平成24年8月6日
『エイズ犯罪-血友病患者の悲劇』 櫻井よしこ著、を読んで学んだこと。
血友病とは、凝結因子の不足により血が固まらない病気。 関節内で出血が起こったらあふれた血液が組織や神経を圧迫して激痛を引き起こす。 1967年に、クリオ(通称)という凝結因子を含んだ製剤ができた。1968年にはクリオを更に便利にした濃縮血液製剤ができ、患者は社会に進出することができるようになった。
しかし、濃縮血液製剤は、輸入製剤で、加熱していなかったので、後に、エイズや肝炎などの薬害事件を引き起こすことになる。
米国でのエイズ発症を知り、患者たちは 「濃縮血液製剤はやめた方が良いのではないか」 と主治医に尋ねるが、どの医者も「大丈夫」と答える。 お医者さんが太鼓判を押すのだからと、濃縮血液製剤をうち続けて、彼らはエイズに感染してしまう。
患者 → 医者 → 厚生省
医者は、「大丈夫」と言ったらいけません。 「私はわからないが、厚生省が大丈夫と言っているから大丈夫ではないか」が事実でしょ!
そして、私たちが知っておかなければならないのは、厚生省が守っているものは、「国民の利益=安全」ではなくて、「国の利益」なんだということ。
では、私たちの安全は誰が守るか?
そりゃ、自分でしょ!
自分で判断つかないときには、信頼する人に一任する (ただし、その人が判断失敗した場合には自分が失敗したって事だよ)
事実として、血友病患者のなかにも、医者の勧めを断り、濃縮血液製剤からクリオに変更してエイズ感染から逃れた人もいる。
厳しいけれども、そう覚悟すると、スッキリするネ!