山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「啓蟄」じゃないのに

2024-05-29 23:31:59 | 生き物

 きょうは、蜂らしきものに手の甲を刺され、ヤマビルに血を吸われる直前の日となった。その延長か、このところどういうわけか小さな虫たちに遭遇することが多かった。冬ごもりをしていた昆虫などが地上に這い出るという3月上旬の「啓蟄」(ケイチツ)じゃあるまいし。まずはポピュラーな大型の「ヒゲコメツキムシ」(コメツキムシ科)に遭遇。体に六個の斑紋が見られた。オスの立派な髭がないのでこれはどうもメスのようだ。

  

 さらに、とても小さな「ベッコウバチ」がやってきた。ベッコウバチは狩り蜂で有名だ。以前、大きなクモを捕まえて巣まで運んでいくベッコウバチの光景を見たことがある。今回の蜂は大きさが数センチなので「ヒメベッコウ」かもしれない。捕らえたクモを刺して麻酔液で注入してから脚8本全てを根元から噛み切ってから巣に運ぶ。捕らえられたクモはベッコウバチの卵を産み付けられその幼虫の生きた食料となる。

 

 そのうえ、庭で小さなゾウムシに出会った。こぶ状の体で相手を威嚇しているのだろうか、ロボットのような装甲車を想起させる。象のような長い鼻ではなかった。白っぽくでこぼこしており、 白い皮(鱗片)は だんだんはがれていき黒っぽくなる。おとなしい「ヒメシロコブゾウムシ」のようだ。

 というわけで、次々小さな昆虫に出会うが、この続きは来週へ。

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地下の関ケ原の戦い

2024-04-17 22:44:06 | 生き物

 知り合いのハンターがわが家の入り口で「モグラ」の死体を見つけた。ハンターが言うには、モグラの毛皮は滑らかでとても貴重なもので、パッチワークのものが高価であったという。確かに触ってみると滑らかで心地よい気がする。死んでいたところはコンクリートのところだったが、7~8m先にはモグラ塚が二つあった。きっとそこからやってきたのかも知れない。死因は、外傷は確認できなかったので、野鳥や動物に襲われたのではないようだ。

  

 以前、「ヒミズ」の死体を見たが、それは手のひらの中に収まるかわいい小ささだった。モグラとヒミズの見分け方は尻尾でわかるというが、忘れていた。モグラは短く、ヒミズはネコジャラシくらいの長めの尻尾だが、その画像が撮れなかった。しかし、今回は、ぼてっとした重さと大きさから、モグラであるのは間違いない。また、爪の頑丈さから言ってもモグラだ。ヒミズは土中というより落ち葉をかき分けてそこで生息しているので爪もひ弱だ。

 

 モグラには、数十万年前から広く「アズマモグラ」が生息していた。それが大陸から体がやや大きい「コウベモグラ」が勢力をじわじわと伸ばして、アズマモグラを東へ東へと追いやってきたという。その境界が東海地方から北陸までのラインにまで来ていて、つまり、東軍と西軍の地下の関ケ原の戦いの様相が見えているということになる。

 地下は温度も湿度も安定していて外敵もいない住みやすい環境ではあるが、モグラは12時間以上胃が空になると死んでしまう大食漢であるため、縄張り争いが激しいらしい。そこで、地上に追い出されたモグラは餓死してしまう。どうもそんな背景が今回のモグラ殺人事件の真相なのかもしれない。

 

 

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冬越しに成功

2024-04-03 21:25:11 | 生き物

 トンネルカバーを補強していたら、陽当たりをしていた「ツチイナゴ」がいた。飛翔はあまり得意ではないらしく近づいてもじっとしていた。いや、いい気分で春の陽ざしを満喫していたツチイナゴにとっては迷惑千万だったかもしれない。

 イナゴの成虫を今の時期に見るのは珍しい。ツチイナゴは、頭から翅の付け根までまっすぐな黄色い線があり、また、複眼の下には涙の跡のような黒い帯があるのが特徴だ。日本のバッタは卵で越冬するのが普通だが、ツチイナゴはその反対で10月頃成虫になり、そのまま越冬し、翌年の春頃から活動する生存戦略を選んでいる。

 とはいえ、冬にはカマキリなどの天敵がいないものの、モズにとっては格好の標的になってしまう。そんな生きるはかなさが複眼下の涙模様というものなのかもしれない。

  

 いっぽう、しばらく履いてなかった玄関の長靴に蜘蛛がいた。あわてて外に出て排除したのは言うまでもない。その蜘蛛をよく見ると、丸っこい形をしていて、蜘蛛の巣も不規則でめちゃめちゃなものだった。その網は立体的なかご状となっており、歩き回るアリなどの小型昆虫を捕食している。

 

