山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

 薄氷の ハサミも浮かぶ 大晦日

2016-12-31 21:44:25 | 風景
 大晦日の朝は「氷の世界」に包囲されてしまった。
 畑の隣にある金魚がいる外の水槽の表面はまさしく氷が張っていた。
 重いハサミでつついてみてもびくともしない。
 もちろん剪定バサミを置いても沈まない。

                              
 ススキの穂には霜が咲いていた。
 こんなススキもなかなか風情がある。
 
         
 春には山菜として活躍するワラビの葉もさすがに凍えている。
 ワラビは緑の葉もいくつか残っているほど生命力はある。

                                 
 褐色に咲いていたアジサイの花も朝は白化粧している。
 あじさいの花は長く残っているところに味がある。

        
 井上陽水の「氷の世界」の一節がよぎる。
 「流れてゆくのは時間だけなのか、涙だけなのか」
 雑草の楽園が雑草の美術館に変身。

 朝ドラの影響か、『暮らしの手帳』の元編集長・花森安治の生き方が注目されている。
 一般的な社会批判ではなく自らの暮らしの変革こそ大切にするべきという信念に頭が下がる。
 自分の手が届く未来・希望から出発することを貫徹する意思。
 新年を前にこれが来年の課題になりそうだ。
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小倉餡の大判焼きをゲット

2016-12-30 17:03:09 | 特産品・モノ
 久しぶりに天竜二俣に行ったところ、近くに「大判焼き」の店が開いていたのでさっそく寄ってみる。
 今まで買いに行っても餡入りの大判焼きを確保できなかった。
餡入りが売り切れていたり、「あと10分待ってもらえる?」とかで、ヒットできないでいた。
 クリーム味は食べたがやはり餡子が正統でしょ。

                            
 なにしろふつうの今川焼の倍もある厚さが豪快だ。
 粒餡の味はまだ発展途上だが食べがいがある。
 まるまる1個は食べられないかなと思っていたが、気がついたときはすべてが胃の中だった。

 店内は下町風情の庶民的な昭和を思わす空気。
 焼きそばも人気があるらしい。
 シャッター通りになっていく商店街の中で、こうした店がそこそこ回転しているのにホッとする。


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干し柿ができる

2016-12-29 18:52:09 | 農作業・野菜
 渋柿を道の駅で購入したがやや小さいのが難点。
 しかし今年は柿がことごとく不作だったのでこれでがまんして皮をむく。
 なにしろわが家に2本の柿の木があったが一つもならなかったくらいだ。
 とりあえず畑の隣にある物干しに剥いた柿を干す。
 雨の日や夕方には取り込んだりしてけっこう忙しい。

                              
 晴れが少なかったが冷たい風が吹きすさんだせいか、表面が黒くなってきて食べごろとなる。
 種の大きさが変わらないので食べるところは少ないが柿の旨みは伝わってくる。
 生の次郎柿もすでに終わりになっていて農協の産直市にはとっくに消えていた。
 干し柿は売られているがかなりの高値がついていてやっぱり手が出ない。
 太陽と寒風がもたらした恵みに感謝、感謝、大切にいただきまーす。
 
 
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トウガラシを粉末にする

2016-12-28 19:21:00 | 農作業・野菜
 トウガラシの実は今では霜にずいぶんやられてしまったが、大量ではないが先月に収穫した赤い存在がしばしば脳裏を刺激する。
 そのため、トウガラシをまずハサミで小さく切ってみる。
 粉末するのは成功するかどうかはわからないが、フードプロセッサーのミルサー機能で粉末にすることにする。

                              
 ミルサーに入れて押して見るとあっという間に粉末になった。
 10秒くらいだろうか、これをすり鉢でやるのは非効率的だ。
 しかも、うかうかするとくしゃみが出てきてしまうので和宮様は「マスクをしなされ」としきりに叫ぶ。
 
 ちょうど空になった容器があったのでじょうごで入れてみたらぴったりの量だった。
 もちろん、うどんを食べたとき、使用したのはいうまでもない。
 意外に辛くなかったのでホッとする。
 一本だけだったけど自家製なので愛着がわく。


安倍くんが真珠湾で自己陶酔的なスピーチをした。
 外交戦略の上では意味がないわけではないだろうが、今までの日本がとってきた平和戦略・核兵器廃絶さらには沖縄の立場などを考えるととてもアメリカと対等とは言えない。
 相変わらずご主人様におべっかを使うしかないのだろうか。
 ホセ・ムヒカ元大統領のような深い哲学と自立が全く感じられない。
 沖縄の怒りがまたしても遠くなっていく。
 

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日本の黒土は縄文人が作った!!

