toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「星と半月の海」 川端裕人

2012年12月31日 | 読書日記
短編小説集。
動物園に勤める人や博物館に勤務する人と動物との関わりを描いた作品。
ストーリーが分かりやすいものも有るけれど、妙に哲学的で「結局何なの?」と言う話が多い。
私の理解力が足りない??


講談社 1600円
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「しっぽちゃん」 群ようこ

2012年12月31日 | 読書日記
短編小説集。
全てペットが登場する群ようこお得意のジャンルの話。
イヌ、ネコだけでなく、小鳥、ハムスター、カメのほかヤモリやダンゴ虫まで登場する。
ペットを飼うことに興味は無いけどこれを読むと、何か飼ってもいいかな・・という気分になる。


角川書店 1300円
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「天国旅行」 三浦しをん

2012年12月30日 | 読書日記
7編の作品による短編集。
ちょっと思いテーマの作品が多くて、読むときは体調万全の時をお勧めします。

三崎亜紀の「バスジャック」と似た感じで、シュールな作品ばかり。


新潮社 1400円
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「ジャズと落語とワン公と」 赤井三尋

2012年12月29日 | 読書日記
ミステリー短編集。
作品も作者も何も知らずに、タイトルだけで選んだ本。
ワン公はともかく、ジャズと落語と好きなものが2つタイトルに有ったから思わす手を出してしまった。

「ジャズと落語とワン公と」と言うのは、収録されている短編の中の一つのタイトル。
3篇の話が収録されているけど、作品の出来は普通。
ただ、状況設定がちょっと変わっていて面白いかも・・


講談社 1500円
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「下町ロケット」 池井戸潤

2012年12月28日 | 読書日記
ご存知、昨年の直木賞受賞作。

川端裕人に「夏のロケット」と言う作品がある。
高校時代にロケットにあこがれていた仲間が、自分達でロケットを飛ばす話だけど、タイトルからこの作品も同じように下町の工場でロケットを作って飛ばす話だろうと勝手に想像していたが、まるで違う話。
前半は完全に企業小説。
悪質な特許抗争に巻き込まれて会社が危機に陥る。
ところがこれに勝訴(実際は和解)して、逆に多額の資金を得る。
この資金を元手にロケットを開発するのかと思ったらそんな単純な話ではなかった。

バラバラだった社員達が団結して立ち向かって行く様子は感動的だけど、エンジニアの私としてはもう少し技術的なことにも触れて欲しかった。
すでに出来上がって特許を取った技術が最初からある設定ではなく、そこに至る過程とか・・

あと登場人物が、取引先の人や目上の人に対して、自分のことを「俺」って言うのが納得できない。
いくら技術屋でもそんな非常識な人は居ませんよって。。


小学館 1700円

夏のロケット 文春文庫 638円
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人生激場 三浦しをん

2012年12月27日 | 読書日記
エッセイ集。
彼女のエッセイは始めて読んだけど、とにかく面白い。
西原理恵子の感覚で椎名誠を足して群ようこの文体で書いた感じ(って分るかなぁ・・)。

週刊誌に連載されたものに、作品によっては後日譚が追加されているが、それがまた面白い。
ちょっと群ようこに近いところもあるけれど、彼女はまた独特の世界を作り上げている。
妄想とトンでもない比喩が最高です。
マイナスポイントはカバーのデザインがダサいところ。


新潮社 1400円
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ランクインン

2012年12月26日 | 読書日記
最近日によっては80人前後の訪問者がいらっしゃって、2万番台ですがランキングが表示される日があります。
どうもありがとうございます。
何かコメント入れてもらえるともっと嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
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財布のつぶやき 群ようこ

2012年12月25日 | 読書日記
群ようこのエッセイにハズレは無い。
これも最高に面白い。
いくつかの雑誌に連載されたエッセイを集めたもので、それぞれには一貫したテーマがあるけれど、どんなテーマでも彼女を通してみると、面白く見えてしまう。
全て共感できるわけじゃないけれど、とにかく読んでいて楽しい。


