山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

春が呼んだ畑の草花

2016-03-31 21:35:11 | 植物
 急速に春が飛び出す一日だ。
 先週の週末には確認できなかった道草山の「ナガバノスミレサイシン」のスミレが開花した。
 長葉より花のほうが先に咲いていた。

                         
 
 オキナグサに混じって外来種の「ウィオラ・ソロリア」が見事な花を見せている。
 別名「アメリカスミレサイシン」と言われるように、野生化するほどに生命力が強い。

                             
         
 わが畑ではおなじみの「カキドオシ」が所々に群落を形成していた。
 花はきわめて上品で、ちぎるとジャパニーズハーブであることがわかる。
 ときどき天ぷらにして食べさせてもらっている。

                                        
                             

 ケシ科の「ムラサキケマン」も常連だ。
 有毒なのでさすがに食べてはいません。
 しかし、ゆったり飛翔するウスバシロチョウはこれを食べて自己防衛しているのが面白い。

 クロマルチを2本やっただけで汗びっしょり。
 昨年、全滅したスナップエンドウの畝の跡に、買ってきたスナップエンドウの苗を植える。
 証拠隠滅のようなやましい心がよぎる。
 昨夜は取り組みが遅れている「山の楽市」の打合せを行う。
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ヒュウガナツの皮むき

2016-03-30 00:14:25 | 食彩・山菜・きのこ
 20年前だろうか、路地裏探検をしていたところミカンらしき見たこともない果樹があったので、近所の人に聞いたら「ヒュウガナツ」だという。
 「持ち主は引っ越してしまったので好きなだけ採っていいよ」と言ってくれたが、品種も味もわからなかったので少しだけいただいた。
 食べてみたらグレープフレーツのような味だった。

                         
 それが、「ヒュウガナツ(日向夏)」との初めての出会いだった。
 そのときはリンゴの皮むきのようにしてから食べるというのがわからなかった。
 普通のみかんと同じように食べたが、「食べにくいな」という印象だった。

       
 しかし、白い内皮ごと食べるとそれが小気味いい食感となってじつにうまいのだ。
 安売りスーパーでヒュウガナツを発見したときは有無を言わさず手にする。
 ヒュウガナツはユズの突然変異でできたものらしい。
 宮崎県で発見されて以来、いまだ生産量は出荷の半分を宮崎県が占めるという。

 このところ、糖度を競うみかんの品種改良が果敢にされているが、素朴な味も忘れられない。
 
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入れ歯の鍬=風呂鍬

2016-03-29 00:53:50 | 農作業・野菜
 某仙人からいただいた「風呂鍬」で畝を作る。
 鍬の柄の根元が木製なのだ。
 それに入れ歯のように鉄が鍬の先っぽにセットされている。
 
                           
 昔の鍬は木製だったのが、いつごろのときか、貴重な鉄を一部使用したのが「風呂鍬」。
 明治末から大正期ごろまで使用されていたらしい。
 持つと軽い。
 修理は村の鍛冶屋の出番となる。

         
 現在の鍬より倍近く長細い先端なので、溝を掘るにはけっこう有能だ。
 機能と効果は昔とさほど変わらない気がする。
 それが、鉄板1枚の「金鍬(カネグワ)」の出現で今日に至る。
                      
 
 
 こうして、畑の半分ほどの畝立てができて、ジャガイモの植え付けも終了する。
 「キタアカリ」が売り切れてしまっていたので、代わりに「十勝こがね」を植えてみた。
 初めての植え付けなので、どんな味がするのか楽しみだ。

 きょうは雷鳴と雨がいくたびかあったので、それを口実に途中で農作業を切り上げる。
 春の訪れとともに「半農半X」のうち、このところ「半X」も忙しくなってきた。
 
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チョウにカエルにこれは…

2016-03-28 21:20:47 | 生き物
 すぐ近くの国道わきを歩いていたら、「テングチョウ」が飛んでいたのでしばらく止まるのを待つ。
 今年初めて出会った蝶だ。
 鼻が天狗のように長いのが特徴。
 飛んでいると「キタテハ」の色合いに似ているので止まるまで待つというわけだ。
 止まってくれないと「またね」と別れの挨拶をする。

                        
 畑の脇にあるミニプールでヒキガエル2匹が死んでいた。
 死因はわからないが引き揚げるのがけっこう重い。
 ヒキガエルには、関西に多い「ニホンヒキガエル」と関東に多い「アズマヒキガエル」とがある。
 見たくれはほとんど差がないらしいが、生息地域で見分けるのが無難らしいので、ここでは「アズマヒキガエル」とする。

       

 地中から出てきたこれは何なんだろうか。

 春と共にさまざまな生き物が出てきたぞ。
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早春の尾上ガーデン2016.3.

