toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「あなたの聴き方を変えるジャズ史」 村井康司

2017年11月30日 | 読書日記
『雑誌に連載したエッセイを年代別に並べ替えてちょっと手を加えました』という感じの本で、ジャズの歴史を書いた本ではない。
内容は客観的でなく殆どが著者の独断で、共鳴できるところも有れば納得できない部分もある。

ジャズは小学生の頃から聞いていて、アルバムも2000枚以上所有しそれなりに詳しいと思っているけれど、知らなかったことも結構あって参考になった。

年代順でなくジャンル別に編集しなおして、別のタイトルで出した方が良かったのでは。。




シンコーミュージック
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「猫ヲ探ス夢」 小路幸也

2017年11月22日 | 読書日記
いつもの小路幸也に比べてファンタジー色がかなり濃くて、宮部みゆきを読んでいるのかと錯覚してしまいそうになる。
特殊な設定だけど、読んでいるうちに自然に理解できるようになっているけど、そこまでが長い。。

折角この世界が理解できたところで物語が終わってしまう。続編を期待。





徳間書店
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「愛子の小さな冒険」 佐藤愛子

2017年11月19日 | 読書日記
「九十歳。何がめでたい」の佐藤愛子が50年前に「文藝春秋」に連載したルポルタージュエッセイ。

日比谷公園でのノゾキとか、パトカー同乗とか今では考えられないような内容があって時代を感じるが、当時より彼女の文章の切れ味と辛口さは変わっていないことを再認識。




青志社
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「白霧学舎探偵小説倶楽部」 岡田秀文

2017年11月18日 | 読書日記
終戦間近に田舎の白霧学舎に編入した主人公が寄宿舎で同室の斉藤とその友人の滝に誘われて探偵小説倶楽部に入り連続殺人事件の謎を追う物語。

アームチェアディテクティブ役の名誉会員の教授や途中から参加する薫といった倶楽部のメンバー他登場人物はみんな個性的なキャラで読んでいて楽しい。
謎解きも意外性が有って良くできている。





光文社
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「サケが帰ってきた!」 奥山文弥

2017年11月12日 | 読書日記
鮭釣りで有名な木戸川が、震災の津波と原発事故で被害を受けた後、漁協の努力で復活していくドキュメンタリー。
釣り好きの私としては、完全復活し釣獲調査が再開された時は是非行ってみたい。

著者とされている奥山文弥氏が何度も登場するけれど、第三者扱いで「奥山さん」と記述されている。
一体本当の著者は誰なの?





小学館
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「ストックホルムへの廻り道」 大村智

2017年11月11日 | 読書日記
いきなり父親の話から始まり、終わったと思ったら母親の話、そしてようやく本人の少年時代の話が始まる。
学生時代から高校の教員時代の話が続き、3章の終わりに北里研究所の助手になり研究者の人生が始まり、物語もようやく面白くなっていく。
その後の研究人生は理系の私にとってワクワクする展開。その延長にノーベル賞が有るけれど、ことさら強調する訳でもなくサラッと流しているのがカッコイイ。





日本経済新聞出版社
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「酒が仇と思えども」 中島要

2017年11月09日 | 読書日記
酒に関する短編集。

全ての作品に酒屋の跡取り息子の幹之助が登場し、最後の話はその幹之助が主人公となる。

「後始末」は良い感じの人情噺。
最後の「似たもの同士」はちょっと出来すぎなストーリだけどこの中では一番良かった。





祥伝社
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「失恋バスは謎だらけ」 森沢明夫

2017年11月05日 | 読書日記
森沢明夫らしい一冊。
いつものように登場人物はみんな良い人で、最後はめでたしめでたし、それでいて安っぽいストーリ展開になっていなく安心して読める。

他の作品の舞台や登場人物がさりげなく(無理やり感も無いことも無いけど・・^^:)登場して思わずニヤリ。



双葉社
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「アゲハの公約」 三萩せんや

2017年11月04日 | 読書日記
故郷に帰って来た上葉が、合併して市になる初の市長選に立候補して幼馴染や近所の人達と共に千選挙戦を繰り広げる物語。

上葉の育ての親の祖父が旧町長だったとか上葉が生徒会長だったという伏線はあるものの、突然立候補するには動機が弱い気がするけれど、最後まで楽しく読める。

前々回の衆院選で友人の選挙事務所でバイトしたことを思い出しながら読んだけれど、割と正確に描かれていたと思う。






河出書房新社
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