簡単ながら畑の様子をざっと見るのが日課だ。それは野菜や庭の様子見もあるが、主に害獣の痕跡を見るためだ。痕跡がないとホッとする。このところイノシシやシカが来ていないので畑や庭は大きな被害はない。そこで、あわてて晩夏にサツマイモを植えてみた。そんなサツマイモにいまアサガオのような花がいくつか咲いている。
ときどき、空芯菜にも同じような花が咲く。同じヒルガオ科だ。しかし、サツマイモの花は珍しい。本州で咲けばニュースになるくらいレアなことらしい。サツマイモは気温が高いまま日照時間が短くなると花が咲くという「短日植物」なのだ。
しかしながら、サツマイモの花が咲くということは本命の芋が育っていない可能性がある。植えた時期が遅かったのだろうか。雨が少なかったせいだろうか。葉の元気さにいつもごまかされるが、掘ってみないとわからない。体にストレスがかかると種を保存するために開花するらしい。
芋は紫イモのはずだが、ポリフェノールを期待しての植え付けだった。サツマイモ農家でも見たことがないというほどの開花はうれしいが、芋ができないとなると穏やかではない。