toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「ホテル・カイザリン」 近藤史恵

2023年07月31日 | 読書日記
色んなタイプの短編集。

「おはようおかえり」がちょっとオカルトっぽかったけれど、私的には「近藤史恵ってこういうのも書くんだ」という感じ。

良かったのは下記の作品。
ちょっとブラックな「降霊会」、「甘い生活」(「降霊会」と同じネタの使いまわし感あり)、「未事故物件」そして表題作。
ミステリテイストの「「孤独の谷」。

逆に最後の「老いた犬のように」はなんだかなぁ・・の作品。


ところで「孤独の谷」では香苗が「弟―美希の父親は・・」って言ったところで気づかないのはおかしくない?






2023.7.30
光文社
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「やさぐれトラックドライバーの一本道迷路」 橋本愛喜

2023年07月30日 | 読書日記
小説かと思ったらちょっと違った。

仕事柄物流のトラックドライバーとは関わる機会も多いし、想像できることも有って何となく知っていた内容だったけれど、大変良く分かりました。
トラックドライバーに関する様々な問題をユーモアを交えて分かり易く書かれた本。
こういうことを多くの人が知ることは大切なんじゃないかな。。

ただ一つ、同じ内容が何度も出てきて「それさっき読んだ」というところがちょっと多すぎた。

トラックドライバーほどじゃないにしても、好きだから・・というモチベーションで続けているのはエンジニアも一緒。
開発エンジニアはホワイトカラーとブルーカラーの中間みたいな仕事内容だけど、好きじゃなければやってられない!と言うのは同じです。

それにしても、この著者は文章上手いなぁ。







2023.6.29
KADOKAWA
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「宇宙の終わり」 ニュートン編集部

2023年07月29日 | 読書日記
過去のニュートンの記事をまとめたもの。
ニュートン、その他で読んで知識として持っていた内容だけど、知らなかったことも・・・。
真空崩壊という概念ははじめて知りました。

分かり易く纏められているし、イラストも良くできていて興味ある人にはお勧め。






2023.7.25
ニュートンプレス
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「うどん陣営の受難」 津村記久子

2023年07月29日 | 読書日記
読書メーターの献本で当選しました。
先ず、実物を見てびっくり。
タイトルや作者名は背表紙と腰巻に書いてあるだけで変わった装丁。
出版社も聞いたことの無く、ちょっと不思議な感じ。

で、内容はこれもなんとも・・・と言うところ。
設定がユニークでストーリもそれなりに面白いと思うけれど、登場人物達のキャラがみんな平凡で特に盛り上がりも無くて、最後まで淡々と進んでしまった印象。
設定を生かし切れていない感じでちょっともったいない。






2023.7.7
U-NEXT
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「パシヨン」 川越宗一

2023年07月28日 | 読書日記
私にはダメでした。

「見果てぬ王道」もそうだったけど・・・




2023.7.7
PHP研究所
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「文通小説」 眞島めいり

2023年07月28日 | 読書日記
金原ひとみの「腹を空かせた勇者ども」から意図せず、女子中学生が主人公の小説が続いた。
「腹を空かせた勇者ども」と違って登場人物達はみんな理解できる言葉で話すから分かり易かったけど、「腹を空かせた勇者ども」の方がリアルなのかな?

こちらは中学3年生が1年間かけて成長して行く物語。
友だち、進学、将来のことについて色々悩みながら成長していく姿には共感できる。

転校していった友人との文通は重要なアイテムにはなっているけれど、文通小説というタイトルとはちょっと違うかも。





2023.5.23
KODANSHA
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「腹をすかせた勇者ども」 金原ひとみ

2023年07月27日 | 読書日記
金原ひとみは「蛇にピアス」を文藝春秋で読んで以来かも・・。
一緒に読んだ綿矢りさの「蹴りたい背中」に比べてあまり面白いとは思わなかったから、なんとなく手を出してなかった。

これは中高一貫の女子校に通う少女の、中2から高1まで日常を描いた作品。
そこそこ面白いんだけど、出てくるカタカナの単語がさっぱり。
ゲームやアプリなんかの名前だと思うんだけど・・・。
あと、友だちとの会話も一部理解不能。
まあそれらがわからなくても特に問題無いからスルーしてれば良い。

ただ、特に主人公の気持ちを表現する場面とかで、文章がやたら長いうえ読点が(場合によっては句読点が)ほとんど入らないところが結構有って読むのに苦労する。

とりあえずもうちょっとオジサンにも読みやすくて分かり易くしてもらえたらありがたかったけど、いかがなものでしょうか。
金原ひとみの小説ってみんなこんな感じ?

