toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「新幹線知られざる開発史」

2014年08月30日 | 読書日記
新幹線の開発にまつわる歴史的、政治的な背景の話。
技術の話かと思って読み始めたのにがっかり・・・。
「技術面の詳細については割愛するが・・」とか「技術面に関することを解説することは本書の趣旨からはずれる」とか、全く触れられない。


双葉社
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「二千七百の夏と冬」 荻原浩

2014年08月30日 | 読書日記
ダム工事による発掘調査の現場から縄文人の骨が完全な形で発見される。
以後、森沢明夫の「ライアの祈り」と同じ構成で、その骨の主ウルクの物語と、2700年後の現代の話が交互に語られる。
縄文人のウルクの話がメインで、現代の話はその合間にその後の展開を少しだけ挟まる感じで、無い方がウルクの物語が中断されずに読みやすい。
自分の住むピナイをある事情で追われたウルクは弥生人の住むフジミクニで暮らすことになりやがてカヒィと恋に落ちる。途中に入った現代の話で、縄文人の骨の隣から弥生人の骨が発見されることから何となく先が見えてしまう。


双葉社
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「癒し家キリコの約束」 森沢明夫

2014年08月23日 | 読書日記
いかにも森沢明夫の作品という感じで、お約束通り登場人物はみんな良い人ばかりで、先も何となく読めてしまうけれど、やめられない。
わかっているのにやられてしまう。
たまに霧子がカッキー何気なく言うセリフが心に残る。。


幻冬舎
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「ふたりの距離の概算」 米澤穂信

2014年08月23日 | 読書日記
シリーズものみたいで、説明がないので、最初のうち登場人物がなかなか把握できなかった。

謎解きのミステリーではあるけれど、そもそもの謎が仮入部した新入生が、辞めると言い出した理由ということで、どうでも良いようなことだし、それをマラソン大会で走りながら解決するというなんだかなぁの内容。


角川書店
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「猟師の肉は腐らない」 小泉武夫

2014年08月17日 | 読書日記
著者がふとした切っ掛けで知り合った山で一人で暮らす猪狩義政氏の元を訪ねた時のドキュメント。
夏と2年後の冬と2回訪問した時の話の2部構成になっている。
私もアウトドアは好きだけど、ここまで行くと流石にすごすぎる。
秘密にする約束のどぶろく造りの話は書いてしまって良かったのか・・・

一人称の「俺」が文体に合わなくてそこに違和感を感じる。


新潮社
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「透明な迷宮」 平野啓一郎

2014年08月16日 | 読書日記
いろんなタイプの話の短篇集。

「消えた蜜蜂」 不思議な田舎の郵便配達夫の話。
「ハワイに捜しに来た男」 依頼されて自分に似た男をハワイで探しているうちに訳がわからないくなる話。
「透明な迷宮」 双子の姉妹との不思議な関係の話。
「family affair」 亡くなった父親の困った遺品を処分する話。
「火色の琥珀」 火を異常に愛する男の話。
「Re:依田氏からの依頼」 時間の感覚が異常になった演出家の話。


新潮社
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「四十九日のレシピ」 伊吹有喜

2014年08月15日 | 読書日記
妻の乙美を亡くした熱田良平のもとにガングロ山姥メイクの井本が生前の乙美から頼まれていたと言ってやってくる。
冒頭の数ページで、ここまで読んだとき、「井本に嫌悪感を抱いていた良平だが、次第に心が通い合うようになり、最後に悲しい別れになる」というストーリが思い浮かんだが、ほとんとその通りの話だった。
ただし、二人はすぐに打ち解けてしまうし、ストーリの中心は乙美に関するものとなっていく。
憎まれ役の亜由美以外の登場人物はみんな良い人で、結末も想像できてしまう話だけど、それなりに楽しめるところは森沢明夫と似ている。

「夢はかなわぬこともある。努力は報われぬこともある。正義は勝つとは限らない。だけどやってみなけりゃわからない。さあ、頑張ろう」
井本が言った言葉。


ポプラ社
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「たまもの」 小池昌代

2014年08月14日 | 読書日記
「山尾」という名前の男の子を一人で育てることになった女性の話。
特に大きな事件が起きるわけでもなく、淡々と物語が進んでいく。
べつだん面白いというわけでもないけれど、読むのを辞められず一気に読んでしまったという不思議な小説。


講談社
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「今だけのあの子」 芦沢央

2014年08月14日 | 読書日記
ミスリードするように仕向けて、「実はこうでした」と言う物語の短篇集。

基本的に誤解してたり、嫌な奴と思ってた人が実はそんなこと無かったよという話で、一篇だけは実は「それは私です」という話。
そこそこに出来てる話もあるけれど、多くは簡単な伏線が有って、最後にそれが生きてくるといっただけの素人の書いたような話。


東京創元社
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「枯野光」 池田久輝

2014年08月11日 | 読書日記
ハードボイルド・アクション小説。
主人公の陳小生は結局何をしている人なのか最後まで分からなかったけど、スピード感も満点で楽しめる。
ただ、香港を舞台にする必然性が無いのだから、日本のどこか、あるいは架空の国にして欲しかった。
地名や登場人物に馴染みがなくてイマイチ入り込めない。



角川春樹事務所
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「遊佐家の四週間」 朝倉かすみ

2014年08月10日 | 読書日記
ご近所アイドルの羽衣子(ういこ)の幼馴染のみえ子が、遊佐家に4週間居候することになった。
夫の賢右(けんすけ)、大学生の娘いずみ、高校生の正平とそれぞれ徐々に心が通い合って行く様子を描いた小説。

途中で羽衣子とみえ子の過去の話が挟まるが、そのまま今の話になったりしてちょっと読みにくい。



祥伝社
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「かもめのジョナサン 完成版」 リチャード・バック(五木寛之訳)

2014年08月09日 | 読書日記
最初に読んだのはいつだったか・・。
読んだという記憶だけで、内容は全く覚えていなかった。

科学が哲学になり、最後は宗教になって馬鹿げていく。
そしてまた好奇心から科学が始まる・・・


新潮社
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「幕末 まらそん侍」 土橋章宏

2014年08月04日 | 読書日記
安中藩主板倉勝明が、遠足(とうあし)すなわちマラソンを開催し藩士は全員参加することになった。
その遠足にまつわる5つの話。
実話に基づいているらしいけれど、内容はおそらく完全なフィクション。
かなり面白くて一気に読める。


角川春樹事務所
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「翼、ふたたび」 江上剛

2014年08月03日 | 読書日記
JALが破綻して再生に向かって行くドキュメント風小説。
同じ作者の「小説金融庁」と同様、微妙に名前を変えた会社や人物が登場するけれど、誰が読んでもすぐわかる状態だから、実名でやってくれた方がわかりやすくて良いと思うけれど、色々差し障りが有るのだろうか?実名の小説も有るんだけど、どうなんだろう。

この小説は、JALがモデルのヤマト航空が破綻した直後から、数人の社員が主人公になり、稲盛和夫がモデルの佐々木新会長の元再建されていく様子を描いている。
後半は債権途中で起きた東北地震の話になる。
全体を通して良い話ではあるけれど、登場人物がみんな不自然なくらい品行方正な優等生でちょっとしらけてしまう。


PHP
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「烈火の剣」 鳥羽亮

2014年08月02日 | 読書日記
すっかり捕物になってしまった「はぐれ長屋の用心棒」シリーズの29巻。
今回は人情話の要素はなくなって、藩の不正を防ぐ本格的な捕物。


双葉文庫
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