toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「妹、分裂する」 竜田スペア

2016年10月29日 | 読書日記
読書メーターのプレゼントで当選してもらった本。

可愛いがってる妹がある日から突然分裂を始めてしまうという、タイトル通りの物語。

妹がどんどん増えていってドタバタしてるのも最初のうちだけで、増えすぎていく妹が人類にとっての脅威になってしまい、その間に立つ主人公はどうしたら良いのか・・というとんでもない展開に発展してしまう。
前半は面白く読んでいたのに、この後半の展開はちょっと。。。。

この作品に対応したゲームもあります。
http://kadokawabooks.jp/1stAnniversary/game.html




KADOKAWA
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「横濱つんてんらいら」 橘沙羅

2016年10月29日 | 読書日記
すずを巡る才蔵、劉、モーリスの物語かと思いきや、途中からサスペンス・ミステリーになってゆく。
明治維新の横浜が舞台。

すずがとても魅力的に描かれていて、ストーリも面白いんだけど、タイトルから想像できるようにわざと難しい書体の漢字を使ったり、分かりにくいカタカナ語を使ったり、また描写が中途半端なところが多く、同じところを読み返さないと理解できないことが多くてちょっと読みずらい。




角川春樹事務
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「きまぐれ星からの伝言」 星新一

2016年10月26日 | 読書日記
星新一が書いたエッセイ、寄港文、インタビュー記事、対談などを集めた本。

様々なところに書いたりインタビューされたりしたものなので内容の重複が非常に多いけれど、彼のSFとのかかわりとか、ショートショートに対する考えとかが良くわかる。
作品を裏側から覗いたような感じ・・・。





徳間書店
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「オライオン飛行」 高樹のぶ子

2016年10月22日 | 読書日記
話が突然飛んだり、知らない間にストーリが進んでいたりでちょっと戸惑うし、ありそうもない展開があったりして途中で読むのが辛くなるところも有ったけれど、後半はかなり引き込まれた。

先祖の残した謎を解くというメインよりも、先祖のラブロマンスのサイドストーリの方に重点が置かれていて、物語は時代を超えてそれらを行ったり来たり。そんな面倒な構成にしない方が良かったのでは?



講談社
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「水に立つ人」 香月夕花

2016年10月18日 | 読書日記
ちょっとだけ変わったところがある主人公が新たな一歩を踏み出そうとする内容の短編集。
最後の表題作の主人公の気持ちはよくわからないな。。

「耳障りの良い言葉」という表現があって、言いたいことは分かるけれど日本語としてはおかしいよね。
工学部出身の著者には正しい日本語を使ってほしいです。



文藝春秋
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「生命のしくみ」 池上彰

2016年10月15日 | 読書日記
文系(と言っても科学に対してかなりの基礎知識と理解力がある)の著者が生物学の先生達に質問する形で書かれた生命科学の入門書。

トピックごとにコンパクトにまとめられていて非常に読みやすくまた分かりやすい。今年ノーベル賞に輝いた大隅良典氏も回答者の一人になっている。

生命科学も当然合理的な結論になるので、遺伝子組み換え食品がは健康に良くないなどと感覚だけの人や、宗教を信じている人には違和感があるかもしれない。






朝日新聞出版
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「青い海の宇宙港 秋冬篇」 川端裕人

2016年10月15日 | 読書日記
春夏篇の続編というより、下巻という感じで2冊で一つの物語でした。

夏休みにロケットを打ち上げた小学生たちは、島の人達を巻き込んで深宇宙に宇宙機を飛ばすことに挑戦する。
前編に続いて現実離れした内容だけれど十分面白かった。
もう少し大人の関わりを大きくしてリアリティが有ればもっと良かったかも。





早川書房
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「桜風堂ものがたり」 村山早紀

2016年10月08日 | 読書日記
久しぶりに良い小説が読めました。

桜風堂(書店)は3分の1ほど進んだところでようやく名前が出てきて、真ん中くらいから物語の舞台になるのでこのタイトルはちょっとおかしくて、実際は主人公が目を付けた新刊本をいろんな人たちが協力して売って行こうという話。

登場人物はみんな本好きな良い人ばかりだし、大きな出来事もないけれど最後まで一気に読める。
主人公が描いていた表紙のようなカフェを併設した本屋さんをはじめて、本当の「桜風堂ものがたり」が続編で読めれば良いけど・・・。



PHP研究所
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「朝が来るまでそばにいる」 彩瀬まる

2016年10月08日 | 読書日記
ホラーチックな短編集。

比喩なのか夢なのか現実なのか良くわからない描写が続く作品が多くてちょっとイライラ。
「よるのふち」が比較的良かったかな。



新潮社
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「曲がり木たち」 小手毬るい

2016年10月05日 | 読書日記
短編集。

最初の二編は亡くなった人をずっと思い続ける話。
そういう話を集めたものかと思うと次からは全く違う話が続く。

三篇目は交通事故で足の自由を失った女性の話。
四篇目は子供を偏愛する母のホラー。
最後はファンタジーで、これが一番良かった。



原書房
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