toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「探偵は友人ではない」 川澄浩平

2023年02月28日 | 読書日記
「探偵は教室にいない」が面白かったので続編を読んでみた。
前作もそうだったけど、こちらはそれに増してどうでもいい謎で、あえて解く必然が無い度が高い。
というか、謎解きミステリじゃなくて謎解きが口実で会いに行く恋愛小説になっている。
折角キャラ設定がイカしているうえ、彩香という個性的な登場人物が登場したのに生かされていないくて残念。
また伏線かと思ったシーンがどれも全く関係無かったりしてかなり期待外れ。





2020.11.13
東京創元社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「二重拘束のアリア」 川瀬七緒

2023年02月27日 | 読書日記
先日読んだ「賞金稼ぎスリーサム」の続編。
前作よりキャラがしっかりしてきて、物語の完成度も上がった印象。

今回も犯人を特定したところで終了で、前回の犯人と共に野放し状態。
この二人の犯人と戦い続ける続編は有るんだろうか?





2020.8.4
小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ジャンヌ」 河合莞爾

2023年02月25日 | 読書日記
やっぱり河合莞爾は面白い。
これもサラッと読めば何の問題も無い面白い小説として楽しめる。
ただ、よく考えれば矛盾だらけなのに、そこには目を瞑って、すべて都合の良いように仕立てている、
だから、色々考えずに読みましょう。
そうすれば感動の一冊。




2019.2.20
祥伝社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いるいないみらい」 窪美澄

2023年02月23日 | 読書日記
自分の子どもについて色々考察すると言うことがテーマの短編集。

森沢明夫のような物語を目指したんだと思うけれど、読後感は「ふ~ん、良かったね」って感じで、私の心に響くものは無かった。
それでも、この作者の中では良い方だった。



2019.6.28
角川書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「たからもの」 北原亞以子

2023年02月22日 | 読書日記
先日読んだ「澪つくし」の続編、というか「深川澪通り木戸番小屋シリーズ」の6作目にして作者の死によって最終作。

回想場面が区別なく挿入されたり、いきなりの場面転換が有ったりしてたまに戸惑うけれど、慣れてしまった(笑)。

最終話の「暗鬼」は他の作品とはちょっと違った味付けだったけど、最後を意識したのかな?






2013.10.16
講談社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「澪つくし」 北原亞以子

2023年02月21日 | 読書日記
深川の木戸番小屋に住むお捨と笑兵衛のちょっとおせっかいな夫婦が活躍する連作短編集。
シリーズもの(深川澪通り木戸番小屋シリーズ)の5作目と言うことだけどはじめて読んだ。
それぞれの話の中で諄いくらいに説明が有るので途中からでも何の問題も無くついて行ける。

笑兵衛はともかくお捨てはスーパーマン(というかスーパーウーマン)で、彼女にかかるとどんな悩みもすぐに解決という設定。
そういうものだと割り切って読めば楽しく読める。
時々過去の話が回想として書かれるけれど、区別なくいきなり出てくるので、ぼんやり読んでいると話がどうなってるのか分からなくなる。





2011.6.7
講談社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「賞金稼ぎスリーサム」 川瀬七緒

2023年02月20日 | 読書日記
犯人捜しのコージーミステリ。
挑むのは3人のチーム。
金銭的なバックアップをする金持ちと、経験と人脈を提供する元刑事と言うのは良くあるパターンだけど、もう一人がすご腕ハンターというところが異色。
ハンターが獲物を追い詰めるように犯人に近づいていくところを元刑事が上手くサポートするといったコンビネーションに、金持ちがお抱え弁護士を使ったりして側面支援と言った感じ。

犯人が明らかになったところで物語が終わってしまい、まだ犯人は野放しのままという気になる結末。
またこのチームの活躍する続編は有るのかな?



