山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ひねくれ白大根に紅心大根

2017-05-31 19:59:31 | 農作業・野菜
 大根の間引きが遅れている。
 先週は間引きの葉つき大根を炒めておいしくいただいたばかりだった。
それでもまだ間引きが必要でいくつか収穫してみる。
 すると、オイラに似たひねくれ大根が出てくる。

                              
 その隣の紅心大根の葉は虫にそこそこ食われている。
 完全無農薬だからそれは安心の証拠でもあるが、よく見るとその葉もほの赤い。
 「もみじスティック」という品種だが、サラダや漬物にあうそうだ。

 さらだ菜や春菊の収穫は、このところ周りの人にもどんどん食べてもらっているので、それが間引きとも収穫ともなっている。
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朴葉寿司を作ってみる

2017-05-30 21:16:27 | 食彩・山菜・きのこ
 真夏のような暑い日が続いている。
 ところがここ数日間、気圧の変化に適応しにくい「気象病」の症状のうえに心臓も乱れがちの和宮様だった。
 が、その合間をぬって朴葉寿司を挑戦する。

                            
 裏の畑にあるホオノキの葉を折ってきて玄関に置いてみる。
 ほんとうにジャンボな葉の大きさだ。
 その葉を何枚かいただいてご飯を包む。

       
 ご飯の中身はハチクの炊込みご飯にサケを混ぜ込んだご飯だ。
 朴葉を開けるとほのかな香りが飛び出す。
 これで森や川のピクニックなんかで食べたら最高だろうな。
 いつものように和宮様にますますカシラをあげられない。

                         
 ついつい食が進んで食べ過ぎてしまう。
 しかも、朴葉は防腐・防虫の効果もあるし、皿の代わりにもなる。
 昼食も夕飯も朴葉寿司にした。
 贅沢な農的暮らしの時間だ。  
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「雪の筆」=清楚な「シライトソウ」の群落

2017-05-29 21:00:49 | 植物
 近くの国道の林縁に「シライトソウ」(シュロソウ科)を発見。
 日本・朝鮮にしか分布していない。
 自治体によっては絶滅危惧種に指定されているほどに、個体は多くはない。
 リンネの弟子で出島に来た医師カール・ツンベルクが『日本植物誌』に掲載して世界に紹介した。
 シーボルトはツンベルクのこの『日本植物誌』を携行して来日したそうだ。 

                         
 この清楚な花は林道のような暗い狭い道沿いの岩盤に張り付いていた。
 したがって、ほとんどは車で通り過ぎてしまうので気がつく人は稀だ。
 数十年前長野に行ったとき、山奥の林縁で初めて出会った。
 ブラシのような姿が強烈だったので覚えていた。
 他の植物が生存できないような厳しい環境の中に生きているだけに、その清楚な姿に魅かれる。

 
 
 
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屋根に登る

2017-05-28 18:39:42 | 屋外作業
 梅雨に入る前に屋根のペンキを塗らなければと少しは焦っている。
 ハーネス型安全帯を取り出し、なんとか着てみてから屋根に登ってみる。
 不思議なもので以前の高所作業では足がすくむ気がしたが、安全帯をしていると怖さがない。

                     
 屋根の釘が浮いている所がある。
 サビもゴミもとらなければならない。
 ペンキを塗る前にやらなければならない作業が意外と多い。

 地下足袋が屋根にフィットしているのが安心だ。
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小梅ちゃんを収穫する

2017-05-27 18:29:55 | 出会い・近隣
 「小梅を採りに来ませんか」と地元の人から声がかかる。
 地元の人から声がかかるというのは稀有なことなのだ。
 ありがたく、田んぼ沿いにある小梅の収穫に行く。

                            
 子連れのヤングママらも一緒だった。
 なにしろ、昨日は一日中雨に閉じ込められていたから、里山と田んぼと青空に囲まれただけでも感激なのだ。
 こんな山里と温かな人の中で子育てをしたかった。

                           
 小梅の樹は1本だけだったが十分な量を確保できた。
 最近放映された横山タカ子さん考案の「さしすカリカリ梅」は、砂糖の「さ」、塩の「し」、酢の「す」を使った簡単カリカリ梅づくり。
 和宮様もさっそく挑戦を始めた。
 干さないで1週間くらいで食べられるという。

                       
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「戦後和解」は妥協ということか

2017-05-26 21:00:11 | 読書
 初老の隠居から「課題図書だぞ」と渡された、小菅信子『戦後和解/日本は過去から解き放たれるのか』(中央公論新社、2005.7)を読む。
 加害国・被害国の終戦後の亀裂・わだかまりを「戦後和解」していく歴史的・俯瞰的に解明している力作。
 作者は「平和のために過去を忘れてはならない」という信念は「一定の歴史を経て一定の時代と社会を背景にして生まれた歴史的現象である」とする。

                            
 それを「東京裁判」やイギリス・ドイツをめぐる戦後処理等をあげて例証していくところは新しい提起だ。
 戦後和解のためには「かつての敵対関係を超えた他者への関心と興味、個人の多様な戦後和解へのアプローチを許容する民主化された社会の存在が必須の背景」とする。

        
 「正義より妥協」というのが作者の主張だが、そうだろうか。
 加害・侵略に至った過程・構造を明らかにしていくことが基本だと思う。
 他国のよこしまな思惑もあるだろうが、大切なことは自国の思考停止と傲慢さを見つめることから和解のデザインが決定されると思う。

