山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

本州でレアな花が畑で咲いている!!

2021-10-10 22:24:33 | 野菜・果樹

 簡単ながら畑の様子をざっと見るのが日課だ。それは野菜や庭の様子見もあるが、主に害獣の痕跡を見るためだ。痕跡がないとホッとする。このところイノシシやシカが来ていないので畑や庭は大きな被害はない。そこで、あわてて晩夏にサツマイモを植えてみた。そんなサツマイモにいまアサガオのような花がいくつか咲いている。

               

 ときどき、空芯菜にも同じような花が咲く。同じヒルガオ科だ。しかし、サツマイモの花は珍しい。本州で咲けばニュースになるくらいレアなことらしい。サツマイモは気温が高いまま日照時間が短くなると花が咲くという「短日植物」なのだ。

               

 しかしながら、サツマイモの花が咲くということは本命の芋が育っていない可能性がある。植えた時期が遅かったのだろうか。雨が少なかったせいだろうか。葉の元気さにいつもごまかされるが、掘ってみないとわからない。体にストレスがかかると種を保存するために開花するらしい。

 芋は紫イモのはずだが、ポリフェノールを期待しての植え付けだった。サツマイモ農家でも見たことがないというほどの開花はうれしいが、芋ができないとなると穏やかではない。      

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忘れっぽいのはこれのせい!?

2021-09-28 21:40:43 | 野菜・果樹

   今年の栗はついにピークを過ぎた。イノシシさえも食べに来ない状況だった。同時にいつも収穫するのは裏の畑の隅にある「ミョウガ」だ。栗に追われついおろそかになる。そのため、いつも収穫が遅れパンパンにつまった蕾を逃がしてしまう。したがって、花が咲く前の収穫はいつもできないでいる。それでもなんとか、硬めの蕾を探しながら藪のなかに突入する。

   

 夏のミョウガ畑もあるが、収穫量といい、味の深みといい、秋のミョウガにはかなわない。放任状態ながらバケツ一杯の収穫は軽く越える。最近はさすがにジャングル状態なので収穫量は落ちてきている。栄養的には、カリウム・葉酸・マグネシウム・マンガンとほかの野菜ではとれないような希少野菜でもある。

              

 なにしろ、「魏志倭人伝」に登場するくらいのむかしからの食材なのだ。と言っても、そこには倭人はあまり食用としていないと書かれたそうだ。しかし、その後、奈良・平安時代以降、食用として重宝とされる。中国では食用としなくなった。したがって、台湾・韓国の一部を除き、世界で食用として栽培しているのは日本だけだ。

 ただし、食べ過ぎるともの忘れがひどくなるという俗説がある。ここ数年のオイラの深刻なもの忘れはミョウガのせいだったかー!?。   

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ハトムギの実ができそうだ

2021-09-11 22:22:12 | 野菜・果樹

 ハトムギは健康に良さそうだという単純な論理で、ハトムギを栽培することにした。しかし、ハトムギの種はほとんど入手できない。そこでネットで10粒確保した。それをポット鉢で育てていると稲と同じように「分けつ」して苗が増えていた。それを畑の隅に植えておいたところ、ついに実の原型ができ花も咲きだした。

 うまくいけば、はと麦茶やハトムギおじやをやってみたい。なにしろ、半年くらい飲み続けたところ和宮様のいぼがきれいに取れたことがあるほどの薬効があるのだ。国内にはタイや中国からの輸入が多く、国内では10%しか生産していないらしい。じゅず玉とそっくりだが、実はやや細身の印象。稲と違って一斉に実がならないので選別に手間がかかるということだ。

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砲弾を発掘・収穫??

2021-09-01 22:32:53 | 野菜・果樹

 久しぶりの砲弾だった。いや、砲弾のような「トウガン」だった。しっかりブルームもできて食べごろはグーと来ている。いままで収穫したのは、すべて朝の野菜ジュースとなった。95%が水分たっぷりなのでそのまま生でいただくことになる。

     

  ヘルシー野菜として注目されるが、この大きさや重さに尻込みしてしまう。しかし、ジュースにするとコンスタントに消費できるのがポイント。旬は夏だが、季語は秋、冬まで保存できるという優れもの。余分なナトリウムや老廃物を排除して高血圧やむくみを解消してくれる。畑ではまだ実ができている。一本の小さな苗からこれだけの野菜になるなんて、その生命力パワーに脱帽する。 

