フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

十牛ゼンズ

2009-05-03 16:36:01 | Weblog
十牛禅図という本を読んでいると、本と言えば怒られるのかな仏の教えというのかしら、自分の居場所というのがわかる。中国の偉い坊さんに百条禅師という人がいて、ある僧が「この世で何がいちばんありがたいですか」と問うたところ「独座大雄峰」と答えたと言う。つまり、この大雄山の麓の禅寺で座っているのが一番さとの意味。これは、難しい教えの中でも分かるような気がする。つまり自分が一番落ち着く場所が一番ありがたいということでしょう。さて自分は、どこで落ち着くのでしょう。狭いながらも楽しい我が家なのでしょうね。しかし、その我が家で寛げない虐待を受けている子供達のことがニュースで流れるたびに自分の居場所がない孤独感に憐憫を感じます。子供を育てるということは、子供の居場所、安全で平安な居場所を確保してあげることに他ならないと思いますが、それを放棄して、人の所為にしたり社会の所為にしたりする本末転倒型の親が昨今多いですね。ニュースで見るたび、聞くたび、憤りを感じます。これは、本能的なことだから、教育依然だと思っていたんですが、本能に若干の狂いがある大人が出現しているのでしょうか。それなら、根本的に対処の仕方を変えないといけませんね。そうならないうちに牛に導かれて本来の姿に戻ればいいですね。本日、パンプの歩行訓練でパンプの後ろを歩きながらそう思った。親は、どんな姿になっても、まだまだ、子を導いてくれるのです。パンプの歩行にあわせて歩いているとそうなんだなと実感した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする