花粉症は鼻水や涙目などの症状をもたらす季節性の病気らしい。アレルゲンという原因物質による目鼻の炎症だという。
いつやらも、とある短編集に登場した二人の老人が、公園のベンチで話をしている。
「近くのコンビニが消えましたな…」
「ですな…。しかし、そんな目を赤くして涙を流されることでも…」
「ああ、私、花粉症で、今の時期はダメなんですわ」
「そういうことですか。花粉症は嫌ですなぁ~。私も鼻を責められております、ははは…」
そう言った老人も鼻水を啜(すす)りながら手弁当で持参したお茶を飲み干した。
「鼻ですか。ははは…私は目です。コレが欠かせません」
片方の老人はポケットからハンカチを取り出すと涙を拭(ぬぐ)った。
「私もです。お互い、賑(にぎ)やかな話ですなぁ~」
もう片方の老人もポケットからハンカチを取り出し、鼻水を拭った。
「それにしても、コンビニ弁当が食べられなくなったのは、お互い堪(こた)えますな」
「さようで…」
花粉症の涙は目と鼻を泣かせるのである。コンビニ弁当が食べられなくなったからではありません。^^
完
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