toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「あるいて行くとぶつかるんだ」 椎名誠

2018年03月30日 | 読書日記
旅をテーマにしたエッセイ集と言ったら良いのか・・。
15のテーマ別に書かれた体験記的エッセイ。

椎名誠らしい形容詞や言い回しはここでも健在。
沢野ひとしのイラストは無いけれど、物足りなさは感じない・・ってことは最初から要らない?(笑)





角川書店
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「ブルックリンでジャズを耕す」 大江千里

2018年03月29日 | 読書日記
スタンダード(と呼べないような曲も混ざってるけど・・)のタイトルに合わせた内容のエッセイ集。

ジャズピアニストとして、そして一人きりのマイナーレーベルのオーナーとしてブルックリンで生活する著者の生活が生き生きと描かれている。

ジャズ仲間との会話は自分たちと全く同じで、ジャズミュージシャンはどこでも仲間内で言ってることは同じなんだな・・と思った(笑)。




KADOKAWA
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「スイート・ホーム」 原田マハ

2018年03月23日 | 読書日記
いかにも原田マハらしい小説。
スイート・ホームという洋菓子屋さんを中心とした連作短編集。

良い人しか登場しないし、思った通りのハッピーエンド。
分かっていても楽しく読めて、幸せな気分になれる。

関西弁が良い感じ。
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「プーさんの鼻」 俵万智

2018年03月18日 | 読書日記
13年前に出版された本の新装版。
13年前書店で見かけたときは、他に買いたい本が有ったのでチョコっと立ち読みしただけで結局はそれっきりになっていたのでちゃんと読んだのは今回が初めて。

おそらく初出毎かと思うけれど、いくつかのセクションに分かれているが、最初の「プーさんの鼻」は妊娠中から子供が生まれたばかりの歌で、私にはピンと来ないものが多かったけれど、他のセクションには共感したり、感心したり、様々なものが有って楽しめる。

一番良いと思ったのは、歩き始めた自身の子に、
「外に出て歩きはじめた君に言う大事なものは手から放すな」






河出書房新社
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「<錯視>だまされる脳」 新井仁之

2018年03月17日 | 読書日記
「ほら、この絵はこんな風に見えるけど実は違うんだよ」っていう絵をたくさん並べて、「驚いただろう!」と言う本かと思ったら、錯視について歴史的、科学的に解説する本だった。

第一章は人間がものを見る(認識する)と言うことはどういうことかという普段ほとんど気にしないような事(個人的にはこの手の話は好きなのであちこちで読んだことが有るけれど)から始まって、歴史順に発見された錯視の起こるサンプルに対して心理学や脳科学的な解説と続く。
錯視の生ずる図形に発見者や発表者の名前がついていて(「ポッケンドルフ錯視」とか「ツェルナー錯視」とか)、それが多数有ることに驚く。
またそれがどういう原理で錯覚されるのか説明が有るけれど、いずれも定説ではなくはっきりとは分かっていないということにもびっくり。どれも納得できる説明なんだけど、脳科学の世界は奥深い。
ここで取り上げられた図形を見ていると目が(頭が)おかしくなったんじゃないかと思えてくるものも有って(「ヘルマン格子錯視」や「多義図形」「マッハ帯」など)面白い。
「嫁と義母」は錯視の仕方(?)まで説明されているのにどうしても若い女性だけで老婆は見えてこなかった。
若い人ははじめに若い女性が見え、年齢が高い人ははじめに老婆の横顔が見えるらしいんだけど・・・。

第二章は錯視の例を集めたもので、自然にそうなったものや錯視を意識して作られたものが紹介されている。実際に見たことが有るものが多いけれど、中にはそうだったのか・・・の例も。騙されていたのね(笑)。。

第三章は錯視を研究している著者の成果の紹介。
コンピュータシミュレーションによる研究とのことだけど、アルゴリズムも紹介して欲しかった。





こどもくらぶ
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「オッパイ入門」 東海林さだお

2018年03月17日 | 読書日記
いつものようにどうでも良い事ばかりのエッセイ集。
暇な時に最適。

椎名誠の場合は沢野ひとしがイラスト描いてるけど、東海林さだおは自分で描けるところがすごい。




文藝春秋
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「おまじない」 西加奈子

2018年03月12日 | 読書日記
この著者の小説は短編集ばかりで3冊目だけど、どうも私には合わないっぽい。
どの話も何が言いたいのか良くわからないし、登場人物も理解できない人ばかり。
それでもこれは前に読んだ2冊に比べるとかなり良い感じだった。
中では「孫係」は良かったかな。
あと、主人公は大嫌いなタイプだけど「あねご」もまあまあ。。



筑摩書房
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「完パケ」 額賀澪

2018年03月11日 | 読書日記
母子家庭で育った慎人が母を故郷に残して一人で東京の大学に進学という状況が私と同じでそこだけは100%思い入れ。
余命一年で緩和ケア病棟に入院している母と慎人のやり取りも、昨年母を亡くしたばかりの私の心に響く。
「ウズタマ」も似た設定だったけど、著者の額賀澪もそうだったのかな?

ただ私には全く興味のない映画の世界の話で感情移入はできない。
とは言え、物語としては面白く読めた。
バラバラだった人達が徐々に心を通わせてやがて一つの作品を作り上げるというありきたりのストーリで、ある程度先が読めてしまうけれど大丈夫。

最後の後日譚は余計。
代わりに続編が望まれる。







講談社
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「美女は天下の回りもの」 林真理子

2018年03月09日 | 読書日記
ファッション、芸能、ダイエット、海外旅行と私には全く興味のない話題が9割。
だから半分も理解できない世界。
でも「ルンルン」の頃から林真理子のエッセイは分からないなりに読んでいて楽しい。
何故だろう。




マガジンハウス
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「2050年戦略 モノづくり産業への提案」

2018年03月03日 | 読書日記
テクノロジに関するものかと思ったら全く違って、社会科学系の内容だった。
基本的に現状の社会情勢や科学技術などの分析と、それが2050年にはどうなっているかの予測。

最初にEU、続いて日本の社会情勢の分析と今後の展開予想が有り、その後各論として、エネルギー、AI、乗用車、物流(大型車)、都市、社会インフラ、電子マネーなどについての現状と2050年に向けての予測の話が有る。
それぞれの現状の解説が比較的わかりやすくまとめられているのに、予測に関してはどれも現状から簡単に導き出されるような内容ばかりで、あえて言われるまでも無い・・と言った感じで新鮮味がない。
とは言え、車、電子マネーの項は知ってるようで実はよく知らなかった内容が分かりやすく説明されていて良かった。

何人かが分担しながら書いているけれど、その内容と書き方で理解しやすさが全く違う。
特殊な用語など何の説明もなく使う人(特に最初の著者)がいて、それがあまり興味のない分野だったりすると、ただでさえ分かりにくい内容が最後まで良くわからない。
逆に技術系の内容だと、個人的には既知のことをやたらに丁寧に説明されたりする。

結局、未来予想図と言うところはまぁ納得するとしても、どこが「モノづくり産業への提案」なのかさっぱりわからない。
「モノづくり産業への提案」というサブタイトルにひかれて入手した本なのにかなりがっかり・・・。





化学工業日報社
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