 そこにいたのは、「オオヒメグモ」だった。この蜘蛛は野外よりも人家で普通に見られるクモで、すす払いなど清掃の対象となる。また、民家に住む大きなアシダカグモをも強力な粘着力のある網で絡みとってしまうという手ごわい相手でもある。

 

 

 そういえば、先月末に見たあの疥癬病にかかっていたタヌキは無事春を迎えられただろうか。おそらく、食べられるエサがない時期であっただけになんどか付近を徘徊していたのは分かったいた。というのは、タヌキが近くに来ると強烈な臭いが付近に漂っていたからだ。

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アダンソンさんへ献名した蜘蛛

2024-01-24 22:09:57 | 生き物

 夕飯を食べて一服していた時のこと、いつものことだが目の前に小さな蜘蛛がいた。以前何回か見たことがある気もしたがとりあえずデジカメで撮ってみる。しかし、いつものように名前がわからず難航する。おそらく、ハエトリグモらしいことに落ち着く。とは言っても、この仲間は日本に100種類以上もいて、姿も色も模様も多様であり、雄雌の違いもえらく違う。その中で、家蜘蛛の「アダンソンハエトリ」が一番似ていることにまずは落ち着く。名前の由来に注目した。

 命名の由来は、フランス人博物学者のミシェル・アダンソン(1727-1806)さんの業績をたたえて、フランスの昆虫学会の創立者の一人、ビクトル・オードワン(1797-1841)さんが献名した蜘蛛だという。アダンソンさんは、博物学全書全10巻をまとめようとしたり、植物分類法を提案したりしたが事実上不発に終わったが、その地道な研究にリスペクトしたというわけだ。オードワンさんが偉い。

 この蜘蛛は、二つの大きな眼で相手のハエやダニ等を捕らえて、短足ながら身軽なジャンプをして捕捉するという益虫・ジャンピングスパイダーでもある。

 

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図鑑に載ってなかった希少種

2024-01-17 22:16:04 | 生き物

 夏や秋には夜の訪問者が多いわが家に、冬のさなかにやってきたのは…。1cmもないような小さな昆虫だった。カマドウマかバッタの子どもだろうかと何気なくカメラで撮ってみたものの、正体不明だった。まもなくそれは、「クモガタガガンポ」(ガガンポ科)とわかった。北海道では普通に見られて別名「ニッポンユキガガンポ」ともいう。画像は排卵官があるのでメスのようだ。赤ちゃんのようにちっちゃい顔や産毛のある体もかわいい。巨大な蚊の仲間とはとても思えない。

 

   

 足が長いところはガガンポだけど、翅が退化していて飛べない。北海道では雪の上を歩くガガンポをよく見かけるという。その歩くさまとか毛深いところから「クモガタ」という冠が付いたのかもしれない。しかし、のっそり歩いていたらほかの昆虫の餌食になってしまう。氷河期の生き残りというくらいだから、生き残り戦略は長けているはずだ。それはやはり冬を味方にすることで外敵から身を守るという生き方を選択したようだ。だから寒さにも強い。背中に「平均棍」がちらりと見える。

     

 昆虫の翅は4枚が標準だが、ハエに近いクモガタガガンポは翅が退化したものの残りの2枚を「平均棍(コン)」という機能を進化させて体のバランスをとっているようだ。。2枚羽のハエは、急発進して曲がったり止まったりのスピードをこの「平均棍」で機能させているが、飛ばないでスピードもめざさないクモガタガガンポには平均棍は必要なのだろうか。

 なにしろ、ガガンポの研究者が少なくてクモガタガガンポの種類や生活史は謎だらけだそうだ。図鑑にも載っていないのは致し方ないかー。(上の画像は「岐阜大理科教材データベース」から)

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生死は4日間で決まる!?

2023-12-18 21:43:34 | 生き物

  ここ最近、ハトムギの種の選別に追われている。そんなとき、2cmほどの小さな虫が紛れていた。ひょっとすると、お腹のふくらみからアレかなと推理したが、どうも小さすぎる。しかも、アレは青のメタルカラーのはずだったが、これはむしろ黒っぽい。似ているのは、上翅が腹部の半分ほどの長さで、後翅が無く退化していた。つまり、飛ぶことができず、歩くことを選択した昆虫だった。

        

 アレとは、畑周辺で約2~3年ごとに見つかるツチハンミョウだった。カエルや野鳥から身を守るため脚の関節から黄色い体液の毒を出すが、それに触ると、水泡ができ腫れるという危険な虫とされている。今見たこの虫は、大きさや体色の青黒カラーからして「ヒメツチハンミョウ」(ツチハンミョウ科)のようだ。

       

 メスは4000個の卵を産む。というのも、幼虫はマルハナバチをひたすら待ち続け、チャンスが来ればそのハチにしがみついてその巣の中に侵入することだった。そこで、花粉団子を食べて成虫になっていく。まさにパラサイトだ。ただしその期間は4日間しかない。その間にマルハナバチのしがみつかないと死が待っている。だから、メスは懸命に大量の卵を土中に卵を産むしかない。

 オラがみたのはそのメスだったが、オスは触覚に団子状の瘤があるのが特徴だ。交尾前にオスがメスの触覚どおしをこする儀式があるという。(上の画像はオス、《ほくせつの生き物》webから)

 

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「幸福を呼ぶ虫」も越冬態勢へ!

