「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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「マッシュルーム・ハイ」広報部長「Starman☆アルチ」が放つ!「爆音レコード、45回転! 〜今夜この2曲をあなたに〜」(第二回は「エルトン・ジョン)

2019-02-07 10:44:00 | 編集長「MASH」のレコード&CDラック(音楽紹介)
早いもので、
こちらのブログで書かせて​頂くのも
無事、2回目となりました。​

「Starman☆アルチ」
でございます。​
初回の記事が中々好評だったそうで、
ありがたい限りです。​

今回も
「ソウル&ラヴ」をたっぷり込めて
書いて行こうと思いますので​
どうぞ最後までお付き合いの程
よろしくお願いいたします。​

今回、Mash氏から託された
「45回転シングル盤」は、​大先生!
そう!「エルトン・ジョン」
の1974年の全米No.1ヒット​
「Bennie and the Jets」​(US盤)

そろそろ
「50年代のマニアックなカントリー」
とか「誰も知らないソウルマン」
のシングル盤なんかが来る!
と一人ビビっていたのですが…(苦笑)

とりあえず最初のうちは、
「僕の好みに沿った盤」
を選んでくれているようで!?​
何となくホッとしております。​(笑)

突然ですが皆さん、
「エルトン・ジョン」
って人、どうですか?
好きですか?​

いや、実際に会ったことがないんですよ​
「エルトン・ジョン好きなんですよ!」
って人​に…

もちろん、世界を代表する
「ピアノマン」であるのは無論
なんと!
全世界で「3億枚のセールス」を誇る、​
「超」が付くほどの大御所なのだから、​
「何曲か好きな曲がある人」
は沢山いるでしょう。​

僕は、基本的に決してドラマーではなく(笑)
自分は「ピアノマン」
だと思っているので、​
「ピアノ&ボーカル」のミュージシャンは​
昔から率先して色々と聴いてきたのです。​

とは言え僕の
「ドラマー&ヴォーカル」
としての活動をご覧になりたいなら
以下、僕のバンド「Mashroom High」
での「演奏シーンYou Tube」をご覧下さい!

バンド「Mashroom High」公式ホームページ

https://mrh.crayonsite.com




広報業務終了!(笑)

「エルトン」続けます!
それで言うと
「エルトン・ジョン」
って人、​ある意味では、
「その中の最高峰の一人」
なのですから、!

それこそ
小学生の頃「ベスト盤」を購入して以来、​
ずっと聴き続けているのですが、​
そんな僕ですら、​
誰かと「エルトン」について
熱く語った記憶が無い。​

ロックなMash氏との会話でさえ

M
「イエローブリック悪くないけど歌詞見ながら聞かないと長く感じるよな〜」

「ええっ、そうですか?2枚組ですからね。」

と言葉を切ってしまった自分が居る…
あそこでMash氏に熱く語るべきだった!

それは置いておいて
一般にロック好きと自負するの人に
「エルトン」の話をすると、​

「えっ、エルトン・ジョン?
your songの人でしょ」​

と、何処か冷ややかな、​
ちょっと小馬鹿にしたようなトーン…
で話す人も多々いるんですよ。​

もちろん大御所になれば大御所になるほど、​
「広く浅く」好きな人が増える!
のは当然のはずなのですが、​
彼の場合
「あまりに多くの人が彼を知らない」

それどころか​
「ないがしろにされている」
のではないか?と思うくらい…

今日、この機会を機に
僕の「愛すべきエルトン」
を知ってもらえる事は、​
本当に、心から嬉しい限りなんです!​

おっと!
まだ盤に針を落とす前から
テンションが上がってきちゃいましたよ​(笑)

「エルトン」は面白いミュージシャンで、​
これだけ数多くのヒットを生んでいる
にも関わらず、​歌詞を一切書かない!​

もちろん
あれほどのミュージシャンなのですから、​
全く書けないという事はないとは思う。

しかし、デビューから現在まで、​
ほとんどの曲の詞を
作詞家「バーニー・トーピン」が書き、​
その歌詞に「エルトン」がメロディを付ける、​
という作曲方法を続けている。​

この二人は、​
一時期「同居しながら曲を書いていた」
ことからも分かるように、​
単なる作詞家と作曲家以上の存在
なのでしょう。

たとえば
ビートルズの
「レノン&マッカートニー」や​
ストーンズの
「グリマーツインズ」(ミックとキース)
と同じような​強い結びつき。​
なんか「エルトン」だと軽く、
話にならないのが残念!

