toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「白バイ隊員交通取り締まりとほほ日記」 洋吾

2022年10月31日 | 読書日記
この手の本では良くある編集で、適当にカテゴライズされた項目ごとに短い文章という構成。
書き下ろしなのか、雑誌などに書いたものの寄せ集めなのかは分からないけれど、同じ内容が何度も登場して煩わしいのでちゃんと見直して欲しかった。

前半は交通機動隊での白バイの取り締まりの話が中心。
何度か捕まったことが有るから何となくわかっていたけれど、ひどすぎる。
事故を未然に防ぐとか、安全を守るなんてことは全く考えないでただただ件数を稼ぐためだけの警らって何だよ!!
「売り上げノルマ」って・・・それが公務員の仕事なの?
環七の側道の合流地点で一時停止不履行で捕まったけど、まさに「漁場」でした。

後半は著者の警察での思い出話や裏話などが中心。
警察官も人間なんだと思う内容。

飲酒運転の取り締まりで、ノルマ達成したら後は適当って何のための取り締まりなの?
白バイ隊員の仕事は切符切りって・・・。




講談社ビーシー
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「ご機嫌な彼女たち」 石井睦美

2022年10月30日 | 読書日記
子どもを育てている独身女性たちの物語。

始めのうちはあまり面白くない話が続いて、なかなか先に進めないけれど、主人公の「彼女たち」が出そろって、全員の背景が明らかになった辺りから突然面白くなる。

良く有る設定の話だけど、中ではかなり良い方かな。
構成を工夫して前半部を見直せばもっと面白くなるんだけど・・・。





角川書店
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「木になった亜沙」 今村夏子

2022年10月28日 | 読書日記
3つの短編集。
どれもシュールでファンタジーっぽい内容で、結局良く分からない。
なんだこれ?の本。



文藝春秋
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「奇妙な絵柄」 池永陽

2022年10月28日 | 読書日記
先日読んだ同じ作者の「純情必死剣からたけ割り」が、面白いことは面白いんだけど色々納得がいかないところが多かったので、とりあえずもう一冊池永陽を読んでみようと選んだ一冊。

「占い屋重四郎江戸手控え」の続編らしいし、そのうえちょっと特殊な設定だけどいきなりこの本から読んでも特に違和感なく物語に入っていける。

「純情必死剣からたけ割り」と同じく設定やストーリは面白いんだけど、ところどころに不自然な展開が有って引っかかってしまう。
この本の場合だと、やたらに意味なく勝負したがるところが・・・。
なんでこの流れで命がけの勝負になるの??という場面ばかり。
細かいところを気にせずに読み飛ばす人には良いかもしれないけれど、伏線とか気にする人にはちょと・・。




徳間書店
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「アンサーゲーム」 五十嵐貴久

2022年10月26日 | 読書日記
結婚式を終えたばかりのカップルが無理やりゲームをやらされることになる。
質問に対して二人の回答が一致すると正解、不一致なら不正解となるアンサーゲーム。
ゲームを進めるにつれて、二人の心理がどんど変化してお互いの不信感が増していく。

どうしてそんな風に考えるのかな?って思うのは主人公の二人のようにはモテなかったから?
そもそも設定に無理が有るけれど、二人が考え過ぎて嵌まって行くのも不自然。
読んでいてちっとも面白くない。
同じ設定でもっと楽しい内容にもできたと思うんだけど・・・。

ちょっと五十嵐貴久のイメージが変わった(悪い方に)。





双葉社
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「純情必死剣からたけ割り」 池永陽

2022年10月25日 | 読書日記
設定もストーリも面白いんだけど、主人公の二人(由衣と藤太)がどちらも考えが浅すぎる。ついでに谷風も・・・・。
結局それが元で話が進むんだけど、ちょっと不自然。
まあ不自然にならないように持って行こうとすれば話が長くなってしまうけれど、もうちょっと何とかならないものか。。
この著者の作品ははじめて読むんだけど、全部こんな感じなんだろうか?





