toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「逢魔が時に会いましょう」 荻原浩

2020年05月27日 | 読書日記
京極夏彦みたいな妖怪の研究者である准教授の布目がフィールド調査のために募集したアルバイトに応募した高橋真矢。
座敷わらし、河童、天狗の調査に行く3篇の連作短編集。
二人で調査旅行しているうちに徐々に布目にひかれていく真矢。
続編が出るのかな??




集英社文庫
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「天竜川高校 竜競部」 郁子匠

2020年05月19日 | 読書日記
ブックオフの100円コーナで厚さだけで選んだ本。
内容を確かめないで買ったけれど、これがなかなかの当たり!!

バリバリ伝説の設定をちょっと変えてひねった感じ。
ストーリも鈴鹿4耐がもて耐になっただけなので、どうしてもバリバリ伝説を連想してしまう。

伏線というにはあまりにあからさまに繰り返される、英子の予知が物語のキモだろうなと思っていたらまさしくその通りの展開。
ガソリンの伏線も想像通り。
でも、なかなか良かったです。

ただ、土下座することに何故それほどこだわるのか、ちょっと不自然。
それと表紙に描かれている部長は美人という設定なのに、どういうことよ・・・。







マイクロマガジン
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「偉大なるしゅらぼん」 万城目学

2020年05月17日 | 読書日記
「ホルモー」と同じく、特殊な設定に最初のうちは付いていけないけれど、異常度が三崎亜紀ほどではないのでほどなく理解できるようになる。
いったん理解してしまうと、あとはサクサク読み進められる。

白馬に乗って城内をうろつく女性とか、謎の力を持つ校長先生とか、ユニークなキャラクターが登場するが、設定が特殊なためまるで違和感なく受け入れられる。
ストーリもドタバタ系だけど、安っぽくなりそうなところをギリギリで踏みとどまている感じでうまくまとまっている。






集英社文庫
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「失踪都市 所轄魂」 笹本稜平

2020年05月10日 | 読書日記
無人と思われた家から2人の白骨遺体が発見されるところから物語が始まる。
事件性が無いと思われた事案だったが、意外な展開を見せて大きな事件になって行く。
その事件は導入部の背景説明のようなもので、そのうち重大事件が起こるんだろうなと思いながら読んでいたのに、そのまま物語の本筋になっていき戸惑っているうちにもどんどん進んでゆく。

捜査が進むにつれ事件は複雑化していき、ギクシャクしていた捜査チームもまとまっていく中、捜査を妨害するのは意外にも警察内の別部門だったりして登場人物は増える一方。
誰を信じていいのか疑心暗鬼になりながら捜査を続けていくうちに徐々に全体像が見えてきて、物語は俄然面白くなっていく。
そこで気になるのが、残りのページ数。
警察組織の中にまで複雑に絡み合う事件が解決するには残りが少なすぎる・・・・。
もしかして、この小説は物語が完結しないで終了するのか??と思っていると、最後はあっさり解決。
こういう結末は斬新だったけど、ごちゃごちゃ書くよりも良かったかも。。

途中で交わされる捜査員たちの会話が、安っぽい青春ドラマみたいなのばかりなのは頂けない。



徳間文庫
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