山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

大根の葉はうまい

2010-11-30 17:56:59 | 食彩・山菜・きのこ
 今年はやっとまともな大根を収穫することができるようになりました。
 それまでは、根の途中から腐っていたり、二股の「根大根」になっていたり、ふぞろいずくしでした。
 農的暮らしがまる2年が経過して、土壌が少しずつ改善してきたのを実感します。
 今年は完全無農薬は勿論のこと、化学肥料も使わずにまともな収穫が少しずつできるようになってきたのが前進です。よしよし。
 おがくずのバイオトイレの下肥も効果があったのかもしれません。
私の大腸や腎臓を経た消化物が土壌の滋養になっているわけでありまする!?

 そのエキス効果で、このごろは毎日大根の葉を食べています。
 画像の左が塩漬け、右が茹でたもの。それに、シラスやカツオブシ(イワシ節がおすすめ)で和えたもの。
 シンプルだけどとにかく新鮮でシャキシャキ感がいいですね。甘味もある。
 これに暖かいご飯さえあれば、ほかにおかずはいらなーい。

 きょうもいただきまーす。
 合掌。
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コナラの伐採

2010-11-29 17:27:23 | 野外活動
 わが道草山のコナラが伸びすぎたので、森林コーディネーターらの仲間と伐採することになりました。
 しかしながら、2台のチェンソーはしばらくお蔵入りしていたので、なんとチェンソーの修理・点検から始まりました。
 さいわい、林業講習を受けて最近伐採をやってきた「隊長」がいたので、経験の浅い顔ぶれの中でも目的は果たすことができました。

 

 しっかり腰を入れた隊長の頼もしい姿はまるで森林組合のプロのようにてきぱきと動き回ります。
 ロープを使いながら直径15~20cmのやや太り気味のコナラをほぼ思った方向に倒すことができました。
 おかげで小さな森も明るくなりました。めでたし、めでたし。
 伐ったコナラは2月にシイタケ菌を打つ予定です。

               

そしてもちろん伐採のあとは、焚火を囲んで次々と胃袋を満タンにしていったのは言うまでもありません。
 手製のサンマの開き、採りたてシイタケ、神津島のクサヤ、栗おこわ、渋皮煮、芋汁、炒り落花生、ヤキイモ、ゆず大根、上九一色村のサクラシメジなど等が出てきました。

                  

 その臭いを嗅いでか、途中から元大学生ボランティアや「お茶の水博士」ら大勢の闖入者が突如あったり、面識ないのに近所の個人所有のお堂に突然お邪魔して家族の前でお経をあげてしまう俄か坊主をやってしまうメンバーもいたりして、ハプニングとドラマチックな一日となりました。
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秋晴れの山里コンサート

2010-11-28 17:20:23 | 行事
 昨日、近くの山里でオカリナコンサートが開催された。
 紺碧の青空と山の紅葉を借景にしたオカリナの音色は秋のさわやかな風情に溶け込んでいくのだった。
 演奏の「AKIRAさんとちゃぼさん」の素朴な優しさも山里にピッタリだった。
 なんといっても、過疎で悩む地域でしかも個人の庭に100人を越える人が集まることそのものが驚異だ。
 行政の力も地域団体の力も借りず、組織とはいえない私的ネットワークの複合が産み出したイベントだ。

               

 午前中にフライパンのような容器でほうじ茶を炒ったうえでの地元産お茶の香ばしさもあり、地元産の山菜やコンニャクなどの食材もふんだんに用意された。

                

 とりわけ、地元産の自然薯をすり鉢ですってダシと卵をさらに混ぜてから、麦飯にかけて食べるヘルシーな芋汁は人気だった。

 こうしたゆったりした一日はひと気の少ない地域に静かな感動をもたらしたのだった。
 それを支えた素朴なかかわりの有志とお母さんたちのてきぱきした奮闘は、今までの組織的な町おこしとは一味違った味をもたらしたのだった。
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ネギを植えました

2010-11-27 00:55:04 | 農作業・野菜
 遅くなりましたが、ネギの苗が入手できたので植えることができました。
それにしても、畝のまわりの雑草が目立っています。
 隠し切れませんね。
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山間の小さな道祖神?

2010-11-26 16:59:58 | 石仏・石造物
 先日の森の散策会で素朴な石仏に出会った。
 摩滅していて仏の表情や文字を解読するのは難しい。
 しかし間違いなくこのさびしい道にはかつて往来があり、愛知の鳳来寺と長野の善光寺とを結ぶ道でもあったのだ。

 おそらく道祖神であろう石仏の傍らには、鋼鉄製のミニ鳥居が奉納されていた。
 これがどういう意味があるのかはわからないが、重い鳥居をここまで持ってきた信心たるものの強さを知るのみだ。
 昔の人のほうが精神の強靭さがあるんだなー。
 
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水溜りに生きる

2010-11-25 21:42:21 | 植物
 秋のうららかな晴天に県道を歩いていたら、道路脇に水草のような葉を発見しました。
 そこは年中水が溜まっているようでした。
 というのも、7~8mほどの高い崖から水がとぽとぽ流れていました。
 水が枯れたら死んでしまいそうな水溜りでした。
 そこにいたがひと塊の「コナギ」(ミズアオイ科)でした。
 江戸時代までは食用だったということです。

