toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「トコとミコ」 山口恵以子

2016年11月30日 | 読書日記
伯爵家の令嬢「トコ」と、その使用人の娘で遊び相手にされた「ミコ」の友情物語。

歴史に翻弄されたトコ、時代の波に乗って成功した実業家のミコ。
いかにもお姫様らしく何事にも動ぜずおっとり構えるトコ、ちょっと悪賢いミコ。
色々対照的な二人だけどミコを信じ切っているトコのおかげで二人の友情が続いて行ったんだと思う。

私も友達を大事にしないと・・・・




文藝春秋
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「地鳴き、小鳥みたいな」 保坂和志

2016年11月26日 | 読書日記
4作の短編集。

前半2作は何だかさっぱり分からない意味不明な小説。
残り2作は小説というよりエッセイで、やっぱり意味不明。

それにしてもこの著者は句読点の使い分けを知らない。



講談社
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「幸せのプチ」 朱川湊人

2016年11月26日 | 読書日記
東京の下町にある「琥珀」という街を舞台にした連作短編集。

朱川湊人らしい不思議な話もちりばめられているけれど、どの物語もほのぼの系でちょっと作風が変わった感じ。

最後の物語は総まとめみたいな感じでそれまでに登場した人や場所がオールスターキャストと言った感じで登場する。





日本経済新聞出版社
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「週末探偵」 沢村浩輔

2016年11月24日 | 読書日記
よくあるライトタッチの探偵ものの連作短編集。

これが謎解き?というような話ばかりだけど、別の話の伏線になっていたりする。
中では「探偵たちの雪遊び」は毛色が変わっていてなかなか面白かった。



文藝春秋
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「猫旅リポート」 有川浩

2016年11月19日 | 読書日記
さすが有川浩、外れは有りません。

何となく匂わせておいて、それ以上の事実を用意しておくなんてずるい。
すっかりやられてしまいました。

語り部が頻繁に変わるので最初誰が誰だか混乱してしまうところがあるけれどそのやり方が結構効果的。

表紙(と裏表紙)の絵がダサすぎです。文庫版はちょっと良くなってるみたいだけど・・・・。




文春文庫
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「小松左京の猫理想郷」

2016年11月18日 | 読書日記
小松左京(および彼の家族など)が書いた猫に関するエッセイ、対談、小説などを集めたもの。
内容がダブっていたり、かろうじて猫についてちょっとだけ触れてるものまで収録されていたりでちょっと強引な編集だけど、内容は面白い。
小松左京の猫愛が良くわかる一冊。




竹書房
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「リーチ先生」 原田マハ

2016年11月12日 | 読書日記
陶芸家バーナード・リーチの史実に基づいたフィクション。

リーチを師と仰ぐカメちゃんの働きがありリーチが成功を収め、その後リーチのものを巣立ったカメちゃんの息子と対面するところから物語が始まる。
前半はちょっともたついた感じがあるけれど、中盤から俄然面白くなっていく。リーチの才能と行動力もすごいけれど、沢山の素晴らしい仲間に出会い、そして彼らに支えられて才能を開花させてゆく様子が生き生きと描かれている。

最後はやっぱり一発自摸(笑)。



集英社
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「校閲ガール トルネード」 宮木あや子

2016年11月06日 | 読書日記
シリーズ3作目(多分)。

悦子も一人前の校閲者になったところであこがれの編集部に移動。
しかし半年で元の校閲部に戻り、今度は文芸から女性雑誌の校閲担当に・・。
さて、これからどうなってゆくのか。。。



角川書店
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「八万石の危機」 鳥羽亮

2016年11月05日 | 読書日記
シリーズ第33巻。
いつものメンバーによるいつものお話・・・。
「八万石の風来坊」で登場した京四郎が田上藩の殿様として再登場。
源九郎の剣も菅井の居合もまだまだ健在。



双葉文庫
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「迷宮」 清水義範

2016年11月04日 | 読書日記
記憶喪失の主人公に(と読者に)、殺人事件に関する様々な文章を読ませるという話。

色んな切り口から事件を多面的にとらえることで、事件の真相や背景が明らかになって行くと同時に分からない部分がはっきりしてくる。
そうしているうちに主人公は(と読者も)、その事件の犯人が自分ではないか、読ませている人物はそれを書いた人ではないかと思い始める。
そしてあいまいなまま物語が終わってしまう。

あまり清水義範らしくない作品で、私にはイマイチ物足りない感じ。



集英社文庫
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「秋萩の散る」 澤田瞳子

2016年11月02日 | 読書日記
日本史は追試で何とか単位を取ったくらいだから良くわからないけれど、奈良時代とか平安時代とかの短編集。

私の読解力のせいか、物語がかなり進むまで状況が良くわからなくて読むのが辛くなる。
2番目の「南海の桃李」(沖縄の島に碑を作る話)と次の「夏芒の庭」(国立官吏養成校の話)が良かった。
お役人は今も昔も変わらない・・ということでしょうか。。




徳間書店
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「頑張らないジャズの聴き方」 富澤えいち

2016年11月02日 | 読書日記

ジャズの入門書と謳っているけれど、内容は初心者向けの解説書といったところ。
小学生の時からジャズを聴いていて、ジャズバンドもやって、2000枚以上レコードをを所有している私にはおなじみの内容だったけれど、独特の切り口だったり、斬新な視点だったりする部分がちょっと新鮮。



ヤマハミュージックメディア
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