宏は大っ嫌いですけどね)。
 でも今回の江口洋介の交通事故のようにあまりにマスコミの論調が偏っていると、芸能人が(交通事故に限らず)何らかのトラブルを起こすか、もしくはアクシデントに見舞われた場合、どのように報道で取り扱われるかは(もしくは叩かれるかは)、所属する事務所の力や芸能界での立ち位置なんかで決まってしまうんでしょうね。
 そう考えると何だかな~と思ってしまうのです。
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レスラー。

2009-06-14 21:09:59 | 新作映画
 ダーレン・アロノフスキー監督、ミッキー・ローク主演、『レスラー』、6/13、TOHOシネマズ トリアス久山にて鑑賞。2009年23本目。


 映画『レスラー』は“ザ・ラム”ことプロレスラー、ランディ・ロビンソンの生き様を描いた作品だ。

 ランディは愚かな男である。
 彼は一時期の栄光に酔いしれ、家族を省みることがなかった。そのためたった一人娘とも上手く言葉を交わせず、彼女の誕生日すら知らない。

 ランディは哀れな男である。
 家賃を滞納し、住まいであるトレーラーハウスからも締め出されてしまう。ほとんどホームレス寸前だ。

 ランディは悲しい男である。
 年老いた今、彼の孤独を癒すものとてない。せいぜい行きつけのストリップバーで馴染みのストリッパーと話をするぐらいだ。

 ランディは羨ましい男である。
 彼には自らが殉ずるべき夢がある。それは稀有なことではないか。

 一人の男の、愚かで哀れで悲しく、そして羨ましい生き様を、是非とも劇場に行って確かめて欲しい。
 魂が揺さぶられること必至である。

 
 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。

 次回鑑賞は『トランスフォーマー:リベンジ』(6/19公開)の予定。


ps. この記事を書いているときにプロレスラー三沢光晴の訃報を目にした。何たる偶然。偉大なる闘士の冥福を祈る。
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最近購入したDVDなど。

2009-06-13 23:57:32 | 旧作映画
 最近コンビニに行って驚いたこと。
 『ダークナイト』の廉価版のDVDがもう売ってる!!
 はぇ~!はぇ~よ!!
 通常版が発売されたばかりのもほんのこの前じゃなかったっけ???
 『ダークナイト』は2008年に観に行った映画の中でも傑作の一本で、通常版には手が出ないにしてもいつか廉価版が出たら買おうと思っていたので、サンプルジャケットを手にレジへと向かいま、、、せんでした。
 だって、ヤフオクで別のDVDを買ったばかりなんだもん。笑。

 買ったのはずーっと欲しかった『シューティング・フィッシュ』という映画のDVD。
 『シューティング・フィッシュ』はそんなにメジャーな映画ではないけど(ミクシィでもコミュに参加してるけど、参加人数わずか八人!少なっ!!)、好きな映画を十本挙げろといわれたら確実に入りますね。
 ともかく見たらハッピーになれる、ゴキゲンな映画なんです。
 そんなゴキゲンな映画のDVDが¥2000ちょいで手に入るっていうんですから(人によっては¥8000の値をつけるシロモノ)、ヤフオクは止められませんな。

 ヤフオクではあと一本落札したばかりのDVDがあって、それは何かというと『愛が微笑むとき』という見たことない映画のDVD。
 自分はこれまで未鑑賞の映画のDVDを購入したことはありませんでした。
 そこまでやっちゃうと歯止めがかかんなくなりそうで怖いから。
 その信条を曲げて購入することにしたのはブログ仲間のshit_headさんの超強力プッシュがあったから。
 これで面白くなかったら、責任取ってお腹の子を認知してくださいよ、shit_headさん!!(認知って何だ、認知って)
 で、この『愛が微笑むとき』のDVD、実は以前にもヤフオクで落札したことがあって、そのときは出品者のよくわからん事情で取り引きはパーになりました。
 手元にない商品を出品するんじゃないっつーの。
 そのときの出品価格に比べると今回は¥1000ぐらい高いので、純粋に価格だけで考慮すれば取り引きはありえないんですけど、今回の出品者は切手での支払いがオッケーなんですよね。
 切手は先日大量に処分したばかりだけど、まだ若干は手元にあったんで、それを支払いに当てることにしました。
 それにしても切手での支払いオーケーな出品者って、そんなに切手ばかり集めてどーするんでしょうね。

 ともかくこれでコレクションに加えたいと思うDVDは『運命じゃない人』(ツインパック)だけになりました。
 以前はたまに見かけてたんですけど、今は¥6000以上の高値をつけてる出品者しかいないなー。
 自分としては¥3500ぐらいが適価かなと思ってるのでこれからもまめにチェックしたいと思っています。

ps.この記事をアップした時点で『愛が微笑むとき』の出品情報をチェックしたら1円で出品してる人が現れてた。そういうもんだよね、ヤフオクって。笑。
コメント (3)
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