toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「でーれーガールズ」 原田マハ

2014年09月28日 | 読書日記
売れっ子漫画家の佐々岡鮎子(小日向アユコ=あゆ)が母校の創立120年の記念行事とそれに合わせて行われる同級会に参加するため、高校時代を過ごした岡山に行く。
そこで昔の友人達と再開したり、思い出の場所を巡ったりしながら当時を振り返っていくという構成で、現代と高校時代の物語が並行して進んでいく。
どちらの物語もそれぞれに楽しめるが、予想もしない結末。


祥伝社
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「妻恋坂情死行」 鳥羽亮

2014年09月27日 | 読書日記
鳥羽亮には珍しい恋愛物語。

幼馴染の京四郎とふさが恋に落ちるが、様々な事情からふさは吉原に身を沈め、京四郎は辻斬り強盗で金を得ては、ふさのもとに通い続ける。
その後の展開は、各章のタイトルから予想できるとおり。

それなりに読ませるけれど、ちょっと薄っぺらな印象。


幻冬舎
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「ミッドナイト・ラン!」 樋口明雄

2014年09月27日 | 読書日記
ご都合主義のストーリ展開と、ドタバタ劇満載とくると安っぽい小説を連想するけれど、この作品は読み応え充分。
誰が一番悪いのか最後までわからないが、巻頭の登場人物の一覧で想像がついてしまうところが残念。
ラストはどうやって助かって3年後に結びつくのか謎。


講談社
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「鬼はもとより」 青山文平

2014年09月23日 | 読書日記
タイトルと表紙のイラストから京極夏彦系の話かと思ったら全く違う内容だった。
貧困にあえぐ国を立て直すために鬼となった人物の物語。
読み応え充分。


徳間書店
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「ライツ・オン!」 土橋章宏

2014年09月21日 | 読書日記
「まらそん侍」と同じく史実を基にした小説。
役人と攘夷派の武士の妨害にめげずに灯台建設のために力を注ぐイギリス人技師リチャードとその家族、通訳の丈太郎と灯台建設に協力する日本人技師田中久重や村人たちの交流を描いた心温まる話。


筑摩書房
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「スナックちどり」 よしもとばなな

2014年09月16日 | 読書日記
離婚したばかりのさっちゃんが、従妹のちどりとイギリスのペンザンスという町で過ごした数日感の話。
ちどりの優しさを感じて明るい気持ちになれる。



文藝春秋
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「レミングスの夏」 竹吉優輔

2014年09月15日 | 読書日記
ナギが一人で何とかするんだろうと言う想像通りの結末だったけど、それなりに良くできた話だった。
いたるところ伏線で、軽く読み飛ばしていると後で読み返さないといけない。

作者のこだわりで、肝心なことをぼかしておいて後から詳細に語るという手法が多用されているので、なんだかさっぱり分からない状態で読まなくてはいけないところばかりで疲れる。
ぼかし方も非常に不自然で、気になって仕方ない。
ストーリが良くできている分、そのあたりの書き方をなんとかすればもっと素晴らしい作品になるのに残念。


講談社
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「アポロンの嘲笑」 中山七里

2014年09月14日 | 読書日記
やっぱり原発はやめようよ。

柴田哲孝の「デッドエンド」と同じく、ある目的を持った者の逃亡劇。
原発のいい加減さと恐ろしさが克明に描かれている。


集英社
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「それは秘密の」 乃南アサ

2014年09月12日 | 読書日記
短編の間に4ページくらいの超短編を挟んだ形式の短篇集。
どれもそれなりに面白く読める。
間に挟まっている超短編は、どれも一人称と三人称が混在していて分かりにくいけど、短いのでもう一度読めば理解できる(笑)



新潮社
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「わたしが殺した男」 永瀬隼介

2014年09月08日 | 読書日記
タイトル通りのハードボイルド。
続編らしくて、所々に前作の内容らしき事柄が登場してちょっと患わいい。
とぼけていていい加減だけど、ちゃんと肝を抑えている佐藤(秀)はこの手の小説にはよくあるパターンだけど、龍二といいコンビ。
ダメそうな八木もなかなかのハードボイルドで、やるときはやるタイプ。

ショッキングな場面から始まるけれど、一人称と三人称が入り混じって何度も読み返さないと登場人物が何人いるのか理解できなかった。
このまま分かりにくいまま進むのかと思いきや、冒頭だけであとは全部三人称でヤレヤレでした。
あと、物語が解決した後の話が長すぎ・・




中央公論新社
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「オサキ婚活する」 高橋由太

2014年09月06日 | 読書日記
もののけ本所深川事件帖シリーズの一作目の「オサキ江戸へ」が面白かったので探してきた。
残念ながら2作目の「オサキ鰻大食い合戦へ」は見つからなかったけれど、3作目のこれが見つかったので早速入手して読んでみた。

一作目同様、ほのぼのとした調子でなかなか面白いけれど、最後がイマイチ。折角の楽しい話が、残酷な結末でちょっと残念。
トボけた蜘蛛ノ介の出番が少ないのも残念。


宝島社
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「オサキ江戸へ」 高橋由太

2014年09月05日 | 読書日記
設定がユニークで面白い。
登場人物がみんな個性的で楽しい。
シリーズものらしいので、他の物もぜひ読んでみたい。

宮部みゆきの作品と言われたら納得していまいそうな作風。



宝島社
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「磁極反転」  伊予原 新

2014年09月01日 | 読書日記
「日本沈没」の現代版みたいな話。
過去何度も有った地球の磁極の反転がはじまる。
地場が弱まるに連れ様々な現象が起こるが、それに付け込んで金儲けをしようとしたり、何かをやらかそうとしたりする人が現れる。
血液型で性格が決まるなんてことを信じてる人が居るように、科学に弱い人は似非科学に騙されやすいけど、ここまで行くかなぁ・・・という私にはちょっと考えられない内容で非現実的に感じたけれど、それなりに楽しく読めた。


新潮社
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