2016-12-27 19:24:37 | 読書
 最近注目されている日本の黒土、「黒ボク土」はきわめて身近な土だが、国外に見られない日本独自の土だそうだ。
 その土を握るとボクボクしているのでその名前がついた。
 1万年以上かけてそれを作ってきたのが縄文人だという。
 その謎解きを地質学から丹念に紐解いた画期的著書、山野井徹『日本の土』(築地書館 2015.2)をやっと読み終える。

                                
 日本列島を覆う表土の2割を占める黒ボク土は、動植物の遺体の有機物からなる腐食土とそれを保持する役割を持った微粒炭が入っている。
 黒ボク土の場所は火山の裾野や丘陵に多く、縄文遺跡の分布と一致することをつきとめる。
 つまり、旧石器遺跡は褐色土から、縄文土器は黒ボク土から出土する。

   
 微粒炭はなぜ広く存在するようになったかの推理。
 縄文集落はもちろんその周りに広く分布する微粒炭は、縄文人による野焼き・山焼きによるという。
 つまり、野焼きで集落の周りに草原を形成しそこで山菜を育てたようで、そこからゼンマイの胞子が大量に出土している。

                                     
 こうした人為的な土壌の存在は世界的にも珍しいという。
 世界に先駆けて定住を始めた縄文人は、このことにより弥生時代の稲作を採用しないでも持続的な社会を平和的に形成してきた。
 やや専門的な著書で読みにくかったが、縄文人と黒土とのつながりを立証していく真摯な学者の姿勢が伝わってくる。
 あらためて、縄文文化の世界的な先進性とその意味を現代的に明らかにしていく大切さを再認識する。
 
 
 
 
 
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規格外野菜も生かした乾燥特産品「あしたのおやつ」

2016-12-26 09:00:40 | 特産品・モノ
 鹿児島大隅半島から発信した乾燥野菜を入手した。
 現地の農業生産法人「オキス」が生産・加工・製品化したものだ。

  
                                   
 「薩摩の恵み」が乾燥野菜販売の窓口となっているが、ショウガ・レンコンなどが売れ筋だそうだ。
  農家には規格外野菜がけっこうできてしまうが、腐らして処分している現状がある。
 それを乾燥させたり、パウダー状にしたりして有効利用しようというのが始まりだそうだ。

    
 そのなかで、「あしたのおやつ」という製品が気に入った。
 添加物が入っていないことや味覚の高級感、デザインの確かさが優れている。
 贈答品にぴったり。

                                
 「さつまいもスティック」には、ショウガ味・ごぼう味があったが、いずれもノンオイル・小麦不使用のポリシーが貫かれ、それぞれの旨みも匂いも秀逸だ。
 これはデパートに置いていても遜色ない品性がある。
 それだけに価格が540円というのが庶民からすれば高価格なのが残念。
 地方から発信する志の意気込みが感じられる逸品だ。                           
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今年最後のファイヤー

2016-12-25 18:56:20 | 野外活動
 山積みされた雑草とツル植物、さらには剪定した枝も畑に散乱している。
 このままでは年越しできないので急遽焚き火をすることにする。
 最近起きた糸魚川大火のことを考慮していっぺんに燃やさないで少しづつ燃やしていく。

                               
 枯れた雑草の上に剪定した枝を置くなど、火の粉が舞い上がらないように注意する。
 両側が木造家屋に囲まれているので何度も火の粉の行方を監視するとともに水も配置する。
 四方に暴れている枝もかなり燃やすこともできたが、今回はうどんなどは作らなかった。

