toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

国語入試問題必勝法

2011年06月27日 | 読書日記
はじめて読んだのは20年位前。
おそらくたまたま読んだこの作品が、清水義範が好きになるきっかけだったと思う。

ちょっと思い出して倉庫から引っ張り出して久しぶりに読み返してみた。
全部で7作の短編集だけど、表題作以外は全く記憶に無かったし、一枚落ちる。
これを中学生のときに読んでいたら人生変っていたかも・・

まだ読んでないお人が居たら絶対お勧め。

講談社文庫 定価408円+税
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楽園

2011年06月26日 | 読書日記
著者はこのブログではお馴染みの宮部みゆきです。
宮部みゆきの作品は、最初の一行から最後の「。」まで全部面白いものが多いけれど、これは月並みなスタート。
もちろん宮部作品だからそこそこのクオリティはあるものの、ちょっと物足りない導入部。
でも読むうちに物語に引き込まれて行くのはもちろんで、上巻が終わる頃には完全に宮部ワールド。

着想は同じ事務所の京極夏彦の榎木津礼二郎だと思うのは考えすぎでしょうか?
模倣犯の準主役とも言える人物が主人公。
とは言え、模倣犯を読んでいなければ話が見えないと言うことは無いけど、逆にこれから模倣犯を読もうという人にはネタばれになるようなことも書いてあるのでご注意を・・

時は流れる。無常です。。(笑)

文春文庫 上 667円+税  下 648円+税

ちなみに模倣犯は
新潮文庫 一 781円+税  二 590円+税
  三 667円+税  四 743円+税  五 743円+税
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絡新婦の理

2011年06月25日 | 読書日記
京極夏彦の超厚文庫シリーズの一冊。
さすがに読むのに2日かかりました。
1400ページ55mm、読みにくくてしようがない・・(笑)
でもこれだけ厚い本は読み応え十分です。

ミステリーなのであえて内容には触れません。

講談社文庫 定価1295円+税
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ミッドナイトイーグル

2011年06月17日 | 読書日記
高嶋哲夫と言う人の作品で、これもブックオフの100円コーナで厚さで選んだ本。

ブログには書かなかったけど、少し前に読んだ笹本稜平の「天空への回廊」と設定などが良く似ている。
また主人公が雪の山中を走りまわるところは真保裕一の「ホワイトアウト」を連想させる。
3作とも冒険小説と言うんだろうなぁ・・ジャンル分けは良く分からないけど・・

3作ともに、こんなときにこんな行動をとるだろうか・・と言うのが正直な感想。
極限の状態で、より過酷な方を選ぶ。
だから冒険小説と言うのか。。

そう言う訳で、どの作品もちょっと違和感を感じながらも読み勧めるうちに入り込み感動で終わるというところも似ている。

3つの合わせ技で一本っところです。
(全然関係の無い3作品を勝手に合わせてごめんなさい)

ミッドナイトイーグル 文春文庫 定価848円
天空への回廊 光文社文庫 定価933円
ホワイトアウト 新潮文庫 定価781円
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パーフェクト・プラン

2011年06月13日 | 読書日記
著者は柳原彗(やなぎはら・けい)。
巻末の解説によると女性らしい。

基本的に本に関するブログは特に面白かったものか、逆に特別つまらないと思った作品についてだけ書いている(さもないと一日に何度も書かないといけない日もあるし・・)けれど、これはいたって普通の作品。
75点くらい。
では何故書くのかと言うと、たまたまこれを読む数冊前に読んだ「翳りゆく夏」(赤井三尋:これも70点くらいだったのでブログには書いていませんが・・・)に登場する人物とこの作品に登場する人物が同じ特技を持っているという偶然に感激したから。。
その能力と言うのが、翳りゆく夏では「直感像素質」、パーフェクト・プランでは「瞬間像記憶」と書かれているけれど、要するに目にしたものを一瞬のうちに記憶する能力。
翳りゆく夏では、単に登場人物の中の二人がこの能力を持っていると言うだけでストーリには全く関係ないけれど、パーフェクト・プランでは最後に重要なヒントになるけど扱いは比較的小さい。
昔から覚えることが苦手で、年号や英単語を全く覚えられない私にはうらやましい能力です。

折角なので作品についてちょっと触れておくと、登場人物の考え方や行動がちょっと意外だけどわりとすんなり入っていけます。
ただ、作者はES細胞に関して間違って理解しているんじゃないのか?
それに青酸って有機化学ではあまり扱わないと思うんだけど・・

宝島社文庫 定価695円+税
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約束の地

2011年06月11日 | 読書日記
著者は志水辰夫。
これも厚さで選んだ本。650頁もあって読み応え十分(笑)

日本、フランス、トルコ・・とスケールの大きな冒険小説。
「こんな偶然あるの?」って言うくらいに冒頭の話が繋がってくるものの、ストーリーはそこそこに面白い。
でも、このストーリーを理解するのが私の頭では大変でした。

新展開の冒頭で「○年後の××(地名)」と一行あれば済むものを、分かりにくい情景描写からはじまり、誰の目線なのか分かるまで宙ぶらりん状態で延々と読んでいかないといけない。
しかも普通に書けば良いものを、テレビドラマのように不自然な説明的なセリフとか、回想で途中のストーリーを説明するので分かりにくい。
そのうえ出てくる固有名がカタカナばかりで、人名なのか地名なのか分からなくなってくる。。
そんなわけでストリーを理解するだけで精一杯な感じ。。
3回くらい読み返せばすんなり頭に入ってくるかもしれないけど、そんなに読み返すほどには面白くないし・・
と言うわけでもう読み返すことは無いだろうから、本棚には要れずに、このままブックオフへ持っていく箱の中に・・

カタカナと記憶力に自信のあるかたにはお勧めです。

双葉文庫 定価933円+税
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金のゆりかご

2011年06月06日 | 読書日記
著者は北川歩実と言う人で男か女か分かりません。
この本も100円コーナで厚さだけで選んだ一冊。

特に内容が面白いとか言うんじゃないけど、ちょっと変ってます。
事件が起こり、やがて真相が明らかになったと思ったら、真実は違っていた・・と言うのはよくあるパターンなんだけど、この本の場合、
実は・・と思ったら・・・だった。と思ったら本当は・・・だった。と思いきや実は・・・・
と言う具合にどんでん返しの繰り返し。
ここまでやるか??と言った感じ。
しかも、だんだんリアリティが無くなってきて最後は「なんだかなぁ・・」。

と言う本ですが、だまされる快感を楽しみたい人にはお勧めの小説です。

集英社文庫 定価895円+税
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