山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

シロバナタンポポとヒメウズ

2013-03-31 20:39:39 | 植物
 10mほどの路傍に「シロバナタンポポ」の群落が続く。
 満開のソメイヨシノの写真を撮る人が多いが、シロバナタンポポに感動する人は少ない。

  
 九州ではシロバナタンポポは当り前だが、関東では珍しい。
 花の基部の「総包」はカントウタンポポと似ている。
 なかなか誇らしい花ではないか。

        
 花の好きな友人の庭で「ヒメウズ」(キンポウゲ科)を発見した。
 花が小さくてつい見落としてしまう可憐な花だ。

              
 葉はよく見る形なのでよけいにわかりにくい。
 以前、神奈川県の雑木林で会って以来の再会だ。
 トリカブトの実はカラスの頭に似ていて「ウズ(烏頭)」という。
 その形に似ていて小さいので「ヒメウズ」と名づけたらしい。
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尾上ガーデンコンサート準備作業好調!

2013-03-30 21:41:45 | アート・文化
 来週のきょう4月6日、尾上ガーデンで「さくらコンサート」が開催される。
 満開のサクラを借景に、二胡の奏者リュウヤンさんの音色が里山に響く予定だ。
 きょうはそのための準備作業と打ち合わせ。

  
 尾上ガーデンに到着そうそう、すでに作業が行われていた。
 男たちのいきいきした身のこなしがまぶしい。
 巨大カンナで杉板を磨き、それを一人用のお盆くらいに裁断する。

         
 前回不足していたテーブル板を補充し、電動カンナやグラインダーで磨きをかける。
 みんな真剣に作業していて声をかけるのもむずかしい。
 これが日本の高度経済成長をもたらした姿だなーと、ふと思う。

              
 オイラはツガル博士と山野草のネームプレートを設置する作業を隅っこで行う。
 目の前の植物の名前がなかなか思い出せない。

 十数名が夕方までテキパキ動く。
 庭のイスに座ってその姿に感心するオイラである。

       
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3月末の尾上ガーデン 2/イカリソウ

2013-03-29 21:14:46 | 植物
 尾上ガーデンはイカリソウの種類が多い。
 イカリソウは愛好家が多いようで、その園芸種が実に多彩なのだ。
 普通は花全体がピンク色。

   
 碇型の先端が「距」で、ここに蜜がある。
 ガクがピンク色で距が白色の花は、「源平」という園芸種のようだ。

        
            
 はじめ花に気がつかなかったが葉はイカリソウだったので、よく見たら白花を発見。しかも、花は碇型ではなく梅型なので「バイカイカリソウ」の仲間のようだ。

                 
白花のイカリソウは清楚な姿だ。
 春野の林ではまだイカリソウの群落に出会っていない。

 尾上ガーデンはその意味では貴重な場となっている。
 私設植物園と言っても過言ではない。   
       

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3月末の尾上ガーデン 1

2013-03-28 22:01:51 | 植物
来週には春野町尾上ガーデンで「さくらコンサート」が行われる。
 初春の山野草はすでに庭のあちこちでスタンバイしている。
 盗掘被害にあっている「クマガイソウ」(ラン科)は葉をぐんぐん伸ばしていた。

