山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

トマトハウスは地震より風に弱い

2016-04-30 21:02:38 | 農作業・野菜
 トマトの苗を買ったもののトマトハウスができていなかった。
 意を決して建設にとりかかる。
 上段部分だけの骨組みをしてからビニールをかけてパッカーで留める。
 順調に作業が進んでいるのでルンルンで道具をとりに家にもどる。
 するとなんということだ、戻ってみるとトマトハウスが消えていた。
 気を取り戻してゆっくり周りを探すと、5m先に転がっていた。

                         
 そういえば、ときどき強い風が続くことがある。
 なんとか転がしながら元の場所に戻す。
 災いを転じて福となす、と言いながら、「逆さまのほうが下段のポールを着けやすいのだ」と胸を張る。
 下段のポールを着けてから本体に重しの材木を置いて、ひもなどを取りに家にまた戻る。

                         
 
 戻ってみたらまたまたハウスが消えているではないか。
 今度は90度も違う場所に飛んで行った。
 さすがに虚勢は通用しない。

 やや落ち込みの心を震わせながら、声を出して元の場所に引きもどす。
 自然の力は恐るべし。
 結構な重量なのに。

                        
 今度は風が止むのを待ち、脱兎のごとく竹の支柱を取りに倉庫へいく。
 走って戻ったのが良かったのだ、無事骨組みは立っていた。
 急いで12本の竹の支柱を打ち、固定する。

         
 まだ建設途中だったが時間切れ。
 農作業は想定外のドラマの連続。
 自然をなめたらあかんぜよ。
 きょうもまたズルズルと予定が伸びていく。
 
 
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ヤマカガシに遭遇

2016-04-29 19:52:18 | 生き物
 庭で作業をしていたら、目の前で立派な「ヤマカガシ」に出会う。
 オレンジと黒の組み合わせがヘビの中ではいちばんおしゃれな気がする。
 といっても、その毒性はハブやマムシより強い、首をつかんで出る毒液に触ると皮膚炎をおこす。
                                
     
 相手も逃げようとしたらしいがうまく逃げられない様子。
 「かがし」とは、蛇の古語。
 それほどにヤマカガシと里山の人間とは昔から共存してきた。

                             
 ヤマカガシは背中を見せるのが攻撃態勢ということだ。
 「近づいたら攻撃するぞ」というサインかも。
 そのうちに、植木の下にもぐっていったので、お見合いは大団円となる。

                      
 
 先日開催された「山の楽市」では、マムシの実物が展示されていた。
 小さいのでかわいい。
 草むらが増えてきている現在、むやみに近づくのは注意が必要な季節となった。

                       
 畑の生ごみを入れたコンポストを漁った動物がいた。
 犯人はわからないが網をかいくぐって努力したのがわかる。
 網を抑える重しが甘いとやられてしまうんだね。
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「あやしい彼女」を観る

2016-04-28 00:26:41 | アート・文化
 韓国映画のリメイク版の話題作「あやしい彼女」を観る。
 監督は水田伸生。
 笑いと涙を共存させた手腕を発揮。
 73歳の老婆が20歳になってしまってからの人生ドラマが膨らむ。

                          
 劇中歌、ライブ、ファッション、下町、終戦直後の生活など、多彩な場面が盛り込んで、シニアから若者も取り込む鼻息がふんだんだ。
 主役の多部未華子の多彩な演技と特訓したボーカルが光る。

           
 シングルの女性が子どもを守るために懸命に奮闘する姿への讃歌の映画でもある。
 山田洋次の喜劇をよりパンチあるハイテンポの展開がある。
 ホロリとさせる落としどころも忘れない。

 劇中歌・ライブは若者や高齢者にとってもなつかしい選曲がされているというサービス精神。
 脇役の小林聡美、志賀廣太郎の好演も光る。
 世代間つながりの意味をも考えさせる奥行のある映画でもあった。
                      (画像は「映画ナタリー」などから)

 
   
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信仰と歴史の「二俣」光明寺

2016-04-27 22:42:40 | 石仏・石造物
 再び天竜二俣「光明寺」。
 天平9年(737年)、天竜川の2頭の大蛇を退治(つまり天竜川の氾濫をしずめた)してくれたのが、「笠鋒坊(リホウボウ)大権現」だったという。
 その祈願のときに75膳を献供したということで、以来その神事がいまだ10月の最終土曜日に行われている。

 秋葉山の火伏せの神が「三尺坊」に対して、光明山の水防の神が「笠鋒坊」だが、その石仏が光明寺の山道にあった。
 槍を持っているのはわかったが、右手に何を持っているかがわからない。
 ほかでは見たことがない珍しい石仏だった。

                         
 その隣に、摩利支天(マリシテン)の小さい石仏を発見。
 これもなかなか珍しい。
 そのときは気がつかなかったが、よーく見るとイノシシの背中に乗っているのだった。

 火炎が背後にあったので不動明王かと思ったが、戦勝の神「摩利支天」。
 武将はこの御札を鎧に隠して戦に臨んだらしい。
 武士の時代には人気があった摩利支天像の名残だと言える。
 
           
 修験の森らしく急峻な尾根のアップダウンの最後に、立派な石像があった。
 槍を持って鎧をきているようだ。
 守護の神毘沙門天ではないかと思える。
 これらの石仏の存在が攻防の要衝の二俣らしい。

 これ以外に多数の石仏に出会ったが、それほどに光明寺の影響力が大きかったという証左でもある。
 しかしこれらの石仏の紹介資料もなくは地元でもあまり知られていない。
 


                        
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シロヤシオ・アカヤシオを見にスーパー林道へ

2016-04-26 21:06:40 | 旅行・散策
 ツガル博士らとともにアカヤシオ・シロヤシオを突然見に行くことになった。
 天竜スーパー林道の「天竜の森」に向かいながら落石の多い県道を抜ける。                         

