ザ・ミュージックマン

名古屋で西川貴教さん主演のミュージカル「ザ・ミュージックマン」を観て来ました。

作品はブロードウェイミュージカルの典型的を行く作品で、１幕はやや間延びしている感じがあり、長いと感じましたが、２幕はテンポも出て、結構楽しめました。
でも、やはり、どこか古い感じはしましたけれど・・・。

物語は「街にはブラスバンドが必要だ」と言葉巧みに人々を騙して楽器や制服を売りつけては姿を消す詐欺師がある田舎町で巻き起こす騒動を描いたもので、物語の展開は読めてしまうのですが、子役さんの上手さもあって、感動できました。

それにしても最近の子役さんは本当に凄いですね。感心する事しきりでした。歌にダンスにお芝居ともう立派なミュージカル俳優さん

さて、主演の西川さん。歌が上手いのは良く知っていましたが、舞台を観るのは初めてでした。
私は朗々と歌い上げる歌い方よりも普通に普通に歌って上手い方の方が好きなので、その点では西川さんの歌は私の好みでした。
ただ、作品のナンバーが彼の歌の良さをもっと引き出せるナンバーだったら、もっと輝けるのに、もったいないなと思ったりもしました。
でも、舞台の中心で常に作品を引っ張っておられる姿は好印象でした。

相手役の彩乃かなみさん。こちらは流石の上手さ。
歌っても踊ってもヒロインなんですよね。宝塚におられた頃の舞台はほとんど観ていないのですが、久しぶりに元娘役で舞台で活躍される方が登場したという印象なので、これからも色々な作品で観られる事を期待しています。
宝塚ＯＧというと男役さんばかりが舞台で活躍されていますが、娘役さんの美しい高音が舞台に響くのって気持ちいいですよね。

その他、植木豪さん、竹内都子さん、うつみ宮土理さんをはじめアンサンブルの皆さんもとても良かっただけに、そのレベルに達していない人が悪る目立ちをしてしまうのが少々残念ではありましたが、久しぶりにザ・ミュージカルを観たという感じでした。

そうそう、この作品のラストは出演者の皆さんのブラスバンド演奏でした。「上海バンスキング」のような完成度にまでは届いてないかもしれないですが、盛り上がっていました。