2020年3月3日 18時17分新型コロナウイルス
韓国では、新型コロナウイルスの感染者がさらに374人増えて5000人を超え、韓国政府は病床を確保するために、症状が軽い人を受け入れるための新たな施設を設けるなど対応に追われています。
韓国政府は3日午後、新型コロナウイルスの感染者が、さらに374人増え5186人になったと発表しました。また死者の数は、これまでのところ28人となっています。
こうした中、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、3日、感染が集中している南部のテグ(大邱)で陣頭指揮をとっているチョン・セギュン(丁世均)首相をはじめ、全国各地の担当者を中継でつないで対策を協議しました。
この中でムン大統領は「マスクを迅速かつ十分に供給できず、国民に対して申し訳ない」と述べました。
また、不足している病床を確保するため、病院は症状が重い感染者を中心に受け入れ、症状が軽い人は新たに設けた「生活治療センター」で対応すると説明しました。
テグにできた最初の生活治療センターでは、およそ160人を受け入れることができ、センターの前では救急車が長い列を作って次々に感染者を搬送していました。
韓国政府によりますと、自宅で待機している感染者がテグだけでおよそ1800人いるということで、各地にセンターをつくっておよそ2000人を受け入れる準備を進めているということです。
韓国では、入院できずに待機している間に亡くなった人もいて、感染が急速に拡大する中でいかに治療を進めていくかが課題となっています。