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トウガンのころげて荒るる畠かな

2021-08-06 22:21:25 | 野菜・果樹

 以前、トウガン(ウリ科)を種から育てたところ100個以上もできて処理に困ったことがある。そのため、最近は苗を1本買ってきて育てることになった。同時に、どこからか勝手に芽を出してくるトウガンも期待してもいる。まずはその1本の苗から実ができ始めた。実の表面には産毛が生えていて触ると痛い。その産毛がなくなってくると熟成の証拠となる。また、「ブルーム」といって、白い粉が実の表面を覆っているのも熟成のしるしだ。両方あったのでとりあえず、2個を収穫しようとしたが、ブルームのあるほうはまだ産毛が強かったので後日にする。

             

 収穫したトウガンの長さを測ったら36cmだった。耳の病気と貧困にあえいだ「境涯の俳人・村上鬼城」の俳句「冬瓜のころげて荒るる畠かな」が胸にしみてくる。冬瓜は夏の旬の野菜だが、季語は秋。鬼城の句は夏野菜が終わるころの畑にただよう冬瓜のはかなさと逞しさとが共存する風景が、作者の葛藤と静謐な心が伝わってくる。わが畑の冬瓜は、宝探しと言おうか、意外性の発見と言おうか、こちらの予想を裏切った藪に歓喜の宝となっている。

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モロッコインゲンの原産地は?映画と…

2021-08-04 22:19:53 | 野菜・果樹

 シカ肉を食べて以来、シカの食害はなくなっている。やはり、彼が犯人だったようだ。そのため、新芽をことごとく食べられていた「モロッコインゲン」に実ができて、やっと収穫もできるようになった。「モロッコインゲン」の原産地はメキシコ・パナマなどの中南米。モロッコではなかった。征服者・コロンブスが西洋に紹介してからシルクロード経由で中国・日本に伝わったようだ。

                   

 「タキイ種苗」が昭和50年ごろから商品化したこの「平さやインゲン」の命名をなぜ「モロッコ」にしたのかという疑問だ。その理由は、ナチスが占領していたモロッコを舞台にした映画「カサブランカ」だった。戦後まもなくの1946年に日本に公開され、「自由」を謳歌した時代精神とマッチしたようだ。

 そんなロマンあふれる野菜があるのがうれしいが、シカの食害でツルが滅茶苦茶になったダメージを回復するのは難しい。そうは言っても、どんな料理にも適応できる柔軟性あるモロッコインゲンの収穫が楽しみとなったのは確かだ。 

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キュウリにブルーベリーにいよよ

2021-07-17 21:52:29 | 野菜・果樹

 梅雨も明けていよいよ、夏野菜の出番だ。インゲンは好調で安定的な収穫を保持している。このところ急に、遅れていたキュウリが実ってきた。ここ数年間、キュウリの失敗はほとんどなくなってきた。完全無農薬を保持してきただけにホッとする。ナス科は病気に弱い。トマトやナスは毎年病気が出てきて収穫の自信がない。

              

 ピーマン・シシトウ・甘長トウガラシは大収穫のときもあったが、今年はそこそこというところ。昨年もそうだったが土壌づくりが手抜きだった結果だ。言い訳をすれば、イノシシ対策に追われて間に合わなかったせいにしておこう。

              

 数日前までにはブルーベリーが紫色になり、黒く熟するのは間もなくだ。つまみ食いをしながら味の酸味を確認する。昨日まではまだまだとの判断だったが、きょうはグイと黒い実が出来上がってきた。収穫してみて、採るのが早かったのもわかる。焦ってはいけない。多くがラビットアイ系の実だ。洗ってから、実の様子によって冷凍保存にする。

  

 閑話休題、5月に農水省が画期的な「みどりの食料システム戦略」を決定した。つまり、2050年までに有機農業の栽培面積を100万ha、耕地面積の25%(現状は0.5%)、農薬5割削減、化学肥料3割減、にするという。今まで効率が悪いとさんざん異端視していた有機農業を見直したのだ。というのも、EUの目標値にいつも遅れをとっていた。世界的な流れにやっと便乗した格好でもある。目先の利益ばかり追って将来の農業と自然との共生を貫く哲学が欠落していたのだ。問題は総論賛成、各論保留で改革が進まないことだ。

 脱炭素・自然エネルギーに方向を変えたのもそうした世界の流れに乗り遅れまいとしたものだ。財界・政界をはじめ今まであれほど抵抗してきたのに今更の感がぬぐえない。こうした動きをマスコミはほとんど報道していない。その感覚がジャーナリズムの劣化をどうしても感じてしまう。オイラもこの「戦略」を知ったのもニュースからではなかった。

