早いもので、
こちらのブログで書かせて頂くのも
無事、2回目となりました。
「Starman☆アルチ」
でございます。
初回の記事が中々好評だったそうで、
ありがたい限りです。
今回も
「ソウル&ラヴ」をたっぷり込めて
書いて行こうと思いますので
どうぞ最後までお付き合いの程
よろしくお願いいたします。
今回、Mash氏から託された
「45回転シングル盤」は、大先生!
そう!「エルトン・ジョン」
の1974年の全米No.1ヒット
「Bennie and the Jets」(US盤)
そろそろ
「50年代のマニアックなカントリー」
とか「誰も知らないソウルマン」
のシングル盤なんかが来る!
と一人ビビっていたのですが…(苦笑)
とりあえず最初のうちは、
「僕の好みに沿った盤」
を選んでくれているようで!?
何となくホッとしております。(笑)
突然ですが皆さん、
「エルトン・ジョン」
って人、どうですか?
好きですか?
いや、実際に会ったことがないんですよ
「エルトン・ジョン好きなんですよ!」
って人に…
もちろん、世界を代表する
「ピアノマン」であるのは無論
なんと!
全世界で「3億枚のセールス」を誇る、
「超」が付くほどの大御所なのだから、
「何曲か好きな曲がある人」
は沢山いるでしょう。
僕は、基本的に決してドラマーではなく(笑)
自分は「ピアノマン」
だと思っているので、
「ピアノ&ボーカル」のミュージシャンは
昔から率先して色々と聴いてきたのです。
とは言え僕の
「ドラマー&ヴォーカル」
としての活動をご覧になりたいなら
以下、僕のバンド「Mashroom High」
での「演奏シーンYou Tube」をご覧下さい!
バンド「Mashroom High」公式ホームページ
広報業務終了!(笑)
「エルトン」続けます!
それで言うと
「エルトン・ジョン」
って人、ある意味では、
「その中の最高峰の一人」
なのですから、!
それこそ
小学生の頃「ベスト盤」を購入して以来、
ずっと聴き続けているのですが、
そんな僕ですら、
誰かと「エルトン」について
熱く語った記憶が無い。
ロックなMash氏との会話でさえ
M
「イエローブリック悪くないけど歌詞見ながら聞かないと長く感じるよな〜」
僕
「ええっ、そうですか?2枚組ですからね。」
と言葉を切ってしまった自分が居る…
あそこでMash氏に熱く語るべきだった!
それは置いておいて
一般にロック好きと自負するの人に
「エルトン」の話をすると、
「えっ、エルトン・ジョン?
your songの人でしょ」
と、何処か冷ややかな、
ちょっと小馬鹿にしたようなトーン…
で話す人も多々いるんですよ。
もちろん大御所になれば大御所になるほど、
「広く浅く」好きな人が増える!
のは当然のはずなのですが、
彼の場合
「あまりに多くの人が彼を知らない」
それどころか
「ないがしろにされている」
のではないか?と思うくらい…
今日、この機会を機に
僕の「愛すべきエルトン」
を知ってもらえる事は、
本当に、心から嬉しい限りなんです!
おっと!
まだ盤に針を落とす前から
テンションが上がってきちゃいましたよ(笑)
「エルトン」は面白いミュージシャンで、
これだけ数多くのヒットを生んでいる
にも関わらず、歌詞を一切書かない!
もちろん
あれほどのミュージシャンなのですから、
全く書けないという事はないとは思う。
しかし、デビューから現在まで、
ほとんどの曲の詞を
作詞家「バーニー・トーピン」が書き、
その歌詞に「エルトン」がメロディを付ける、
という作曲方法を続けている。
この二人は、
一時期「同居しながら曲を書いていた」
ことからも分かるように、
単なる作詞家と作曲家以上の存在
なのでしょう。
たとえば
ビートルズの
「レノン&マッカートニー」や
ストーンズの
「グリマーツインズ」(ミックとキース)
と同じような強い結びつき。
なんか「エルトン」だと軽く、
話にならないのが残念!
