つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

5月の本

2024年06月01日 | 本・・・
いよいよ“夏”の暑さが始まったようだ
昨年は暑さに負けて、歩くことが減った
この年齢になるとそのちょっとしたことが体力の変化に現れる
旦那様は、めっきりと歩くスピードが遅くなったように思う
 
しかし、灼熱地獄
倒れるのは勘弁だから、今夏ももっぱら読書三昧になりそうだ
近所に図書館があるありがたさを満喫します
 
5月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:4571
ナイス数:152

図書室で暮らしたい図書室で暮らしたい感想
私はホラーが苦手で、ミステリーに熱狂する質ではなく、若い世代をテーマにしたものも冷めた目で読んでしまう それなのにこの作家の手になるものは時々手に取る 読んで楽しかったと思えるものと、頑張って読まなければならないものとあって、それでも期間を置いて読んでいる 不思議だったが、このエッセイを読んでなるほどと腑に落ちた 本は読者が読んで初めて本として完成すると私は思っているが、この作家は読者との共演を体現しているのだと思った その居心地の良さが、苦手な分野かなと思いながらも手に取る魅力と思う 
読了日:05月30日 著者:辻村 深月
落陽落陽感想
明治から大正にかけての、明天皇崩御にまつわるトピックスを“羽織ごろ”まがいの記者を中心に語られていた 読み進めるのに少し困難を感じたが、読後感は悪くない 神宮の森を150年構想で取り掛かった学者と職人と、全国から集まった献木と、奉仕に集まった人達によって、現代では都市の中心に森が広がっているのだとわかった 近頃問題になっている外苑再開発を思い浮かべながら、現代人は目先しか見えないのだとも感じた 神宮林の話と、明治天皇のことと、それぞれで一冊あってもよいように思う
読了日:05月27日 著者:朝井 まかて
おひとりさま最後の片づけ やるべきこと・やらなくてもいいことおひとりさま最後の片づけ やるべきこと・やらなくてもいいこと
読了日:05月23日 著者:杉之原 冨士子
ルーティーンズルーティーンズ感想
どこがルーティンなんだと最初のうちは??で読んでいた 頁を重ねるうちに、そうかこういう家庭のルーティン、こういうことだなあと腑に落ちた 漫画家と著述業と特異な夫婦のルーティンで、平静でも家族で過ごす割合があるが、これが勤め人の夫婦の場合ならどういうルーティンになったのだろう???そんな思いも持ったが、派手な事件も恋愛も起きないが、自分の生活の中にもあるなあこれということが積み重ねられて一冊になっていた 読後感最高に良い 緑一色の装丁も振り返るとなかなか意味が深い 
読了日:05月23日 著者:長嶋 有
イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑感想
ああ、これは知ってる、こういう仕事あったなあ…というものがちらほら…己が昭和を生きてきたと確かめたような感じです 面白かった こういう本はあるべきだと思います
読了日:05月22日 著者:澤宮優
ぼくらはなかよし、ラン、ラン、ラン!ぼくらはなかよし、ラン、ラン、ラン!
読了日:05月22日 著者:ジェニ デズモンド
なんでも おんなじ?: ふたりは ともだちなんでも おんなじ?: ふたりは ともだち
読了日:05月22日 著者:コリンヌ・アヴェリス
高瀬庄左衛門御留書高瀬庄左衛門御留書感想
読トモさんのレビューにひかれて手にとった たぐいまれに秀でた人物ではないが淡々と人生を生き、その覚悟がとても塩梅よい 竹馬の友三人が長い時間のもと立場や思いが変り、そこには取り返しようのない未来があった 私が大好きな藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」にも似たような関係の友が描かれたものがある 似た空気を感じる 三ツ谷清左衛門と違い庄左衛門は郷村まわりの下級武士 それでもその役回りに気持ちを込めている ほかの作も読んでみたいと思える本だった
読了日:05月22日 著者:砂原 浩太朗
津波!!命を救った稲むらの火津波!!命を救った稲むらの火
読了日:05月21日 著者:高村 忠範
ぼくがラ-メンたべてるときぼくがラ-メンたべてるとき感想
この題名から勝手に想像したものと、この本が伝えようとしていることにあまりに違いがあり、困り果てた 気軽にページをめくってしまい、受け止めきれず、心してもう一度読み直した 
読了日:05月21日 著者:長谷川 義史
ねこの看護師 ラディ (講談社の創作絵本)ねこの看護師 ラディ (講談社の創作絵本)感想
これが実在の猫という 天から授かったものなんだろうな 思わず我が家の猫に話して聞かせた 目の前の命によりそう それはその場面になった時、このラディのようにできるか、、難しい
読了日:05月21日 著者:渕上 サトリーノ,上杉 忠弘
優しい悪魔優しい悪魔感想
読み出して、あれ、読んだ本だと気が付いた そうか改題されているのかとわかったが、ついでだから再読した いやあラスト70ページまでのぐちぐち言い訳を重ねる様が笑える 私はたばこのみの習慣はなく過ごしてきたが、わが夫が子どもに言われて禁煙した その後夫が喫煙者へ発する言葉がなかなか厳しいものがある ぜひ、そんな様子もどこかで書いていただけたら嬉しくなる 
読了日:05月19日 著者:垣谷 美雨
一つの花 (おはなし名作絵本 21)一つの花 (おはなし名作絵本 21)感想