2016-03-27 19:53:11 | 植物
 昨日、尾上ガーデンで開催される「桜コンサート」の打合せに参加した。
 本番は来週の4月2日だが、すでに申し込みが130名に迫っている。
 スタッフを入れると150名を越えるのは確実の勢いだ。
 桜の開花は当日には満開になりそうだ。

                               
 尾上ガーデンで今いちばんの満開は、シデコブシ。
 遠くから見るとまるで桜の満開だ。
 コブシの花びらよりシデコブシの花びらは多く、白花・ピンク混じりの両方がここで見られる。

                           
 シダレザクラはすでに咲いていた。
 とくにベニシダレはやはり絵になる。

      
 庭には石像の地蔵があったが、その後ろには「ヒュウガミズキ」らしき花が満開。
 似た花木に「トサミズキ」がある。
 石像とのコラボがぴったりなのも見どころだ。

      
 わが家の「カンヒザクラ」はもう散り始めてしまったが、ここではまだがんばっている。
 花が半開きなのが特徴だ。

                              
 庭の裏の駐車場には、「ギンヨウアカシア」が見事に咲いていた。
 ギンヨウアカシアはオーストラリアの国花だそうで、つまり亜熱帯~熱帯原産の樹木。
 温暖化の影響もあり、しかも寒さにも強いので近年急速に増えてきている。

 いよいよ、尾上ガーデンの植物は次々春を取り込もうとうごめいている。       
 
 
                     
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北遠の隠れ里・百古里(スガリ)めぐり

2016-03-26 21:02:19 | 旅行・散策
                             
 午前中は「桜コンサート」の打合せに出てから、午後は天竜横川の「百古里(スガリ)」に行く。
 林道のような木立のトンネルを越えるとこじんまりした桃源郷「百古里」に到達した。
 そこには、山々と溶け合った人間の働く姿があった。
たまたま購入した本が安田善憲さんの『山は市場原理主義と闘っている』の目次を見たら、肉食文明は森を破壊した、日本人の魂のふるさとは美しい日本の風土にある、というタイトルが目に入る。
 ベルギーのテロと欧米大国のかつての植民地主義とがダブってしまう。
 
                             
 木の皮を剥いている作業のようだった。
 自然と人間が一体となったこの景観がジャパンの象徴のように思えてならない。
 北遠の隠れ里と言われるのが納得できるほどの風景が随所に目撃できる。

         
 不耕起栽培の自然農法をしている田んぼは水が張られていた。
 人も家も畑も自然体の雰囲気を醸し出している。
 陶芸やピザ窯もあり、昼食代わりに焼き芋を買う。
 大規模農業に追われているのではない生き方が垣間見える。

                             
 今回も訪れた鈴木静宵さんの陶芸工房を覗き見る。
 奇抜な色合いで目をひこうとしない地味であり誠実である人柄が伝わってくる。
 そこには作品とピーンと対峙している静宵さんの息づかいが感じられる。

                          
 移動式ピザ窯で焼いたサンドイッチをいただいた。
 移動もできてコンパクトなので狭い庭でも楽しめそうだ。      
 
   
 道路沿いでツクシの群落を発見。
 一列縦隊なのが初々しい。
 そういえば、しばらくツクシを食べていない。

 自前で開催した地域の「百古里めぐり」がますます浸透していくことを願ってやまない。
 
 
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キクイモのリクエスト

2016-03-25 19:09:24 | 農作業・野菜
 娘にキクイモを送ったら、娘の職場で「ウマーイ」ということになり、再び宅急便でいっぱい送る。
 そしたら、「もっといっぱい送れ」とリクエストが来たので、またまたキクイモを掘る。
 わが土地にはすでにキクイモが野生化しているので石ころだらけの所を掘り返す。

