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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

掘り出した石で石垣を作る

2015-02-28 21:27:04 | 農作業・野菜
 荒地から石がどんどん掘り出す。
 その石で石垣もどきを自己流で並べてみる。
 ゆらゆらしないようメインの石の両脇に手ごろな石を添える。
 
                    
 ほんとうはもう少し大きな石を埋めるようにすればいいが、運ぶのが重過ぎる。
 つい持てるくらいの石となる。
 なるべく高さをそろえるようにしたいが石は言うことを聞いてくれない。

         
 はびこっていた「ハナトラノオ」は先日の国道の法面に移植となった。
 石を並べるのは積み木遊びのように面白い。
 この作業はひと月前からやっているが、どうしても関連する作業をクリアしないと前に進めないのだ。
 
 午前中に、二度目の煙突掃除をする。
 これをしないと部屋中が煙だらけになる。
 そして衣服や室内が焦げ臭いにおいとなる。
 おかげで夜はスムーズな点火式を厳かに行えた。
 
 
 
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帚木蓬生『水神』(上下)の視座

2015-02-27 21:05:21 | 読書
 とある会社のCEOが「帚木蓬生(ハハキギホウセイ)を読まなくちゃいけませんよ」としきりに強調する。
 作者の名前からして胡散臭い響きがあったので、手にしないでいた。
 それがまた「時代小説『水神』はとくにいいよ。葉室麟よりぜんぜんいいよ」とダメ押しをくらう。

 読み終えてCEOの言うとおりだった。
 江戸初期、枯渇に苦しむ農民のために5人の庄屋が命がけで筑後川の水路を開鑿する物語だ。

                          
 映画のような見せ場はない。
 長塚節の『土』を思わせる農民の視点が貫徹されている。
 冒頭、小さな桶で川の水を畑に流していく「打桶(ウチオケ)」という作業が描かれる。
 その作業は夜明けから夕暮れになるまで続けられるが焼け石に水。
 この痛ましいような姿が庄屋や武士の決意を促していく。

          
 映画「七人の侍」のように映画や小説ではほとんどが武士が主人公だ。
 山田洋次の映画でさえそうだ。
 それからみると、徹底して辛酸をなめた農民の立場からの視点で、地域や武士や農民の内部矛盾といったものを丁寧に表現している。

                    
 実話を基にした小説だという。
 であるならばよけい、NHK大河ドラマで取り上げてほしいものだ。
 視聴者は家康や信玄や信長らをからめないと満足いただけないとゴマすり企画が目立ってしょうがない。

 CEOさんの確かさな眼力に頭が下がるばかりだ。
 さっそく作者が医者でもあるので『閉鎖病棟』というのを読み始める。
 これがまた琴線を震わす珠玉の文章なのだ。  
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陽気は春、されどいまひとつ

2015-02-26 21:53:57 | 植物
 わが家で唯一開花した「ヤブツバキ」。
 蕾も膨らんできた。
 春を敏感に捕捉している。

                     
 春野町の中心部はすでに「河津桜」が2分咲きで開花し始めた。
 中心部とオイラの山間部とではえらく「植層」が違う。

 道草山の小梅は咲いているが日陰なので実の成りがいつも悪い。
 花がやっと咲くようになっただけでもおおいに前進なのだ。
 それまではツル植物の餌食にもなっていて花も咲かなかった。

     
 日本列島最初に咲くという「カンヒザクラ」を5年前に植樹したが、まだ固い蕾を保持したままだ。
 でも、油断していると雑草軍団があっというまに陣地を形成してしまう。
 春の到来はうれしいが気がついたときはいつも追い越されている。
 今年こそ、準備オウライといきたいものだ。
 
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ユンボの登場で道草山がスリムに

2015-02-25 21:26:11 | 屋外作業
 茶畑に影を落としていた道草山がすっきりしてきた。
 2年計画で今回は半分雑木が伐採された。
 伐採された木を山の師匠のユンボで引き上げてもらい、コナラはシイタケのほだ木にする。

       
 「ユンボの修理に40万円もかかってしまった」と、林業家の息子は快活に笑う。
 おかげで倒した木は3日間で処理された。
 オイラがやったらひと月はかかってしまう量だ。