ものが不足した時代に、我慢すること、お国のために、という空気の中「一つだけちょうだい」とねだる子ども 国のかじ取りを担っている方はこの本を読んで理解したうえで、ことに臨んでほしいと思う どれだけの民の思いがあるのか この一冊にたくさん詰め込まれている
読了日:05月17日 著者:今西 祐行
実さえ花さえ実さえ花さえ感想
「花競べ」は「実さえ花さえ」を改題したものとしり、どれどれ違いはあるのかと探した 結果再読となったが、じっくり読めた 縦糸はしっかりしているのだが、横糸が足りない感じ、抜けがあるような印象を受けた そこをしっかり書いてほしい スピンオフみたいなことでもいいのだがなあ この物語面白いから足りない感じを読者任せではなく埋めてほしいと思った
読了日:05月17日 著者:朝井 まかて
三年長屋三年長屋感想
差配として少しずつそれらしくなっていく佐平治だが、もう少し魅力がほしいかな…でも、面白く読了しました これでおしまいかしら、長屋は入れ代わり立ち代わりだからまだまだネタは尽きないように思う
読了日:05月16日 著者:梶 よう子
またたびまたたび感想
さくらももこの感性がまばゆいなあ 仕事で自由きままに旅して、食べて飲んで、買いまくって、楽しんで、うらやましい 亡くなったんだよなあ こういう感じがもういないんだとおもうと残念 
読了日:05月14日 著者:さくら ももこ
山の不思議: 飛彈の山小屋から山の不思議: 飛彈の山小屋から感想
なんと言ったらよいのだろう…不思議な一冊だった 民俗学とも違うし、口伝されたものとも違う 怪談ではなく、妖とも言えず、薄気味悪さや、忌み嫌われたもの、考えられない実在した風習が、とつとつと紡ぎ出されていた 文明の力を借りず、山奥で生存する…その厳しさが伝わる読み物だった 表紙がとてもいい 吉田博の手による版画 素晴らしいと思う 出会えてよかった
読了日:05月13日 著者:加藤 博二
花競べ 向嶋なずな屋繁盛記 (講談社文庫)花競べ 向嶋なずな屋繁盛記 (講談社文庫)感想
デビュー作ですか…登場人物の多彩さや、物語の骨太の感じはとても魅力的 ただ、大きな流れに差し込まれた物語がそのあと出てこず、どう解決したのかわからないものがいくつかある 主人公が移り変わっていくのもはっきりとせずあいまいなままだが、それはそれで移ろいのようで心地よかった 草木をふんだんに登場させてとても面白かった 新治の修業時代 おりんと出に合ってから 雀の来し方行く末など、一つ一つの物語を丁寧読んでみたいと思った
読了日:05月10日 著者:朝井 まかて
猫には負ける猫には負ける感想
姓はツイラク名はミーちゃん 決して美猫ではない半野良半家猫 エイズキャリア 私は昭和の生まれで、家猫が出入り自由で暮らしていた時を経験している 事故や感染症を考えると室内飼いは正しいやり方なのだろうが、ミーちゃんがマイペースでの様子にこれはこれで居心地が良いと思った 愛猫家には怒られそうだが… 文章はとても上質で、気持ちがよくなる ミーちゃんのことばかりでないのも楽しかった 良質の一冊に出合った
読了日:05月08日 著者:佐々木 幹郎
歩道橋シネマ (新潮文庫)歩道橋シネマ (新潮文庫)感想
恩田睦さん…たまに魅かれて手に取るのだが、どうもホラーに傾くのは居心地が悪い 苦手なんですよね…18編の中にはそちらに傾いていないものもあり、最後までたどり着いたが、いつもこれでしばらく休憩に入る それでもたまに読んでみようかと思うから、すごい書き手なんだと思う 作家の頭の中はこんなにアイデアがあるのかと、どれもこれももっと膨らんだらどうなるんだろうと思うものばかりだった
読了日:05月07日 著者:恩田 陸
わたしのパパは ケンタ氏 (長編創作童話)わたしのパパは ケンタ氏 (長編創作童話)感想
「わたしのママはしずかさん」というのがあるのですね このパパけんたさんをかいた本でも、しずかさんの存在感はパパをしのぐものがあります 14歳子どもでなくなるころ 生意気な口をきいたり、行動をしたり、個性的な大人と接してまっすぐに大きくなるんだろうなあと思わせる スマホのもなく、そこらへんでたばこスパスパ吸っているし、時代は随分と変わったんだなあと思った
読了日:05月03日 著者:角野 栄子
[改訂版]戦争にいったうま[改訂版]戦争にいったうま感想
子どもの頃こういう馬の話を聞いた覚えがある 飼い主のもとに戻れたのはたった一頭だったのですね モーパーゴ「戦火の馬」でもたいていはつぶされたとあった 忘れてはいけない、伝えていかなければいけない話です 
読了日:05月02日 著者:いしい ゆみ
ドミノ (角川文庫)ドミノ (角川文庫)感想
すさまじいばかりのスピード感で場面が入れ替わり、次から次へと編み込まれるように物語が進む 事件は本来こういうものかもしれない どの登場人物も一癖二癖あり、猪突猛進気味で、有言実行してしまうのと、思考がゆっくりのと、もう少しお互いにしっかりと情報交換すればここまで騒ぎは大きくならなかっただろうに…目まぐるしいままゴールに入った いやすごい!登場人物27人と1匹 都合よすぎの感もあるが、面白いからいいやです in上海 も読もう!
読了日:05月02日 著者:恩田 陸

読書メーター

 

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4月の本

2024年05月01日 | 本・・・

暑かったり、寒かったり、…どこもおんなじなんでしょうねえ

皆さん体調に気を付けられますように

 