                           
    
 ススキだらけの所にもキクイモは負けずに侵出する。
 なんと、ススキの根っこの下にでかいイモを形成するしたたかさ。
 ススキを駆除しながら掘り進む。
 しかも、茶の木の根っこの下にも出張中。

                        
 午後は夕方までかかって泥を水道で落としていく。
 この作業がいちばん時間がかかる。
 一つひとつの形が違うので包丁で整えながら洗っていく。
 そしたら、岡本太郎が喜んでしまう「太陽の塔」が出てきた。

     
 洗い終わったら、天日干しする。
 結局、一日仕事になる。
 だから、出荷するには効率の悪い野菜のためスーパーには出回らない。

 でも、「畑のインシュリン」の健康食品として注目はされている。

 四国電力が伊方原発1号機の再稼働を断念して廃炉にするという。
 英断だ、と思ったが、3号機は再稼働するという。
 なーんだ。
 
 結局、損得勘定だけじゃないか。
 企業にもうけはつきものだけど、国民に被災の不安を与えてはならない。
 マスメディアもこのことに沈黙している局が多いのは、同罪じゃあないか。     
          
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焼失した「戒光院」跡地に行く

2016-03-24 19:10:21 | 歴史・文化財
 2009年12月に放火で焼失した「戒光院」は、大正末に龍頭山から春野町内に移築されたものだ。
 跡継ぎがなく管理ができないことを悲観した長女の悲哀が跡地から伝わってくる気がする。
 建物の痕跡はなく本堂前にあった石灯籠が佇んでいる。

    
 
 本堂跡地を囲んで不動明王の使者という「八大童子」と「三十六童子」と思われる44の石碑が立っていた。
 それぞれの童子の名前を唱えると悪鬼が退散し、長寿をもたらすという。

                             
                          
 その隣には、不動明王の石碑が寂しくたっていた。
 火炎の不動明王は、この惨劇の事実をどう見ていたのだろうか。
 なお童子の石碑は、昭和58年に作成されたもので、移設してきたものらしい。

        
 荒涼とした境内のなかに、「奥田義耕の碑」がぽつねんと建っていた。
 明治6年に廃仏毀釈の影響で秋葉山の「秋葉寺」が廃寺となったが、明治13年に復興。
 過酷な修行で有名になった奥田義耕が多くの信者を獲得するなか、秋葉寺から独立して春野町「戒光院」で活躍する。
 王子製紙が撤退したため町おこしの夢をかけて住民の悲願をかなえたということらしい。
 山岳信仰の修行道場として宿坊もあったほど賑やかだったようだ。 

 秋葉山にまつわる波瀾万丈・栄枯盛衰の歴史がここにも刻印されていた。        
 
                          
                     
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闖入者の痕跡

2016-03-23 22:16:22 | 生き物
 先日の道の駅「花桃の里」散策のときに発見した爪跡。
 これは熊の仕業らしい。
 すぐ近くには人家がある。

                     
 山路なので生活の影響はないが、林業関係者には脅威となる。
 人と動物とのギリギリの境界でもある。

       
 わが家の畑で今朝発見した糞。
 どうやら最近の足跡の犯人はこの鹿かもしれない。

                           
 玉ねぎの先端をかじっていた。
 畑にはまだ野菜がないからいいが、これからが勝負!?

 ハエもハチも飛んでくるようになってきた。
 人も生き物も春を待っていたんだね。
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町内のカタクリ群落を見に行く

2016-03-22 19:58:15 | 植物
 知人に誘われて町内にあるカタクリの群生地を見に行く。
 それは小高い丘にある農家の茶畑の隣にあった。
 江戸時代からあったらしいがずいぶん少なくなったようだ。

                           
 花や茎全体の大きさはやや小ぶりの感じがした。
 色もやや薄い気がする。
 この近くの藪のような所にはここより大きめのカタクリがひっそり群生している。

 
 場所が場所だけにここは知られていないためか、のびのびしていて径にも進出していて踏みそうにもなる。
 こうした場所は個人にまかされているため、ときには絶滅の危機にもなる。

 町内の植物愛好者のネットワークで守ることができないだろうか。
 いいものを見せていただいた。
 
 
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