それにしてもママの思考原理は、全く理解も共感もできない。





2023.6.30
河出書房新社
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「ワースト・インプレッション」 滝田務雄

2023年07月26日 | 読書日記
コージーミステリの連作短編集。

設定が非現実的すぎるのはこの手の作品の多くがそうだから良いとしても、中途半端にドタバタでちょっとイラっとするし、ミステリとしてもイマイチ。
以前読んだ「ポンコツ探偵の名推理」よりは多少良かったかな‥と言った感じ。

ただ、最後の作品(時系列的には一番最初になる)が今後の展開の基になっているようなエンディングなのに、その設定がほかのどの作品にも出てこない。
その流れの作品が今後登場するならそっちは面白そうな気がする。




2014.1.25
双葉社
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「梅雨物語」 貴志祐介

2023年07月25日 | 読書日記
「秋雨物語」の続編なのかな?

冒頭の「皐月闇」は復習に燃える女性の執念を描いた中編で設定が凝っている。
後は長めの短編が2作。

「ぼくとう奇譚」は木内昇や朱川湊人に通じる世界だけど、夢と現実の境が無くなるファンタジー。

「くさびら」は、この本の中で一番(と言うより唯一)良かった。
ただ、前半の鶴田の行動や思考がミスリードを誘うため不自然すぎるし、結末と整合しない。






2023.7.14
KADOKAWA
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「前の家族」 青山七恵

2023年07月23日 | 読書日記
以前読んだ「ブルーハワイ」が私にはイマイチ理解できなかったので、どうだろうと思いながら手を出してみた。
読みだしたら、群ようこか三浦しをんみたいな感じで物語が進んでいく。

ちょっとホラーっぽいと思ったけれど、途中からほのぼの系の展開になる。
しかし、また雲行きが怪しくなって、「まさかこうはならないだろうな?」と思っていたラスト。

峯尾家の息子に指摘されて電気がつけっ放しかも・・って思ったとき消しに行かなかったのか?



2023.7.17
小学館
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「ブラックボックス」 砂川文次

2023年07月22日 | 読書日記
どうしようもない男の物語。
自転車で働ているときはまだ良かったけれど、刑務所に入ってからはやたらと哲学的になって何が言いたいのかさっぱり分からなくなる。




2023.1.24
講談社
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「水たまりで息をする」 高瀬準子

2023年07月22日 | 読書日記
主人公の夫が水道水に触れられなくなって入浴しなくなる。
なんだ、この設定は・・・と上手く受け入れ垂れない状態で最後まで読み続けた。
詰まらなくは無いけれど、ずっと違和感が続いて、ラストは中途半端な感じ。

一番の疑問は散髪はどうしていたのか?





2022.7.18
集英社
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「また、同じ夢を見ていた」 住野よる

2023年07月21日 | 読書日記
ちょっとエキセントリックな少女が一人称で語る物語。
主人公の少女の個性が面白くてすいすい読める。

途中からファンタジーの要素が入ってきて、どう着地するのかと思っていたら夢オチ?
何だかうまくごまかされた感じ。。

live me=桐生 は考え過ぎ?






2016.2.21
双葉社
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「ノウイットオール」 森バジル

2023年07月20日 | 読書日記
短編小説集かと思ったら、長編小説。
「第○話」でなく「第○章」となってるのはそのため。
でも、無関係な話を途中から無理やり関連付けて最後にまとめた感じで短編集とした方が良かったのでは?

第一章推理小説
なんだこのいい加減な推理は・・・と思ったらそう来るの?という展開。
やられた。

第二章青春小説
推理小説で唐突に出てきたM-1という漫才コンテスト(実在するらしい)。
最後の場面の伏線にしているだけかと思いきや、そのままこの章の振りになっていた。
かなりご都合主義的展開だけど内容は良かった。
でも、私は女性の髪形はショートカットが好き。

第三章科学小説
科学小説というよりファンタジー。
青春小説の脇役で登場した少女が主人公で、彼女は推理小説の主人公とも関係が有るらしい。
推理小説、青春小説の出来が良かったの対して2段ほど落ちている。

第四章幻想小説
これも幻想小説って感じじゃないなぁ。
科学小説が未来から来た人がテーマに対して、パラレルワールドからやってきた人が主人公。
ちなみにこの主人公は科学小説ではモブキャストで登場していて、逆に推理小説の主人公達がこちらではモブキャストで登場する。
物語の最後では科学小説と青春小説がリンクしていくけれど、そこまでするの?って感じ。

第5章恋愛小説
続けて幻想小説のモブキャストが主人公。
それまでの話とリンクしまくるけれど、物語そのものはイマイチ。

エピローグはそこに繋がるのか・・という考えオチ。





2023.7.10
文藝春秋
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「恋の幽霊」 町屋良平

2023年07月18日 | 読書日記
町屋良平は2冊目だけど、もう読まないと思う。



2023.7.30
朝日新聞出版
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