4月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:2763
ナイス数:114

恋歌恋歌感想
直木賞受賞作と知り手に取った 少し悪戦苦闘した 誰を描きたいのか方向が見えなくて、もやもやしながらようやく読み切った 三宅花圃は何だったんだろう?その役割が見えなかった 幕末激烈な水戸の有り様が男たちではなく、女子供の様子から淡々と描いていた これは読みごたえがあった
読了日:04月30日 著者:朝井 まかて
絶景本棚3絶景本棚3感想
絶景! ほんと絶景です 引っ越しのたびに処分してしまい ある時期から手元に残さくなった いやあ、この絶景をみたら、自分が出会った本たちが作る風景がどんなものだったのか…ちょっと残念に思う
読了日:04月26日 著者:
甲虫のはなし (かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち)甲虫のはなし (かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち)感想
これはきれいだ 私は虫はそれほど好きではないが、この美しい絵は惹きつけられた じっくり眺めてしまった
読了日:04月24日 著者:ダイアナ・アストン
だれもしらない小さな家だれもしらない小さな家感想
「ちいさなおうち」をほうふつとさせる絵 郊外に引っ越さなかったなら…ということなのかな?めでだし、めでたしとつくようなラストでよかった
読了日:04月24日 著者:エリナー・クライマー
マクドナルドさんのやさいアパ-トマクドナルドさんのやさいアパ-ト感想
ペンで描かれたひょうひょうとした絵で、野菜にだけ色が入っている 主役はマクドナルドさんが栽培する野菜 そこに自然と目がいく ナンセンスだよなあ…でも、するすると物語はハッピーエンド 楽しい一冊だった
読了日:04月24日 著者:ジュディ バレット
パパはたいちょうさん わたしはガイドさんパパはたいちょうさん わたしはガイドさん感想
色のきれいさにひかれて手に取った 読み始めてから、視覚障碍者が主人公とわかった 振り返ると表紙にもちゃんと白杖が描かれている あまりに色彩が美しくて気が付かなかった 視覚に障害のある父娘が学校に行くまでの話なのだが、視覚に障害があるから見えないものがあるが、その中で見えるもの感じるものがあるというのが、カラフルな色彩の絵の中で十二分に、説得力をもって表現されている 
読了日:04月24日 著者:ゴンサロ・モウレ
隅っこの「昭和」: モノが語るあの頃隅っこの「昭和」: モノが語るあの頃感想
面白かった 一気読みはできなかったが、どれもこれも面白くて飽きずにページを繰ることができた 誕生日に起きた出来事は誕生日の新聞ではわからない 翌日の新聞で記事になるから、誕生日の翌日の新聞を手に入れないといけない!なるほど!と思った
読了日:04月22日 著者:出久根 達郎
この会社、後継者不在につきこの会社、後継者不在につき感想
なんの情報もなく手に取って読んだ 軽くすいすいと読み切れた 第1章と第2章は、譲る側の物語、第3章は引き受ける側の物語 中小企業診断士という謎の人物がかじ取り役 ひとを使うということは実に塩梅が難しい ここにあげられた3社は、かじ取り役が微妙な調整を行って進むように向かっていく コロナで業績不振という背景は長い目で見たときにこの本に生きる描き方であってほしいと思った この作家 息抜きができる作風なのかもと感じた ほかの本も探してみようと思う
読了日:04月18日 著者:桂 望実
東京・鎌倉 有名人お墓お散歩ブック―誰もが知っている104人の墓碑完全ガイド東京・鎌倉 有名人お墓お散歩ブック―誰もが知っている104人の墓碑完全ガイド感想
歴史上の人物…それが等身大のもの、隣人に思えてくるものがあった「墓マイラー」という方たちがいると知った よそのお墓に手を合わせない…は子どものころに言われた 本を読んだり、生き様を知ったりした人のお墓はまた別のものがあるようにも思う 自分の中にこの本に反応する何かがあるように感じた 
読了日:04月16日 著者:
花のあと (文春文庫 ふ 1-23)花のあと (文春文庫 ふ 1-23)感想
朝井まかて「ボタニカ」に苦戦し、息抜きに再読 どの1篇でも感じるのは、読みながらその江戸の空気の中にすとんとたっている感じがすることだ 360度どこを見ても藤沢周平が紡ぎ出した世界だと感じる ゆるぎない物語にほっと息をついた 
読了日:04月12日 著者:藤沢 周平
ボタニカボタニカ感想
人気の朝ドラはつまみ食い程度しか視聴していなかった 読みだした時、これは朝ドラの原作本なのかと思ったが、あちらはオリジナルのものだそうな 牧野富太郎という人物が強烈な方だったのだと、ふと坂本龍馬を思いだした あの時代、土佐にはこういう人物が生み出される何かがあったのだろう 少してこずりながら、半分ほど読み進んだら、著者が描きたかった富太郎が浮かんできた テレビドラマでは再現されないとんでもない風景でもあり、その周りの人間の様でもあった 読み応えのある一冊だった
読了日:04月12日 著者:朝井まかて
ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 女性の発達障害〈就活/職場編〉 (親子で理解する特性シリーズ)ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 女性の発達障害〈就活/職場編〉 (親子で理解する特性シリーズ)
読了日:04月08日 著者:
55歳になったら遺言を書きなさい55歳になったら遺言を書きなさい
読了日:04月06日 著者:井口 麻里子
漱石の孫漱石の孫感想
実は私もその世界を研究すると名前が出てくる祖父がいる 亡くなった当初はちやほやされた おじいちゃんはおじいちゃん以外の意味を持たず、知らない人が訪ねてくるなんてちぐはぐな気分があったのを思いだした それが漱石だったら…そうか、孫も大変だなあと思った そうよね漱石がトーストにどんなジャムをぬっていたかなんて、暮らしを共にしていないんだものわかるわけがない!それでも漱石がくらしたロンドンの下宿で感じたもの、それはどうあっても祖父は漱石だったということなんだろう
読了日:04月02日 著者:夏目 房之介