                      
 ありがたいことにほだ木を作る手間が大幅に解除された。
 今年のきのこの種菌が大幅に高くなっている。
 シイタケ菌の種800個で3000円以上かかってしまう。
 わが家は家庭用としてシイタケ・ナメコなどだいたい2000個くらいを毎年使っている。

               
 先週の初めには山の小道が倒木で塞がれていた。
 少しずつ道を開通してきたがなかなか手ごわい。
 そんなときのユンボの登場だった。
 さすがプロはやることが早くてスケールがでかい。

 あらためて田舎暮らしは体が資本だということを痛感する。
 せめて朝の10分間体操を必ずやるよう自分に言い聞かせる。
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故郷を去るせつなさとともに

2015-02-24 21:59:46 | 出会い・近隣
 日曜日に「ハナトラノオ」の苗を植栽する作業を集落のプロジェクトとして行ったが、雨が降ってきたり人員不足などで、全部の苗を植えることができなかった。
 そのため、きのう・きょうと、ひとりで作業を行う。

    
 昨日のこと、野菜の師匠がひょいとやってきてさらりと手伝ってくれた。
 苗植えが終わるころ、師匠は「この春に引っ越すんだ」と言い出だした。
 70数年生きてきた故郷をあとにして、掛川の街に息子夫婦と同居するという。

 「武兵衛くんとこうするのも最後となってしもうた」とポツリ。
 野菜づくりのノウハウを丁寧に教えてもらったり、野菜の苗をいただいたりした思い出がじわっと沁みてくる。

                       
 万感の思いのその言葉には、ずっと考えてきた決意がこもっていた。
 過疎地が泣いている。
 農林水産大臣が献金の問題で辞職する。
 こうして農林業はいつも経済成長の犠牲にされてきた。
 居住したくてもできない現実。
 この現実は明日はわが身でもある。

              
 きょうはその苗に肥料を撒いていた。
 すると今度は法面下で田んぼの整備をしていたMさんがお菓子の差し入れをしてくれた。
 さらには、きのうもきょうも励ましの言葉をかけてくれているYさんの存在も大きい。
 ひとりで作業をしていてもそれを暖かく見守る人がいることを実感できる。
 今年の夏のこの国道の法面は荒れた雑草ではなく、薄紫の花が迎えてくれることを確信する。
 野菜の師匠も夏には孫と川遊びに来るという。
 
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市との協働事業「森林コーディネーター養成講座」終了

2015-02-23 21:55:31 | 旅行・散策
 昨日の午後、森林コーディネーターと浜松市との協働事業の「森林コーディネーター養成講座」が終了した。
 市民が提案し浜松市がそれを受けた画期的な事業であると思う。
 企画運営のほとんどを市民が担い、講師も自前で行う。

                      
 修了者は9名だったが、一騎当千の顔ぶれが集まりこれからが楽しみだ。
 取り組みの過程では行政の対応の遅さが響いたが、行政マンの市民との協働事業の経験値の少なさを痛感する。

           
 講座の途中から「道の駅横川」周辺の実地研修を行う。
 ガマズミの十字対生の若木とかヤマフジのツル植物の生命力が見ごたえあった。
 わずかな時間だったが自然の深さを体感する。

                     
 さらに、藪の奥に「阿弥陀佛」と刻字された石塔を発見。
 おそらく「南無」が頭に書かれているはずだが解読不明。
 ひょっとすると、先祖の誰かが亡くなって供養塔としたのかもしれない。

  
                
 また、かわいい不動明王の石像が祀ってあった。
 右手に「剣」、左手に「縄」=(羂索)、というオーソドックスな石像だった。
 残念ながら顔が崩れ刻印された字も解読できない。
 密教系の大日如来信仰の影響は確認できる。

 現在の人の気配があまり感じられないエリアのなかで、二つの石像は往時の村人の暮らしの静謐を伝えてくれる。
          
 
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集落の蕎麦会と野外作業

2015-02-22 21:41:13 | 出会い・近隣
 きょうの午前中にわが集落の婦人部が中心となって公民館で「蕎麦会」が開催された。
 メンバーの二人が蕎麦打ち道場直伝の技術を学んできた。
 年々腕が上がってきている気がする。

