toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「ちょいな人々」 荻原浩

2013年04月29日 | 読書日記
ありがちな話を描いた短編集。
設定やストーリはわりと普通だけど、そこは荻原浩。
エピソードや描写が冴えていて、思わすクスッとしてしまう箇所が満載。
でも、彼は長編のほうが向いていると思う。

文藝春秋
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「秘剣霞颪」 鳥羽亮

2013年04月28日 | 読書日記
はぐれ長屋の用心棒シリーズの19巻。
今回の相手は悪徳商人の越野屋と悪役人の秋月。
ストーリは毎回おなじみの勧善懲悪(とはちょっと違うか・・)。
とは言え、巧みな展開で読んでいて飽きることは無い。

双葉文庫
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「ヒア・カムズ・ザ・サン」 有川浩

2013年04月27日 | 読書日記
基本設定が同じ登場人物の2つの異なる物語が楽しめる。
「ヒア・カムズ・ザ・サン」と「ヒア・カムズ・ザ・サンParallel」。

最初の話は、登場人物がみんな普通の人(ただし一人は特殊能力「残留思念」を持っている・・これは両方の話で共通)の設定で全体にほのぼのとした話。
後の話は、一人どうしようもない人が居て、読んでいるだけで腹がたってくる感じ。でもこちらの話の方が読後感がさわやか。

新潮社
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「新型固体ロケット『イプシロン』の挑戦」 宇宙航空研究開発機構

2013年04月23日 | 読書日記
イプシロンだけでなく、日本のロケットの開発の歴史などロケットに関する話や、ロケット打ち上げに携わる人達の声などテンコ盛りの内容。
ただ、何の説明も無くいきなり専門用語が出てきたりして面喰うところも・・
巻末に用語解説を付けて欲しかった。

毎日新聞社
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「県庁おもてなし課」 有川浩

2013年04月21日 | 読書日記
荻原浩の「メリーゴーランド」と同じく公務員が頑張る話。
県庁の職員がだんだん意識を変えて行って、本当に良いものを作り出そうとするメインのストーリと2つのラブストーリと、男同士の友情のサイドストーリが良い感じで絡み合って進んでいく。
有川浩お得意の自衛隊の話は無し。
登場人物の会話が高知弁で一部理解しにくいところが難。


角川書店
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「白いへび眠る島」 三浦しをん

2013年04月17日 | 読書日記
SFというかジュブナイルというか・・普通じゃない話。
可もなく不可もなく、普通に面白く読める小説。。

「世界は理由の定かでない決まりごとで成り立っている」
その通り!!


角川文庫
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「レジスタンス、ニッポン」 戸梶圭太

2013年04月13日 | 読書日記
荻原浩の「ハード・ボイルド・エッグ」の出来損ない・・といった感じの作品。
テンポの良い文章で、軽快に物語が進んでいく・・と言うつもりで書いているんだろうけど、軽薄さを感じさせるだけ。
中盤からストーリが少し面白くなり始めるけれど、期待するだけ残念な結末。

双葉社
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「玉磨き」 三崎亜記

2013年04月10日 | 読書日記
変わった職業に着いている人などのルポルタージュのパロディ小説。
いかにも清水義範がやりそうな作品だけど、書いたのは作風がまるで違う三崎亜記。
最初は本当のルポだと思って、「変わった仕事が有るもんだ・・」と思って読んでいたけど二人目、三人目・・と読んで行って気づいた。
やっぱりこういう作品は清水義範にはかなわないです。
後書きや参考文献まで凝って作っている割には、イマイチ・・・

幻冬舎
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「チヨ子」 宮部みゆき

2013年04月08日 | 読書日記
なんとも不思議な話の短編集。
宮部みゆきらしくない作品だけど、もしかしたら彼女らしい作品とも言えるかも。
なんだかやるせない気持ちになる話ばかりで、個人的には・・・

光文社文庫
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「物理パラドックスを解く」 ジム・アル=カリーリ 訳:松浦俊輔

2013年04月07日 | 読書日記
元が悪いのか訳が悪いのか私が悪いのか良く分らないけど、とにかく理解しにくい。
簡単なことをワザと分りにくく記述してるとしか思えない箇所が多い。
肝心な物理パラドックスの内容以外の歴史などの背景の説明の部分も分りにくくて、基礎知識の無い人(そして私程度の読解力の人)はまるで分らないかもしれない。
私は大学の物理系の授業で習ったけど・・

ソフトバンク・クリエイティブ
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「隠された刻」 坂東眞砂子

2013年04月06日 | 読書日記
SFになるのか??
3つの時代の異なる話がランダムに語られるので分りにくいことこの上ない。
メインとなる現代の話の途中で過去の2つの話が挟まれるという構成。
そのうちにもう一つ別の話(死者の視点の話)まで始まるし、全く別人の書いた日記も出てきて話がぶち切れ。
想像が付くとおりそれらの話はやがて一つの話にまとまって行くが、死者の話が過去の話に繋がったりして収拾が付かない。
最後は原子爆弾が爆発して終わったと思ったらまた過去の出来事や死者の話に繋がってゆく。。
ちなみに原子爆弾はそんなことでは爆発しませんよ!!

新潮社
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「むかしのはなし」 三浦しをん

2013年04月02日 | 読書日記
日本の昔話をモチーフにして現代または近未来に置き換えた話ということらしけど、どの作品も原作のイメージはどこにも無く、その目論見が上手く行ってるとは思えない。
普通の小説として読んで面白いけど、三浦しをんの場合は期待値が大きいからちょっと物足りなさを感じてしまう。

幻冬舎
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