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「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」 (第六回) 初めての…(その二)

2019-05-17 08:45:36 | 『フクシマン土屋』コラム集
こんにちは!「フクシマン土屋」です。
 
昨日に引き続き「Mashブログ」を乗っ取ります!「フクシマン」です!
昨日は「初めてのキャンプツーリング準備編」をお届け致しましたが、読んで頂けましたでしょうか?まだの人は、そちらを読んでから続きをどうぞ!
 
さてGWなら例え福島でも「浜通り」なら凍えることもないはず!そっち方面のキャンプ場で宿泊しつつ、海を見に行こう!
あ、「浜通り」って?の人にご説明。
 
福島県は大きく3つの地域に分かれております。
あの、「県内の天気予報」とかで聞き覚えのあるやつ。
これはそこに住んでいると当たり前で気づかないのだけれど、実は他県の人が初めて聞くと、どの辺なのか全く分からないことが多いんだ(苦笑)
 
Mashが住みフクシマンも住んでいた神奈川県の東部でもそうでしょ?
「三浦半島地方」(横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町)
「湘南地方」(鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、寒川町)
「横浜地方」(横浜市、川崎市)
って具合。
で、福島県では「県」を縦にざっくりと三分割しています。とても分かりやすいです(笑)
 
左側は越後山脈と奥羽山脈に挟まれた「会津地方」。
真ん中は奥羽山脈と阿武隈高地に挟まれた、フクシマンの住んでいる「中通り地方」。
右側は阿武隈高地と太平洋に挟まれた「浜通り地方」だ。
 
どう?イメージできたかな、見事に三分割でしょ!地域ごとに気候もだいぶ違っていて、海側のほうは温暖なんだ。
 
という訳で、あったかい「浜通り」に決定。
浜通りに行くなら海を見ておくか!と単細胞的な連想ゲームで、海側の復興状況を見つつ国道6号線を北上するかな。そういえばJヴィレッジが再オープンしたし、来月にはライダーのイベントもあったから、会場の下見しておくか…
と超アバウトにプランを立て旅はスタート(笑)
 
今回、泊まるキャンプ場へは早めに入りたい!
なんせ手馴れてないもんで。そうすると海側の散策は2日目にして、アクセスしやすいよう1日目はその手前で宿泊しよう。
 
GWに入っているから、どこのキャンプ場もいっぱいだろうな…今から泊まれるとすると予約の必要のない無料のキャンプ場だな。それもマイナーなところ…
 
見つけました!「小玉ダムキャンプ場」。
ライダーのバイブル「ツーリングマップル」(地図です)にも載っていないマイナーなキャンプ場だ。位置関係も良さそう。
さて、泊まるキャンプ場と行き先は決まった!
この時点で出発当日の朝!時間はもう8時半!(汗)
 
だいたい、いつもこんな感じで漠然とした上に慌ただしい計画でのスタートです。
で、たいていの予定は未定で「行き当たりばっ旅!」になります(笑)コレは編集長Mashも同じでしょ?(笑) とにかく、ようやく出発です!
 
福島市の混雑している街中を抜けて国道114号線に入ると、交通量はあるものの、実に良いペースで車は流れている。
途中から県道40号線で飯野町へ。ここ飯野町は「UFOの里」として盛り上げている町。フクシマンはそういうの大好きだ!今度改めて訪れてリポートするぜ。
 
二本松市東和に入り国道349号線へスイッチ。
東和はマラソンが盛んで、「東和ロードレース大会」は東北のボストンマラソンと称されているくらいのレースなんだぜ!
その特色は何と言っても、道路両側に紫陽花が植えられたコースが続く「あじさいロード」!疲れも忘れるくらいキレイ。
 
そして常に上っているか下っているかの平地の無い「とんでもコース」だ!大会Tシャツには「地獄坂」とプリントされているくらいだからな(笑)
もちろんフクシマンはエントリーしているゾ!
 
小腹が空いてきたので道の駅「さくらの郷」へ。
ここでは地元のお母さんたち手作りの「ごんぼコロッケ」と「れんこんコロッケ」をいただいた。
もっちりとしたコロッケは、ごんぼ(ゴボウ)の香りがふわっとひろがり、れんこんのシャキシャキとした食感が小気味よい、もう両方おススメだ!
季節によって他のコロッケも味わえるようだ。
休憩を済ませ県道50号線で葛尾村へ。
ここから国道399号線へ乗るんだけど、この「R399」はフクシマンの大好きな道だ!
ここまでで、もうお分かりかもしれないが、3桁国道や県道、いわゆる下道・裏道が好きで、遠回りしてでも意図的に使うようにしている。
田舎道で交通量は少ないし、何よりも景色が素晴らしいから!
 