読書メーター

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3月の本

2024年04月04日 | 本・・・

桜がようやく咲きました

今年の桜はとても苦労しています

こんな年もあるのは仕方がないが、

どうも『陽気』については明るい見通しが立ちにくい

元気で過ごしたいものです

 

 

3月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:2755
ナイス数:67

たいふうのひ (講談社の創作絵本)たいふうのひ (講談社の創作絵本)感想
ますだくんのシリーズを見たとき漫画じゃんと思ったけれど、手に取ってみるとなかなかなのだ 太い線で力強く描かれる画風は「元気」が、そして描かれる「恐怖」や「不安」もしっかりと。この「たいふうのひ」も機嫌の悪いお姉ちゃんのそばで台風の経験をするドキドキやほっとした気持ちがしっかりと伝わってきた
読了日:03月29日 著者:武田 美穂
ねこのことわざえほんねこのことわざえほん感想
猫がことわざを説明してくれる本かなと手に取ったら、あれ、この「ことわざ」猫の場合はという作りになっていて楽しかった なるほど、なるほど!
読了日:03月29日 著者:高橋 和枝
漫画家と猫 Vol.1漫画家と猫 Vol.1感想
ちょっと気になって図書館から借りて帰った 内容は面白かったが、レイアウトが私には手こずらせるものだった どこをどう言う順番で読めばいいのかわからないのです 雑誌の1コーナーだったら広げて読んだんだろうなあ でも、猫の挿話はどの作家のものも楽しく読みました
読了日:03月28日 著者:萩尾望都,諸星大二郎,西原理恵子,吉田戦車,ヤマザキマリ,佐藤健寿,南信長
晴れときどき涙雨 高田 郁のできるまで晴れときどき涙雨 高田 郁のできるまで感想
高田郁さんが漫画原作者だったとは知らず、面白く読んだ こういう連載されたエッセイ集はやはり続けて読むのが大変な場合が多かったのだが、これの本は、一気に読み切ることができた 人生に起こったこと いやしかし、すごい時を過ごされて、こういう読みごたえのある時代小説を生み出しているのか 高田郁さんの人生に感謝です 
読了日:03月27日 著者:高田 郁
見つける東京見つける東京感想
東京に戻って暮らすようになって2年 様変わりに目を見張っている この本にくすぐられている 京都出身の筆者は大学進学で東京に住むようになり東西の違いに気づき、そして少しずつ東になじんでいかれたのだが、その気づきが楽しい あるあるなんです 次の本が楽しみです 
読了日:03月27日 著者:岡部 敬史
落花狼藉落花狼藉感想
吉原遊郭を作った楼主の妻を主人公に、吉原で暮らした者たちの生きざまが描かれたいた きれいごとのうら側に、きれいごとにする意地のようなものを感じ、生き様が見事だなと思った これが『眩』につながるムードを感じた 
読了日:03月27日 著者:朝井 まかて
夏目家の福猫 (新潮文庫)夏目家の福猫 (新潮文庫)感想
読み出して「夏目家の糠みそ」からも取り上げられた再販だと気が付いた こちらの方が夏目家に特化していて読みやすかった 漱石記念館に猫の墓があるのか…今度行ってみよう!
読了日:03月25日 著者:半藤 末利子
とびっきりのともだちとびっきりのともだち感想
今の日本でこういう出会いは望めないが、いいなあ…まるですべてが運命のようじゃないか 出会うべくして出会い、いろいろな思いを重ねていくんだと思った 丁寧に描かれた絵からは風の音、雨の音、少し不穏な天気の心寂しい空気も伝わり、最終を迎え、ほっとする
読了日:03月24日 著者:エイミー・ヘスト
ビジードッグビジードッグ感想
ペンで描かれた犬が生き生きと動く、色もさっと与えられて、気持ちが伝わってくる…犬の一日を追うのだが、なるほど君はこう思っているのだ…と見覚えのある縞々の猫が出てきてリサラーソンの絵本と気が付いた 亡くなったのはつい最近ではなかったか?函館に行ったときにたまたま展覧会に出合った その時観た立体が思い出された ああ、あの焼き物の世界がこの絵本にあると感じた オシャレな絵本だと思う
読了日:03月24日 著者:ジェームス・ブレーク
ふるさとへ廻る六部は(新潮文庫)ふるさとへ廻る六部は(新潮文庫)感想
藤沢周平のファンのつもりでいるが、これまでエッセイをあまり読んでこなかった。一度読んだ時に小説の透明感が失われるように感じたためだが、ふいと手に取った。作家の背景が伝わってきて、あの物語にはこういうことがあったのかと楽しく読むことができた。中で、北斎の生原画が彫り師摺師の手を通すと違う手ごたえが生まれるや、漱石の生原稿が本になると違う世界が生まれるといった、表現の世界観の違いを感じられていたことが印象に残った。外出にはいつも奥様が付き添っていらした、その生活圏が私のものと重なっているのがうれしかった。
読了日:03月22日 著者:藤沢 周平
朝星夜星朝星夜星感想
内容も、本の重さも十分に感じた一冊だが、 幕末から明治維新その後に続く綺羅星のような登場人物を背景に物語が進んでいく その綾なす物語の一つ一つをもっともっと描いてほしいと思うほどあっさりすべてが進んでしまう 頁がたりない もっともっと文章がほしい でも、面白かった 手水を使う亭主をやり込めるシーンが最高! 
読了日:03月09日 著者:朝井 まかて
夏目家の糠みそ夏目家の糠みそ感想
「猫なんて」からこの本に続いた 漱石の孫、半藤一利の妻 しっかりどっしりとしたゆるぎないエッセイと久しぶりに出会った 生活もそういうものだったのだろう、書き手の生活がにじみ出るものだと痛感した 夏目家の話題はあまり出てこなかったので、また本のたびに出ようと思う 
読了日:03月06日 著者:半藤 末利子
竹島竹島感想
一人の天才的な口八丁の男が、「竹島」を儲け話に結び付けた ありなのかな?? 中国まで絡ませてややこしくしたように見えるが、現実のかの国はもっと手ごわく、もっとしたたかで、この程度でチャラになるなど思えない エンターティメントとしては楽しめたが、実際の歴史の重さの前に登場人物が薄っぺらに感じた
読了日:03月02日 著者:門井 慶喜