 

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春菊を「ローマ」と呼ぶ地域

2021-06-24 22:54:04 | 野菜・果樹

 春菊が防獣用の網をはみ出して花まで咲かせていた。そろそろ春菊は撤収かもとは思っていたが、網の外 まで花が咲いてしまったので、あわてて撤収作業を行う。それにしても、花はなかなかきれいではないか。それもそのはず、原産地の地中海沿岸界隈では観賞用として栽培されていたらしい。

                  

 春菊はシルクロードにのって中国に伝わり、野菜用として改良され日本に伝わったようだ。欧州ではその香りや苦みが不評だったようで、インド・東南アジア・中国などの地域限定野菜となっていった。そこで、下関市の安岡地区では、この春菊のことを「ローマ」と呼んでいる。ピーンときましたね。

         

 平清盛が推進した日宋貿易で春菊の種が下関・長門国に初上陸し栽培が始まったという。その流れの中でこの地域だけは春菊を「ローマ」と呼んだ名残が残っていたというわけだ。栽培は西日本を中心にされてきたものが昭和20年代頃から関東に普及し始める。オイラの子どもの頃はあまり食べた記憶は少ないので、そんなゆるやかな流れは確かに納得できる。

 花はいくつかの花瓶などにすべて活けた。葉はこのところサラダにして生食をしている。この苦みが山菜らしい深みを演出している。最近は欧米でも食べるようになってきたという。

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世界でごぼうの食文化を独自に発展させたわけ

2021-06-21 23:08:30 | 野菜・果樹

  ミニゴボウの葉が大きくなってきた。間引きをしていないので思い描く太さには至らないのは予想できたが。1mもある長根種はとてもできないので、短根種のミニゴボウを植えたのはまずは正解だった。

           

 掘り出してみると案の定、間引きをしなかったツケが根っこの細さに出ている。さて、ゴボウの根を多様に食べているのは世界の中で日本だけと言っても過言ではない。平安時代には食材として紹介されている文献もあるが、中国から薬用として伝わったとされる。しかし、いくつかの縄文遺跡からゴボウの種が発見されていることから、すでにそのころには食べられていたと考えられる。

                      

 なぜ日本人だけがゴボウを食材として発展させてきたかについては、平安時代ごろ、特別なハレの日に神饌の供物として奉納されていたことも大きい。また、以前から、ゴボウを山菜として日本原産のアザミの「モリアザミ」(山ごぼう)を食べていた食習慣もあったようだ。江戸時代に入ってからは普通食になり多様なレシピが展開され現在に至る。こうしたルーツは、縄文人の体験的な知恵があったのではないかと推測する。

           

 今日では韓国・台湾でも当たり前の食材であり、中国・欧米でも人気が高まりつつある。さっそく、和宮様の快心のごぼう料理をいただく。柔らかい。ゴボウの奥行きが噛むごとに脳髄を刺激する。畏れながらお代りをついつい要求してしまった。

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満開になったルッコラの花

2021-06-15 22:51:17 | 野菜・果樹

 毎日のように野菜ジュースを飲み、それに野菜サラダを食らう。初春にはできなかったいくつかの葉物野菜がいっせいに成り始めたからだ。大量にいただいたノラボウ菜の種から育った若芽を摘み、パセリ・春菊・夢咲菜・チンゲン菜・小松菜などと共に、「ルッコラ」のゴマ風味を楽しんできた。そのうちに、ルッコラの花が咲き出してしまいその花のシンプルな姿に見とれてしまう。

                 

 ほんとうは花を食べたり摘花していけば、若い葉を期待できるが、花を摘むのは申し訳ないような感情が先立ってしまう。そのためか花が満開となってしまったというわけだ。ビタミンC・A・E・カルシウム・鉄分など栄養価も豊富なルッコラなのだけど。

                   、

 ルッコラはイタリア名だが、英名は「ロケット」という。花の立ち姿がロケットに似ているというがとても納得がいかない。ついでながら、和名は「キバナスズシロ」というが花はどうみても白としか見えない。アブラナ科らしい花の形は「十字軍旗」のようでもあり、古代ローマでは「惚れ薬」と信じられたハーブでもある。

 美肌効果もあるというルッコラはクレオパトラも愛したととも言われ、ルッコラは古代から連綿と栽培されてきた野菜でもある。やっぱり花も食べて、若葉を促進させてみようかなー。

 

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