さて、皆さんご存知
「エルトン」一番の代表曲​
「Your song」のお話。

ココで描かれる
「繊細な世界観」は、​
あの歌詞だからこそ成り立つし、​
もしも「エルトン」や他の人の詞だったら、​
あそこまでの名曲!
にはなっていなかったでしょう!​

「エルトン」が歌詞を書かないのは、​
そんな「バーニー・トーピン」
の存在が大きく、​
また「歌詞からイメージを膨らませていく」
という作曲方法が、​「彼のスタイル」に
ぴたっと合っていたのかもしれません。​

さて、今回紹介するシングル盤​
「Bennie and the Jets」も、​
もちろん「バーニー・トーピン」との共作。​

このシングル盤が発売されるまで、​
「エルトン」はどちらかと言うと​
バラード・シンガーのイメージが強かった。

実際、現在までシングルヒットした
彼のロックナンバーは、​
「Crocodile Rock」
「土曜の夜は僕のいきがい」
ぐらい。​

この「Bennie and the Jets」は、​
重たくひきずるような
「ブルース的」なアレンジで、​
「エルトン」のシングル中では
かなり異色!
「独特の輝き」を放っている。​

残念ながら、
どうも彼のような「メロディの人」
と言うのは、​どうも
「その部分だけ」
が強調されてしまいがちで、​
実際、CDだとボーカルだけが目立ち、​
「バンドとの掛け合い的なフィーリング」
が全く伝わってこない。​

だからこそ!
と言えるこの「シングル盤」なんです!​

(「シングル盤が何故音が良いか」
については​、前回の記事で熱く語っているので、​
ぜひそれをチェックしてください)​

この曲「ベスト盤には必ず入ってくる!」
という超ヒット曲なので、​
僕も、もちろん何度も聴いてきたのですが、​

「べ、べべべべべベニーアンドジェ~ツ」​

という
「余りにキャッチ―なフレーズ」
のみの印象で…
正直、後半にかけて、
「少し間延びして退屈」
に聴こえてしまっていた!​

正直、後半のシンセサイザーの音なんて​
「あれ、こんな音入ってたんだ~」
と思ってしまうぐらい。​

このシングル盤では、​
最初から「ベッタリ張り付く」ような
「重たく、​シンプルながら芯のあるビート」
が聴こえてくる!​

この「ベッタリ感」が実に心地よく、​
「エルトン・ジョンであること」
を忘れてしまうような「渋さ」がある。​

そして、「あえて弾き込まない」
そんな「シンプルなピアノソロ」
を挟み​、いよいよ後半!​

「Benny!」
と切なく歌う
「エルトン」のファルセットボイスと​
シンセサイザーが絡み合う辺りは、どうだ!

この辺り、CDだと
「一番平坦で退屈に聴こえていた所」ですね。​
ただ、僕は間違っていた!
「エルトン先生」ごめんなさい!​

シングル盤で聴くと、​
後半になるにつれて
「バンドのボルテージ」が​
どんどん上がっているのが良く伝わってくる!
のです。

たとえば「ゴスペル」のように、​
これまた「音の塊」が迫ってくる
そんな感覚に落ち入るのです。​

それに何と言ってもピアノですよ、ピアノ!​

「プログレ隆盛の70年代」
において、​
「エルトン」のピアノは実にシンプル!​

同時期から活躍を続け
アメリカのピアノマンとして、​
何かと比較されることが多い​
「ビリー・ジョエル」
でさえ、複雑なフレーズを入れたり、​
特にライブでは
「ジャズ的なアドリブ」を弾いたりする。​

「エルトン」には、
そういった華やかなプレイが一切なく、​
彼のライブで見られる
「奇抜なファッションやパフォーマンス」
が嘘のように​?
「実に基本に忠実」な「シンプル・ピアノ」
を弾くのです。​

でも当然のコトですが
実際、めちゃくちゃ上手なんですよ!
この人。

シンプルなので
「ピアノ弾き」には少し物足りないかな?​
と思っていたのですが、実は違ったんです…​

この曲の後半における、​
「エルトンの叩きつけるような」
本当に
「鍵盤を力いっぱい叩いて弾いてる」音!