                     
 外では男性陣が国道の法面に「ハナトラノオ」の苗を植え込む。
 瓦礫が多くて植物にとっては過酷な環境だが、それでも昨年植えたハナトラノオが増殖しているのが確認できた。
 途中から雨が降ってきたがカッパを着ながら自主的に作業が進んでいく。

         
 さらに公民館のブロック塀近くの太い柿木を伐採している精鋭男衆もいる。
 残念ながら柿木がブロック塀にひび割れを起こし倒壊の危機が迫りつつあるというわけだ。
 柿木を生かしブロック塀を新たにする案は至難の業だ。

                       
 お昼になっていよいよ蕎麦に食らいつく。
 ザル蕎麦が希望だが、伝統的に煮込み蕎麦となっている。
 味つきのイノシシの肉も振舞われたところはさすが地域ならではだ。

 わが地域もみんなで何かをやっていくというパワーが衰えつつあるなか、こうした女性パワーが推進力になっていくことを期待したい。
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ストーブの焼き芋が主食となった

2015-02-21 20:02:59 | 食彩・山菜・きのこ
 このところ米を食べていない。
 というのも、ダルマストーブのせいだ。
 それも、ストーブの上で焼き芋をしてしまうせいだ。
 サツマイモのほかニンジンやカボチャも焼いたり蒸したりするので、じつはそれらが主食になっているからだ。

                         
 スーパーでサツマイモをちょこちょこ買っていては間に合わない。
 それで、千葉県多古町の有機栽培グループの「あゆみの会」というところから泥つきのサツマイモ10kgを通販で購入してしまった。
 あまりにうまいので近所の人にもあげたりしているので、消費が早い。

 個体差があるが安納芋がいちばんというよりベニアズマもべニハルカもじゅうぶんうまい。
 まさにスイーツ、和菓子にも匹敵する。
 ダッチオーブンでやるのがまたうまさを引き立てるのかもしれない。
 内緒だけど、今夜も焼いているんだ。
 
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ラッキョウの移植は成功させたい

2015-02-20 23:13:27 | 農作業・野菜
 移植作業が続いている。
ハーブの次はラッキョウだ。
 ラッキョウを掘りあげても移植しないまま枯らしてしまうことが何回かあった。 
 つまり、移植先を確定しないまま月日が過ぎ去ってしまうからだ。
 今度こそ失敗から学ばなければね。

                         
 まずは移植先を確定し整備して始めて移植が成立する。
 移植しても球根を太らせるのはさらに難しいようだ。
 教科書は新しい球根を買いなさいとある。

                 
 肥料もあまりあげるなと書いてある。
 そういえば2年続けてラッキョウを収穫加工していない。
 少なくていいから今年はなんとか成功させたいものだ。

       
 どうもラッキョウとエシャレットとノビルが混植されているようだ。
 見た目からはわからない。
 先月、隣の支障からいただいたエシャレットを炒めて食べたらうまかった。
 ミソで生食だといっぱいは食べられないが、炒めるとかなりの量でも食べられることがわかった。

 今年はラッキョウパワーでいきましょう。                   


                          
 
                       
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冬越えした赤カブはエライ

2015-02-19 20:46:24 | 農作業・野菜
 成長が止まっていた赤カブがちょっぴり大きくなったのでいくつか収穫してみる。
 冬は真っ最中なので冬越えとは言えないかも知れない。
 しかし霜や寒さによく耐えたものだと感心する。
 12月にはビニールフイルムで覆っていたが強風がなんども襲ってトンネル支柱まで壊してしまう。
 
                         
 仕方がないのでベタがけでなんとか命をつないでもらう。
 それが良かったのかもしれない。
 いちじは収穫を諦めかけていたがここまできたことだけでもありがたい。
 風は冷たいが陽気は初春の兆しがわずかに感じられる。

          
 娘が風邪をひいたらしくネギの根っこが欲しいという。
 前々からネギの根っこが風邪にいいとの話を聞いていたので、ネギを収穫して送ることにする。
 ネギを掘ってみたら小さなネギの赤ちゃんがいくつも埋まっていた。
 世代がつながるのはすばらしいとネギを多めに収穫する。

 青空が美しい。
 浮世絵の空のブルーだ。
 夜も天空一面に星が降る。
 星には興味ないがそれでもしばらく星に見とれる。
 冬には冬の美しさがそこにある。
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