フランスの哲学者ジャック・デリダは「赦しは、赦し得ぬものへの赦し」と言った。
仏語の原語は”Le pardon est le pardon de ce qui ne peut être pardonné”
英訳は "Forgiveness is the forgiveness of what cannot be forgiven."
アメリカの神学者・ラインホールド・ニーバーがimpossible possibility(不可能の可能性)っていう高度で崇高な概念を提唱している。
そのニーバーの哲学・神学を研究していたら、このジャック・デリダの難解なる言葉に出会った。
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福音書ルカ23:34にも、この偉大で崇高なる「赦し」の文脈で、有名な言葉がある。
イエスが十字架に架けられながら、十字架に架けた悪い人たちに向かって:
「父なる神よ、彼らを赦し給え。彼らは自分が何をしているか分かっていないのです。」
Jesus said, “Father, forgive them, for they do not know what they are doing.”
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家庭連合が解散騒ぎになったときに、田中会長もルカ23:34を引用されて、信者に冷静さと赦しを説いたらしい。
解散させようとするメディアや政府(文科省)に対して、福音書の一節を引用して、信者に平静を求める。
なんと素晴らしい宗教であることよ。
オウム真理教とはだいぶ違いますね。