思えば俺が小学生の時、
映画「Let It Be」を見るのは至難の技だった
(アルバム「Get Back」の録音風景映画)
当然劇場公開は無いし、Video化も皆無。
唯一UA(USA盤)から一時期発売されてすぐに廃盤になったLDが
5万円くらいのプレミア価格で稀に出てくるくらい・・・
それに比べ、今や日本語字幕付きDVDで簡単に見れるなんて
ホント、凄い時代だよなぁ・・・
当時この映画を丸々収めたブート・レコードを購入し、
マニアックな「ビートルズ道」に進んだ記憶がある。
今回ゆっくりとそんな自分のルーツ「Get Back Session」に向き合ってみた。
そもそも「Get Back」というアルバムが未だに人々を魅了し、
ビートルズ最高の「影の部分」であり続けられるのは
何を隠そう「アンソロジー後にもかかわらず未発売」であるからであろう
そして、その膨大なセッション録音テープは
「トゥイッケンナム録音」「Apple録音」共にまだまだ隠されているのだから、
マニアにとってはお宝中のお宝であり、
全てのロック・ミュージシャンにとっても必聴なのは言うまでもない
もちろんコレだけ莫大なテープが存在するのは、
「映画フィルム」としてセッション全てを録画・録音していたからに他ならない。
しかし、一般のロック・ファンには「GET BACK」って
となっちゃうのでココで改めて説明しておこう。
ビートルズのラスト作品は?
そう。「Let It Be」である。
でも、ビートルズ自身は「Abby Road」と言うだろうし、
俺を含む多くのファンも「Abby Road」で異論はない
ではなぜ
実は「Abby Road」は録音が「Let It Be」よりも後、
つまり最後を意識した形で録音された作品が「Abby Road」なんだ。
「Let It Be」はその後にオマケで作られた作品で、
メンバー自体もあまり興味が無く、解散に向かう際に発売されているんだよね。
で、その「Let It Be」の元になったアルバムが「GET BACK」だったんだ。
元々は「Abby Road」前に録音され、発売予定だったんだけれど、
「出来の悪さ」にメンバーが「発売中止」を決め、
「Abby Road」のセッションに臨む。
結果的に「Abby Road」の評価が良かったので、
ジョンがフィル・スペクター(現在殺人容疑で死刑囚)に依頼し、
膨大なテープを編集させて「Let It Be」を完成させる。
ちなみに「Let It Be Naked」は
フィル・スペクターの編集を嫌うポールが
「Let It Be」を作り直したって感じかな。
いづれにしろ「Get Back」とは無関係の音源でガッカリ。
(コレはこれでいいんだけどね)
おっと、ついついビートルズだと長くなっちゃうなぁ。
そう云うわけで、このアルバム「Get Back」と
コレが出来るまでの「Get Back Session」がいかに重要か
分かっていただけましたか
<5/15 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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