toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「宇宙災害」 片岡龍峰

2016年12月31日 | 読書日記
宇宙災害とは宇宙での出来事によって地球環境、さらには電力、通信など社会的な悪影響のこと。
本書では様々な宇宙災害について、その影響やメカニズムについて解説している。

文章は読みやすく、比喩や脱線の仕方も楽しく読んでいて飽きないが、肝心な説明が足りないうえ、構成がイマイチなので結局内容が良くわからない。




化学同人
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「科学の今を読む」 中村秀生、間宮利夫

2016年12月29日 | 読書日記
著者は赤旗の科学担当記者。

一つのトピックを、図または写真を一つ入れて3ページでコンパクトに解説。
様々なトピックが大まかなジャンルに分けられて載っているが、新聞の解説コラムのような感じで素人でも分かりやすいけれど、表面的で興味のある内容についてはかなり物足りない。

あるトピックについてちょっと知りたいというときに事典的に読むには便利かも・・・。



新日本出版社
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「平成釣客伝」 夢枕獏

2016年12月28日 | 読書日記
開高健亡き後、本格的釣りバカ作家と言えばこの人でしょう。

前半4分の3はカムチャッカ、カナダ、アマゾンの釣行記。
と言っても単純な記録ものではなく、著者の釣りに対する思いが綴られ、その合間に釣行記が入るといった感じの構成。

残りは、良くある国内の釣り場ガイド的な釣行記。
ただ釣り方がちょっと変わっていたりするので侮れない。

取りあえず、釣りに行きたくなってウズウズしてしまう。





講談社
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「指鬘物語」 田口ランディ

2016年12月24日 | 読書日記
「しまんものがたり」と読むらしい。
色んなタイプの掌編小説集。

もともと「指鬘物語」という話は有るということで、この中にもその話を基にした作品が収められている。

いずれも可もなく不可もなくと言った60~75点くらいの小説。
作品の傾向が様々なので空いた時間にちょこっと読むには良いかも。




春秋社
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「温泉はなぜ体にいいのか」 松田忠徳

2016年12月22日 | 読書日記
温泉博士こと松田忠徳氏の書いた温泉雑学集。
やっぱり温泉は源泉掛け流しじゃないとダメなのか・・・・。




平凡社
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「メシマズ狂想曲」 秋川滝美

2016年12月17日 | 読書日記
はじめて読む作家だけど、ストーリ展開も飽きさせないし、文章も上手くて一気読み。

「メシマズ」というのは料理が下手という意味らしい。
同期でライバルでメシマズの二人の恋愛小説、と言ってしまうと身も蓋もないほど充実した出来。

ただ表紙のイラストが大きくマイナス。



小学館
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「賢者の石、売ります」 朱野帰子

2016年12月15日 | 読書日記
とにかく主人公の賢児の性格と思考が私とそっくり。共感というレベルではなくてもう全く同じ。。
それなのに文系に進んだ理由が理解できない。

姉の美空のバカさ加減には呆れるばかり。(ちなみに私の場合、妹も理系なので話が合います。)

私としてはとにかく、美空をはじめとする「未開人」たちを相手に孤軍奮闘する賢児を応援せずにいられない。

梨花が何故これほど賢児に協力的なのかわからないけれど、彼女のおかげでかなり助けられるし、桜川がもともと理系だったという伏線が最後に効いてくる。

似非科学を否定する場面で「マイナスイオンはそもそも存在しない」と言っているがこれは間違え。ドライヤーのマイナスイオンは色んな意味で怪しいけれど、マナスイオンそのものは物理的にちゃんと存在します。




文藝春秋
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「広域警察極秘捜査班BUG」 福田和代

2016年12月10日 | 読書日記
設定も突飛だけど、何かする理由が「上からの命令で知らされない」ばかりで行動動機が分からない。
細かいところはともかく、全体的には誰が敵で誰が味方か最後まで分からない構成で結構ハラハラドキドキの物語。

出世だけを考えて上だけ見てたと思った男が意外に正義感が強かったり・・・。




新潮社
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「And so this is Xmas」 秦建日子

2016年12月06日 | 読書日記
タイトルは英語だけど、中身は日本語なので安心して読める(ちなみにタイトルの意味は分かりません)。

テロの犯人と警察、そして巻き込まれた人たちとのスリリングなやり取りが続いてどんどん引き込まれてゆく。

登場人物と場面がどんどん変わるので、その都度この人誰だっけ状態になってちょっとイライラする。
またそこにストーリとは全く関係ない人も登場するので、この人は最後には重要なかかわりを持つんだろうなと読めてしまう。

最後にお約束のどんでん返しがあり、その為害性には驚くもののちょっと違和感が・・・・





河出書房新社
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「私の幽霊」 朱川湊人

2016年12月03日 | 読書日記
主人公の日枝(ひえ=愛称:ニーチェ)が体験したり見聞きしたりした不思議な話の連作短編集。

第2話の「きのう遊んだ子」のみ伝聞になっているけれど、他は自身の体験が第一話で偶然出会った栖(すみか)氏によって解説される形式になっている。
最初はニーチェが偶然色々な経験をしていく物語を考えてたけれど、第3話以降この路線に修正していったと想像できる。

いかにも作者らしいちょっと不思議な話だけど、一人の人物が主人公の連作と言うのは他にあまりない気がする。





実業之日本社
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