山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ウルトラ蒸し生姜でパウダーを作る

2019-02-28 20:26:00 | 食彩・山菜・きのこ
 近所でいただいた生姜をよく洗い、それをスライスしてから蒸してみる。蒸して乾燥させると、ショウガオールが倍増され冷え性に良いとされる。


   
 中国漢方では、乾燥させただけのショウガを「生姜」(ショウキョウ)といい、蒸して乾燥したものを「乾姜(カンキョウ)」という。後者は「温中散寒」(体の中から温めて冷えを散らす作用)の漢方として珍重されているという。効能は抜群というので蒸してみる。

        
 
 そのうえで、家庭用乾燥機でしっかり乾燥していく。5段でいっぱいあったショウガも乾燥させると少なくなる。NHKTVの「あさイチ」で放映され、美容にもダイエットにもよいと注目されたそうだ。


 
 3回ぐらい粉をふるいにかけて粒を細かくする。辛みは強烈だがスライスしたときよりは粉のほうがまろやか。料理に色々使えそう。これで血流が改善されるというが、ジジイからおじさんに戻れるだろうか。

 
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「日々耕起」是修業

2019-02-27 20:42:44 | 農作業・野菜
 毎年畑の荒耕が遅れていて、いつも間に合わない現実に右往左往してしまっていた。そこで、短時間でも少しづつ畑を耕したり整理したりの地味な作業を毎日のようにやるように心がける。まずは、昨年手つかずの放置畑の草取りを行う。いつ見ても荒地だったところが肥沃な畑になりそうだ。

              
 昨年、トマトやパプリカを植えていた黒マルチの残骸も取り除く。まだまだ石が多くてこのままではニンジンや大根は二股になってしまう。まわりはびっしり雑草も生えていて、引っこ抜いても土より根っ子の塊のほうが多いほどだった。それほどに土壌は肥沃になっているのかもしれない。

      
 黒マルチを取ってから完熟した生ごみをばら撒く。ここまでやっておくと希望がちょっぴり見えてくる。昨年の残骸がそのままだとやる気を起こすまでにエネルギーがいる。畝によって石ころが多いところや土が硬いところもありそれぞれに刻まれた歴史があるのがわかる。

  
  
 それから、油カス・米糠や有機石灰などを撒いて、さらにいただいた鶏糞をしっかり撒いていく。これだけでもけっこう汗をかく。これでやっと耕運機の出番となる。日々耕すことで生活を前に回転していく。。小さな行為を続けていくことが次の「大きなステップ」に到達する。耕すとは心と世界を創造する修業なのだとつくづく思う
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一足早く春のサイン

2019-02-26 20:18:37 | 自然観察
 春野の中心地あたりでは早くも「河津桜」が満開だ。ソメイヨシノが満開になる前の露払いということか。殺風景な直線道路ににぎにぎしく春の賛歌の前奏曲を奏でる。この道路を通るたびに春への手がかりを探る。

         
 わが家の裏の畑には八重の「カンヒザクラ」が一部咲きくらいだろうか。カンヒザクラと河津桜とがほぼ同じ時期に咲く。それもそのはず、河津桜は大島桜と寒緋桜との雑種だからだ。きょうはそのカンヒザクラを見ながらしばらく懸案だった裏畑の草刈りを行う。


              
 畑の隅では「フキノトウ」を発見。5年ほど前では100個以上も収穫していたが今は数えるほどしかない。微妙に場所を少しづつ移動しているのがわかる。
 また、ウグイスの初鳴きを聴いたのは一昨日の24日だった。野良仕事はそろそろ汗をかくほどに暖かくなってきた。
 
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希少種の種をゲット

2019-02-25 21:07:54 | 特産品・モノ
 昨日の「種市」では市販では入手し難い種をゲットできた。「借金なし大豆」は秩父在来種の伝統野菜だ。名前の由来は、借金も余裕で返済できるほどもうかるほどの収穫量がある大豆であるという。見たくれは普通の大豆と変わらないが、甘みとコクがウリだという。   「たかきび」は中国でいう「コーリャン」のこと。ひき肉の代わりになるヘルシー穀物。 「もちあわ」は、縄文時代から栽培されてきた日本最古の穀物。白米より食物繊維7倍、カルシウム3倍、鉄分6倍、カリウム3倍で、善玉コレステロールの応援団。

