toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「インディペンデンス・デイ」 原田マハ

2014年11月29日 | 読書日記
6~7分で読めてしまうとても短い話が続く。
話の中にちょこっと登場した女性が次の話の主人公になるといった構成で、加藤千恵の「こぼれ落ちて季節は」と似ている。そして同じように最後の話は最初の話に戻る。

どれも人生の区切りでこれから頑張ろうという話で、瀬那和章の「雪には雪のなりたい白さがある」みたいな感じ。



PHP研究所
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「太陽の棘」 原田マハ

2014年11月28日 | 読書日記
戦後すぐに沖縄基地に赴任した医師と地元の画家達との友情物語。

絵画には興味がなくて、絵に感動するということが信じられない私には最初の切っ掛けが納得できないけれど、ストーリ自体は面白い。
ただ原田マハの作品としては期待値が大きいだけにイマイチ感が・・
もしかしたら実話に基づいたお話なのかも。


文藝春秋
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「稽古長屋 音わざ吹き寄せ」 奥山景布子

2014年11月27日 | 読書日記
長唄の稽古屋を営む兄妹とそこで働くお光をを中心にした人情噺。
一篇が15分くらいで読める長さで気楽に読める。
長唄、三味線、芝居などの専門用語が何の説明もなしに頻繁に登場するけれど、わからなくてもストーリにには影響しないので問題ない。


文藝春秋
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「だれの息子でもない」 神林長平

2014年11月25日 | 読書日記
バーチャルとリアルの区別が無くなってどんどん哲学的になっていく。
1章では言葉だけで意味を理解していないで書いてるし、2章は無意味に二人称で書かれている。最後の3章はただのドタバタ。


講談社
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「伶也と」 椰月美智子

2014年11月25日 | 読書日記
ロックバンドのボーカル伶也と一般女性の直子との純愛小説。
伶也が売れてからは、一般人が芸能人に有り勝ちと思ってるようなステレオタイプの人生。
安っぽいストーリで面白くとも何ともないけど、その分サラッと読めてしまう。


文藝春秋
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「いとの森の家」 東直子

2014年11月24日 | 読書日記
田舎に引っ越した小学生の女の子の日常を描いた作品。
阿川佐和子の小説に似た感じのものが有ったような気がする。

転校した学校での出来事や、田舎での生活がほのぼのと描かれていて自分の子供時代のことを思い出す。
幸せな気持ちになります。
子供たちの方言がとても良い。


ポプラ社
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「if サヨナラが言えない理由」

2014年11月24日 | 読書日記
死ぬ間際に、あの時こうすれば・・・と思っていたことをシミュレーションする話。

内容も構成もなかなか良かったんだけど、全体の設定が惜しい。
岩清水をはじめ、脇役がみんな良い。

主人公の境遇が私と似ているけれど、妹とはぜひ仲良くなって欲しいな。



小学館
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「つちくれさん」 仁木英之

2014年11月23日 | 読書日記
つちくれさんこと考古学者の瀬山と、警察を定年退職したばかりの登が探偵役のライトミステリー。

発掘現場で発見された女性の殺人死体の真犯人を二人で突き止める話。
肝心なことが抜けていて、読んでるうちに分かるような稚拙な個所や、表現の仕方が悪くて理解しにくい個所が有ったりしてちょっと読みにくいし、内容自体も登場人物のキャラクタもイマイチかな。


朝日新聞出版
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「生きるぼくら」 原田マハ

2014年11月22日 | 読書日記
舞台の蓼科はここから車で30分。夏には渓流釣りに出かけるところです。
東京で引きこもりしてる青年が、祖母の住む蓼科で米作りをする物語。
良い話です。結構感動します。
ただ、主人公と同じ境遇の私ですが、父親が亡くなれば相続が有るので必ず連絡が来ます。知らずにいるのはおかしい。


徳間書房
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「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」 横関大

2014年11月22日 | 読書日記
型破りだけど優秀な黒木と真面目な秀才の神崎という2人の刑事が関係する短篇集。
キャラクタの設定が面白いのに上手く生かしているのは第一話だけで、あとの話はどれも中途半端。
それなりには楽しめるけれど、ストーリ自体がイマイチ、惜しい。


講談社
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「旅屋おかえり」 原田マハ

2014年11月21日 | 読書日記
旅番組のリポータだったおかえりこと丘えりか。
番組が無くなり、本人に代わって旅をする旅屋をはじめる。
旅屋としての話は、始めるきっかけとなった話と、もうひとつの話だけでちょっと物足りない感じも有るけれど、充分楽しめます。


集英社
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「吉田松陰 大和燦々」 秋山香乃

2014年11月20日 | 読書日記
吉田松陰の青春記。
相馬大作事件(実際にあった事件)の真相の謎解きにもなっている。

歴史が好きじゃない私は、吉田松陰は昔の人だし、相馬大作なんて聞いたこともなかったけど、充分楽しめました。
それにしても昔の人はよく歩く。。


NHK出版
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「翼をください」 原田マハ

2014年11月18日 | 読書日記
実話を下敷きにしたフィクション。

世界初の世界一周に挑戦中に行方不明になったアメリカの女性パイロットエイミー(モデルはアメリア・イヤハート)が日本の新聞社の飛行機ニッポン号に同乗して世界初の世界一周を成し遂げる話。

イヤハートの物語と、ニッポン号の物語を結びつけてひとつの話に仕上げている。
ジンギスカンが日本に渡って義経になったような話(笑)

かなり面白く読めるが、マイアミでエイミーに再開したとき、バーバンク飛行場にビルとボビーがいたことを山田は伝えたのだろうか?
そして台北で分かれたエイミーのその後は?



毎日新聞社
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「大欅のある家で」 半井澄子

2014年11月17日 | 読書日記
武蔵野にある旧家の物語。「楡家の人々」の武蔵野版みたいな作品。

一家の娘、玲子。その兄と弟と両親と祖母(母の母)の5人家族。母以外はみんな変わり者のの一家。この家族と関わる人たちも変わり者だらけ。そんな家族の物語。
放浪者の兄が亡くなり、継いで祖父、父、母と亡くなっていき最後には玲子と弟だけとなってしまうという話で面白くともなんともない。


郁朋社
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「化土記」 北原亞以子

2014年11月16日 | 読書日記
A.C.ジョビンの作品に「印旛沼の娘」と言うボサノバのスタンダードが有るけれど、これは印旛沼から江戸湾に繋がる水路の土木工事が舞台の話。

いろんな話が並行してして登場人物もそれぞれの話の中で繋がったりで、どの話がメインの物語かわからなくなる。
ちゃんとした説明が無いまま話が進んだり、突然登場した来た人物のセリフのやり取りで背景を説明させたりして、細かなことが良く理解できないでいるうちに物語が進んで行ってそのまま終わってしまう。

千代丸って結局何だったの??


PHP
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