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2月の本

2024年03月01日 | 本・・・
読書が停滞しているなあと思いながら、
振り返れば結構な本と出合っていた
あまり慌てずにその本との出会いを大事にしていきたい
 
 
2月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:3614
ナイス数:144

あずきがゆばあさんととらあずきがゆばあさんととら感想
猿蟹合戦だ!へえ、同じ話もこういう味付けになるんだと面白く読了 ペク・ヒナさんのこの人形はとてもいい 味わいもあるし、くすぐられるものがある とうとうやっつけられたトラも愛嬌がある 
読了日:02月25日 著者:パク・ユンギュ
先生のお庭番先生のお庭番感想
シーボルトの情熱的な嘘と誠に付き合った日本人が描かれていて、面白く読んだ 魅力的な人は間違いなく、きっとまわりはこんな感じだったんだろうと思う 振り回された熊吉だが、その後は落ち着いた日々を過ごしたようでほっとした
読了日:02月24日 著者:朝井 まかて
世界の不思議な野菜: これって食べられるの!? 驚きの姿のひみつ (子供の科学・サイエンスブックス)世界の不思議な野菜: これって食べられるの!? 驚きの姿のひみつ (子供の科学・サイエンスブックス)感想
図書館でひょいと手に取りました 面白い!へえこんなのが“野菜”なんだと気が付けば最後までじっくり読んでいました
読了日:02月23日 著者:湯浅 浩史
ぼくもおにいちゃんになりたいなぼくもおにいちゃんになりたいな感想
読み終わってリンドグレーンだったんだと気が付きました 妹ができたおにいちゃんの複雑な状況が描かれていた 期待していたものと違い、だんだんと不愉快になって、でも、時間がたったら…こうやってみんなきょうだいになっていくんだね
読了日:02月23日 著者:アストリッド・リンドグレーン
こいぬ、いたらいいなあ (おかしきさんちのものがたり)こいぬ、いたらいいなあ (おかしきさんちのものがたり)感想
おかしきさんちの四人兄弟 大好きです え、犬が加わったの?いやあ、すごいだろうなあ…それでも、とても楽しそうです 4人と1匹の物語 楽しみに読みます
読了日:02月23日 著者:おの りえん
もりのさんぽもりのさんぽ感想
本当は入っちゃいけない場所に、するするっと孫が入っていき、それを追うようにおじいちゃんがなかなか大変な目にあう りすは飼えないよ それを言い続ける 森で生きることを体現していったんだなあ…でも、また明日もくるんだろうなあ とても楽しい本でした
読了日:02月23日 著者:サイモン ジェイムズ
雪とパイナップル雪とパイナップル感想
鎌田實さんてお医者さんだよな…「雪とパイナップル」という表題におずおずと読みだした こういう本だと思わずに読みだしていたので驚いた チェルノブイリ事故汚染により白血病を発症した少年の治療に当たった日本の医師や看護師さんとの患者や、その家族との交流の中で生まれたエピソードなどが、読みやすく書かれている 氷点下のベラルーシでパイナップルを探した看護師さん その噂を聞いて届いたパイナップルの缶詰 そんな奇跡のような善意が必要ない…そういう世界を目指さないとと思う 
読了日:02月23日 著者:鎌田 實,唐仁原 教久
猫なんて!猫なんて!感想
読みながら、覚えのある文章がいくつか???で、読メで検索したらあら、再読だったんだ!と、自分の頓珍漢さ加減に笑いが出た この度は半藤末利子さんの文章に引っ掛かった 読んでみようと思う
読了日:02月23日 著者:角田光代,片岡義男,村上春樹,堀江敏幸,吉本ばなな,丸谷才一,鹿島茂,小林まこと,横尾忠則,穂村弘,浅田次郎,幸田文,吉行淳之介,長谷川町子,半藤末利子,加藤典洋,谷崎潤一郎,寺田寅彦,柳瀬尚紀,金井美恵子,池澤夏樹,柴田元幸,武田花,大島弓子,小池真理子,いしいしんじ,小倉千加子,伊集院静,平川克美,佐伯一麦,高橋源一郎,平出隆,佐々木幹郎,水木しげる,澁澤龍彦,安西水丸,斎藤環,野坂昭如,中井久夫,中島らも,田村由美,麿赤兒,保坂和志,アーサー・ビナード,田中小実昌,伊丹十三,町田康
クリスマスマーケット ちいさなクロのおはなし (日本傑作絵本シリーズ)クリスマスマーケット ちいさなクロのおはなし (日本傑作絵本シリーズ)感想
黒い子は貰い手がいないのか…黒い猫は目につかないから危険なことにあいにくく性格が鷹揚なことが多いと聞くが、…女の子が大事しているぬいぐるみが真っ白で、子犬が真っ黒 その対比が、子犬の奮闘で汚れていくぬいぐるみの様子が、ドキドキハラハラさせた 大切なもの それが伝わってきた
読了日:02月20日 著者:降矢 なな
みて、ほんだよ!みて、ほんだよ!感想
生まれてからこのかた望めばどれだけも本が読めた私は、この子どもたちの状況に、情報として理解していても、この絵本から受けたものに衝撃を受けた ごみの中から取り出された『本』が広げた世界 図書館で立ち読みして、もう一度じっくり読みたいと探しに行ったらなかった 再読したい一冊です
読了日:02月20日 著者:リビー グリーソン
あたしが乗った列車は進む (鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち)あたしが乗った列車は進む (鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち)感想
この子はどういう子なんだろう…背景が語られず、列車の旅は始められる 徐々に、彼女の突飛な行動の後ろにあることや、過去の出来事、思いなどが語られていく 列車が到着すれば別れてしまう行きずりのひとたちに心を癒されていく 風景の変わらぬ物語だが、少女の心の変化がいとおしかった 
読了日:02月18日 著者:ポール・モーシャー
草々不一草々不一感想
絶品! 私は藤沢周平のファンだが、この「草々不一」は、藤沢周平と同じように、そこに秘めたる思いのようなものが見事に描かれていて読みごたえがあった これは良作ばかり これだけかけるから長編も読みごたえがあるのだと改めて思った まだまだ読む本があるという幸せをかみしめています
読了日:02月16日 著者:朝井 まかて
ピアノピアノ感想
「ピアノの森」が浮かんでしまった モーツアルトの演奏をしたらぱあっとピアノから広がった場面が秀逸 好きです 音楽ってきっと視覚的な場面があるんだと思う 
読了日:02月16日 著者:いせひでこ
しごとをみつけたサンタさんしごとをみつけたサンタさん感想
サンタさんは、サンタさんになる前に転職を繰り返したんですね その経験が現職に生きている なんか視点が変わって、ほほほ と笑えた おもしろい 絵も押し付けがましくなく、流れるように心に入ってくる 
読了日:02月16日 著者:スティーヴン・クレンスキー
ゆきのひゆきのひ感想
「あめのひ」「かぜのひ」 自然のあり様がいきいきとして大好きです そしてこの「ゆきのひ」もふるゆきや、先が見えない情景や、その迫りくる感じがいいです おじいちゃんから孫へ 受け継がれていく知恵のようなものも感じてほのぼのとする 次はどんな天気なんだろう???
読了日:02月16日 著者:サム・アッシャー
奥さまは発達障害 (講談社の実用BOOK)奥さまは発達障害 (講談社の実用BOOK)感想
当たり前 という言葉の意味が不確定になり、どうしたもんかと本を読みだしている わかりやすい本、わかりやすい説明に出合っているが、この漫画はよりはっきりとイメージが落ちてきた 言葉で伝わらないものが、伝わってきて、なるほどと思った 病気と一緒に暮らしておられる作家と、兄ちゃんの生き方に感謝です
読了日:02月12日 著者:さかもと 未明
ねこいる!ねこいる!感想
この強い絵、強い表現力に圧倒された 確かに猫がいた!!
読了日:02月11日 著者:たなか ひかる
眩感想
宮崎あおいと長塚京三のドラマが好きで、再放送も含めて何度か視聴している あれは見ごたえがある 図書館の棚でこの本と出会い、原作が後になったなと思いながら手に取った これは本が絶品だ あのドラマも良くできている ドラマの魅力は変わらない だがこの本にはそのうえを行く魅力があった 何と言ったらいいのだろう 小説の魅力と映像の魅力は別なんだと思った 救いようのない甥っ子も含めて登場人物すべてが、贖いきれない己の性と折り合いをなんとかつけようともがいている様が、気ままに自由に描かれていた 面白かった
読了日:02月08日 著者:朝井 まかて
役者は一日にしてならず役者は一日にしてならず感想
「すべての道は役者に通ず」を読んで、この本を探した こちらの方が、世代として理解できるエピソードが多かった 時代劇の所作や着付け、殺陣、人から人へ、というより肌感覚として身につけるもののように感じた 総じてここに登場した役者さんたちの道の始まりは、座学を嫌い、しっちゃかめっちゃか暮らしていた人が多いようだ それらしく見えるには、かっこよく見えるには、そういう受け答えが自然にできるには、惜しまず鍛えた成果のように感じた 底の品がよくなくてはならない 見ている人が楽しむためには下品であってはならないと私も思う
読了日:02月05日 著者:春日 太一
橋ものがたり (新潮文庫)橋ものがたり (新潮文庫)感想
「約束」が映像化されたものを映画館に観に行った 楽しんでは来たが、こんな感じだったかなあと確かめる意味も含めて再読 やっぱり原作がいい! テンポが違う 原作では一日の話だが、映画では長い長い年月が順を追うように現れた これは小説の醍醐味だなと思った 昨今、原作者と制作者のトラブルが問題になっている…藤沢周平の思いはどうだったんだろう この作家の小説は視覚的に脳内に湧きあがる そこに込められた思いを、演者たちが表現できるのかどうかが決め手のように思った 信頼があればこそ、良い映像は生まれるように感じる 
読了日:02月04日 著者:藤沢 周平
あずかりやさん 彼女の青い鳥あずかりやさん 彼女の青い鳥感想
前作は、店主の身に周りのことだったが、今作はまた一歩違った味わいのある読み応えのある内容だった どれも面白かったが「かちかちかっちゃん」作者あるあるも含まれているのかと思った
読了日:02月03日 著者:大山 淳子
別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った感想
三國連太郎という怪優がどのような言葉を発したのかがつづられているのかと思い手に取った ちょっと想像と違う内容だったが、それほどいやではなく読了 執筆者と三國連太郎夫妻との関係がよくわからないので、どう味わえばよいのか悩むところ でも、ああいう方の周りには、こういう人が四六時中いて、こういう時間を持っているのかと思った 
読了日:02月02日 著者:宇都宮 直子
あずかりやさん 桐島くんの青春あずかりやさん 桐島くんの青春感想
第一作から時間がたってしまい、細かいニュアンスが抜けてしまっている それでも、この二作目の桐島くんの周りにいる者たちの話が面白かった とても透明で、とてもしっかりした物語だと感じた 次も読みたいが、いったん戻って仕切り直した方がいいか…悩むところです
読了日:02月02日 著者:大山 淳子