そんな中「R399」は特別でね、二十歳の時に初めてバイクを買って地図で見つけたこの道で山形県を目指したんだ。抜けられたんだだけどね、心細かったな~(笑)
 
そもそも3桁国道で県境の峠越えなんて初めてで、距離的に大したことないと思って行ったはいいが、道は細いし谷側は崩れていたりヒビが入って入っていたりで、ひもやパイロンで囲ってある始末…。
山側は上から落ちてきたであろう石とかが転がっている。前後に他車はないし対向車も来ない。
 
緊張から喉が渇いても、お店や自販機なんて皆無。集落があってちょっとホッとするも、住んでいるんだろうけど人を見かけない!ってここは、まだ峠の手前つまり半分来ていない!ますます喉が渇く…
ここで引き返しては男が廃る!と進んだ先は、さらに厳しいつづら折りのコーナーで木々に覆われた暗い道(汗)…
 
この峠が「鳩峰峠」で中央分水嶺の峠。
翌年から数年間通行止めになっちゃうんだけど、この時の経験で3桁国道や峠道が逆に好きになったんだ。
後になって「R399」は有名な酷道(国道)だと知った(笑)
こうして強烈に印象に残ったのでした…。
 
さて、長くなったがR399をのんびりと景色を見ながら葛尾村、旧都路村(現、田村市)、川内村と南下して行く。
 
いわき市へ出て、しばらく走ると本日の宿営地「小玉ダム」だ。ちなみに「いわき市」は福島県でいちばん広い!海へはまだまだ先だ。
それにしても国道114号線から県道40号線で飯野町へ入ってからここまで、GWということをすっかり忘れさせるほど空いていたな。
渋滞どころか車と会わない区間もあったぞ!そんな裏道やR399はやっぱりやめられないね~!
 
キャンプ場へ向かう前に食料を調達。
が、付近にスーパーが見つからずコンビニで済ますことに。
これまでの旅のスタイルは道の駅で車中泊が主だったんだ(たまには温泉宿にもね)。
宿泊地の名産というか特産というか「地の物」をスーパーや観光市場、道の駅で買って、それを肴に酒を呑む!こんな調子で旅してきたんだ。バイクツーリングでもそのつもり。
 
今回はコンビニでありきたりの食料だけど、しっかりと酒も買ったゾ!(笑)
キャンプ場へ行きサイトを確認………ビミョー!
すでに10組くらい車のキャンパーがいて、お隣さんとの距離感がビミョー。
いや絶妙なのか…車は入れないがバイクは入れなくもない。でも間隔が…
 
チキン野郎のフクシマンはそこへは飛び込めず、場内をウロウロ。駐車場の横にダムを見下ろすちょっとしたスペースを発見。ここ、少し奥まった所にあって人が来ない。っていうか気が付かないようだ。ここにテント張らせてもらおう。
 
 
設営は部屋の中での練習の甲斐(笑)があって無事に終了、寝床完成!これで一安心。
山中にあるがダム脇なので景色の開けたキャンプ場は炊事場が1棟、トイレが1か所。
ゴミも散らかっていないし、思ったよりキレイだ。トイレットペーパーはあるが持参したほうが無難だ。
皆さんルールを守って利用しているようで、
このキャンプ場にして正解だ!おススメできます。
 
さて、散策の後はお楽しみ!
明るいけどお酒飲み始めちゃうもんね~(笑)
さっき買いこんだハイボールや1CUPで一人宴会しているところに意外なお客様が!
なにゆえこんな所に?冬は何も無いのにどうしていたんだ?などとテレパシーで会話を試みたが、お客様は去って行ってしまった…。
とはいえ珍来客に心も癒され、時はゆっくりと過ぎてゆくのであった。
外灯など無いキャンプ場の夜は早い。横になれば、あっという間に眠りに落ちた。
 
ふと目が覚める。虫の声、カエルの声、少し遠くから人の声。ここはキャンプサイトから離れているのでフクシマン一人だけ。
まわりに明かりは全く見えない。場内に人々がいるのはわかっているが少し不安。
 