                            
 途中に満開のシロヤシオを発見。
 葉先が赤味がかっているのが特徴。
 樹皮もマツに似ているので「マツハダ」との異名もつく。            

                        
                          
 尾根筋を歩いてみると、毒草の「バイケイソウ」の群落や「カタクリ」の花も見られた。
 これから咲くであろうマイズルソウやツクバネソウの小さな群落も急いで春にアタックしている。
 ツガル博士の定点観測のフィールドでもある。

   
                         
 アカヤシオも急峻な崖沿いに咲き始めていた。
 蕾を持つものもいたが、すでに散ってしまった花は道をピンクに飾る。
 林間から垣間見えるアカヤシオの群落は、向かいの山からは桜の満開を見るような情景が浮かぶ。
 例年より開花が早いという。
 

 途中に「琢心門」と銘打つ鳥居のような門があった。
 修験道の森らしい銘板だが、貴重な植物群を目撃したわれわれとしては、これらの植物から何を学ぶべきか、何を行動すべきかを問う門でもあった。
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力道山と神風

2016-04-25 23:51:53 | 歴史・文化財
 昨日の二俣散策会で探索した奥の院・摩利支天堂のきめ細かな造営に感心する。
 天井を見上げると相撲力士の額が奉納されていた。
 そのときは暗くて解読できなかったが、あとで画像を見たら「力道山」と「神風」の名前を発見。

                         
 「関脇 力道山光浩」の名前があるが、その活躍はプロレスでしか知らない。
 また、「神風」は、相撲解説者としてしか知らない。
 歯切れの良い解説を思い出す。

 良き時代の相撲世界でもある。
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戦国の要衝「二俣」を歩く

2016-04-24 22:30:47 | 旅行・散策
 今年から森林散策会に新たに加わった天竜二俣コースを歩く。
 NPO法人「元気里山」が運営する「マルカワの蔵」を起点に街中から「光明寺」へ向かう。

         
                           
 秋葉山・春埜山と並ぶ霊山「光明山」にあった光明寺は、昭和6年の火事により昭和14年現在の二俣に移転。
 石仏や石碑、さらには前方後円墳など見どころはいっぱいあって、ついついみんなから遅れてしまう。

                    
 「大黒殿」には日本一でかいという木造の大黒天が鎮座しているが、キンキラキンでなんとなく現世利益的な安っぽい印象になってしまう。

                                                            
  
                         

 奥の院を過ぎると修験者が歩くようなアップダウンの尾根が続く。
 これが天然の要塞となっていることで、「二俣城」の延長線上にある。
 郷土の国文学者内山真龍の「資料館」がふもとにあった。
 歴史・自然どちらも魅力的なコースであるとともと快い疲れを久しぶりに味わった半日となる。  
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ブルーベリーの花が満開

2016-04-23 21:30:48 | 農作業・野菜
 30本近くあるブルーベリーの木が元気になってきた。
 昨年はおやつ程度の収穫だったが今年はうまくいけばジャムができそうな勢いだ。

                          
 花の色合いも慎ましいし、スズランのように内向きに自己主張しない。
 ここからじわじわと赤い実ができ、だんだんと黒くなっていく。
 ついついつまみ食いしてしまう。

        
 自信はまったくなかったが師匠の全面的なアドバイスでなんとかここまできた。
 樹の大きさが倍以上になってきたので花の数がずいぶん増えてきた。
 失敗が多い春だったが楽しみがぐーんと加わった春となった。

 草刈り機で隣の道路際をきれいにする。
 管理する人はいないので自分でやるしかない。
 修理に出していた草刈機は張り切って雑草を飛ばしていく。
 全身がゴミだらけになる。
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ドクターヘリが飛んできた

2016-04-22 19:09:47 | できごと・事件
 先日、空を見上げると赤いヘリコプターがわが家の上を旋回しているように思えた。
 地域に病院も診療所もないので救急のときはドクターヘリが頼りだ。
 ヘリポートは近くの旧小学校跡校庭や春野山の村駐車場がある。

                               
 ヘリが電柱にぶつかるんではないかと心配したが、ヘリは大きく2回ほど旋回していた。
 しばらくして救急車のサイレンも響いてきた。
 きっと、近場で事故があったのに違いない。

          

 ヘリの中に人がいるのがわかる。
 浜松市消防局の文字が画像から確認できた。
 和宮様も「心の臓」に難があるので人ごととは思えない。

 不便さは快適でもある部分も多いが、救急事態のときは確かに厳しい。
 近所の人に聞くと「何回か世話になったよ」とさらりと言う。
 不測の事態でもじたばたしない山里の覚悟がそこにある。
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ついに出たアーー!!

2016-04-21 20:54:48 | 生き物
 風呂場から和宮様の「でたー!!」という叫び声が聞こえた。
 さっそく駆けつけてみると、今年になって初めて出現した「ムカデ」だった。
 相変わらず女性が好きなムカデだ。

                              
          
 しかも、無防備な女性を狙うとは。
 すぐに台所からトングを持ってきてつまみ出す。
 むかでに熱湯をかけるのがいちばん。
 すると、大きさが三分の二くらいになってしまう。

                               
 4月上旬には「ヨツボシカメムシ」が早くも出現していた。
 多様なファッションモデルの多いカメムシだが、これは地味な色合いのカメムシだ。
 まだ動きはにぶい。

 いよいよ彼らも活動開始なんだなー。
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