  
 近くに咲く「カタクリ」(ユリ科)はすでに開花が終わりもう終盤を迎えている。
 下を向いている花を撮影するには寝ながらでないとできない。

      
 巨大になる「スルガテンナンショウ」も地面を突き破っている。
 ここのテンナンショウは路傍のものより大きいのは品種が違うからか。
 
              
 「ヒメリュウキンカ」(キンポウゲ科)は大きく上に伸びないが、花びらは光沢がある。同じ黄色の花でもひときわ目立つ。

                   
 中国では「迎春花」と言われる「オウバイ」(モクセイ科)は早春に早く咲き長く咲いてくれる。

 
 今年も「シラユキゲシ」(ケシ科)が真っ白な花びらを咲かせている。
 また、ふだんは地味だが「フッキソウ」も木の根元で春の讃歌を叫んでいる。

 庭の背景としてサクラもハナモモも春をしっかりキャッチしている。
 コンサートにはなんとか間に合いそうな花模様になっている。
 
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ムラの鍛冶屋さんも登場/山の楽市4

2013-03-27 21:10:21 | 春野山の村
 ムラの鍛冶屋さんの荷台には常に人の輪が絶えない。
 丹念に作られた包丁や鎌がどんどん売られていく。
 分厚い鍛造の鋼はホームセンターのものより質がいい。
 
 
       
 手づくりの木工作品も重厚なものが多い。
 残念ながら、駐車場までが距離があるせいか売れ行きは悪い。
 都会ならすぐ「売約済み」となるはず。

           
                
 地元のアーティストが作った作品も出場。
 若手木工家の作るおもちゃに子どもが群がる。


 後半の時間は子どもたちが離れない木工パズル。
 ゆったり時間を過ごすのが森の時間。

         
 古民具も展示された。
 売らないのがまたいい。
 
 このように、地元に点在する職人や作家にスポットがあてられる。
 ここにある熱気が次回の基盤になる手ごたえを感じる。
 同時に、従来の既成組織がはらむ重圧をどれだけ突破できるかが問われる。
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山とまちがつながる/山の楽市3

2013-03-26 20:55:21 | 春野山の村
 「山の楽市」の会場にいつ見てもにこやかにしているおばちゃん軍団がいた。
 エプロンのオレンジがまた目立つのだ。
 はじめは地元の人たちだと思っていた。

 「武兵衛さんに会いたいと言ってる人がいるよ」と言うので行ってみたら、なんと何回か言葉をかわしていたこの「遠州沖ちゃんクラブ」の軍団だった。
 お互いに「なーんだ」と笑顔をかわす。
 横須賀で市民運動をしている人の紹介ではるばる来てくれたのだ。

  
         
             
 山のフリマなので、日用雑貨の店が意外に少ない。
 来る側もまた山村らしさの品物を期待しているようだ。

 
 食べるものが少ないと急遽うどん・そばの店をやってもらったが、100食があっというまに売り切れたそうだ。

       
 無農薬有機農法のの農家も出店していた。
 「地域的に野菜が売れないのではないかと思ったけど、そこそこ売れました。果物は完売でした。」
 と語り、「楽しかったです。次回もぜひ声をかけてください」と言って、下山して行った。

 先ほどの「沖ちゃんクラブ」は、お客として来ていた「塩の駅・熊の親子」の社長と話がもりあがり、「塩を置かせてもらうことになった」と翌日電話で連絡があった。
 「このひと言を伝えたかった」ということだった。
 まちと過疎地がつながった瞬間である。

                    
 
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過疎地に希望の灯を/山の楽市 2

2013-03-25 22:45:20 | 春野山の村
 バイクで急な山道をやってきた足の悪い梅さんは竹かご職人。
 20個ほど作った竹かごがまもなく完売へ。
 梅さんはオイラを呼び出して「次回はいつやるだい?それがわかれば作っとくで」と語る。
 山奥に一人で住む梅さんの目に希望の灯が輝く。

  
 いっぽう、都会から春野にやってきた若手茶農家は有機茶を販売。
 茶の売れ行きが激減しているなか、懸命に商品開発を研究、子育てもがんばっている。

       
 山奥で木工品を作っているケルンさんも見事な作品をそろえている。
 近所の人との世間話にも話の花が咲き、楽しそう。

 
 地元では大きな茶農家も、猪のモツを煮込んだ猪汁やシイタケのきのこ汁を振るまい好評。
 手づくりパンも開店時間になるとともに売り切れ。
 小物の店は女性や子どもたちが目ざとく群がった。

 こうして、ふだんなかなか人が群がることの少ない生活の中に、希望とか目標とか人情とかがちょっぴり近づいてきたのだった。
             
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山村らしいフリマ「山の楽市」盛況!