さて、皆さんご存知
「エルトン」一番の代表曲
「Your song」のお話。
ココで描かれる
「繊細な世界観」は、
あの歌詞だからこそ成り立つし、
もしも「エルトン」や他の人の詞だったら、
あそこまでの名曲!
にはなっていなかったでしょう!
「エルトン」が歌詞を書かないのは、
そんな「バーニー・トーピン」
の存在が大きく、
また「歌詞からイメージを膨らませていく」
という作曲方法が、「彼のスタイル」に
ぴたっと合っていたのかもしれません。
さて、今回紹介するシングル盤
「Bennie and the Jets」も、
もちろん「バーニー・トーピン」との共作。
このシングル盤が発売されるまで、
「エルトン」はどちらかと言うと
バラード・シンガーのイメージが強かった。
実際、現在までシングルヒットした
彼のロックナンバーは、
「Crocodile Rock」
「土曜の夜は僕のいきがい」
ぐらい。
この「Bennie and the Jets」は、
重たくひきずるような
「ブルース的」なアレンジで、
「エルトン」のシングル中では
かなり異色!
「独特の輝き」を放っている。
残念ながら、
どうも彼のような「メロディの人」
と言うのは、どうも
「その部分だけ」
が強調されてしまいがちで、
実際、CDだとボーカルだけが目立ち、
「バンドとの掛け合い的なフィーリング」
が全く伝わってこない。
だからこそ!
と言えるこの「シングル盤」なんです!
(「シングル盤が何故音が良いか」
については、前回の記事で熱く語っているので、
ぜひそれをチェックしてください)
この曲「ベスト盤には必ず入ってくる!」
という超ヒット曲なので、
僕も、もちろん何度も聴いてきたのですが、
「べ、べべべべべベニーアンドジェ~ツ」
という
「余りにキャッチ―なフレーズ」
のみの印象で…
正直、後半にかけて、
「少し間延びして退屈」
に聴こえてしまっていた!
正直、後半のシンセサイザーの音なんて
「あれ、こんな音入ってたんだ~」
と思ってしまうぐらい。
このシングル盤では、
最初から「ベッタリ張り付く」ような
「重たく、シンプルながら芯のあるビート」
が聴こえてくる!
この「ベッタリ感」が実に心地よく、
「エルトン・ジョンであること」
を忘れてしまうような「渋さ」がある。
そして、「あえて弾き込まない」
そんな「シンプルなピアノソロ」
を挟み、いよいよ後半!
「Benny!」
と切なく歌う
「エルトン」のファルセットボイスと
シンセサイザーが絡み合う辺りは、どうだ!
この辺り、CDだと
「一番平坦で退屈に聴こえていた所」ですね。
ただ、僕は間違っていた!
「エルトン先生」ごめんなさい!
シングル盤で聴くと、
後半になるにつれて
「バンドのボルテージ」が
どんどん上がっているのが良く伝わってくる!
のです。
たとえば「ゴスペル」のように、
これまた「音の塊」が迫ってくる
そんな感覚に落ち入るのです。
それに何と言ってもピアノですよ、ピアノ!
「プログレ隆盛の70年代」
において、
「エルトン」のピアノは実にシンプル!
同時期から活躍を続け
アメリカのピアノマンとして、
何かと比較されることが多い
「ビリー・ジョエル」
でさえ、複雑なフレーズを入れたり、
特にライブでは
「ジャズ的なアドリブ」を弾いたりする。
「エルトン」には、
そういった華やかなプレイが一切なく、
彼のライブで見られる
「奇抜なファッションやパフォーマンス」
が嘘のように?
「実に基本に忠実」な「シンプル・ピアノ」
を弾くのです。
でも当然のコトですが
実際、めちゃくちゃ上手なんですよ!
この人。
シンプルなので
「ピアノ弾き」には少し物足りないかな?
と思っていたのですが、実は違ったんです…
この曲の後半における、
「エルトンの叩きつけるような」
本当に
「鍵盤を力いっぱい叩いて弾いてる」音!