2023-11-24 21:31:40 | 生き物

 ポカポカした昼時、お茶の送風機を配備していた電柱のような立木に多数のテントウムシを発見。近づくとあたふたと動き回って立木の裂け目や影を探していた。10匹以上はいたと思われる。週末の寒冷を予測していたかのようだった。テントウムシの動きが速くて画像がうまく撮れなかったのが残念。

     

 その中に、久しぶりに見る「カメノコテントウ」がいた。そこにいたカメノコテントウはオレンジの地に黒の模様があったが線の太さが違う。大きさは10mmくらいだが日本産テントウムシの中では最大級だという。よく見るナナホシテントウの二倍くらいはある。クルミやヤナギやドロノキのハムシの幼虫を食べるというが、近くにそういう樹木は少ない。やや離れた所には川があるからその周辺のヤナギやクルミに棲息していたのかもしれない。越冬場所を求めてそこからやってきたのだろう。確かに、その立木を触ってみると太陽の暖かさを感じる。

        

 黒地に赤い斑点がある「ナミテントウ」も一緒にいた。「ナミ」というから、標準的・一般的に見られる多数派テントウでもあるが、翅の模様は、主に「黒地に赤・黄」の斑紋と「赤・黄地に黒」の斑紋に分けられる。ここで見たのは、黒地に赤い二つの斑紋がある「二紋型」だった。ほかにも、「四紋型」「無数型」「赤・黄地に黒紋型」などの変異斑紋が多数いる。

       (画像は「子どもの国」webから)

 テントウムシは漢字で書くと「天道虫」と書く。枝先から太陽に向かって飛んでいくことから「お天道様」というわけだ。つまり、太陽神の使いの虫として大切にされてきた。それもそのはず、テントウムシは基本的にアブラムシなどの害虫を食べてくれる益虫でもあり、「生物農薬」として活用もされている。

 しかしそのため、世界的に波及してしまい環境に負荷をかけてしまうやっかいものにさえなってしまった。また一部のテントウの中の「ニジュウヤホシテントウ」はナス科・ウリ科野菜を荒す害虫でもある。換言すれば、それだけ活力ある昆虫でもある。

 オラが若いころ、チェリッシュの「テントウムシのサンバ」が流行っていてよく口ずさんだものだった。尖っていた青春の挫折やら破滅やらを癒してくれたメロディーだった。それからまもなく伴侶を得ることになる。まさにテントウムシは幸福を呼ぶ虫だったというわけだ。

 

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古道に「カガシ」兄弟か !?!?

2023-10-26 22:02:24 | 生き物

  わが家の近くにはアップダウンのある細い古道がある。軽自動車がやっと通れる狭い道で集落が生コンを行政からもらって作り上げた自治ロードでもある。むかしはここが主要な道だったが、広い国道ができてからは利用する人は少なくなった。そのためか、落石や枝が路上に散乱していることも少なくない。だから、パンクに注意しながら運転しなければならない。

 たまたまその古道を歩いていたら、小さな若い蛇が裏返しになっていた。

   

 おそらく死んでいるだろうと枝を拾ってひっくり返すと、赤と黒の模様がある特徴的な「ヤマカガシ」だった。なぜ、そこに横たわっていたのかはわからない。外傷もない。寒くなったからだろうか。なにしろ、ヤマカガシが毒蛇に指定されたのは、1974年と比較的新しい判定だった。それまではオラも多くの人も無毒の蛇と思っていた。2019年にはペットとしての飼育も禁止されている。

 ヤマカガシには二種類の毒がある。首の背中側には二列の毒腺が皮膚に埋もれている。カエルからの毒を溜めて防禦用に使うらしい。もう一つは、奥歯の毒腺が有名だ。この毒はマムシやハブより猛毒だという。性格はおとなしいが、怒らすと怖い相手なのだ。

  

 帰りに同じ道を歩いていたら、二匹目の「ヤマカガシ」がいた。こちらも外傷が見当たらなかったが同じような大きさだった。首の後ろに黄色い帯があるのでやはり子どものようだ。こちらは一匹目より細いので弟なのかもしれない。往きに間違って踏んでいたかもしれないとドキッとする。こちらも死んでいるようなので、「兄」と同じように枝を拾ってきて崖側に落として処理する。