僕はこのシングル盤を聴くまで
全く気づきませんでした。​お恥ずかしい…

ここではピアノを「メロディ」でなく​
ドラムのような「パーカッション」的な音
として使ってるんです。​

そのピアノの激しいビートに牽引され、​
先ほど説明した「バンドサウンド」と
ボーカル、シンセサイザーが絶妙に絡み合う!​
これは、もう本当にゴスペルですよ。​

ああ、「エルトン先生」。​
今まで気づかないでごめんなさい…

このシングルがリリースされた
1974年頃になると、​イギリスはもちろん
アメリカでの「エルトン人気」も高まっており、​
ちゃんと「アメリカ人好み」を意識してる辺り、​
彼のしたたかさと「作曲家」としての
「プロ根性」を感じますね。​

その彼の狙いは見事に当たり、​
この曲は見事「全米No.1」に輝く
大ヒットを記録しております。​

さて、シングル盤の「音の塊」を浴びて、​
すっかりヘロヘロな状態の僕なのですが、​

…まだB面が残っています!​

Mash氏との会話で出た
前述2枚組アルバム
「Goodbye Yellow Brick Road
(黄昏のレンガ路)」の​
D面ラストを飾る美しいバラード
「Harmony」

A面を聴いた後でクールダウンするには丁度良い、​
どちらかと言うと、
この曲の方が「一般的なエルトンのイメージ」
ですね​。
何て良く出来たカップリングでしょう!​

この曲と言い、
「Your song」と言い、​
特に初期の「エルトン」には、​
何処か
「今にも切れそうな細い糸で繋がっている」
かのような​
「危うい繊細さ」があります。​

よく「ロックミュージック」は、​
「若者の怒り」や「社会へ不満の衝動」
だと言われますが、​
「エルトン・ジョンの音楽」
からは、​
そう言った要素は一切見えてこない。​

どちらかと言うと、
彼が長らく抱えているコンプレックス、​
(これは彼自身が語っているが「幼い頃からのルックス」に対する劣等感や​
「性的マイノリティ」である自分との葛藤)​

そういった「負の感情」を、​
音楽へ昇華しているように感じるのです。​

過去でも現代でも、​
みんな
「何かしらの悩み」や「劣等感」
を抱えて生きています。​

「自分の外見」
だったり
「仕事や人間関係」
だったり。​

本当に「十人十色」「多種多様」なのですが、​
どうも現代の人達は、その衝動を​
SNS等で「内にこもって発散する」
そんな人が多いようです。​

今から50年前、ミュージシャンを志す​
イギリスの若者
「レジナルド・ケネス・ドワイト」は、​
「エルトン・ジョン」
という全く新しいキャラクターを生み出した。​

これは、今まで抱えていた
「劣等感」との決別であり、​
「プロのミュージシャン」
としてやって行く覚悟でもあるのですが、​

「自らの悩みや劣等感」
とどう立ち向かうか。​
その一つの答えを
「エルトン・ジョン」は
音楽を通じて示してくれているように、​
僕には思えるのです。​

さて、皆さん、​
「エルトン・ジョンって好きですか?​」
僕は好きですよ。
「エルトン・ジョン。」

たとえ彼の事が好きでなくても、​
彼の生んだ「数々の名曲」たちを
好きになってくれれば、​
現在、引退を宣言し、​
人生最後のツアーを行っている彼も本望でしょう!​

「エルトン」に愛を込めて!

( 企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)

https://1on1.crayonsite.com


バンド「Mashroom High」公式ホームページ

https://mrh.crayonsite.com



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ゲスト・ライター陣紹介

〈Starman☆アルチ〉

俺「Mash」のバンド
「マッシュルームハイ」の現メンバー
ドラム、キーボード、広報担当。

ジェリーズ軍団では
「ハウリンメガネ」
「ジョーカーウーマン」
と共に、音楽専門ライター陣
「ロック・マニアックス」
を2019年新規結成。
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「マッシュルーム・ハイ」広報部長
「Starman☆アルチ」による
「今月のソロ・ステージ」情報

【2月のライブ予定】
・2月11日(月)広島県三原市
 「はるのんcafe」14:00~

・2月24日(日)
「相模原 すずらんハウス 」19:00~

両公演共にチャージは特にございません。
ぜひ御気軽にお越しくださいませ。