toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「俵万智のハイテク日記」 俵万智

2019年04月24日 | 読書日記
個人的に顔が大好きな(笑)俵万智が当時のハイテクのパソコンおよびワープロに挑戦した時の日記風エッセイ。

パソコンが「マイコン」と呼ばれ、CPUは8ビット、N88ベーシックとかCP/Mが走っていた時代からエンジニアやってて、パソコンの設計したことも有る私からすれば、素人さんはこんな風に思っているのか・・・と新鮮な発見ばかり。

今では誰もがパソコンやスマホを使いこなしてるけれど、この本が書かれた89年当時は一般の人がパソコンを使うことは殆どなかったと思う。(私も仕事で使わなければ触ってなかったと思う)
環境に恵まれた面はあるものの果敢にも挑戦したのはたいしたもんだと感じました。



朝日新聞社
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「いも殿さま」 土橋章宏

2019年04月24日 | 読書日記
作者得意の事実に基づいた小説。
今回は石見銀山の代官井戸平左衛門の物語。

個人的にははじめて聞いた全く知らない人物だったので、架空の話かと思って読み始めたけれど、途中で調べてみたら実在の人物だった。(なんせ人文系は弱いのです。)

この手の作品は事実と作者の創作の境は分からないし、かなり脚色されているとは思うけれど、そういうことは考えずに純粋に小説として楽しめれば良いと思っているが、面白く読むことができた。
最後は結構感動的。




角川書店
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「ビッグ・クエスチョン」 スティーブン・ホーキング

2019年04月22日 | 読書日記
それまでのホーキング博士の著作のように、物理の話を説明する内容の本では無くて、博士の考えを述べた内容。
もちろん、最新の物理学の裏付けに基づいて、そこから考えを進めていった内容で、単純な空想物語ではない。
博士の個人的な見解だから、成程と思うところも有れば、それはどうかな・・?というところも多い。
ドナルド・トランプとイギリスのブレグジットには懸念してることが良く分かるし、もっとも共感できる。

10のテーマについて、単純に「それはね・・」と答えるのではなく、現代の物理学の検知の説明から話をはじめてホーキング博士の個人的な意見を語っている。

文章は難しくなくて理解できるけれど、全体を読むと何故か何を言ってるのかわからない箇所がいくつか有るんだけど・・。





NHK出版
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「長浜高校水族館部」 令丈ヒロ子

2019年04月09日 | 読書日記
釣り好きなので、「水族館部」のタイトルにひかれて読んでみた。

実在する「長浜高校水族館部」を舞台にしたドキュメンタリ風フィクション。
高校に水族館部が有るなんてちょっとすごい。

この手の小説はみんなそうだけど、事実とフィクションが入り混じっていて、読者にはどれが事実なのか判断できないけれど、どうも大げさに書かれているところはみんな事実らしい。
すごい高校の部活動があったものだ。

大人が読んでも十分楽しめるけれど、子供にも読んでもらいたいということか、すべての漢字にルビが振ってありちょっと読みにくかったです。

ところどころに入るイラストはなかなか良い。





講談社
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「銀座ともしび探偵社」 小松エメル

2019年04月08日 | 読書日記
探偵ものと言うよりもファンタジー。
銀座で「不思議」を集める探偵事務所を舞台にした連作短編集。

「不思議を集める」という設定は斬新だし、登場人物もみんな個性的で素晴らしい。
徐々に背景が明かされて最後にどんでん返し(?)と言う構成も割かし上手くできているとは思うけれど、そもそもその「不思議を集める」と言うことの必然性とか動機みたいなものがはっきりしないのに、みんなひたすら歩きまわって「不思議」を集めている。
依頼者が現れないのにこの事務所はどうやって利益を上げているのかとか、読んでいて余計な心配までしてしまう。
なんだか、堀川アサコの出来損ないというか、小路幸也の失敗作といった感じ。
折角のアイデアを生かし切れていないどころか、すっかり殺してしまっているようで非常にもったいない。






新潮文庫
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「熱い絹」 松本清張

2019年04月06日 | 読書日記
綾辻行人、有栖川有栖、島田荘司と言った作家の作品を読んでしまった後では、やっぱり古臭く感じてしまうけれど、当時はこのあたりがミステリの本道だったんだろうと思う。
もうすでに知っているメンバーの間でさえ、同じ内容のセリフを詳細に何度も繰り返すのにはちょっとイライラ。

取ってつけたようになりがちな最後の謎解きが、あまり不自然な感じでなく流石。。





講談社文庫(上下巻)
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