僕はこのシングル盤を聴くまで
全く気づきませんでした。お恥ずかしい…
ここではピアノを「メロディ」でなく
ドラムのような「パーカッション」的な音
として使ってるんです。
そのピアノの激しいビートに牽引され、
先ほど説明した「バンドサウンド」と
ボーカル、シンセサイザーが絶妙に絡み合う!
これは、もう本当にゴスペルですよ。
ああ、「エルトン先生」。
今まで気づかないでごめんなさい…
このシングルがリリースされた
1974年頃になると、イギリスはもちろん
アメリカでの「エルトン人気」も高まっており、
ちゃんと「アメリカ人好み」を意識してる辺り、
彼のしたたかさと「作曲家」としての
「プロ根性」を感じますね。
その彼の狙いは見事に当たり、
この曲は見事「全米No.1」に輝く
大ヒットを記録しております。
さて、シングル盤の「音の塊」を浴びて、
すっかりヘロヘロな状態の僕なのですが、
…まだB面が残っています!
Mash氏との会話で出た
前述2枚組アルバム
「Goodbye Yellow Brick Road
(黄昏のレンガ路)」の
D面ラストを飾る美しいバラード
「Harmony」
A面を聴いた後でクールダウンするには丁度良い、
どちらかと言うと、
この曲の方が「一般的なエルトンのイメージ」
ですね。
何て良く出来たカップリングでしょう!
この曲と言い、
「Your song」と言い、
特に初期の「エルトン」には、
何処か
「今にも切れそうな細い糸で繋がっている」
かのような
「危うい繊細さ」があります。
よく「ロックミュージック」は、
「若者の怒り」や「社会へ不満の衝動」
だと言われますが、
「エルトン・ジョンの音楽」
からは、
そう言った要素は一切見えてこない。
どちらかと言うと、
彼が長らく抱えているコンプレックス、
(これは彼自身が語っているが「幼い頃からのルックス」に対する劣等感や
「性的マイノリティ」である自分との葛藤)
そういった「負の感情」を、
音楽へ昇華しているように感じるのです。
過去でも現代でも、
みんな
「何かしらの悩み」や「劣等感」
を抱えて生きています。
「自分の外見」
だったり
「仕事や人間関係」
だったり。
本当に「十人十色」「多種多様」なのですが、
どうも現代の人達は、その衝動を
SNS等で「内にこもって発散する」
そんな人が多いようです。
今から50年前、ミュージシャンを志す
イギリスの若者
「レジナルド・ケネス・ドワイト」は、
「エルトン・ジョン」
という全く新しいキャラクターを生み出した。
これは、今まで抱えていた
「劣等感」との決別であり、
「プロのミュージシャン」
としてやって行く覚悟でもあるのですが、
「自らの悩みや劣等感」
とどう立ち向かうか。
その一つの答えを
「エルトン・ジョン」は
音楽を通じて示してくれているように、
僕には思えるのです。
さて、皆さん、
「エルトン・ジョンって好きですか?」
僕は好きですよ。
「エルトン・ジョン。」
たとえ彼の事が好きでなくても、
彼の生んだ「数々の名曲」たちを
好きになってくれれば、
現在、引退を宣言し、
人生最後のツアーを行っている彼も本望でしょう!
「エルトン」に愛を込めて!
( 企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
バンド「Mashroom High」公式ホームページ
-------------------------------------------------
ゲスト・ライター陣紹介
〈Starman☆アルチ〉
俺「Mash」のバンド
「マッシュルームハイ」の現メンバー
ドラム、キーボード、広報担当。
ジェリーズ軍団では
「ハウリンメガネ」
「ジョーカーウーマン」
と共に、音楽専門ライター陣
「ロック・マニアックス」
を2019年新規結成。
-------------------------------------------------
「マッシュルーム・ハイ」広報部長
「Starman☆アルチ」による
「今月のソロ・ステージ」情報
↓
【2月のライブ予定】
・2月11日(月)広島県三原市
「はるのんcafe」14:00~
・2月24日(日)
「相模原 すずらんハウス 」19:00~
両公演共にチャージは特にございません。
ぜひ御気軽にお越しくださいませ。
こちらのブログで書かせて頂くのも
無事、2回目となりました。
「Starman☆アルチ」
でございます。
初回の記事が中々好評だったそうで、
ありがたい限りです。
今回も
「ソウル&ラヴ」をたっぷり込めて
書いて行こうと思いますので
どうぞ最後までお付き合いの程
よろしくお願いいたします。
今回、Mash氏から託された
「45回転シングル盤」は、大先生!
