山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

紙背に沁みわたる伊集院静の共感と敬愛

2012-10-31 20:06:38 | 読書
 久々に小説を読み終えた。
 それは、ト書きのないシナリオにぐいぐい引っ張られるような進行だった。

 伊集院静の妻だった夏目雅子の死。
 その精神的絶望から脱却への先生、色川武大(阿佐田哲也)との出会い。

 少年のような色川には幻覚と必死に闘うもう一人の人格がいた。
 それは伊集院自身の姿でもあった。
 結婚してまもなくの妻の死から立ち直れず、酒とギャンブルに彷徨する日々。
 そんなときの出会い。

 人は出会いから立ち直っていく。
 先生との旅で心の傷を癒していく。
 それは自分と人との間に漂う「空気」を吸収する感性の鋭さにある。
 それは、絶望や逆境に直面した人間からしか会得できないものでもある。

 伊集院静『いねむり先生』(2011.4月発刊)集英社。
  行間に滲み込む悲哀と希望。
 それがBGMとなって読む側の心の襞に流れてくる。 
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ムキタケ栽培いいね!

2012-10-30 18:23:51 | 食彩・山菜・きのこ
                       
 このところの雨のおかげか、ムキタケが成長し始めた。
 昨年は管理が悪くて多くは採れなかったが、今回は少し期待できそう。
 まだ、ほだ木3本程度だから成功とはまだ言えないが、大きさが手ごろだ。

      
 さっそく、収穫し、茹でて水気をとり、キムチ和えを作ることにする。
 ムキタケは毒きのこの「ツキヨタケ」にそっくり。
 これは天然ではないが、開発間もない栽培種のムキタケだ。

                
 ムキタケは小さいよりやや大きめに切ってキムチと混ぜたほうが食感がよい。
 きょうの夕飯のラーメンのおかずになった。
 ナメコに近い食感だ。
 いいね。

        
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現代アートとジャポニズムを融合した街道

2012-10-29 20:31:01 | アート・文化
 アーティストの発想はさすがだ。
 その発想からは利潤は生まれないかもしれないが、ものの考え方の視点を学ぶことができる。
 ?マークの連結から、「これ、なーに?」

  
         
 艶かしい足を上に辿っていくと、あれー、中年の男!!
 遊び心は人生を豊かにする。

              
 富士山の竹細工で使用されている材料は、古民家からリサイクルした竹。
 自然に色がついた煤竹を活用したものだが、古民家がなくなると材料を入手できなくなるそうだ。

                  
                      
 そぞろ歩きしながら、月見格子の美といい、ハナワラビの盆栽といい、日本の美意識をサラリと堪能できる。
 遠州横須賀街道の街並みそのものをアートとしてとらえる視点。
 寂れた街に活気が流れる。
 
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遠州横須賀街道の文化展へ

2012-10-28 20:24:26 | 市民活動・まち育て
 今年も古い街並みが残っている「遠州横須賀街道ちっちゃな文化展」へ行く。
 廃屋や閉店した商店などでアーティストが輝く。
 古民家に3D絵画が浮き出る。
 

 油絵を描いているのを見る機会がないので、そのパフォーマンスが新鮮だ。
 アーティストが自前で生活するには厳しい現実があるが、それを貫こうとする心意気が共感できる。

   
 紙の染色が古民家の廃屋に飾られていたが、壁の年輪に圧倒されている。
 壁自体がアートなのだ。

         
 使用しているらしい古民家に陶磁器が置かれている。
 地味な色合いだが、見た人はそのできばえに感心していた。

                 
 廃屋で布リサイクルの端切れを織り込んでいる女子高生がいた。
 おじさん・おばさんがたむろしている街なかで、それをやろうとする女子高生が素晴らしい。
 ピカピカに煽られるテレビの若い女性だけが一人歩きしているが、少数派であろう彼女たちの前向きさにホッとする。
                        
 酒屋の金庫と藍染の染色がマッチしている。
 かなり繁盛していた店であることがわかる。

 現実は利益を生まない古民家だが、市民が手弁当で発掘・再生させていく情熱が裏打ちされている。
 それを前面に打ち出していない謙虚さが素晴らしい。
 しかし、多くの訪問者はその汗を知らないまま通過していく。
 
 
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初めてイノシシに出会った

2012-10-27 20:02:09 | 生き物
 昨夜、近くの道路で「アナグマ」(イタチ科)が倒れていた。
 つい最近まで息があったような感じだ。
 爪の長さはまさしくアナグマらしい。
 鼻筋が白いのではじめはハクビシン(ジャコウネコ科)ではないかと思ったくらいだが、ハクビシンより長さが短いようだ。 

     
             
                       
 しかも、近くの国道で4年目にして初めてイノシシに遭遇。
 若いイノシシらしく、国道を堂々と歩いている。
 後ろからゆっくり追跡したら、左右に逃げ場所を探しはじめた。
 
 しかし左右はガードレールと金網の岩壁に阻まれ、逃げられない。
 そのうちに、カモシカと同じように低い崖をよじ登っていった。
 きっと、体重が重くて途中の草木の陰で隠れていたに違いない。