角川書店 1300円
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神去なあなあ日常 三浦しをん

2012年12月24日 | 読書日記
たまたま読んだのが凡作が2作続いて、ちょっと・・と思い始めていたけれどこれはなかなか面白かった。
林業に携わる青年と言う設定も斬新だし、彼が働く村の住民のキャラクタもすごい。
三浦しをんは始めて読んだ「星間商事」や「まほろ駅前」の路線の作家だと思っていたけど、どうもいろいろな作風を使い分けする人らしい。
これは、ユーモア路線ではないけれど、その面白さで一気に読ませる。


徳間書店 1500円
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それなりに生きている 群ようこ

2012年12月23日 | 読書日記
特定のテーマの無いエッセイ集。
エッセイの女王と私が勝手に思ってる群ようこだからつまらない訳が無い。
特に決まったテーマが無いとは言え、動物、特にネコの話が過半数を占めている。
「こんな感じ」に登場するネコのモデルと思われる話も出て来る。


筑摩書房 1400円
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きみはポラリス 三浦しをん

2012年12月22日 | 読書日記
短編集。

三浦しをんの作品と言う事で期待して読んでみたけれど、彼女の作品としてはどれも凡作。
作品毎に文体を使い分けているところはさすがと思うけれど・・
あと、フラッとどこかに出かけてしまう男が登場するところも彼女の作品らしいところ。


新潮社 1600円
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小暮荘 三浦しをん

2012年12月21日 | 読書日記
都内にあるおんぼろアパートの住人とその周辺の人の物語をオムニバスで描いた作品。
アパートの設定は、群ようこの「れんげ荘」にちょっと似ている。

全体的には「面白かった!」と思える作品だけど、群ようこの作品のようにカラッとしてなくて、ドロドロとした感情などが描かれていて、そのリアルさで中盤はちょっと引いてしまう。

それにしても、三浦しをんは作品ごとに作風が違うけれど、本当に同じ人が一人で書いているの?
そう言えば、ふと旅に出てしまう男が登場するところが共通する。(笑)


祥伝社 1500円
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告白 湊かなえ

2012年12月19日 | 読書日記
なんとも衝撃的なお話。

数年前に新聞などで結構話題になっていたのでずっと読みたいと思っていた作品です。
主要な登場人物の視点で、それが訓話だったり、手紙だったり、日記だったりと表現手段を変えながら物語が進んでいくのは斬新なアイデア。
ストーリーが進むだけでなく、別の視点から語られることにより衝撃的な新事実が出てくる。
最後のほうは構成に懲りすぎて、ストーリーの衝撃さが薄められてしまった感じ。


双葉者 1400円
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仏果を得ず 三浦しをん

2012年12月18日 | 読書日記
古典に限らずジャズ以外の芸能に関しては興味も知識も無い私は、読み始めたとたん「失敗した」と思った。
というのも、これは古典芸能の世界に生きる人の話だった。
作品中で、「文楽」と言ったり「義太夫」と言ったり「浄瑠璃」と言ったりしていて、それがどう違うのか、はたまた一体何の話なのかという基本的なことが最後まで謎のままだったけど、普通の人は一般常識として知っているんでしょうか?
ハードバップとモダンジャズみたいなもの??

実際読んでみると、文楽とか浄瑠璃とかの知識が無くても充分楽しめる話でした。知っていればもっと面白いのかもしれませんが・・・・
その文楽だか義太夫だかの語り部(大夫)の芸に対する成長と恋愛の物語。
三浦しをんの前2冊と違って、極普通の文体で書かれた作品だけど、ストーリ設定は一番変わってる。
普通に面白い小説です。


双葉者 1500円
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まほろ駅前多田便利軒 三浦しをん

2012年12月17日 | 読書日記
星間商事を読んで、すっかり三浦しをんを気に入ってしまったのでとりあえず図書館に有った彼女の本を全部借りてきた。その中の一冊。

「まほろ市」と言うのは、有栖川有栖等による連作「まほろ市の殺人」(有栖川のしか読んでないけど・・)というのが有るけれど、何か関係が有るのだろうか??

星間商事の時は、群ようこが書いたようただと思ったけれど、これはまるで荻原浩。
まったく器用な作家なんですね、三浦しをんさんは。
この作品もユーモアあふれる文体でストーリも状況設定も登場人物もみんなぶっ飛んでいて一気に読めてしまう。
おもしろい。お勧めです。


文藝春秋 1600円
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