まえがき
『安倍政権の国家社会主義的体制は着々と進みつつある。
マスコミ各社の国家総動員化を進めつつ、警察の特高化も押し進めている。
以前、政治哲学者ハンナ・アーレントは、多数の罪なきユダヤ人たちをガス室へと送る指揮をとった、
アイヒマンの裁判を傍聴して、
「悪の平凡さ」を指摘し、ユダヤ人社会から孤立し、大学の教職からも追い出されそうになった。
アーレント女史が、今回の事件を見たら、「日本の警視庁捜査二課もヒトラーに忠実につかえる
アイヒマンそっくりの表情ね。」とおっしゃるだろう。
北朝鮮のミサイル危機を二〇〇九年の立党時から七年訴え続けていた「国防」を明確に主張した唯一の政党、
幸福実現党本部に八月二日午前十時十分に家宅捜索が入り、
NHKの十二時のニュースにタイムリーな映像が流れた。
翌八月三日午前には、祝砲のように、北朝鮮から秋田県近辺にノドンミサイルが二発発射された。
あまりの共時性と、悪の平凡さに驚きを禁じ得ない。
国難も、国益も理解せず、神仏への尊崇の気持ちで聖務を遂行している人たちと、その聖域を、
現代のゲッベルスやアイヒマンたちは、土足で汚したのである。
公職選挙法は、フェアな選挙を行うために与党が作成したものだが、
その実、細かい法解釈にうとい新人やミニ政党を潰すために悪用されている。
安倍首相が選挙前に大型景気対策や低所得層に一万五千円バラまきを公表して、実質上の国民の
公然買収をしても何の問題もなく、マスコミの社長を宴会接待しても、買収にはあたらず、
タレントかどうかも判らないぐらいの人が選挙応援したとかで、交通費程度の金が動いたかどで
何人もが逮捕でき、政党潰し、教団弾圧ができるのである。
本書は、エドガー・ケイシー霊による「リーディング」(霊査)である。
日本国憲法にいう「信教の自由」や「言論・出版の自由」が本物かどうかを世に問う書でもある』