toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「漂流」 角幡唯介

2016年09月24日 | 読書日記
取材を始めるきっかけから、取材を通して徐々に事実が明らかになっていく過程をリポートするノンフィクション。
沖縄の漁業の歴史が良くわかる。
ただ、一貫性に欠けていてテーマがぼやけてしまっている。


新潮社
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「ハッブル 宇宙を広げた男」 家正則

2016年09月20日 | 読書日記
宇宙望遠鏡にその名を遺す20世紀最大の天文学者エドウィン・ハッブルの伝記。
名前とその業績のいくつかは知っていたけれど、これを読むまではどんな人か全く知らなかった。
こういう人を天才って言うんでしょうね。




岩波ジュニア新書
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「夜に啼く鳥は」 千早茜

2016年09月17日 | 読書日記
虫と共生する「蟲宿し」は、その間、虫のおかげで不老長寿となり、またその虫を使って他人の病気や怪我を治すこともできる。これはその「蟲宿し」やその周辺の人物を主人公にした連作短編集。
以前読んだ「男ともだち」よりずっと面白いけれど、連作にするほどのアイデアではないので、後半はちょっと飽きてきた。



角川書店
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「励み場」 青山文平

2016年09月17日 | 読書日記
昔も今も役人は変わらない・・・と言う話かと思いきや、中にはちゃんとした人も居るんだよ、という物語。
「鬼はもとより」と同じ系譜となる感じの小説。

突然の場面展開が多くて、途中で迷子になりやすい。
主人公が夫婦で交代しながら書かれているけれど、妻の部分は要らない。



角川春樹事務所
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「友の墓の上で」 赤川次郎

2016年09月14日 | 読書日記
赤川さん、ちょっと書き過ぎじゃないのかな。
霊感が有るという設定のせいで何でもありの世界になってしまって、ちょっとまとまりの無い感じ。
登場人物がやたらに不倫しまくるのもどうか・・・・。




集英社
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「ゆけ、おりょう」 門井慶喜

2016年09月11日 | 読書日記
おりょうの一代記というより、おりょうの目を通して書かれた龍馬伝。

こういう趣向の小説では、主人公のフィルター越しということでやりたい放題だったりとか、企画倒れだったりとかのものが多いけれど、これは綺麗にまとまっていて最後まで面白く読めた。




文藝春秋
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「字幕屋の気になる日本語」 太田直子

2016年09月09日 | 読書日記
映画の字幕を考えている著者によるエッセイ集。

初出別の3部構成になっていて、それぞれ(おそらく)初出の出版物に合わせた内容になっていて作風が違っている。

「その一」はタイトル通り巷で使われている言葉に関することで共感することばかり。ただ各作品に付いているイラストは要らないかも・・。それとちょっとしたギャグをたまに入れているけど全部滑っている。無い方が良い。

「その二」と「その三」は仕事に関することが中心。映画を全く見ない私にはチンプンカンプンなことだらけだけど、意外に面白く読めた。



新日本出版社
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「今昔続百鬼 雲」 京極夏彦

2016年09月07日 | 読書日記
1話で1冊でもおかしくない長さの話が4作収録。
主人公の多々良先生には著者を重ね合わせてしまう。
最後には京極堂まで登場する豪華キャスト。




講談社文庫
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「明日の食卓」 椰月美智子

2016年09月03日 | 読書日記
発売前にモニタープレゼントに当選して見本版で読みました。
8月31日が発売予定なので、ようやく解禁。
完成版とは若干内容が違うかも・・・・

同じ歳で同姓同名の子供を持つ三軒の家庭の物語。
同じ名前と言うところがミソなのに振り仮名が無いので、仕掛けが分かるまでの間それぞれ「ゆう」「いさむ」と読んでいた。もう一人は読み方が分からないまま・・・。

三軒の物語が細切れになって少しずつ語られていくが、それが一つにまとまることなく最後までバラバラのまま。それぞれの物語は独立していて関連はなけれど、対比の対象になっている。
幸せに暮らしていた三軒だけど、それぞれの理由で徐々に壊れていく。私の勘違いで言うと「ゆう」の家は子どもの問題。「いさむ」の家は母の解雇。読めなかった名前の家は小さなイライラが溜まっていった結果。そこに親が子供を殺す事件が発生するが、その子供が同じ歳で同姓同名。読者を混乱させる場面なんだろうけど、逆にここで読み方を間違えていたことに気付く始末。気持ちよく騙されたかったのに。。
最後はそれぞれまた幸せに向かって歩みだすという、こういう小説ではありがちな終わり方。

裏表紙に作者の言葉が有るけれど、それほど感動する話では無かった。



角川書店



追伸
発売された単行本を見たら、各少年達には振り仮名がついていました。
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「彼女の家出」 平松洋子

2016年09月02日 | 読書日記
文章がうまく、とても読みやすいエッセイ集。
でも内容はイマイチ、私には合わないかも・・・。
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