きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

狂言季期

2011-07-03 19:20:17 | 観劇・伝芸
久しぶりの「釣狐」と金剛能楽堂。金剛さんはコンパクトで観やすい能楽堂だけどあまり縁がなくて実は2回目。

前回も狐の時で、茂山童司さんの披きでした。

今回は茂山逸平さんが主催する狂言会の第一回という事で逸平さんが再び「釣狐」を上演される事に・・・。



今回は披きではないのですが、逸平さんの披きが観れなかった私は逸平さんの「釣狐」は初めて。

「釣狐」は演じる側はもちろん大変なんですが、何故か観る側も緊張する。
どうも肩に力を入れて観てしまうようで、終演すると妙に疲れているのです。

初演を観ていないので比べる事はできないですし、人と比較するものでもないのですが、この曲は多分、その時の持てる力をすべて注ぎ込まないと成り立たない曲ではないかと思うのです。
ですから、演者が真摯に曲に向かう姿が観られて大満足。

それに、元来とても良く通る声を持っておられる逸平さんの事。面を付けてのセリフなどもとても良く響いており、安心感を持てました。

それにしてもこれまで観た中で一番大きくて、足の長い狐でした(笑)。

もう1曲は「素袍落」。
この曲も結構、重い曲。こちらのシテは宗彦さん。

今回の会で「素袍落」「釣狐」という重い曲を演じているのが少年隊だった4人。
なんだか時の流れを感じてちょっと感慨に浸ってしまいました。

そして思った事は、狂言以外の事にも色々挑戦されている逸平さん達ですが、やはり狂言をされているのを観るのが私は好きだという事。

観客としてはあまり成長できていないのですが、これからも狂言を観て行きたいなと思っています。
コメント
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