読書メーター

 

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1月の本

2024年02月01日 | 本・・・

正月休みにとんとんと読書ができ、

読むリズムが続いたようで次々と本に手が伸びた

さて、2月はどんな本に出合えるか

楽しみだ

 

1月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:4877
ナイス数:142

天災ものがたり天災ものがたり感想
歴史に残る天災の中にあったろう短編が収められていた 被災者と、その時代に生きた人の織り成す物語だが、もう少し懐の深さがあると読みごたえがあるように感じた 昭和の雪害が最後の物語、それ以降もこの国は大きな災害に見舞われている 国の姿を現すこの短編集の続きが気になった
読了日:01月31日 著者:門井 慶喜
すべての道は役者に通ずすべての道は役者に通ず感想
男性の役者さんばかりなのが引っ掛かったが、内容はどれも面白かった 芝居の技術的なこと、演劇論、先輩から後輩へ伝えられていくものだなと思った 松平健さんは将軍様を演じるにあたり良い店を使うと助言を受け、中井貴一さんは一般の人の生活を知るために電車に乗る 大きな声でせりふを言えばいいのではなく、通る声で話す 相手役とのやり取りだ など名優だと言われる人の言葉には重みがあった 女性の役者さんの話も読みたいと思った
読了日:01月29日 著者:春日 太一
クリスマスだよ、デイビッド! (児童図書館・絵本の部屋)クリスマスだよ、デイビッド! (児童図書館・絵本の部屋)感想
悪い子には石炭なんだ!石鹸くれるのはどこのサンタさんだったかな?ディビッド!君は本当に楽しい子だ!よいことも悪いことも裏表なく教えてくれる 勢いのある絵もとても良い
読了日:01月28日 著者:デイビッド シャノン
アンナの戦争アンナの戦争感想
アンネフランクが逃げ出せていたら、から想像の翼にのって物語が作られたそうな…物語の主役のアンナは運よく「キンダートランスポート」という民間の活動によりドイツからイギリスに逃げ出すことができた少女 彼女のイギリスでの生活が描かれているのだが、ドイツに残っている両親をひたすら心配する そして終戦後、ユダヤ人に起こった惨劇を知る ああ、そうだよな…あのとんでもない出来事の外にいた人はこんな感じだったんだ…今、ウクライナやパレスチナでも同じことがおこっているのかもしれない そういう思いを忘れないようにしたい
読了日:01月24日 著者:ヘレン・ピーターズ
すし食いねえ (文学の扉)すし食いねえ (文学の扉)感想
図書館の仕事の合間に、ちょろっと読んだら、児童向けなのにしっかりとした物語に最後まで読みたくなり、借りて帰った 面白かったし、骨の太い感じのする物語だった 児童書、恐るべしと感じた
読了日:01月23日 著者:吉橋 通夫,佐藤 真紀子
ともだちのしるしだよともだちのしるしだよ感想
難民キャンプの生活の中黄色いサンダルをめぐって少女二人が友情をはぐくむ 片方ずつ手に入れた黄色いサンダル 一日ずつ履いて過ごす…子どもたちの置かれている状況が伝わってくる 世界中の子どもが心配のない暮らしを送れるようにと願います 
読了日:01月22日 著者:カレン・リン・ウィリアムズ : カードラ・モハメッド
ハケンアニメ!ハケンアニメ!感想
面白かったのですが、登場人物のパターンが似ていて、アニメ界というのはこういう人ばかりなのかと感じている 続けて読むと特徴が似ているので誰がだれだか判別がつかなくなって困った 成功体験が主になっているせいかもしれない 文句ばかり言うが、結構楽しく読んだ 
読了日:01月20日 著者:辻村 深月
なにか、わたしにできることは?なにか、わたしにできることは?感想
気持ちと言葉と、それに行動がつながっていくさまが妙に居心地の良く流れていった 面白いリズムのある本だった
読了日:01月19日 著者:ホセ カンパナーリ
せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ (児童書)せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ (児童書)感想
クマのぬいぐるみがたどったその時間は、長い長い待つということ…そして世界一の奇跡を迎えたのですね ものを大切にするという習慣があった時代、使い捨ての現代には夢物語のようです 物語が生まれる余地があった 便利さや清潔さと引き換えに手放したもの それを埋めるためにはどうしらよいのでしょう そんな悔しい思いをさせるほどの素敵なラストでした 
読了日:01月19日 著者:サム・マクブラットニィ
自転車がほしい!自転車がほしい!感想
悪いことと思いながら…悩んで、悩んで、悩んで、苦しんで、苦しんで、道を外れることがなかった そこまでのつらい時間が説得力があった。これが1ドル札だったら、どうしていたのだろう???それも考えさせられた。
読了日:01月19日 著者:マリベス ボルツ
君がいるから君がいるから感想