2019.11.4
小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「探偵は教室にいない」 川澄浩平

2023年02月17日 | 読書日記
第28回(2018年度)鮎川哲也受賞作。
鮎川哲也賞は長編ミステリかと思っていたけど、本作のような連作短編集でも良かったんですね。

主人公の海砂真史が幼なじみの鳥飼歩に謎解きを依頼するという設定だけど、それほどの謎なのか?という疑問は物語の進行上ということで置いておいて、二人以外の登場人物も含めてみんなキャラが魅力的で良い。
この設定で続編が有ると嬉しい。



2018.10.12
東京創元社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「なめらかで熱くて甘苦しくて」 川上弘美

2023年02月16日 | 読書日記
何だか良く分からない5つの短編集。

どうもこの作者は合わない気がする。





2013.2.25
新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「完全犯罪の死角」 香納諒一

2023年02月15日 | 読書日記
「逆転のアリバイ」を読んで、特に面白いとは思わなかったけれど、花房京子のキャラクターが魅力的だったんで、同じシリーズを遡って読んでみた。

これも倒叙ミステリだけど、このシリーズは全部倒叙ミステリなのかな?

完全犯罪と謳ってる割には、殺害後に死体を引きずって移動させた時点でもうダメじゃないのか?
物語の中では、警察から指摘されるもあまり大きな問題とされていない感じになってるけど・・・。
その点が最初の計画通り上手く行っていたとしても物語は成り立っているから、あえてそんな展開にする必要は無いんじゃないかな。

折角全体のストーリは良くできているのに、「逆転のアリバイ」もそうだけど犯人の行動がお粗末すぎてとっても残念。




2018.6.30
光文社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「粗忽長屋の殺人」 河合莞爾

2023年02月14日 | 読書日記
古典落語の続きを謎解きミステリーにしてしまった作品。
長屋のご隠居さんが探偵役。
ミステリーとしての完成度はともかく、その発想と無理やり作品に仕上げてしまう力業は見事。




2015.2.20
光文社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ラブカは静かに弓を持つ」 安壇美緒

2023年02月13日 | 読書日記
最初は思わせぶりな表現ばかりで、何が有ったのかさっぱりわからずにちょっとイライラ。
もう少し早い種明かしした方がすっきり物語に入れたと思う。

それはそれとして最後まで面白く読めた。
最後に短いエピローグがついていたことから、結末の予想はついていたけど・・(専門店を訪ねた場面で間違いないと思った。)。

あと、良い大人が初対面の人に対して自分のこと「俺」とは言わないでしょう。
ものすごく違和感がある。




2022.5.10
集英社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「川崎警察下流域」 香納諒一

2023年02月11日 | 読書日記
香納諒一の中では一番良かった。

所轄の刑事の捜査を邪魔をする警察と言えば公安か麻取って言うのがパターンだけど、県警の捜査二課って言うのがちょっと斬新。
でも殺人事件なのに、県警の捜査一課が出てこないのはおかしくないか?

あと、デカ長の車谷の聞き込みの時のため口が気になって仕方なかった。
相手がそのスジの人だったりならまだ良いけど、一般の人に対してはいくらキャラだと言っても丁寧語じゃないとおかしい。。



2023.1.31
徳間書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「答えは市役所3階に」 辻堂ゆめ

2023年02月09日 | 読書日記
コロナ禍対応のため市役所に開設された「2020こころの相談室」を舞台にした5つの連作短編集。
それぞれ独立した物語だけど、1,4,5話は登場人物がリンクするので、読み終わった時一つの長編小説を読んだような気になる。

各話の最後に後日譚のような感じで、カウンセラーが相談者の嘘を暴くけれど、その根拠となる部分が読んで違和感を感じるところばかり。
伏線はもう少しさりげなくして欲しかったな。
それを除けば、割と面白く読めた。





2023.1.30
光文社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「不思議カフェNEKOMIMI」 村山早紀

2023年02月08日 | 読書日記
いかにも村山早紀らしいファンタジー。
古今東西の童話が入り乱れている感じ。

暖かな気持ちになれる作品だけど、ちょっと凝り過ぎかな。。
でも、続編が出たら読むかも・・・。


あとがきによれば、連載作品を一冊にまとめるに際して、内容が重複する個所などを削ったとのことだけど、それは非常に上手く行っていて読みやすい。
他の人も是非見習ってほしい。






2023.1.30
小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする