きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

ジャージーボーイズ

2016-07-09 19:59:48 | 観劇・ミュージカル
シアタークリエでミュージカル「ジャージーボーイズ」チームWHITEの公演を観て来ました。



この作品はいわゆるジュークボッスミュージカルと言われる作品ですが、使用される曲を歌っているアーティスト自身(この作品の場合はフォーシーズンズ)の物語になっている所でしょうか。

ただ、私は洋楽の事は全くわからないので、フォーシーズンズがどれほど凄いグループだったのかは実の所、全く知りませんでした。

でも、そんな私でも聞いた事がある曲が何曲もあるという事が彼らの凄さを物語っているのかもしれないです。


この作品の上演にあたっては主人公のフランキーヴァリ役を演じる役者さんについては本国プロデューサーである、ボプゴーディオ(フォーシーズンズのメンバー)さんのOKが必要という条件があり、その条件をクリアしたのが中川晃教さんでした。


舞台を観て思ったのは、「やはり、彼にしか出来ないよね。この役は」という事。

それはただ、高い声が出るというだけではなくて、栄光の裏の影、天才の孤独などの負の部分も魅せる事が出来る人なんですよね。

天才の孤独といえば、M!のヴォルフにもつながるんだけど・・・。

明るい人だけど、影が似合う人とでも言うのかな。私にはそんな風に見えてます。


ただ、この役は高い音で歌う曲が多くて、負担の大きい役なので、シングルキャストで1ケ月間、上演し続けるのはかなり大変かも。

海外でのキャストを見てもフランキー役がダブルになっているのですよね。

最近はダブル以上のキャスト構成が多いので、彼自身も久しぶりなのではと思います。

でも、カーテンコールでの輝くような笑顔を見ていると、この作品に出演している事を心から楽しんでいるように見えて、客席の盛り上がりが、何かしらのエネルギーになっているといいなと思いました。



私が観たのはWHITEで、トミーは中河内さん、ボブは海宝さん、ニックは福井さん。

中河内さん以外は意識して観るのは初めて。

その中河内さんはダンス公演で、観させていただいていた事もあって、ダンスが上手い人というイメージだったのですが、歌もとても良かったですし、本当は強くないのに、人に弱味を見せたくなくて強がってる感じがとっても良くでて、トラブルメーカーなのに、切り離されない感じが表現されていたと思います。

ボブの海宝さん。実は今回の公演で、是非、彼の歌を聞いてみたいと思ってましたので、願いが叶って嬉しかったです。

そして、ボブの登場場面の歌は鳥肌が立つくらい、良かったです。

ニックの福井さん。

人物的にちょっと難しい役。普通の人で、ちょっと引いたところから、グループを見つめてる。

自分の居場所を探していて、結局、家に戻ってしまうのだけど、普通の人が爆発した時の寄せ付けない感じがとても良くでていたと思う。

でも、本当は一番、心に闇をかかえていたのかも、そして、負けず嫌いなのかも。


神様はやはり、残酷ですね。

才能のあるものとないものを創られるのだから。

でも、この4人。

バラバラになりながらも、完全には断ち切られてなくて結ばれている。

自分は古いタイプの人間だからというフランキーのセリフが印象に残っているのですが、そんな古いタイプの人間がとても良く似合う中川さんでした。

フォーシーズンズの4人がフランキーの声に魅せられて結ばれたように、WHITEチームの4人も中川さんの歌に魅せられているように感じました。



全体的はとても良い舞台で、3時間があっという間だったのですが、情報量がかなり多くて、ちょっと疲れるのも事実。

また、テレビが舞台上に沢山置かれてる場面がいくつかあるのですが、数が多すぎて、舞台の狭さを感じてしまって、ちょっと微妙な印象を持ちました。

あと、ジャージーガールズには何かしらの統一感があった方が良かったかなと・・・。

ここまで書いて、何なんですが、トワング中心の歌唱よりいつもの歌唱の中川さんの声の方が好きではあります。

再演があったら、REDも観たいです。

その時は、是非、名古屋にも来てくださいね。

名古屋押しの中川さんが主演なのですから・・・。
コメント
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