双葉社
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「吉原と外」 中島要

2022年10月24日 | 読書日記
私の中島要史上で最も良かった作品。
登場人物が悪人ばかりだけど。

美晴は思慮深くて良い主人だと思うんだけど、彼女に使える主人公のお照は考えが浅はかで読んでいてちょっとイライラしてしまう。
もっと素直になれば美晴とうまくやっていけるのに・・。
最後の展開はもうちょっと何とかならなかったかと思うけれど、お照と美晴が幸せそうで良かった。

表紙のレタリング、ひらがなの「と」が凝り過ぎで読めません。。





祥伝社
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「面白くて眠れなくなる宇宙」 高水裕一

2022年10月23日 | 読書日記
ほとんどが既知の内容だったので、眠れなくなると言うことは無かったけれど、比較的分かり易く書かれている本だと思う。
ただ、シャレのつもりか、どうでもいいことが一言余計に付いている箇所が多いのと、著者の別の本の紹介がイラっとさせられる。



PHP研究所
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「親方と神様」 伊集院静

2022年10月22日 | 読書日記
鍛冶屋とその仕事にあこがれた少年の物語。
まぁこれしかないだろうな斗言うような結末。

大人の絵本と言った感じに作られているけれど、絵はイマイチ。






あすなろ書房
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「家電兄弟」 阿部牧郎

2022年10月20日 | 読書日記
井植歳男を中心とした現パナソニックの創成期の物語。最後に三洋電機創業期の話も少し。

何となくは知っていたけど詳しくはなかったのが、この本を読んではっきりした。
松下幸之助は「経営の神さま」と言われるので、彼が経営に専念し、井植が技術を担当していたと勝手に思っていたけれど、技術と経営を松下、営業を井植と言った感じで分担していたんですね。

雑誌の連載を加筆修正して本にしたと言うことだけど、そのせいか同じエピソードが何度も登場する。
1冊の本にするにあたって、その辺りをちゃんと修正して欲しかったな。。




PHP研究所
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「凛の弦音」 我孫子武丸

2022年10月19日 | 読書日記
弓道に打ち込む女子高校生が主人公の連作短編集。
ミステリーと言うことになっているようだけど、それらしいのは最初の2篇だけ。それもミステリーと言うほどの物じゃない。

弓道の用語が何の説明もなく出てくる(というより、専門用語だらけ)が、何となく理解できるので特に支障なく読める。
金持ちお嬢様の美少女ライバルが出てきたり、ちょっと安っぽい展開も有るけれど、全体としては良くまとまっていて面白い。

ちなみに高校生の頃、近所の女子高(当時)の学園祭に行って、一回打たせてもらったけれどそれが的のど真ん中に命中。
それ以来一度も弓を引いたことはないので、私の弓道の生涯打率は10割です!!




光文社
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「キャベツ炒めに捧ぐ」 井上荒野

2022年10月18日 | 読書日記
井上荒野ではじめて良かったと思った作品。

群ようことか三浦しをんとか小川糸とか、そんな感じの設定。
惣菜屋で働く3人の女性が、それぞれ順に主人公になりながら連作短編集のようなスタイルで物語が進んでいく。
設定だけでなく内容もそんな感じ。


角川春樹事務所
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「御社のチャラ男」 絲山秋子

2022年10月17日 | 読書日記
とある食品会社の社員や関係者が主人公の連作短編集のような構成の作品。
車内でチャラ男と呼ばれている部長が一応物語の中心ではあるけれど、主役と言った役割ではない。
なぜ、こんなタイトルにしたのか?

それぞれの話は面白いところも有るけれど、基本的に説教臭かったり哲学的過ぎたり。
全体を通してもストーリはそこそこなんだけど、それ以外の部分がどうも・・・。

絲山秋子とは相性は悪いみたい。




講談社
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「クリスマスを探偵と」 伊坂幸太郎 絵:マヌエーレ・フィオール

2022年10月15日 | 読書日記
伊坂幸太郎のファンタジー。
伏線も効いてどんでん返しのラストは良くできているけれど、内容からしても絵本にする意味が分からない。




河出書房新社
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「すべては量子でできている」 フランク・ウィルチェック 訳:吉田三知世

2022年10月15日 | 読書日記
先に読んだハイノー・ファルケの「暗闇のなかの光」と同じ吉田三知世の翻訳。
彼女の翻訳は一回自分で消化してから書いているような感じで、日本語として全く違和感がなくて読みやすくて分かり易い。

この本は哲学的、詩的な言い回しが多すぎて、肝心なところを見失いそうになる。
もうちょっとすっきりまとめて欲しかった。





筑摩書房
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