  
 「八升豆」は、ネパール原産、1本から8升もマメが採れるとして、江戸時代では各地で栽培されていたが今は希少種。痩せた土地でも強靭、雑草制圧作用もあり、病害虫被害も受けにくいとして最近注目の豆。            
 「八町キュウリ」は、長野・須坂市八町地区の希少種。昨年育てた井川地区のキュウリと似たずんぐりむっくりの希少種。収量は少ないが、歯切れがよく香りが強いという。

          
 「カボチャ」と「ヘチマ」は愛知県豊川市の神谷商店提供の種。また、「大根」は、2種類の品種だが栽培してからのお楽しみ。というわけで、市販ではなかなか入手できないような種を確保できた。問題はわが畑にうまく適用できるかどうか、いや、オイラの未熟な手腕が試されてしまうなー。       



    
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盛況になってきた「種市」

2019-02-24 20:32:24 | 市民活動・まち育て
 有機農法にこだわる春野町の若手ホープ中心に「種市」が開催される。オイラは「のらぼう菜」の自家採種した種を持ち込んで参加する。映画・講演・ショップ・絵画・音楽・遊具等多彩なイベントも用意されていた。

         
 ルールは、自家採種した種を持ち寄ると参加費は無料となる。種がなければカンパとなる。それによって提供された種と交換できる。いわゆるスーパーやホームセンターにある種とは違う。そういうところでは市販されていない種がある。



大根・キュウリ・大豆などの種はもちろん、「たかきび」や「もちあわ」の種も確保した。初めて聞く品種も少なくない。ミニマーケットもありそこで昼食をとり、けっこう満腹となってしまった。幼児連れの若い夫婦が多いのが素晴らしい。問題は地元の人の参加が少ないのがやっぱり課題だ。

                 
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毛虫の復権

2019-02-23 21:03:31 | 特産品・モノ
 高速道路のサービスエリアで昼食をとる。あまりに天気がいいので外のベンチでサンドウイッチを食べていた。目の前になんとシンプルな遊具があった。よく見るとどうも毛虫の遊具のようだった。

      
 すると間もなく、おとなのほがらかなグループがその毛虫ちゃんで遊びだす。障碍者のグループのようだったが、毛虫ちゃんに対するピュアな喜びといい、スタッフの対応のソフトな優しさといい、その一コマのみずみずしい空気につい魅入られた。


            
 そのうちに、本命の子どもが遊びに来た。ひょいと乗ってからなんということもなく景色を眺めていた。それがまた癒しの空間となっている。SAにこうした遊具が置いてある余裕が素敵だ。しかも、嫌われ者の「毛虫」を遊具にしている発想がいい。

                   
 しかもその横に、小さな「蜂」らしき遊具もあった。よく見かけるパンダではなくマイナーな「毛虫」「蜂」をあえて設置したデザイナーの心意気が伝わってくる。春が近くにやってきている。
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牡丹鍋といこう!

2019-02-22 19:46:19 | 食彩・山菜・きのこ
 町内にあるお休み処「熊の親子」でイノシシ肉を買う。少なくとも2袋くらいは欲しかったが、残念ながら最後の1袋しかなかった。杉山会長に売れ行きを聞いてみると「売れ行きはけっこういい」という。肉は「春野山の村」のジビエ工房「ジミート」で加工された地産もの。


   
 さっそく「ぼたん鍋」にしていただく。それがじつに旨いのだ。脂身が甘くとろける食感が口中に充満する。やはりすぐなくなってしまう。もっと流通にのってほしい肉だ。昨年はイノシシが暴れまわったので、悔しいから今年はどんどんイノシシ肉を食べるぞ。

           (画像は「#牡丹鍋ツイート」から)

 なぜ、「ぼたん鍋」というのだろうか。これにはいろいろな説があるようだが、お皿にイノシシ肉を牡丹の花のように並べるところからというのが有力だ。
 江戸時代までは獣肉は食べてはいけないことになっていたが、植物名の隠語「ぼたん」を使って秘かに食べたという説。さらには、「花札」にはイノシシと牡丹の花のカードがあったからという説、それぞれもっともらしい。    
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戦国・江戸の軍事力は植民地化を防御

2019-02-21 13:56:10 | 読書
 スペインとポルトガル両国は世界を二分割・統治する「トルデシリャス条約」(1494年)を結ぶ。これにより非キリスト教地帯を武力と宗教で植民地化していき、「大航海時代」の推進国になっていく。そして南北アメリカとフィリピン・アフリカ等を少ない兵士と武力でジェノサイド・殺戮を敢行しあっという間に征服していく。そこに、ポルトガルのイエズス会やスペインのフランシスコ会などの宗教者が武力容認・植民地化推進の先兵となっていったことはあまり知られていない。信者はその歴史的事実については全く知ろうともしていない。

                 
 本書、平川新『戦国日本と大航海時代』(中公新書、2018.4)の眼目は、世界を凌駕・支配していた最強のスペインは戦国・江戸の日本を植民地化できなかったのはなぜかということだった。それには、秀吉の朝鮮出兵にヒントがあると作者は提起する。秀吉はすでにポルトガルやスペインがキリスト教支配のみならず日本を武力による植民地化をうかがっていることを知っていた。それを踏まえて、中国(明)侵略をはじめインド・東南アジアをも視野に入れて、つまりアジアの植民地化を大目標にしてまずは朝鮮侵略を断行する。その日本の軍事力と精悍さにスペイン・ポルトガルは今までどおりの世界制覇・武力では通用しないことを思い知る。
 
                  
 秀吉の朝鮮出兵と聞くと「なんでそんな無謀なことをしてしまったのか」とつい思ってしまうのがフツーだが、作者の視点は、それがもたらした大国への「効果」(=日本への武力制圧はむずかしい)は大きいと指摘する。さらに、ヨーロッパからの徳川家康の呼称は、「皇帝」だった。ヨーロッパでいう皇帝は神聖ローマ皇帝だけだった。スペインの最高位でも「国王」だ。つまり、日本は世界の中でも「帝国」扱いだったと作者は指摘する。実際、最強だったスペインの侵出を日本は事実上阻止・排除した。オランダ・イギリスからの入れ知恵もあったが、スペインからの武力侵略を最後まで牽制・警戒し見抜いていたということだ。

                         
 当時のヨーロッパ列強の日本の評価が「帝国日本」という認識を共有していたということになる。このへんの世界史的位置づけが作者の広い外国文献の読み込みの努力の跡が見受けられる。当時の中国・明を中心とする東アジア秩序という視点ではなく、「中国のように中華を自称するのではなく、他称としての<帝国>評価だった」視点が新しい。消耗のように見えた日本の戦国時代と江戸は、軍事力と政治力を強固に結集させたことにより諸外国の侵出をはねかえした、植民地化を阻止した、という視座が新鮮だった。

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「ごぼう天」がうまかった!

2019-02-20 19:15:00 | 特産品・モノ
 昼食をとるために珍しく駅ビルの食堂をうろつく。去年新装開店したせいかどこの店も行列が見られるほどのにぎわいだ。行列がきらいなオイラはそのなかでもやや空いている店を探し出して入った店が、「星のうどん庵」だった。入り口近くにあった「ごぼう天」うどんがうまそうだったから、すぐにそれを注文する。食べてみてそれは間違いなかった。サクサクとしてゴボウの食感と匂いとが胃を満喫させる。抹茶塩をまぶして食べてもうどんに入れてもごぼうの自己主張は変わらない。出汁も羅臼昆布の黄金色だけあってついつい飲み干してしまう。
                  
 店内の傘もようの照明も斬新だ。店内全体がこうした感性が張りめぐっているのが伝わってくる。メニューも多彩で選択に迷ってしまう。駅の立ち食いうどんから会社を大きくしてきたらしい。店名の由来は星野さんが創業したからかなと思ったが、社長の名前は星原さんだった。だから「<星の>うどん庵」なのだな、とつまんないことに勝手に納得する。
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冬の畑管理は竹マルチがいい

2019-02-19 07:53:55 | 農作業・野菜
 今回の畑の冬管理の基本はすべて竹マルチとなった。今まではビニールトンネルが基本だったが何しろわが集落は突風地帯でもあるので毎回ビニールトンネルが飛ばされるのが一苦労だった。そこで、竹林の管理も兼ねて竹で防風・防寒をやることになった。完全な管理はできないが、補助として落ち葉をかぶせると効果は高まる。毎回、山から竹を伐りだす作業はけっこう肉体労働でもあるが、ビニールトンネル修繕や支柱が突風で曲がってしまうことを考えれば竹マルチのほうが環境にも優しい。竹の葉も肥料になる。
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