そう!「エルトン・ジョン」
の1974年の全米No.1ヒット
「Bennie and the Jets」(US盤)
そろそろ
「50年代のマニアックなカントリー」
とか「誰も知らないソウルマン」
のシングル盤なんかが来る!
と一人ビビっていたのですが…(苦笑)
とりあえず最初のうちは、
「僕の好みに沿った盤」
を選んでくれているようで!?
何となくホッとしております。(笑)
突然ですが皆さん、
「エルトン・ジョン」
って人、どうですか?
好きですか?
いや、実際に会ったことがないんですよ
「エルトン・ジョン好きなんですよ!」
って人に…
もちろん、世界を代表する
「ピアノマン」であるのは無論
なんと!
全世界で「3億枚のセールス」を誇る、
「超」が付くほどの大御所なのだから、
「何曲か好きな曲がある人」
は沢山いるでしょう。
僕は、基本的に決してドラマーではなく(笑)
自分は「ピアノマン」
だと思っているので、
「ピアノ&ボーカル」のミュージシャンは
昔から率先して色々と聴いてきたのです。
とは言え僕の
「ドラマー&ヴォーカル」
としての活動をご覧になりたいなら
以下、僕のバンド「Mashroom High」
での「演奏シーンYou Tube」をご覧下さい!
バンド「Mashroom High」公式ホームページ
広報業務終了!(笑)
「エルトン」続けます!
それで言うと
「エルトン・ジョン」
って人、ある意味では、
「その中の最高峰の一人」
なのですから、!
それこそ
小学生の頃「ベスト盤」を購入して以来、
ずっと聴き続けているのですが、
そんな僕ですら、
誰かと「エルトン」について
熱く語った記憶が無い。
ロックなMash氏との会話でさえ
M
「イエローブリック悪くないけど歌詞見ながら聞かないと長く感じるよな〜」
僕
「ええっ、そうですか?2枚組ですからね。」
と言葉を切ってしまった自分が居る…
あそこでMash氏に熱く語るべきだった!
それは置いておいて
一般にロック好きと自負するの人に
「エルトン」の話をすると、
「えっ、エルトン・ジョン?
your songの人でしょ」
と、何処か冷ややかな、
ちょっと小馬鹿にしたようなトーン…
で話す人も多々いるんですよ。
もちろん大御所になれば大御所になるほど、
「広く浅く」好きな人が増える!
のは当然のはずなのですが、
彼の場合
「あまりに多くの人が彼を知らない」
それどころか
「ないがしろにされている」
のではないか?と思うくらい…
今日、この機会を機に
僕の「愛すべきエルトン」
を知ってもらえる事は、
本当に、心から嬉しい限りなんです!
おっと!
まだ盤に針を落とす前から
テンションが上がってきちゃいましたよ(笑)
「エルトン」は面白いミュージシャンで、
これだけ数多くのヒットを生んでいる
にも関わらず、歌詞を一切書かない!
もちろん
あれほどのミュージシャンなのですから、
全く書けないという事はないとは思う。
しかし、デビューから現在まで、
ほとんどの曲の詞を
作詞家「バーニー・トーピン」が書き、
その歌詞に「エルトン」がメロディを付ける、
という作曲方法を続けている。
この二人は、
一時期「同居しながら曲を書いていた」
ことからも分かるように、
単なる作詞家と作曲家以上の存在
なのでしょう。
たとえば
ビートルズの
「レノン&マッカートニー」や
ストーンズの
「グリマーツインズ」(ミックとキース)
と同じような強い結びつき。
なんか「エルトン」だと軽く、
話にならないのが残念!