 中国・朝鮮からいつも言われる日本の歴史認識の欠如はその通りなのだ。
 それは妥協というのではなく誠意・謙虚さを貫くことから始まるのではないか、と。
 
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今年初めてのハチクを食らう

2017-05-25 20:37:59 | 野外活動
 昨日、隣の竹やぶから侵出してくるハチクを収穫する。
 もちろんそれを焚き火で茹でていく。
 廃材をたっぷり燃やしていつものコースでいく。

                            
 うどんと春菊を茹でて昼食にする。
 午後にハチクを茹でる。
 焼き芋と焼き魚はあっという間に食べてしまって画像も食べてしまう。
 食べ過ぎて動けないので、昼寝をたっぷり。

 イギリスのテロがニュースに大きく取り上げられている。
 確かにテロはいけない。
 ただし、往年の大英帝国の犯した植民地・奴隷支配の実態を紳士はすっかり忘れている。
 同じく日本も過去の侵略加害者であったことを認めたくない「意向」がある。
 その「意向」を浸透させていくと平和ボケが多数派となる。

                         
 それに気づいたマイノリティーは異端となり孤立させられる。
 すると、政治を真剣に向き合わない俗人が政治家となる。
 利害と名声が空気となり世論にさせられ、それを有能に取り込む政治家を善良な大衆は生みだしてしまう。

 平和とはいつも傲慢・無関心との格闘抜きには維持できない。
 日本の今の状態は平和であると定義していいのだろうか。
 
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ホオノキのデカイ花が咲いていたよ

2017-05-24 19:49:45 | 植物
 裏の畑の隅に「ホオノキ」がぐんぐん大きくなってきた。
 昨年あたりから白い花をいっぱいつけてきた。
 上のほうに咲くので近くから花を見ることができないのが残念。

                             
 大きな葉には抗菌作用・防腐作用があるので、朴葉寿司・朴葉餅・朴葉味噌などが有名。
 その影響か、葉には虫食いはないし、樹の下には下草が生えにくいようだ。
 そのため、大木になっていく。
 大木になるのは個人の敷地内では辛いものがあるが、この辺で止まってほしいのだが。
                          
 
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会えてホッと「賢者」の花冠

2017-05-23 10:04:48 | 植物
 近くの県道・国道にいつも5月の連休に見られた「ジャケツイバラ(蛇結茨)」(マメ科)が今年は見られなかった。
 自治体によっては絶滅危惧種に指定されているので心配していたが、中旬以降から見られるようになった。

                                   
 相変わらず道沿いで壮観な花を見せてもらう。
 個体が減っているように思えるが原因はわからない。
 花言葉が「賢者」という。

   
 聖書に「賢さ」と出ていることかららしいが、道路管理者からは毛嫌いされている。
 花は花冠のように凛としているが、問題は刺だ。
 この刺で隣にからみつき勢力を旺盛に伸ばしていくからだ。

                                  
 この刺は釣り針と同じ構造で刺さったら簡単には取れないのだ。
 渦巻きのような刺は人間でさえも補足してしまうほどなのだ。
 それはともかく、藪の中から花序をしっかり天に屹立して花咲く姿はまさしく冠をつけた「賢者」そのものだ。

 
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歌舞伎とスケートとの競演『氷艶』

2017-05-22 21:04:53 | アート・文化
 歌舞伎とスケートとの画期的なコラボが始まった。
 この企画に娘がしっかり関わっていた関係でチケットをひょっこり入手。
 生まれて初めてのスケートショーを直接見ることになる。

                               
 知り合いとともに会場の代々木体育館に行くが、歩く人の行き先が同じなのがすでに異次元の道。
 ここでオリンピック・内外のスポーツ大会・コンサートが行われてきた日本の世界の最前線に踏み込む。
 自分の立ち位置が土と雑草と汗にまみれた農的世界から突然バーチャルな魔界に転生してしまうことになる。

      
 開演直前にはぎっしり観客が位置につく。
 圧倒的に女性が多い。それも熱烈な高橋大輔フアン。
 高額なチケットからエンターテイメントの巨大な市場に動く金銭の迫力を想う。
 100円で野菜が売れるかどうか一喜一憂するミクロな世界ではない。

                               
 それだけにバーチャルな世界は、大枚をはたいた顧客を満足させるかどうかの厳しさがある。
 高橋大輔や荒川静香のスケーティングと初挑戦の演技はさすがに圧巻だった。
 そこにはメダリストのたゆまない努力の裏付けが表現されていた。
 また、体育館の天井から氷上までの空間をすべて駆使した市川染五郎の演出感覚の柔軟さも見逃せない。

      
 正面の幕は、定評のあるチーム「Lab」のプロジェクション演出の創造の舞台でもあった。
 それは登場人物の心象風景だったり、場面の変換だったり、それは氷上でさえも映し出された。
 しかも、世界的な和太鼓集団「DRUM TAO」の非日常的リズムが半球体を支える空間と呼気に炸裂する。

                                  
 そうしたこれでもかという染五郎のサービス精神と既成概念を破壊する創造力とが縦横に仕掛けられる。
 それによって、歌舞伎とスケート界との初めてのコラボが止揚されていく。

 現役を引退したスケーターたちもこのコラボをきっかけに新しい道を発見できたに違いない。
 十代が主流になってきたスケート界にとっては選手引退後の身の振り方が喫緊の課題でもあったのだ。
 観客を充分満足させた「氷艶」は、歌舞伎を変革してきた挑戦者たちと瞬間に生きてきた氷上の演者たちとの魂の賜物であり出発点でもあった。


    
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