2013-03-24 21:08:46 | 春野山の村
 ふだんはひと気のない春野山の村が人のウェイブでさんざめいた日だった。
 34のコーナーを運営する約100人の出店者。
 近隣や浜名湖あたりの遠い所から来たお客約200人弱。
 計300人ほどがガレキが転がっている山道を越えて参集したのだ。

 
 鹿の剥製がこちらをにらむ。
 自家製のハチミツはいかにも濃厚な色。
 中国製のハチミツはここにはない。

     
            
 マタギが仕留めた鹿のコレクションが並ぶ。
 無造作に茂みに置いてあるのがここらしい。

                     
 飛び入りで山の衆が倉庫から取り出したノコギリの展示。
 博物館ではなく軽トラックに載せているのがここらしい。


 山で剪定した材で簡易鍋しきが子どもたちにも人気。
 捨てられる運命にあった枝が人間の創造力を掻きたてる。

 山村らしいフリマが実現している。
 都会でのフリマ経験者は語ってくれた。
 「山の人の優しい人柄に触れてホッとしたのがなによりでした。
 都会のフリマとは雰囲気が違うのがわかった」と。

 金原明善の道があった緑の山林は、人間と久しぶりに会話できたようだ。
 
 
 
 
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「はるの山の楽市」準備完了!

2013-03-23 20:35:30 | 春野山の村
 明日行われるフリマ「山の楽市」の準備が最後の追い込みとなった。
 ボランティアが少ない中での取り組みは一人にかかる負担は多かったが、地元の様々な協力により目標を超える参加となりそうだ。

 明日の天気が微妙なので、昨日から雨プロ対策として体育館にシートを敷いたり、地割りを行う。
 
   
 いっぽう、野外のキャンプファイヤー場では、流れた土砂を整備し、地割りもやることができた。
 会場が広いのでスペースをゆったりとれるのが魅力的だ。

         
 和宮様も一人でキクイモ・キュウリのきゅうちゃん・梅干しなどの漬物の準備をやりきった。
 また、近隣のかたからカヤの木から作った貴重な網枠が届いたり、使っていない大工道具もいただいてきた。

               
 和宮様が愛用している山猿さん手製の縁台兼イス等も、本人が会場まで届けに来てくれた。
 ついでに、運搬やテント設営なども手伝ってもらった。

 これらの活動で見えたことがいっぱいあった。
 やはり、動いてみないとわからないことが少なくない。
 しんどさと感動とが絡みあいながら、いよいよ明日を迎える。
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スーパー脇でアケボノスミレを発見

2013-03-22 21:08:21 | 植物
ときどき利用するスーパーの脇で「アケボノスミレ」らしきスミレを発見。
 似ているスミレにシロスミレがあるが、それは葉が上に向かって乱立している。
 園芸品種にも似たスミレがあるが、ここでは、コンクリートから躍り出たド根性「アリアケスミレ」としよう。

  
 いろいろな地域で「カンスゲ」(カヤツリグサ科)の地味な花が咲いている。
 冬でも葉が枯れないので「寒」がついているという。

         
 畝の周りを占拠した「ホトケノザ」(シソ科)は、一斉に咲くとけっこう見事で、草取りする気になれなかった。
 和宮様はそこが気になるようで草取りを始めた。

 急速に春の回転がスピードアップする。
 オイラは「山の楽市」の準備で連日振り回されて、歯医者に行ったり、農作業をする時間も取れない。
 今更後戻りはできないが、手応えも出てきている。
 地元からの協力が出てきているのが大きな進歩だ。

 きょうは「春野山の村」でフリマの出店配置のための地割りを行う。
 昨日の会場整備の肉体労働できょうになって筋肉痛が出てきた。

 

          

    
    
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