山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

正月飾りを作りながら

2014-12-31 21:54:02 | 意見・所感
 夕方に正月飾りを作り出した。
 裏山や畑から採ってきたフジやクズのツルで作ったリースをベースにする。
 センリョウは農協直売所から、飾り物は100円ショップから購入したもの。
 近くに実ったツルウメモドキをメインにしたかったが、実がしっかり落ちてしまっていたので断念。

                        
 飾りを作りながら、ここ1年を振り返る。
 なんといっても、昨年の冬に数十年ぶりに入院したことが一大ニュースだ。
 さいわい半年ごとの通院ですんでいるが、体力の衰えは否めない。

                     
 毎朝、足を中心に体操をしているのがいいようだ。
 そのためひざの痛さもずいぶんなくなってきた。
 やはり、そこに畑があるというのが大きい。
 都会にいたらてき面だ。

                   
 「半農半X」の「半X」のほうも少しずつ増えている。
 そのため、素敵なネットワークや出会いに手ごたえがある。
 経済成長が豊かさだという神話の崩壊を自分の生活で証明したいこともある。
 「半農半X」の実現がその答えだと思っているからだ。

              
 だから、都会ではなく山に囲まれた過疎地にいる。
 「隣のトトロ」ではないが、日本が忘れてしまったものがここにある。
 それらを見出し、それを心の糧にすることで、生きる意味を確かめるのだ。

     
 ブルーベリーが霜の攻勢にも負けずじっと春を待っている。
 そんな姿を学ぶことから、希望はつねに堅持していこうと思う。

 農地も荒地を開墾し、過去最大の広さとなった。
 そのぶん、忙しさも増えてきた。
 でも、自分のペースとスタンスは守りながら、ゆっくり歩むことにする。
 
 
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手作りベンチのはつらつさ

2014-12-30 21:12:58 | 特産品・モノ
 散歩の途中で見つけた緑のベンチ。
 ありあわせの材料で作ったと思われるベンチ。
 寸法も違う所もあるのがうれしい。
 後ろに畑があるのも借景、いやマイファームかもね。

                     
 春野の山猿さんから見れば、直したいところもあるだろうけど。
 なにしろ、丁寧に緑のペンキを塗っている情景が浮かんでくる。
 孫と一緒に座っているのだろうか。
 それとも、老母とよもやま話でもしていたのだろうか。

 そんな想像が湧き出るような心の躍動がベンチから匂ってくる。

 きょうはキクイモを掘り出そうと思っていたが、寒太郎のせいでとても勇気が出ない。
 むしろ、汗をかこうと道草山からコナラの枝打ちして、その枝で薪作りをする。
 けっきょく、一日がかりで薪作りをすることになった。
 夕方から、ストーブの上にダッチオーブンを乗せて石焼芋作りとなった。

 
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森町のレモンがどっさり

2014-12-29 23:19:18 | できごと・事件
 年末だというのに、森町のサンタがレモンをどっさり持ってきてくれた。
 毎朝ジュースでリンゴやニンジンや野菜を入れて飲んでいるが、レモンを入れることで味がぐっと引き締まるのだ。
 無農薬なので皮ごと投入できるのが安心だ。

 サンタは25日過ぎても来てくれたのだ。
 ありがたい。

 輸入されているレモンは残留農薬があり、皮ごとジュースには入れたくない。
 むしろ、たわわに実っても食べきれない農家が意外に多いようだ。
 レモンを皮ごと入れることで味に深みを増すというのが、和宮様の経験値だそうだ。

 ひげが少なかったサンタさん、ありがとう。
 今年はいろんなサンタさんがいっぱい来てくれたのがうれしい。
 パソコンも少し元気になったし、希望が続いているので、来年が楽しみだ。
 
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寒風烈風との闘いが始まっている

2014-12-28 22:19:49 | 農作業・野菜
 パソコンになかなかログインできなかった。
 携帯電話のメールでなんとかしのいだ。
 復旧のためいろいろやってみたがいずれも戻らない。
 これだけ、ITが発展しているのにいまだ手こずっている人が多い。