                          
 さらになんと、「タヌキ」(イヌ科)の家族に出会ったのだ。
 車のライトを浴びてあわてて草むらに隠れてじっとしている。
 動かないので車から降りてカメラのフラッシュをたく。
 その光でタヌキの目が反射している。

 残念ながら、カメラの電池切れ表示がたびたび出て、ONできずチャンスをいくども逃してしまった。
 途切れ途切れのパワーでなんとか撮影。
 じつは、ノウサギにも会ったので、1時間足らずの間に4種類の小動物に会ったことになる。
 ほんとうは、山里の夜は動物の時間なんだな。     
 

 
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畑作業より草刈りに追われる

2012-10-26 17:27:55 | 農作業・野菜
 わが畑の幹線道路がやっと開通した。
 このルートはヘビに遭遇するのでつい通らなくなり、道が見えない雑草の森となる。
 いつか砂利道にしたいと畑から出た石を撒いて着手はしているが、そうはいくかい!

                   
 わが家のメインストリートだ。
 防草シートをしているがまったく効き目がない。
 というのも、雨が降ると畑の土が流れて、そこから雑草がはえる。
 
 草刈機でやってもひと月もすれば生えてくる。
 和宮様が一本一本除草してくれた。
 防草シートで道を完成したときは白亜の砂利ロードだったのに。

 自然相手はかくも人間の思うとおりにはいかない。
 あきらめているわけではないが、できることを少しずつやっていくしかない。
 
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ピーマンが順調だ

2012-10-25 20:33:51 | 農作業・野菜

 けっきょく、白菜の種は芽が出なかったので、近所のおじさんにSOSを出したら、しばらくして苗10株を持ってきてくれた。

 おかげで白菜を植えることができた。
 今のところ順調に伸びてきている。

         
 生育が悪かった西洋カボチャもなんとかふんばって20個くらい収穫となりそう。
 実が地面と接触しているとニキビができる。
 ただし、カクレンボが好きな奴がいて想定外のところに実ができるとニキビだらけとなる。

                   
 畑でいまいちばん元気がいいのはピーマンだ。
 2株だけで100個くらいは収穫しているだろう。
 あとに続く7~8株も実をつけ始めたので、しばらく食卓の主賓になる。

 ピーマンの良いところは、すぐ収穫しないで赤ピーマンになるまで待てることだ。
 秋になりカメムシもずいぶん少なくなった。
 和宮様がもムシ取り作業もずいぶんラクになった。
 畑もいよいよ冬作業に移行する。 

                  

         

             
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キツネノローソクと赤いローソク

2012-10-24 20:54:54 | 食彩・山菜・きのこ
 9月ごろから、畑の3箇所で「キツネノローソク」(スッポンタケ科)らしききのこが出てきている。
 同じ仲間に「キヌガサタケ」というきのこの女王がいるが、しばらく会っていない。
 同じ形をしている「スッポンタケ」だったら食べられるのになーと欲望をむき出しにする。

 小川未明の出世作の童話『赤い蝋燭と人魚』という、「夕鶴」に似た物語を思い出した。
 童話とはいえ、人間のエゴイズムを描いた名作である。

 農薬や化学肥料を使わないせいか、畑からもいろいろなきのこが出てきたような気がする。

 天気が晴朗で涼しいので、草刈りや畝づくりが順調にすすんだ一日だった。
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カラカサタケ情報あり

2012-10-23 19:47:03 | 食彩・山菜・きのこ
                    
 先日、国道を散歩する近所の方から「デッカイきのこが見えるぞ」という情報をくれた。
 きのこ熱中症候群の和宮様はすぐ現場に直行。
 その足で30cm近い「カラカサタケ」(ハラタケ科)をゲットしてきた。

   
                   
 手でカサを裂いてから塩水につける。
 フライにして食べるとうまいのだ。
 ハンペンのようなフワッとした食感が口中に広がる。
 
 翌日、情報をくれたかたが心配してやってきた。
 「大丈夫だったかや」
 「美味しかったですよ。食べてみますか?」
 「いらん、いらん」
 近隣の人は頑として知らないきのこは食べないのである。

 台風のような大雨が続いた一日だった。
 近くの国道は雨量による通行止めとなった。
 午後にはやんで畑を見たら大きな被害はなかった。
 そのかわりシイタケが大きくなってきた。
  
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畑のインシュリン・キクイモ収穫

2012-10-22 20:16:19 | 農作業・野菜
 
 2mはあるキクイモジャングルに手をつける。
 突風ですでに倒れたのもある。
 全部の収穫はとても無理なのでまわりから攻める。

 
 キクイモの生命力に今更ながら驚愕する。
 血液ドロドロのオイラはこれを食べて改善しなくちゃ。
 収穫はかご満杯となる。
 洗うのが一苦労。

               
 和宮様はお祭りで頑張っていた人へ、キクイモキンピラを夜なべして料理するところだ。
 夕飯はキクイモ味噌汁をつけた。
 これがチョー簡単でうまい。

 大量に収穫できそうなので、欲しい方にはさしあげまーす。

               
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