表紙にひかれて手に取った ペンギンとネコ!!?何とも異質な組み合わせが、だんだんとその意味が身に染みてくる 現実にはどうあっても交わらない組み合わせの二人が、宇宙で一番頑丈な、安全な…という関係になる 世界中の人が、こう思えたら、どれほどいいだろうと思わされた
読了日:01月17日 著者:まなつ&まふゆ
文豪、社長になる文豪、社長になる感想
作家…という生業がすべてに通じるのだと思いました。豪快なその人生は、波乱万丈というしかなく、これほどの大物でも戦時の時流には逆らうことができなかったということが印象に残る 戦争がなければ、菊池寛の人生はどんなものだったのだろう せん無いことだが、見たかったと思った一冊だった
読了日:01月17日 著者:門井 慶喜
お椀ひとつで一汁一菜 雑煮365日お椀ひとつで一汁一菜 雑煮365日感想
正月用に餅を用意したが、夫婦二人で食べきれなかった 冷凍してもなあと書店でこの本を手に取ったら、夫が変り雑煮いいなあと言ったので購入 早速中のいくつかを作ってみました 餅はなんでもあうのですねえ 365日暦が圧巻 おかげで餅は減りつつあります
読了日:01月14日 著者:松本 栄文
ボロい東京 (光文社新書 1289)ボロい東京 (光文社新書 1289)感想
階段から始まって「ぼろい」東京が次から次に、東京は何度でも建て替わる場所もあるが、朽ち果て始めた建物も凍り付いたようにある場所で、使っている人がいるわけで、うん、あるよなあ、見かけるよなあ、これも東京の一面 新しいものに替わると東京では金額のかさがいく場所がある こういうそれまでの時間みたいなたたずみがじゅんときた
読了日:01月14日 著者:三浦 展
レジェンドアニメ!レジェンドアニメ!感想
私は西洋史が苦手なのだが、それは名前が覚えきれないのが大きな要因で、この頃日本の小説でも凝った名前が覚えきれない。これもそれがひっかかってうまく波に乗って読めなかった。それでも、だんだんアニメに関わる仕事に情熱をかけている人たちの物語が染みてきて、面白かったという感想を持った。そうか「ハケンアニメ」の…ではそれも読まないといけません。
読了日:01月10日 著者:辻村深月
親が死んだとき後悔する人、しない人の実家の片づけ 1500件の片づけをした遺品整理の専門家が教える親が死んだとき後悔する人、しない人の実家の片づけ 1500件の片づけをした遺品整理の専門家が教える感想
親が、というより自分が死んだ後のことを考えて参考になるかと図書館で借りたが、やっぱり親の…と、自分のというのは、考え方が少し違うから、一概に反対にとらえればよいというのではないなとおもった。しかし、頭や体が利くうちにものの整理をするのは間違いないと思った
読了日:01月08日 著者:内藤 久
ぬけまいるぬけまいる感想
読みながら既視感があった。なんだろうなあと読んでいて、以前ドラマ化されたものじゃないかと気が付いた。面白かったという印象が残っていて、読む手が止まらなかった。自分が築いたものに幾分座り心地が悪い感じを持ち、ぬけまいりでそれぞれがそれぞれの殻を破った感じが気持ちよかった。
読了日:01月07日 著者:朝井 まかて
王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))感想
これは声に出して読んだら面白いだろうなあ…しかし「ちからもち」「くいしんぼう」はまだ理解の範囲だが、「切ってくれ」「ながすね」…魔法使いの域です!
読了日:01月06日 著者:
ここは、日本でいちばん患者が訪れる 大人の発達障害診療科ここは、日本でいちばん患者が訪れる 大人の発達障害診療科
読了日:01月05日 著者:加藤 進昌
青空と逃げる (単行本)青空と逃げる (単行本)感想
家族三人失踪したということか…一番話し合わなければならない夫婦が話し合うことから逃げたため、なんか日本中を逃げ回ることになったが…なんでこの怖いお兄さん方はこんなにしつこく追いかけまわしたのか??がしっくりこず、なんかやけに簡単にハッピーエンドに向かったが、それも家族みんながことに向かうという決断をしたからだなとすとんと納得 この本もあっという間に読み切ったので、面白かったと思う
読了日:01月02日 著者:辻村 深月
母子草の記憶母子草の記憶感想
みつるはどうやって一緒に暮らすようになったのかしら?彰は戸籍は作ってもらえたのですよね?彰がわが子とどうやって知ったのかしら??投資詐欺で片棒担いでわが子を不幸にして、なお、追いかけてという父親の心情が見えてこなくて、だったら警察に行った方が解決になったのではないだろうか???なんかいろいろわけわからなかったが、あっという間に読み切ってしまった 面白かったんだろうな!
読了日:01月01日 著者:小杉 健治
白光 (文春e-book)白光 (文春e-book)感想
絵を描くという情念に導かれて、その一生をささげた山下りん 名前は知っていたが、頑迷に己の道をこのように歩んだ人とは知らず、読み応えのある一冊だった 女子教育は今でも自由闊達にとはいかないし、ましてや美術教育は男子のそれとは明らかに違う その先達を知りやすいように取り上げてくれ、作家に感謝です 
読了日:01月01日 著者:朝井 まかて

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