川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

赦しは、赦し得ぬものへの赦し

2024年12月31日 | 宗教
フランスの哲学者ジャック・デリダは「赦しは、赦し得ぬものへの赦し」と言った。

仏語の原語は”Le pardon est le pardon de ce qui ne peut être pardonné”

英訳は "Forgiveness is the forgiveness of what cannot be forgiven."

アメリカの神学者・ラインホールド・ニーバーがimpossible possibility(不可能の可能性)っていう高度で崇高な概念を提唱している。

そのニーバーの哲学・神学を研究していたら、このジャック・デリダの難解なる言葉に出会った。
____________

福音書ルカ23:34にも、この偉大で崇高なる「赦し」の文脈で、有名な言葉がある。

イエスが十字架に架けられながら、十字架に架けた悪い人たちに向かって:

「父なる神よ、彼らを赦し給え。彼らは自分が何をしているか分かっていないのです。」

Jesus said, “Father, forgive them, for they do not know what they are doing.”

____________

家庭連合が解散騒ぎになったときに、田中会長もルカ23:34を引用されて、信者に冷静さと赦しを説いたらしい。

解散させようとするメディアや政府(文科省)に対して、福音書の一節を引用して、信者に平静を求める。

なんと素晴らしい宗教であることよ。

オウム真理教とはだいぶ違いますね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コンプライアンスは他責的、... | トップ | 執行草舟の本 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

宗教」カテゴリの最新記事