 あきらめかけたとき、いちばん症状が似ていた問題の解決方法を発見。
 小さな希望をかけてゆっくりと再起動する。
 大成功。
 「詳細設定」タブのなかの項目のチェックをいくつか入れたりはずしただけで解決。
 ポンコツパソコンもこれでなんとか年越しできそうだ。

                  
 防寒・暴風対策のビニールカバーを大根とカブにかけたが、寒風がうなり、烈風がカバーをはがしてしまう。
 煽られたカバーはパタパタと畝を揺るがせ、トンネル支柱を曲げてしまうほどだ。

                     
 それではと、鉄パイプを持ってきてしっかり固定してみる。
 本当は土寄せするのがいいのだが、収穫のときが大変なのだ。

              
 畝と畝の間にはススキや雑草でマルチもどきをしている。
 これも土壌の改良を考えて、毎年畝の場所を少しずつずらしているのだ。

 近所の大根やネギにはカバーをしていないことが多い。
 しかしわが畑はそれをしないと葉がまちがいなく弱ってしまう。
 どうも地形により風が回ってしまうという。 

 

 
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天狗山椒煎餅の開発

2014-12-27 21:25:15 | 特産品・モノ
 先日和宮様が、「春の天狗山椒煎餅」というのを買ってきた。
 ジャパニーズ山椒スパイスがしっかり効いていてパリリと煎餅の食感も良い。
 町内でも山椒栽培をしているところがいくつかあるようだ。
 京都から注文も来ているらしい。

 この煎餅を生産したのは「遠州特産品開発協議会」だ。
 こうした特産品を研究開発する機運はとても大切だ。
 春野ではそうした企画開発を地域ぐるみでやっていく情報がない。
 その意味で、これを特産物に製品化した努力を称えたい。
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白菜の漬物バッチリ

2014-12-26 19:58:56 | 食彩・山菜・きのこ
 隣の師匠からいただいた白菜の苗が大きくなりついに収穫。
 いつもだと重さも軽かったが、今年はずっしり手応えがある。

               
 葉もぎっしり巻いてある。
 表面はナメクジが食い荒らした穴があるが、表面の何枚かをむしり取るときれいな葉が見えてくる。

   
 和宮様が四ツ割りして、畑の日向で乾かす。
 いよいよ、白菜漬けの開始だ。
 塩分は3%の薄さにしてある。
 隠し味は、次郎柿の皮、昆布、鷹の爪が入っている。

               
 水がなかなか上がらなかったり、天地返ししたり、味の調整をしたり、いろいろ悪戦苦闘したようだ。
そのうちに、最初の試食では薄味だったが、きょうはしっかり味も滲みてあっという間に皿から白菜漬けが消えていく。

 「食べ過ぎるといけない」と言いながら、完食してしまう。
 真ん中の黄色い葉は柔らかいのはもちろん、厚い葉の部分も甘さと歯ごたえある食感がいい。
 バリバリ音を立てて食べるのが流儀である。

 
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山のサンタ おお「木」なプレゼント

2014-12-25 01:24:22 | できごと・事件
 前触れなく突然、山のサンタがやってきた。
 サンタは車輪のついた橇で、野を越え山を越えやってきた。
 ひげは真っ白でもなく胡麻塩のひげだった。

 プレゼントは薪用の丸太だった。
 今一番必要とされる暖房材だ。

                          
 重い「しいのき」をサンタさん一人でどうやって運んだのだろう。
 帰ってからきっと腰を悪くして寝込んでしまったかもしれない。
 しかもその「しいのき」には、シイタケが芽を出していた。
 つまり、天然のきのこということだ。

                    
 きょうも暖を採る。
 ここ数日は和宮様がファイヤーキーパーを主導している。
 道草山から運んできた細枝も燃やしながら、湯たんぽ2個分の湯を沸かす。

 山のサンタさんは赤い服は着ていなかったが、これが本当のサンタの姿ではないかと思う。
 テレビのチャンネルを変えるとどの局もクリスマス特集。
 同じ題材をこれでもかと放映する。
 「そんな目立つ格好やイベントばかりに浮かれないで、心温まる取材をしてくれよ」と言いたくなる。