クマなんて出ないだろうな…食べたときに出たにおいのする物は外のバイクのハンドルに吊るしてある、だいじょうぶなはずだ!自分に言い聞かせ、また眠りにつく。
ふと目が覚める。虫の声、カエルの声、、、、、しない!深夜は鳴きやむのか、へえ。
 
星が見たくなり外へ出てみた。満点の星空!   を期待したが、うっすらと雲がかかっているのか残念ながら思ったようには見えなかった。明かりが無いから天気さえ良ければ満天の星空が待っているはずだ。クマの不安も残っていたが、また眠りにつく。
 
ふと目が覚める。「寒い!」やばい、着られる物はカッパしかないゾ!でも外のバイクのバッグの中だ、出たくない。とりあえずゴツくて着られないジャケットをシュラフの上にかけて、また眠りにつく。
 
ふと目が覚める。「寒い!!!」時間は午前3時半、撤収を決意。
テント内でシュラフやマットを片付け、外へ出るとうっすらと明るい。夜露で湿ったテント等をしまってキャンプ場を出発した。
ダムの展望所の東屋でコーヒーを淹れ朝食をとると、辺りはすっかり明るくなった。
海岸と並行に走る国道6号線へ向かう。
海岸北上のスタートを道の駅「よつくら港」とした。さすがGW、この辺まで来ると早朝なのに車は多い。北上して広野町、そして楢葉町の道の駅「ならは」へ。
この道の駅は物産館が休業中だけど、4月25日に待望の温泉保養施設が再開した!朝早いんでやってなかったけどね。
 
さらに北上し、富岡町。
2年前の「とみおかロードレース」に参加した時は、ゲストランナーが編集長Mashの元同僚!あのQちゃん「高橋尚子」さんだった!めっちゃ細かった。
 
話が逸れたが、さらに北上。
双葉警察署前交差点でバイクを止める。ここはまだ富岡町。
二輪車はこの先1.5kmで通行不可。
第一原発のある大熊町と双葉町は車は通行できるんだけどね、バイクはまだなんだよ。ただ、並行して走る常磐自動車道はバイクもOK!
 
今回の北上はここまでとします。
交通量もあるし、国道沿いはコンビニやガソリンスタンドも営業しているから
「動き出している感」が出てきたね。バイクで通れるようになるのも近いんじゃないかな、また来よう。
 
今度は寄り道しながら南下スタート。
まず、富岡駅。う~んキレイに再建されている。
次に第二原発(富岡町と楢葉町にまたがる)。
「関係者以外立入禁止」そりゃそうだよね。
次に天神岬スポーツ公園(楢葉町)。キャンプ場があるんだけど、キャンパーでいっぱいだ!
 
温泉もあるしね。人気スポットみたい。来月のバイクイベントはここだ。
次はJヴィレッジ。実は道の駅「ならは」の向かいなんだよ!
ここも再建されて4月20日にグランドオープンしたばかり、素晴らしい施設だ!
震災前はサッカー日本代表のトレーニングキャンプでも使われていたからね。
JR常磐線「Jヴィレッジ駅」も開業して、電車でも来られるようになったぞ!
 
という感じで、このエリアも随分と活気があって益々盛り上がっていきそうだ!
入り残した温泉もあるし、海鮮も食べてない!
次に来るのを楽しみにして、フクシマンは帰路についた。
 
もちろん3桁県道249から大好きなR399と裏道攻めだ、途中の川内村で「かわうちの湯」に浸かってね!(600円)
 
こうして1泊2日の「初めてのキャンプツーリング」は大成功、大満足となりました~
(読者様の「凍えそうになったじゃない!」「行き当たりばったりじゃない!」という声も承知の上で、あえて声高に言う!)
 
とにかく今回も「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれて、ありがとうございました。
 
やればできる!(笑)
でもクマと寒さには十分に気を付けよう!
フクシマンでした。次回もお楽しみに!
 
( 編集・校正・加筆リライト「Mash」)
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ゲスト・ライター陣紹介
〈フクシマン土屋〉
俺「Mash」とは小学5年生時から!
という長い付き合い。
 
彼が福島県に移る中3の夏まで
毎日登下校をする仲であった。
ちなみにここ時の彼への餞別には
ビートルズ「ホワイトアルバム」の
「ミュージックテープ(国内盤2本組み)」
(当時はカセットテープも売られていた)
を贈った。
 
以後、お互いの結婚式に出掛けたり…
と関係を保ち続けながら、
「震災後」頻繁に手紙のやりとりを続け
現在に至る。
 
俺にとっては数少ない
「友人」と呼べる人物。
である。