フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

龍馬の魂

2010-11-29 19:03:39 | Weblog

龍馬の魂を思ったとき何故かふと谷川俊太郎さんの詩を思った。

シャガールと木の葉

貯金はたいて買ったシャガールのリトの横に道で拾ったクヌギの葉を並べてみた

値段があるものと値段をつけられぬもの

人の手が生み出したものと自然が生み出したもの

シャガールは美しいクヌギの葉も美しい

立ち上がり紅茶をいれるテーブルに落ちる柔らかな午後の日差し

シャガールを見つめているとあのひととの日々がよみがえる

クヌギの葉を見つめるとこの繊細さを造ったものを思う

一枚の木の葉とシャガール どちらもかけがえのない大切なもの

流れていたラヴェルのピアノの音がたかまる 今日が永遠とひとつになる

窓のむこうの青空にこころとからだがとけていく

・・・・・・・・この涙はどこからきたのだろう

 

龍馬伝が終わって軽い喪失感が僕らを包む。龍馬の本質は何かひとそれぞれの胸に問いかけてくる。僕は、勇ましいイメージではなく包み込むような優しいイメージでとらえている

この詩がね、何の脈絡もなく僕に囁きかけるんだ。何が心に響くんだろう。でもいい詩だね。

 

コメント
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