 山のサンタさん、無事に山に帰れただろうか。
 あ・り・が・と・う 。   
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冬はやっぱり鍋でしょー

2014-12-24 18:49:31 | 食彩・山菜・きのこ
 夕方になるとさすがに寒さがジーンとくる。
 すると、鍋の暖かさが恋しくなる。
 さっそくダルマストーブを点けて、大根鍋にする。
 気がついたときはすでにグズグズ煮えていた。

                     
 わが家の大根はいつものように植え付けが遅かったので、細いまま。
 でも、近隣からすぐ集まるのが田舎の醍醐味だ。
 野菜名人からはおでん用の太い大根、隣の師匠からは中型の青首大根をいただく。
 食感も微妙に違う。
 おでん大根葉解けそうなくらい柔らかい。

 いっぱい作っておいたのでしばらく、鍋が食卓の主人公となりそうだ。
 閉めはやっぱりうどんを入れてツルツルだよね。
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太田川のセンダンは男前

2014-12-23 22:13:23 | 植物
 先日、森町の太田川近くを通過した。
 そのとき、突然黄色のたわわな実が見事だったので、車を止めた。
 よく見ると、センダンが並木にもなっていた。
 木としても歌舞伎役者のような勇壮な姿なのだ。

                      
 しかも、川の風景にマッチしているのも見逃せない。
 桜並木もいいが、このセンダンの実の生命力を見直したいと思う。
 花も淡紫色の和風なつつましさがいい。

                      
 センダンは家具や下駄にも使われ、葉や花は殺虫剤、実や樹皮も駆虫剤としても利用されていて捨てるところがないという。
 それだけにますます青空の下で見るセンダンは実に男前に見えた。

     
                       
 たまたま前日に春野ふれあい公園に行ったとき、そこにセンダンの実がいっぱい落ちていたのを画像にしていたのも偶然にしてはできすぎだ。
 以前、庭でセンダンの実を植えたが芽が出ない。
 よし、もう一度、センダンの実を確保しにいこうと思うのだった。
  
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木下恒雄『遠州林業文明史 上』の指摘

2014-12-22 18:57:39 | 読書
 昨日講演していただいた郷土史家の木下恒雄さんの自費出版『遠州林業文明史 上』を先日読み終えた。
 研究者ではないので重複や『白書』の多用などが気になるが、重要な指摘に感心することが少なくない。

                        
 その第1は、縄文から江戸までの住民の住まいは、平野というより、小高い台地や山腹が多かったという指摘だ。
 平野部は洪水や河川の氾濫などで現代のような密集社会ではなかったということだ。
 都市の過密は、資本の効率のなせることで比較的新しい現象という視点が新鮮だ。

                       
 つまり、山間部でもそこそこの交通網があったということだ。
 『夜明け前』を読んだときも同じことを感じていた。
 
 第2は、行基上人の足跡が遠州に多いという指摘だ。
 確かに行基が開祖した寺がよく見受けられる。
 本人が来たかどうかはともかく、公認ではなかった僧の行基の影響力を知ることになる。

       
 山住神社の神主が江戸末期に植林を始めたのがこの地域の先陣を切る事業らしいことも初めて知る。
 治山治水の金原明善はもちろん、その原点である「報徳社」の活動、王子製紙が地域に及ばした影響なども読み応えがある。

 第3は、創造的な龍山森林組合を作った青山宏さんの活躍だ。
 林業危機を乗り切るには外材のせいにしないで、自ら雇用機会を創り出すことだと力説し、困難なしがらみを越え実際にそれを実現してきたことが素晴らしい。

                 
 森林組合自身が過疎問題を取り組み、地域住民全ての人々とかかわりを持つ組合を作るという視点が飛びぬけている。

 こうした地域史を丹念に掘り起こしてきた81歳の木下さんの情熱がまたすさまじい。現在は地域災害史を執筆中という。
 頭が下がる。

                        
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