         
 焼き芋だけダッチオーブンで焼くことにする。
 昼食と夕食の主食はもちろんニンジン芋の焼き芋となる。
 いつもならもらってきた木材の端材が薪の主役だが、このところは竹の枯れた支柱の活躍が目立つ。
 火が弱くなってきたらこの竹支柱をくべると火の勢いが復活する。
 夕方には無事鎮火した。

 和宮様はガラス窓や網戸の清掃にいとまがない。
 今年もあとわずかしかない。
 なんと人生は短いものなんだろうか。
 オイラのぐうたらペースではなかなか現状を打開できないということなのかー。
 
 
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ホウノキの枯葉を拾う

2016-12-24 18:46:18 | 農作業・野菜
 先月の末ごろには裏の畑に隣接するホウノキの枯葉が落ちている。
 葉がでかいだけに木の周りはレンガを並べたように同心円が形成されていた。
 ホウノキはみずから葉を落してそれを肥料ともする。

                          
 そこには人間に頼らない自立したいのちの尊厳がある。
 当初はかわいい木立だったものがいつの間にか手が届かないくらいの成木となっていた。
 土壌も豊かなのでこのままだと巨木になる可能性もある。

                           
 ホウバ味噌としゃれたいところだが、畑のお掃除に追われていて心の余裕がない。
 暗くなりつつあるし、寒風もこたえてきたし、ゴミ袋に枯葉をぐいぐい詰めていく。
 隣の土地にもかなり枯葉が落ちているのも少しは気になる。
 都会に住んでいたらこれはきっと木を伐らざるを得ないのは間違いない。

 集めた枯葉は堆肥として活用させてもらうつもりだ。
 有機肥料を畑にたっぷりささげたいのだ。
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つる植物を排除する

2016-12-23 17:55:16 | 農作業・野菜
 隣地際に植えてある茶樹はことごとくツル植物やコセンダングサなどに覆われていた。
 昨年はまったく手を付けられなかったので、クズの解放区ともなってしまった。
 いずれ「トリマー」で整枝していくことになる。

                     
 まずは茶樹にかぶっている植物を鎌で取り去っていく。
 これがなかなか終わらない。
 茶樹の整枝もしていくので太い枝は鋸で伐っていく。

                                 
 刈り取った草で山ができた。
 ツルが多いので分解には時間がかかる。
 そのため風が穏やかな日に、焚き火で燃やすことにする。
 それで4回にわけて庭に運搬する。
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「海賊とよばれた男」の「士魂」

2016-12-22 20:51:22 | アート・文化
 きょうは雨が予想されたので、久しぶりに車に乗って町に出かける。
 畑からは手に入れられない食料や日用品の買い出しだ。
 狙いのもう一つは、百田尚樹原作の映画「海賊とよばれた男」を見るためだ。
 撮影は「永遠のゼロ」で手腕を発揮した山崎貴監督とそのスタッフ。

                               (画像は中日スポーツから)

 出光興産の出光佐三をモデルにした主演の岡田准一は老齢の60代を熱演。
 飛行機の空中戦、満鉄の機関車、タンカーの進水式と甲板、イランのアバダン港、昭和・戦後の街並み等々、得意の「VFX」が見事に駆使されている。
 ちなみに、「CG」(Computer Graphics)は、アニメなどのコンピューター処理の画像。
 「SFX」(Special Effect)は、模型・特殊メイクを使った特撮。
「VFX](Visual Effect)は、実写映像にコンピューター効果を合作した映像表現。

                                (画像はよろず堂通信から)
 主人公が世界の石油メジャーの妨害工作に対して果敢に挑んでいく姿が見ものだ。
 それは今もって従属国家日本を暴く提起がこめられてもいる。
 今日の日本の歩みはこうした気骨のある(士魂商才)のサムライの魂があった。

 絶えないテロ事件もルーツをひもとけば、欧米の植民地支配の負の遺産のつけが回ってきたのを想わずにはいられない。
 世界の石油メジャーも日本の石油連盟も地球への恩返しに資本と魂をささげてもらいたいものだ。
 それこそ原作者や映画監督の限界を打ち破るものでもあると思うのだが。

 なお、脇役の國村隼が日本の石油のドン役を好演していたのが目立った。
 また、晩年の岡田准一の特殊メイクは一見の価値がある。
     
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