さて、皆さんご存知
「エルトン」一番の代表曲
「Your song」のお話。
ココで描かれる
「繊細な世界観」は、
あの歌詞だからこそ成り立つし、
もしも「エルトン」や他の人の詞だったら、
あそこまでの名曲!
にはなっていなかったでしょう!
「エルトン」が歌詞を書かないのは、
そんな「バーニー・トーピン」
の存在が大きく、
また「歌詞からイメージを膨らませていく」
という作曲方法が、「彼のスタイル」に
ぴたっと合っていたのかもしれません。
さて、今回紹介するシングル盤
「Bennie and the Jets」も、
もちろん「バーニー・トーピン」との共作。
このシングル盤が発売されるまで、
「エルトン」はどちらかと言うと
バラード・シンガーのイメージが強かった。
実際、現在までシングルヒットした
彼のロックナンバーは、
「Crocodile Rock」
「土曜の夜は僕のいきがい」
ぐらい。
この「Bennie and the Jets」は、
重たくひきずるような
「ブルース的」なアレンジで、
「エルトン」のシングル中では
かなり異色!
「独特の輝き」を放っている。
残念ながら、
どうも彼のような「メロディの人」
と言うのは、どうも
「その部分だけ」
が強調されてしまいがちで、
実際、CDだとボーカルだけが目立ち、
「バンドとの掛け合い的なフィーリング」
が全く伝わってこない。
だからこそ!
と言えるこの「シングル盤」なんです!
(「シングル盤が何故音が良いか」
については、前回の記事で熱く語っているので、
ぜひそれをチェックしてください)
この曲「ベスト盤には必ず入ってくる!」
という超ヒット曲なので、
僕も、もちろん何度も聴いてきたのですが、
「べ、べべべべべベニーアンドジェ~ツ」
という
「余りにキャッチ―なフレーズ」
のみの印象で…
正直、後半にかけて、
「少し間延びして退屈」
に聴こえてしまっていた!
正直、後半のシンセサイザーの音なんて
「あれ、こんな音入ってたんだ~」
と思ってしまうぐらい。
このシングル盤では、
最初から「ベッタリ張り付く」ような
「重たく、シンプルながら芯のあるビート」
が聴こえてくる!
この「ベッタリ感」が実に心地よく、
「エルトン・ジョンであること」
を忘れてしまうような「渋さ」がある。
そして、「あえて弾き込まない」
そんな「シンプルなピアノソロ」
を挟み、いよいよ後半!
「Benny!」
と切なく歌う
「エルトン」のファルセットボイスと
シンセサイザーが絡み合う辺りは、どうだ!
この辺り、CDだと
「一番平坦で退屈に聴こえていた所」ですね。
ただ、僕は間違っていた!
「エルトン先生」ごめんなさい!
シングル盤で聴くと、
後半になるにつれて
「バンドのボルテージ」が
どんどん上がっているのが良く伝わってくる!
のです。
たとえば「ゴスペル」のように、
これまた「音の塊」が迫ってくる
そんな感覚に落ち入るのです。
それに何と言ってもピアノですよ、ピアノ!
「プログレ隆盛の70年代」
において、
「エルトン」のピアノは実にシンプル!
同時期から活躍を続け
アメリカのピアノマンとして、
何かと比較されることが多い
「ビリー・ジョエル」
でさえ、複雑なフレーズを入れたり、
特にライブでは
「ジャズ的なアドリブ」を弾いたりする。
「エルトン」には、
そういった華やかなプレイが一切なく、
彼のライブで見られる
「奇抜なファッションやパフォーマンス」
が嘘のように?
「実に基本に忠実」な「シンプル・ピアノ」
を弾くのです。
でも当然のコトですが
実際、めちゃくちゃ上手なんですよ!
この人。
シンプルなので
「ピアノ弾き」には少し物足りないかな?
と思っていたのですが、実は違ったんです…
この曲の後半における、
「エルトンの叩きつけるような」
本当に
「鍵盤を力いっぱい叩いて弾いてる」音!
