首都圏に住む叔父から突然電話が架かってきた。
叔父の四男が亡くなったとき、私が出した手紙を仏壇で見つけたらしい。
私が何を書いたのか、もうすっかり忘れている。
どうでも良い話を10分ほどした。
どうやら手紙の中で叔父の終活を心配したりしたようだ。
今思えばこれもどうでも良い話なのだが。
その四男の墓守を私がしている。
今から40年以上前、次男が数ヶ月で亡くなったとき、田舎に墓を建てた。
当時はまだ叔父も若かったので年に数回は墓参りに来ていた。
その墓に四男も入ったのだ。
叔父と、四男の奥さんが子連れで来て納骨した。
奥さんは新潟だから、三回忌に来て以来顔を見ていない。
叔父も80歳を大分過ぎ、コロナ禍もあってか今はすっかりご無沙汰。
私が月2回墓参りをしている。
その叔父が言う。
「俺もそろそろ考えないといけないな。」
叔父と叔母は宗教が異なり、終活方針が決まらないのだ。