 「カガシ」とは、古語で「蛇」のことなので、ヤマカガシとは、「山の蛇」ということになる。たしかにオラが住む中山間地にはマムシより多い。オラの外倉庫の床下がその住処ではないかと思うほどその近くでよく遭遇していたが、幸いなことに今年はまだ会っていない。

    

 

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不可解な珍客に翻弄される

2023-10-09 20:16:00 | 生き物

 突然、秋がやってきて寒くなってきたこのごろ。そんなとき、見慣れない小さな珍客が二匹やってきた。寒さのせいかあまり動かない。それでもカメラを近づけると嫌々をするので、透明の小さな容器に確保する。なにしろ、許可なく他人の家屋に侵入したのだから不本意ながら致し方ない。それで、この見慣れない珍客をよく見たらその正体が不明ときた。当局に解明を申し入れてもいつもの通り全く動いてくれない。自分で調べるしかない。

            

 翅が2枚のようなので、アブかハエかと見当をつける。二匹をいっぺんに容器に入れたらお互いは振り向きもせず警戒していた。小さいほうは、体長が12mmほどで最初はよく元気よく飛行していたがだんだん疲れてきたようだ。腰が細くて腹からお尻にかけて太いのが特徴だ。翅は先端と中ほどに黒い斑紋がある。愛用している小学館の昆虫図鑑でこの珍客を調べてみた。しかし、まったく手掛かりがなく、パソコンでアブハエ図鑑で検索するが、まったくわからない。

           

 しばらく迷宮入りとなった。似ているがガガンポでもないし、コウカアブでもない。のんびりだが十数時間かかってなんとか、それが「ツマグロオオキノコバエ」(キノコバエ科)だとつきとめた。とてもハエだとは思えない。キノコに群がるハエだった。しかし、その生態はまだ研究されていないのがわかる。経済効果のないものへの研究費はなかなか投入されないこの国の現実。

 ツマグロキノコバエはきのこへの酷い食害はないようだし、腐葉土や朽木などにも生息しているようだ。それがなぜわが家に来訪したのだろうか、真相はわからない。

          

 いっぽう、もう一匹の虫は「キイロコウカアブ」だった。ふつうのコウカアブだと濃褐色の体色だが、これはベッコウのような色だった。だから最初は「アメバチ」かと思うほどきれいな飴色だった。コウカアブは便所バチとも言われ、不快昆虫と思われてきた。しかし、コウカアブもキイロコウカアブも枯れた植物や生ごみを土に戻す益虫であるということは知られていない。

              

 腹周りに白い帯があるのも特徴でもある。眼は緑色に見えるし、角度によって紫にも見える。なかなかおしゃれなキイロコウカアブだ。先日、生ごみを処理していたら大量のウジ虫がでてきたが、それはこれらのコウカアブだったかもしれない。以前、大量の黒いコウカアブが飛び交ったことがあり、それは不快昆虫に同意してしまうくらい壮観だった。ただし、それがキイロコウカアブだったら緩やかに鑑賞してしまうかもね。

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目くらまし戦法の達人

2023-09-04 22:06:00 | 生き物

 和宮様が珍しく突然大きな声をおあげになった。「こりゃ珍しいムシではないのかのー」。さっそく畑の中央にある物干しのそばに馳せ参じた。これは3年前にも見た気がする。よく見ると、ミツバアケビのツルに3匹のイモムシがいた。右側には黒い若齢幼虫で、中央には褐色の、左側にはこげ茶のイモムシだった。

       

 どちらが頭かわからなかったが、一対の「眼状紋」があるほうの先端が頭らしい。目玉模様は鳥や蛇などの外敵に対する威嚇のようだ。それにブルーの星屑が散らばっているのが逆に美しい。この虫はアケビにいたので間違いなく「アケビコノハ」(ヤガ科)だ。

       

 アケビ・ムベ・アオツヅラフジ・ヒイラギナンテンなどの葉を幼虫は食草にしている。目玉模様やポーズが珍しく女子に人気があるという。日陰を好み、直射日光が当たると日陰の根元近くへ移動する。グロテスクな風貌の割にはおとなしい性格のようだ。

     (成虫画像はやまびこネットwebから)

 成虫はまさしく枯葉の擬態をし、目玉はへのへのもへじの眼状紋で外敵から防禦している。これはイモムシや蛾の世界の忍者と言えそうだ。成虫は、リンゴ・ナシ・モモなどの果汁を吸汁する害虫でもあるが、成虫になったらわが家では食べるものはないので行き場はどうするのだろうか、と余計な心配をする。

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