僕はこのシングル盤を聴くまで
全く気づきませんでした。お恥ずかしい…
ここではピアノを「メロディ」でなく
ドラムのような「パーカッション」的な音
として使ってるんです。
そのピアノの激しいビートに牽引され、
先ほど説明した「バンドサウンド」と
ボーカル、シンセサイザーが絶妙に絡み合う!
これは、もう本当にゴスペルですよ。
ああ、「エルトン先生」。
今まで気づかないでごめんなさい…
このシングルがリリースされた
1974年頃になると、イギリスはもちろん
アメリカでの「エルトン人気」も高まっており、
ちゃんと「アメリカ人好み」を意識してる辺り、
彼のしたたかさと「作曲家」としての
「プロ根性」を感じますね。
その彼の狙いは見事に当たり、
この曲は見事「全米No.1」に輝く
大ヒットを記録しております。
さて、シングル盤の「音の塊」を浴びて、
すっかりヘロヘロな状態の僕なのですが、
…まだB面が残っています!
Mash氏との会話で出た
前述2枚組アルバム
「Goodbye Yellow Brick Road
(黄昏のレンガ路)」の
D面ラストを飾る美しいバラード
「Harmony」
A面を聴いた後でクールダウンするには丁度良い、
どちらかと言うと、
この曲の方が「一般的なエルトンのイメージ」
ですね。
何て良く出来たカップリングでしょう!
この曲と言い、
「Your song」と言い、
特に初期の「エルトン」には、
何処か
「今にも切れそうな細い糸で繋がっている」
かのような
「危うい繊細さ」があります。
よく「ロックミュージック」は、
「若者の怒り」や「社会へ不満の衝動」
だと言われますが、
「エルトン・ジョンの音楽」
からは、
そう言った要素は一切見えてこない。
どちらかと言うと、
彼が長らく抱えているコンプレックス、
(これは彼自身が語っているが「幼い頃からのルックス」に対する劣等感や
「性的マイノリティ」である自分との葛藤)
そういった「負の感情」を、
音楽へ昇華しているように感じるのです。
過去でも現代でも、
みんな
「何かしらの悩み」や「劣等感」
を抱えて生きています。
「自分の外見」
だったり
「仕事や人間関係」
だったり。
本当に「十人十色」「多種多様」なのですが、
どうも現代の人達は、その衝動を
SNS等で「内にこもって発散する」
そんな人が多いようです。
今から50年前、ミュージシャンを志す
イギリスの若者
「レジナルド・ケネス・ドワイト」は、
「エルトン・ジョン」
という全く新しいキャラクターを生み出した。
これは、今まで抱えていた
「劣等感」との決別であり、
「プロのミュージシャン」
としてやって行く覚悟でもあるのですが、
「自らの悩みや劣等感」
とどう立ち向かうか。
その一つの答えを
「エルトン・ジョン」は
音楽を通じて示してくれているように、
僕には思えるのです。
さて、皆さん、
「エルトン・ジョンって好きですか?」
僕は好きですよ。
「エルトン・ジョン。」
たとえ彼の事が好きでなくても、
彼の生んだ「数々の名曲」たちを
好きになってくれれば、
現在、引退を宣言し、
人生最後のツアーを行っている彼も本望でしょう!
「エルトン」に愛を込めて!
( 企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」)
バンド「Mashroom High」公式ホームページ
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ゲスト・ライター陣紹介
〈Starman☆アルチ〉
俺「Mash」のバンド
「マッシュルームハイ」の現メンバー
ドラム、キーボード、広報担当。
ジェリーズ軍団では
「ハウリンメガネ」
「ジョーカーウーマン」
と共に、音楽専門ライター陣
「ロック・マニアックス」
を2019年新規結成。
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「マッシュルーム・ハイ」広報部長
「Starman☆アルチ」による
「今月のソロ・ステージ」情報
↓
【2月のライブ予定】
・2月11日(月)広島県三原市
「はるのんcafe」14:00~
・2月24日(日)
「相模原 すずらんハウス 」19:00~
両公演共にチャージは特にございません。
ぜひ御気軽にお越しくださいませ。