「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

<短編小説>『もうすこしで、私消えます・・・』(あとがき)

2012-02-01 09:19:40 | 編集長「MASH」の短編小説集
前回このブログで発表した
超短編小説
(読んでない方は当ページ右上「短編小説」をクリック!)
 
もうすこしで、私消えます・・・
 
はある女性
をモデルに書いたものだ。
 
毎日のように会っていた彼女
そんな女性を
 
できるだけ、そのまんま、美しく描きたい
 
そんな衝動に駆られて
作品化したものである。
 
面白いことに
彼女
 
書いたので、読んでみて下さい!
 
と伝えてから
ぱったりと会わなくなった。
 
毎日顔を合わせていたのに
同じ場所へ行っても
彼女と会うことはなく、
やっと彼女に会えたのは
2週間半が経過した頃だった。
 
僕は彼女の第一声
実に楽しみにしていた。
 
彼女の言葉には
いつも捻りが利いていて
とても楽しいからだ。
 
この2週間半
嫌と言うほど想像してみた。
先回りして脳みそをフル回転させた、
というわけだ。
 
本当にクイズのように
何百という回答を考えた。
どれか当たるはずだ!
と思いながら。
 
しかし、無残にも彼女の言葉は
僕の想像を遥かに超えていた。
 
初出演作、ありがとうございます!
 
初出演
という言葉は思いつかなかった。
 
ここにはすごく深い意味が、
実は込められているようにも感じる。
 
少なくとも僕は彼女出演の
第2作、3作を
書かなければいけない、
そんな状況に追い込まれたのだから。
 
カウンター越しの
美しい笑顔の
どこまで考えているのだろうか?
 
彼女の話を聞いてみたい。
そんな欲求に駆られる。
 
ちなみに
彼女がこの台詞を言った時の
 
はにかんだ笑顔
 
は写真のように切り取られ
僕の頭の中に保存してある。
 
できることなら、
そのファイルを頭の中から取り出して、
鏡のようにして彼女にも見せてあげたい。
 
そして、
ほらっ、君ってこんなに魅力的なんだぜ!
なんて、言ってみたい。
 
その仕事を
僕のペンの力だけじゃぁ
当然伝えられない・・・・
 
そんなことは分かっているんだけれど・・・。
 
んっ
今日俺が伝えたいこと
 
人は笑顔に魅力がある
ってことだよ
 
さあ、何もすることがなかったら
Smile
Smile
 Smile
 
< MASH
2012年2月1日 筆