 水稲栽培には有害な水草ですが、最近は農薬のため激減しているそうです。
 コナギも居場所がなくなって、こんな片隅でいのちを永らえているんですね。
 ただし、無農薬でがんばっている農家は、いまだ「コナギ」駆除に追われているそうです。

          

 そのそばで見覚えのある葉っぱが隠れていました。
 かじってみたらまちがいなく「クレソン」(オランダガラシ/アブラナ科)でした。
 道路わきにしてはなかなか美味でした。

 なんの変哲もない県道の脇に、いのちを懸命に燃やしている植物がいるんですね。
 しかも、二つとも食用になるとは驚きです。
 いつもは車で通り過ぎてしまうのですが、ときには歩いてみなくちゃね。

 私が好きだった新聞記者の斉藤茂男が、取材現場は車ではなく歩かないと真相が見えないと指摘していました。
 それと同じことが言えますね。

 slow is beautiful ! 歩くことを大切に!
 
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森のウィンナーソーセージ

2010-11-24 21:25:43 | 植物
 先日の日曜日、浜松の道の駅「くんま水車の里」で「散策会」がありました。
 歩いてまもなくの林縁で「ツチアケビ」(ラン科)の見事な果実を見ることができました。
アケビの実に似ているのでこの名前がついたそうですが、やはりウィンナーソーセージに似てますね。「タラコ」にも似てますね。

 葉を着けず、ナラタケ菌と共生して養分をもらっているそうですが、ナラタケらしい姿はよく見えませんでした。

友人のマロンさんがゆったりしたペースと丁寧な説明で案内してくれました。
 おかげで写真をいっぱい撮りはじめたのですが、電池切れで肝心な所を逃してしまいました。
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ゆずの香りが充満のわが家

2010-11-23 20:01:45 | 食彩・山菜・きのこ
 ゆずを採りに行こうと誘われて奥の山里に馳せ参じた。
 いくつかの山を越えて人間の営みがこんな秘境にも成り立つものであるんだという驚きと畏敬の念を禁じえなかった。
 ご他聞にもれず高齢者が多くて、ゆずが木のてっぺんの方向に高くなっていくのがわかるので、採りやすいようにバサバサ枝ごと伐らしてもらった。
 ゆずの木3本くらいで軽トラックいっぱいのゆずが採れた。

           

 新鮮さが大切だとばかり、さっそく和宮様の出番である。
 朝から明け方近くまでかかって、ゆずジャム・ゆず酢・ゆず冷凍香辛料のできあがり。
 おかげで朝食は食パンにゆずジャムのパターンがスタートしたのだった。

                

 ゆずの種を捨てるのがもったいないので、まずは乾かしてから。

それにしても声をかけてくれる機会がぐーんと増えました。
 ありがたいことです。
 このごろは新人のわが家が近隣にお裾分けすることがめっきり多くなりました。
 近所の畑はお茶などの本業が忙しく、多種類の野菜を作っていなかったり、あまり新しい野菜を作らないので、こちらが持っていったり、食べ方を教えたり。
 それも私のゆるやかなネットワークの賜物です。
 私の田舎生活にはなくてはならないネットワークです。
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黎明期のラジオがヒョイと

2010-11-22 20:50:44 | 歴史・文化財
 大正ロマンの喫茶店の2階にはアンティークなラジオや蓄音機が展示されていた。
 2階はさしずめ博物館のようでもあり、パーティー会場のようでもある。

 ラジオが本体とスピーカーの一体化で小型になったのを「ミゼット型」と呼び、縦型と横型がある。
 直接見たのはこの縦型で、昭和10年ごろの真空管ラジオのようだ。
 周波数を調整する中央のツマミは、飛行機の計器を模した「エアプレーンダイアル」といい、当時流行したデザインということだ。

        

 スピーカー前の模様は、前者と同じくアールデコ調のシンプルなデザインが特徴だ。
 小さな町工場が技術の粋をこらして販売していたようだ。
 そのうちのいくつかが今日の大企業になっている。

              

 お馴染みの手回しの蓄音機である。
 ラッパの前で音楽を聴く犬の商標はビクターでしたね。

 いずれにしても、当時としては最先端の商品で、これからより小型になり、終戦後に続いていくことになったのだ。
 おじさんたちの郷愁を揺さぶる喫茶店である。
 チェーン化された外食産業に翻弄されず、またアンティークな郷愁に埋没せず、時代の先端を開いた文化や技術の進取の精神をここから学びたいものだ。
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大正ロマンの喫茶店 2

2010-11-21 18:41:57 | 歴史・文化財
 「女性トイレの手洗いが素敵よ」という声に誘われて、女性立会いのもとで侵入してカメラに収める。
 和服にエプロンという取り合わせのように、瀬戸物の手洗いの絵は藤の花。
 和洋がアンティークにうまく統一されている。
 これは感動できるトイレだー。

          

 2階の階段をのぼろうと踊り場の手すりを見たら、いかにもアールデコらしいデザインが目に留まる。
 幾何学的なデザインだが、木製なので柔らかくさりげないのがいい。

              

 天井にはいかにも西洋化を謳歌するシャンデリアがキョロキョロするわれわれを見下ろす。
 珈琲の味はイマイチだったが、「美術珈琲」にぴったりの大正ロマンを満喫させてもらったのでよしとしよう。
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